らぶずっきゅん!!!!
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#411 [七瀬]
 
 
「別に、ケーキがほしくて見てたわけじゃありません」

「ふーん‥。じゃあなに?見惚れてたの?オレに」

「違うっ!!」


もー、なんなのこの人‥。

意地でも見ない!

あたしは頭を横に向けた。 

⏰:09/09/20 21:54 📱:N703iD 🆔:AJOkFi7.


#412 [七瀬]
 
 
「あははー。ジョークだって、ジョーク!」

一人はしゃぐ颯太さん。


「ごめんって。ね?こっち向いてよ、ちよ」



――きゅん


だっ、だから!

「その名前で呼ばないでって‥ふむっ!??」

⏰:09/09/20 21:55 📱:N703iD 🆔:AJOkFi7.


#413 [七瀬]
 
 
「だからジョークだって、言ったじゃん。ちゃんと
千頼にもおすそ分けー」

な、なにこのシチュエーション!


「おいしー?」

無理やり突っ込まれたためあたしの口の周りには、生クリームが付いていて、ちょっと違和感。

でも、
ほんと甘くて甘くて‥。

⏰:09/09/20 21:56 📱:N703iD 🆔:AJOkFi7.


#414 [七瀬]
 
 
「おいしい‥」

「それは、よかったよかった。じゃあオレもー」

そうやって、赤い粒を付けたフォークを口へと運ぶ。


ふんわりとした甘いクリームに、サクッとしたパイと甘酸っぱいイチゴ。

ほんとのほんとに
美味しかった。

たぶん人生で食べたすべてのケーキの中でいちばん。

⏰:09/09/20 21:57 📱:N703iD 🆔:AJOkFi7.


#415 [七瀬]
 
「んん〜!
 ほんとうまいな〜!!」

だけど、味だけの問題じゃない。

「おいしいものって、つい独り占めしたくなるけど、やっぱさ、好きな人と半分こするほうが、何倍にも、うまくなるよな」


いま颯太さんが言ったとおりなんだと思う。

‥あたしの好きな人が、
颯太さんってわけじゃないけどね!!

⏰:09/09/20 21:58 📱:N703iD 🆔:AJOkFi7.


#416 [七瀬]
 
 
甘い甘いイチゴが
あたしたちの体に溶ける。


「形‥崩れちゃいましたね」

半分こにしたミルフィーユは、崩れてもう原型を留めてはいなかった。



「でも、うまいのは同じじゃん。甘いのは変わらないだろ?」
 

⏰:09/09/20 21:59 📱:N703iD 🆔:AJOkFi7.


#417 [七瀬]
 
「それはそうですけど‥」

「じゃあいいじゃん」

颯太さんは、ぐちゃぐちゃのケーキを頬張りながら、言った。


「終わり良ければ、すべて良し。食べて、あーおいしかったなまた食べたいなぁと思えればそれでいーの」


「‥へりくつ」

納得しかけた自分に言い聞かせるように言った。

⏰:09/09/20 22:00 📱:N703iD 🆔:AJOkFi7.


#418 [七瀬]
 
 
「頭堅いね、千頼ちゃん」

「大きなお世話です」

げんなりとした男は、
苦笑した。


「困った困った」

そして、また残りのケーキをむしゃむしゃと口に運びはじめた。
 

⏰:09/09/20 22:01 📱:N703iD 🆔:AJOkFi7.


#419 [七瀬]
 
 
「あ、あとね」

ケーキを食べ終えて、コーヒーを一口すすったあと、一息も付かず、平然と前の男は言った。


「はい?」

あたしも乾いた口内を
ミルクティーで潤している最中だった。


「一昨日の夜、
 なにもなかったから」
 

⏰:09/09/20 22:02 📱:N703iD 🆔:AJOkFi7.


#420 [七瀬]
 
 
「‥‥‥はああぁあ!?」

バン!と机に置いたグラスが割れるんじゃないかってくらい音を立てた。


「あは、いい
 リアクションだねぇ」

それでも、のんきに笑う
颯太さんは、この状況を楽しんでいるようす。



「もうやだーー!!」
 

⏰:09/09/20 22:03 📱:N703iD 🆔:AJOkFi7.


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