死に至る病
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#46 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
だけどほとんどは見えない陰で、……僕は不器用だから、空回りばっかして何もしてやれない。
だから、足下すら見えなくなって、身動きもとれなくて、ただ明るくなるまで立ちつくすしかない。
そうなってしまうたび、僕はなんどでも直央の大切さに気づくのだ。
直央に気を使わせないためにも、ここは僕が場を盛り上げよう。
そのくらいはお安い御用、僕にだってできる(はずだと思う)。
:09/07/30 15:43
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#47 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
:09/07/30 15:46
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#48 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
そこまで大声を出すつもりはなかったらしい。
しばらくすると、頬を赤らめ恥ずかしそうにしながら座った。
そうあからさまに照れられると、こっちまで恥ずかしくなってしまう。
直央は小さな声で言った。
「えっと……もしよかったら渉ちゃんの明日のお弁当、わたしが作ってきてもいい? 渉ちゃんさえよかったらだから、嫌だったら言ってよぅ。たぶん美味しくないし……うぅ」
直央は人差し指を合わせてもじもじしながら言った。
:09/07/30 18:43
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#49 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
ストックが切れました…
今夜更新します(*^_^*)
:09/07/30 18:45
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#50 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
仕草ひとつひとつが可愛くて仕方なくて、僕は彼女の頬に手を伸ばして、ぴとっとくっつけた。
僕と直央との間で決めた、なかよしのしるしだった。
彼女は気持ちよさそうに目を細めて、微笑んだ。
――やわらかくて、温かい。
直央の優しさが嬉しかった。
:09/07/30 21:57
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#51 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
「…ありがと、直央。でもよ、おまえ料理なんてできんのかー? 生卵を電子レンジにかけて爆発させるイメージがあるけど」
僕が笑いながら言った。
「そんなわけないよぅ! 肉じゃがからクッキーまで、何でも作っちゃうんだからぁ!」
「意外だな。直央は食べるの専門だと思ってたよ」
「うぅ……。また渉ちゃんがいじめるぅ……」
:09/07/30 21:58
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#52 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
僕達は笑った。
「よぅし、そうとなったらわたし頑張っちゃうよぅ。材料の買い出しにも気合い入るなぁ〜。おせち箱にいーっぱいのお菓子を詰めちゃうんだからぁ」
僕の笑顔が引きつった。
今こいつ、さらっと恐ろしいこと言ったような気がする…。
「お菓子……?」
「そうっ、お菓子〜!」
:09/07/30 22:00
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#53 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
楽しそうに直央は答えた。
僕は直央の言ってる意味が分からず、笑顔のまま、呆然としていた。
…あれ、これって弁当の話だよな?
直央のデザートとかの話じゃなくて、明日の僕の弁当の話だよな?
:09/07/30 22:01
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#54 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
「渉ちゃんはアッサリ系のお菓子が好きだから、一段目はまるまる桃ゼリーにしちゃお〜」
「え」
「二段目は〜、軽すぎず重すぎずの和菓子詰め合わせがいいかなぁ〜」
「え、え?」
「そうだぁっ! 三、四、五段目はわたしの好きなショートケーキ、チョコケーキ、モンブランにしよ〜っと〜」
「え、え、えぇ〜〜!?」
:09/07/30 22:04
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#55 [chimu◆Hi9o8eIXuA]
そんなの無理だよ。
やっぱり明日はスーパーでパンを買って食べよう。
…とは言えずに、直央の胸焼けのする話をしょんぼりと聞くしかなかった。
明日はどうなるやら。
:09/07/30 22:06
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