死に至る病
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#252 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
りこかもしれない。

後退る僕、相手は言った。


「渉くん。りこは右上にいるよ。スイカはりこの近くだ」

湊の声だった。

どうやら掛け声役は湊に決まっていたらしい。

⏰:09/08/19 00:27 📱:N03A 🆔:e0q3.Vcg


#253 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
礼を言い、僕は湊の指示に従って流木で前方を探りながらゆっくりと進んだ。



流木がなにかを捕えた。

もう一回、今度は強く流木を振ってみると、また当たった。

⏰:09/08/19 00:28 📱:N03A 🆔:e0q3.Vcg


#254 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
「いてっ」

人の声。
りこだ。

たぶん、いや絶対にりこだった。


そう思うやいなや、僕はりこに向かって体当たりをくりだした。

流木で叩かれて驚いたりこが移動していれば、自爆行為だが、自信があった。

⏰:09/08/19 00:29 📱:N03A 🆔:e0q3.Vcg


#255 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
案の定、肩にりこの細い体がぶつかり、相手は弾き飛ばされた。

しりもちをつく音が聞こえた。


「くそぅ、やってくれたね」

どこか愉快そうなりこの声と同時に、砂浜を蹴る音に続き、僕の体に衝撃がはしった。

⏰:09/08/19 00:30 📱:N03A 🆔:e0q3.Vcg


#256 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
りこの捨て身のタックルだった。

これはたまらず、僕はりこに組みつかれたまま仰向けに倒れた。

すかさず馬乗りになるりこ。



「お返しだよ」

もがく僕の腕を押さえつけ、僕の手から流木を力任せに奪い取り、どこかへ放り投げた。

⏰:09/08/19 00:30 📱:N03A 🆔:e0q3.Vcg


#257 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
それでももがく僕の右手が、なにかをつかんだ。

丸く大きい、すべすべしたこの手触りはひとつしかない。


スイカだった。

りこは気づいていない。

今がチャンスだった。

⏰:09/08/19 00:31 📱:N03A 🆔:e0q3.Vcg


#258 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
けれど、動けない。

りこを退かそうと手を伸ばしても、みぞおち辺りに乗ってるため大した力が出せないのだ。

僕は迷い、考えた。



覚悟を決め、りこの胸に手を伸ばし、鷲づかみにした。

⏰:09/08/19 00:32 📱:N03A 🆔:e0q3.Vcg


#259 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
むにゅ、とやわらかい手応え。

ふむ。
パッド無しでこの大きさ。

直央の貧乳とは比べ物にならないな。


「ぎゃー! 何すんの!」
「うわー! 何してる!」


りこと湊の叫びが重なった。

⏰:09/08/19 00:37 📱:N03A 🆔:e0q3.Vcg


#260 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
仰け反るりこを突き放し、僕はスイカを持って駆け出した。


「りこ、前だ、前にヤツがいる! 袋だたきにしてやれ!」

湊とは思えない叫び声が背後から聞こえてきた。

⏰:09/08/19 00:39 📱:N03A 🆔:e0q3.Vcg


#261 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
おっかない。

乳のひとつやふたつ揉んだくらいで怒りなさんな。

減るもんじゃないし。


僕は立ち止まると、スイカを砂浜に置いた。



りこが近づいてくる。

⏰:09/08/19 00:39 📱:N03A 🆔:e0q3.Vcg


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