黒猫の唄。
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#172 [あんず]
 


「リナは悪くない。
謝ることないよ。
仕方ないんだ。

だから、謝らないで。
泣かないで。」


耳元で彼の
優しい声が響く。
少し低い、彼の声。


 

⏰:09/11/13 20:14 📱:W61K 🆔:iCtg4F4w


#173 [あんず]
 

「…っヒロ…」


私、本当に
貴方と離れたくない。
貴方の側にいたい。


無理なのはわかってる。
だからせめて…


 

⏰:09/11/13 20:20 📱:W61K 🆔:iCtg4F4w


#174 [あんず]
 


別れが来る、

その時まで



貴方の温もりを
感じていたい。

貴方の側にいたい。


 

⏰:09/11/13 20:21 📱:W61K 🆔:iCtg4F4w


#175 [あんず]
 

私は彼の胸に
顔を埋めた。

昔、これをするのが大好きで、いつもやってたなぁ…。



懐かしい。


 

⏰:09/11/15 17:45 📱:W61K 🆔:t4cgse.o


#176 [あんず]
 

「ヒロ、覚えてる?
私こうやってするのが
大好きだったこと。」


私は涙を堪えながら、
笑顔で彼を見上げた。

すると、
彼の悲しそうな顔は
一気に優しい笑顔に
変わったんだ。


 

⏰:09/11/15 18:27 📱:W61K 🆔:t4cgse.o


#177 [あんず]
 

「勿論覚えてる。
忘れてなんかいない。
忘れられる訳、ない。」

そう言った彼の笑顔に、私は酷く安心した。

ヒロ、
私も同じことを
想っていたよ。


私もずっと、この先も…

忘れられる訳ないよ。

 

⏰:09/11/20 19:03 📱:W61K 🆔:PovzlMio


#178 [あんず]
 

壁に掛かっている
時計を見ると、
早くも8時だった。


時というのは残酷で。

嫌でもどんどん
進んでいってしまうの。


 

⏰:09/11/21 12:01 📱:W61K 🆔:FBxQw/hE


#179 [あんず]
 

そろそろかな、
なんて思ってしまう。

彼と離れる恐怖と、
寂しさが私を襲う。


でももう十分。

十分過ぎるくらい、
私は幸せだった。


 

⏰:09/11/21 20:33 📱:W61K 🆔:FBxQw/hE


#180 [あんず]
 

貴方と過ごせた時間は、
長いようで
短かったけれど。


最期に貴方とこうして
時を過ごせたんだもん。



私は今とても…幸せ。


 

⏰:09/11/21 20:37 📱:W61K 🆔:FBxQw/hE


#181 [あんず]
 

私は強く、強く
彼を抱き締めた。



時間はもうない。

だから最期まで、
貴方を感じたい。


 

⏰:09/11/21 20:56 📱:W61K 🆔:FBxQw/hE


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