らぶずっきゅん!!!!
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#111 [七瀬]
「はーやーく!」
玄関から聞こえる声からは千頼のだんだんイラついてきているようすが伺える。
「すぐ行くー」
ボタンを二つ開けて、
あわててネクタイを首に掛けた。
「おっそい!もうっ!」
:09/08/13 23:18
:N703iD
:HkAdbfH.
#112 [七瀬]
「ごめーん」
かかとのつぶれたスニーカーに足を押し込む。
「あ!ネクタイ!
また、ちゃんとできてないじゃん」
毎朝のように
千頼は俺の首に手を回す。
「まったく‥」
ぶつぶつ言いながらも、
ネクタイを結んでくれる。
:09/08/13 23:19
:N703iD
:HkAdbfH.
#113 [七瀬]
いつも
いつものことなのに
うれしい。
「‥よし!できたよ」
目が合う。
――ちゅ
いつものように唇が触れる。
:09/08/13 23:20
:N703iD
:HkAdbfH.
#114 [七瀬]
慣れたことなのに、
愛しい。
だけど
――ズキン―
胸が痛い。
千頼の柔らかい唇が
唇を離したあとに
見せる笑顔が
心臓に穴を増やして、
大きくする。
:09/08/13 23:21
:N703iD
:HkAdbfH.
#115 [七瀬]
「‥さあー、行こー」
明らか照れてる
彼女のすがたを見ながら、いざ、しゅっぱーつ!
「ほら、うしろ乗れ」
俺のより、一回りサイズの小さいヘルメットを渡すと
「乗るのひさびさだから、怖い‥」
小さくつぶやいた。
:09/08/13 23:22
:N703iD
:HkAdbfH.
#116 [七瀬]
「なーに、ビビってんの」
「うん‥」
あれ、
「‥珍しく素直」
「えっ?」
「ううん、なんもない」
やばい。
:09/08/13 23:23
:N703iD
:HkAdbfH.
#117 [七瀬]
「なによー」
やばいよ、俺。
「なんでもなーい」
今、すっごい幸せかも。
「‥気になる」
「なんでもないって」
言った瞬間、
アクセルを踏んだ。
:09/08/13 23:24
:N703iD
:HkAdbfH.
#118 [七瀬]
ブーーー
エンジンの音と共に
「きゃあぁぁあああーー」
うしろから、すごい声。
「あははー、
朝から元気だねーちよは」
なんて言っても、
なんも聞こえてない千頼はぎゅっと、俺の腰に捕まるだけ。
:09/08/13 23:24
:N703iD
:HkAdbfH.
#119 [七瀬]
信号が赤に変わると、
千頼はやっと顔を上げた。
「‥死ぬかと思った」
「おーげさ」
「カズの運転が荒いからじゃんっ!」
「だって、ちよが遅刻遅刻って、鬼みたいな形相で言うから、急がないとと思って」
:09/08/13 23:26
:N703iD
:HkAdbfH.
#120 [七瀬]
「それは、カズがいつまでも寝てるから‥‥って!
鬼みたいな形相って、なによ!"鬼みたいな"って!」
「‥ほんと朝から元気ありすぎ」
ひとり、
クスッと笑った瞬間、
「さっきから聞いてん‥」
青に変わった。
:09/08/13 23:26
:N703iD
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