死に至る病
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#216 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
「笹原先生、予算案までになんとかならないでしょうか」

直央が訊いた。

理科準備室にこもる薬品の臭いが鼻をつく。

「先生もミステリー同好会はぜひつくって欲しいと思うわ。…思うけど、先生だけじゃどうにもならないわねぇ……。うーん…」

⏰:09/08/16 21:51 📱:N03A 🆔:PPlF0EU.


#217 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
さっきからこの繰り返しで、話は一向に進展しない。


僕は笹原先生に訊いた。

「先生から学校側に訴えることはできないんですか?」

笹原先生は低く唸った。

⏰:09/08/16 21:52 📱:N03A 🆔:PPlF0EU.


#218 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
「ストレートにいうわね。うーん、動かなければ何も進展しないからね、……分かったわ、交渉してみましょう。だけどあんまり過度に期待はしないように」


そう言いつつも、数日後、笹原先生は僕達に生徒会との話し合いの場をもうけてくれた。

代表者として、ミステリー同好会からはりこと僕がでることになった。

数人の教師も参加し、話し合いの行方を見守ることとなった。

⏰:09/08/16 21:53 📱:N03A 🆔:PPlF0EU.


#219 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
話し合いが始まると、生徒会長がまず僕達にミステリー同好会の意義をあげるよう求めた。

りこは凛として答えた。


生徒はもっともだと誰もが頷く。

頷かないのは、教師だけ。

⏰:09/08/16 21:55 📱:N03A 🆔:PPlF0EU.


#220 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
「……以上のことから、ミステリー同好会への入会を希望する生徒は多数います。図書室へのミステリー小説入荷を除けば、他の部活動より低コストです」

「ありがとうございます。峰先生の挙手です。峰先生、どうぞ」


峰先生が座ったまま、口元に薄い笑みを浮かべて言った。

⏰:09/08/16 21:58 📱:N03A 🆔:PPlF0EU.


#221 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
「今までの主張では、先を急いでいますが、創部は今すぐに、でなくてはいけないのですか?」

「はい」

りこは答えた。


峰先生は困ったように頭をかいた。

⏰:09/08/16 22:07 📱:N03A 🆔:PPlF0EU.


#222 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
「難しいですよ。予算案間近ということで、いろいろと。あと半年かけてゆっくりとではいけないはっきりした理由を求めます」

生徒会長が相づちをうつ。


「それでは、理由の提示を求めます。どうぞ。」



ほんの一瞬、りこが目を泳がせて戸惑ったのが分かった。

⏰:09/08/16 22:07 📱:N03A 🆔:PPlF0EU.


#223 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
りこは打たれ弱い。

ミステリー同好会の一員のはしくれとして、サポートしてやらなければいけない。


僕は迷いなく、挙手した。

りこが驚く。

⏰:09/08/16 22:10 📱:N03A 🆔:PPlF0EU.


#224 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
「僕達3年が卒業するからです。付けくわえ、春につくられた漫画研究会は半年も待ちませんでした、どういうことですか」


ややあって峰先生が挙手した。

「漫画研究会は前もって創部を予定していたからです」

「どうにかなりませんか」

⏰:09/08/16 22:56 📱:N03A 🆔:PPlF0EU.


#225 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
「んー、気持ちは分かるけど学校側の許可が、ねぇ……」

「失礼ですが、学校とは先生方のことではないですか?」



生徒会室がしんと静まった。

生徒会長が恐る恐る峰先生を見た。

⏰:09/08/17 00:29 📱:N03A 🆔:AYXChSt2


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