黒猫の唄。
最新 最初 🆕
#216 [あんず]
 

どうして懐かしいの?
そんな疑問が
頭に浮かんだ。

「この人と私は、
いつか会ったことが
あるのかな…」
なんて思い、記憶を
覚えてる限り辿る。


でも、この人との
記憶なんて、

1つもなかった。

 

⏰:09/11/29 17:30 📱:W61K 🆔:bLhx7oT.


#217 [あんず]
 

「あの…お兄ちゃん、
名前何て言うの?」

名前を聞いたら、
思い出せるかも知れない

そんな淡い期待を胸に、私は名前を尋ねた。


すると彼は
「僕の名前はヒロト!!
ヒロでいいよ。」
と、笑顔で答えたんだ。

 

⏰:09/11/29 18:58 📱:W61K 🆔:bLhx7oT.


#218 [あんず]
 

ヒロ…くん。

彼の名前を聞いた途端、
胸がドクンと高鳴った。

“ヒロト”と言う名前は
やっぱり記憶の中でどんなに探しても、見当たらなかった。

淡い期待も
あっさりと裏切られた。


けれど―――…。


 

⏰:09/11/30 18:40 📱:W61K 🆔:ACyroCOI


#219 [あんず]
 

なんでだろう、



彼の名前を聞くと…




愛しくて、
堪らないんだ。


 

⏰:09/11/30 18:41 📱:W61K 🆔:ACyroCOI


#220 [あんず]
 

とても、とても
幸せな気持ちになれる。
とても安心出来る。


不思議だね…。

私達、
今日会ったばかりなのに

なんだかずっと昔から、
一緒にいる気がする。


 

⏰:09/11/30 18:45 📱:W61K 🆔:ACyroCOI


#221 [あんず]
 



「ユナー、行くぞー。」

そんなことを考えてる途中に、遠くから私を呼ぶ声が聞こえた。
…お父さんだ。


もう時間なんだ、なんて寂しい気持ちを堪え、

「はーいっ!!」
と、私は大きく返事をして、彼に目を向けた。


 

⏰:09/11/30 18:53 📱:W61K 🆔:ACyroCOI


#222 [あんず]
 

「ヒロくん、
私もう帰んなきゃ…。」

「そっか、…じゃあ僕もそろそろ帰るね。」


彼は微笑みながら答える


ヒロくんと…、
また会えるのだろうか。
…離れたくない。

そんな感情が、
私の胸を痛めた。


 

⏰:09/11/30 21:43 📱:W61K 🆔:ACyroCOI


#223 [あんず]
 

彼はゆっくりと
私に背を向けた。
その背中は近いはずなのに、凄く遠く見える。



また、ヒロくんに
     逢いたい。



「…ヒロくん、
また、逢えるよね?
いつかまた…
一緒にお話出来るよね?」


 

⏰:09/11/30 21:47 📱:W61K 🆔:ACyroCOI


#224 [あんず]
 

私は彼の服の裾を
掴み、俯いた。

“また彼に逢いたい”
と言う気持ちが大きくて堪らなかった。


我が儘かもしれない。
理由もわかんない。
けど、またヒロくんに逢いたいんだ。


 

⏰:09/12/04 23:12 📱:W61K 🆔:rfEg6w7U


#225 [あんず]
 


すると、

固く目を閉じ、
俯いていた私の頭に



微かだけれど、

とても温かい何かを
感じたんだ。


 

⏰:09/12/04 23:14 📱:W61K 🆔:rfEg6w7U


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194