死に至る病
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#161 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
「ミステリー同好会とは、本格ミステリーを読み、ミステリーの素晴らしさを布教し、オリジナリティあふれる良質トリック及びアリバイを作りだし勝負しあう、ミスマニのミスマニによるミスマニのための同好会なのだっ」
やたらと長い説明だった。
直央はすごいすごいと惜しみない拍手をした。
言い終わると同時に、息切れしたりこは再び倒れこんだ。
:09/08/11 08:36
:N03A
:tAjoSozw
#162 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
その拍子に、ブラウスからふくれた腹がのぞいた。
僕と直央は顔を見合せにんまり笑いあうと、りこの腹をくすぐってやった。
中庭に響く、僕らの笑い声。
:09/08/11 08:37
:N03A
:tAjoSozw
#163 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴った。
楽しい時ほど、時間は早く過ぎる。
「よかったらさ、今日の放課後あたしん家でミステリー同好会の打ち合わせするから、よってかない?」
りこは湊に支えられながら、僕たちに言った。
:09/08/11 09:31
:N03A
:tAjoSozw
#164 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
直央は頷いた。
僕と直央は毎日一緒に帰宅しているから、直央が寄り道するなら必然と僕もそうなる。
寄り道が嫌なら断って自分一人帰ればいい。
けれど僕達はとある事情があって、直央が帰宅するまで別れてはいけないことになっていた。
:09/08/11 09:32
:N03A
:tAjoSozw
#165 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
これは絶対で、逆らえない。
なにがあっても。
りこは僕達の了解を素直に喜び、また後でねと湊と去っていった。
僕も教室に帰らないといけないので、尻のほこりをはらい、直央に手を差し伸べた。
:09/08/11 09:32
:N03A
:tAjoSozw
#166 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
ランチタイム(Side Story)
「ぷにたん」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「あたしそのキャラクター知ってるよ。名前、なんだったっけ?」
りこはチョコケーキをつっつきながら、直央の重箱の蓋に描かれたキャラクターを指差した。
僕も知ってる。
そいつは最近ちびっこに人気で、テレビアニメからグッズまで大忙しのやつだった。
:09/08/11 12:12
:N03A
:tAjoSozw
#167 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
直央も相当のお熱で、部屋中そいつだらけにしていた。
名前はなんだったかな。
「ぷにたんだよぅ。頬っぺたがぷにぷにして、つぶらなお目が可愛いよねぇ〜」
直央がうっとりと言った。
そうだそうだと、りこが相づちをうつ。
:09/08/11 12:13
:N03A
:tAjoSozw
#168 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
「それでさ、もしよかったら今日ミステリー同好会の打ち合わせついでに、ぷにたんのぬいぐるみあげるよ。このくらいの、スッゴいおっきーやつ」
りこは両手で大きな円を作ってみせた。
かなりの大きさだった。
:09/08/11 13:57
:N03A
:tAjoSozw
#169 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
よかったじゃないか。
そう言おうとしたとき、直央が奇声を上げながら勢いよく立ち上がり、彼女のひじが僕の顎にヒットした。
「ええぇぇっ!? りこちゃんそれ本当だよねっ? 本当にぷにたんなんだよね、くれるんだよね、嘘じゃないよねーっ?」
痛がる僕はお構い無しに、直央は目を輝かせてりこの手をとった。
:09/08/11 14:00
:N03A
:tAjoSozw
#170 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
予想以上の喜びっぷりに、りこは驚きながらも嬉しがっていた。
ぷにたんぬいぐるみは、行きつけのゲームセンターで当てた景品なのだという。
結構な額を注ぎ込んだらしいが、目的の景品はちゃんと取れたので、ぷにたんには未練がないとりこは言った。
直央は相当嬉しかったのか、昼休み中ぷにたん…ぷにたん…とつぶやいていた。
今年の直央へのバースデープレゼントは、ぷにたんグッズにしようかな。
:09/08/11 14:17
:N03A
:tAjoSozw
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