らぶずっきゅん!!!!
最新 最初 全 
#303 [七瀬]
「‥うん‥。実はね‥」
すると、母さんは待っていた、というように話し始めた。
ただ俺は、
黙って聞いていた。
カチッカチッと時計の針が動く音がなぜか異様に響いていた。
:09/09/05 23:24
:N703iD
:PSrvbbbw
#304 [七瀬]
――――――――――…
目を大きく開く。
なにか言いたげに口も開く。
せめて口は閉じようか。
「千頼ちゃん」
女の子なんだから。
「カズ‥なんで‥」
:09/09/05 23:25
:N703iD
:PSrvbbbw
#305 [七瀬]
「なんでいるのか、って言いたいんでしょー?
んとねぇ、答えは簡単。
葉山さんを待っていたのです。一時間近く待ってたかなー?いや、一時間半は待ってたね」
そう言いながら、
机に座っていたのを、軽く飛び降りた。
千頼の表情はいつも極端だから、おもしろい。
:09/09/05 23:25
:N703iD
:PSrvbbbw
#306 [七瀬]
「出したんでしょ?進路きぼー調査。もちろん取りに帰った判子押して」
「うん。たったいま‥」
まーだ葉山さんは
驚きが治まらないご様子。
「だって見てたもん。
千頼が学校に出ていって、また戻ってくんの」
「なんで声掛けてくれなかったの?」
:09/09/05 23:26
:N703iD
:PSrvbbbw
#307 [七瀬]
「たまには待つ身になるのもいっかなー、と思って」
ほんとは、担任に呼び出されてたんだけど。
進路希望調査出してないの俺だけだったから。
千頼は除いてね。
「ほら。いつも千頼、俺のこと待っててくれるから。ちよの気持ちになってみた」
嘘も方便。
:09/09/05 23:27
:N703iD
:PSrvbbbw
#308 [七瀬]
「帰ろっか?」
まだびっくり顔の
千頼の手をにぎった。
あったかい。
でも、もうすぐ
この温かさとは、ばいばい。
決心したんだ、俺は。
:09/09/05 23:28
:N703iD
:PSrvbbbw
#309 [七瀬]
「千頼ちゃん」
外はもう暗くなっていた。
昼間の快晴とは打って変わって、厚い雲が空を覆っていたせいかもしれない。
「俺の部屋、寄ってかない?」
千頼は素直に、
俺んちへ入った。
:09/09/05 23:28
:N703iD
:PSrvbbbw
#310 [七瀬]
早く。
早く終わらせよう。
早くしないと、
雨が降ってくるかもしれない。
千頼が帰っちゃうかもしれない。
なにより俺がつらくなる。
:09/09/05 23:30
:N703iD
:PSrvbbbw
#311 [七瀬]
そのくせ
「なんか飲む?」
なかなか切り出せず、
もたもたしていた。
「ううん。いらない」
「そ。じゃー和希くんルームへ」
カウントダウンが始まる。さよならへの‥――
:09/09/05 23:30
:N703iD
:PSrvbbbw
#312 [七瀬]
「なんかカズ変」
部屋に入っての第一声がこれ。
「‥ふふ。そんなことないよ」
参ったなぁ。バレバレ?
「そんなことある。
なんかよそよそしいもん」
うん、バレバレ。
:09/09/05 23:31
:N703iD
:PSrvbbbw
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194