黒猫の唄。
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#7 [あんず]
「リア、ご飯だよ。」
そして今、私の目の前に餌の入った皿を置いてくれたのが……。
私の大好きな、大好きなご主人様。
:09/08/11 15:25
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#8 [あんず]
名前は確か…ヒロ。
あまり覚えてないけど、ご主人様のお友達が「ヒロ」と呼んでいた。
そしてご主人様の髪の毛はとても綺麗な蜂蜜色。
ふわふわ柔らかくて。
私はご主人様の髪の毛が大好きなんだ。
:09/08/11 15:34
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#9 [あんず]
――ご主人様と出会ったのは去年の冬。
凄く寒くて、まだ小さかった私は草むらで凍えていた。
そんな所を、ご主人様が見つけてくれた。
…助けてくれたんだ。
:09/08/11 15:52
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#10 [あんず]
何も言わずに私の上に積もった雪を払い、コートに包んで温めてくれた。
優しく微笑みながら、
頭を撫でてくれた。
あの日、ご主人様は私を助けてくれた。
:09/08/11 18:25
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#11 [あんず]
ご主人様は野良猫の私を拾ってくれたんだ。
優しくて、かっこよくて、面白いご主人様。
私はすぐにご主人様が大好きになった。
:09/08/11 18:31
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#12 [あんず]
大好きなご主人様には、いつも笑顔でいて欲しい
ずっと笑ってて欲しい。
ご主人様は
私に幸せをくれた。
だからご主人様も幸せでいてほしい。
猫ながらも、ご主人様の幸せを願っていたんだ。
:09/08/11 18:53
:W61K
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#13 [あんず]
でも…でも……
私は見てしまったんだ。
:09/08/11 18:54
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#14 [あんず]
ご主人様が、
ベッドに座りながら俯いているのを。
そのご主人様の手には、綺麗な女の人の写真があるのを。
そしてその写真に、水滴がぽたりぽたりと落ちているのを。
:09/08/11 22:26
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#15 [あんず]
それがご主人様の“涙”だってことに気づくのに時間はかからなかった。
ご主人様が泣いている。
いつも笑顔でいてほしい、大好きなご主人様が泣いている。
なんで?なんで?
……………なんで…。
:09/08/11 23:02
:W61K
:qGBM5BGk
#16 [あんず]
私はただご主人様の膝に乗り、涙を舐め取ることしか出来なかった。
そんなことしか出来ない自分がふがいなくて、やるせない。
でもご主人様は私の頭を撫でて、「くすぐったいよ」と笑ったんだ。
:09/08/13 09:56
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