黒猫の唄。
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#107 [あんず]
 




「写真…ですか?」


「あぁ、古くなってしまったが…。ほら、見てごらん。」


ご主人様から差し出された写真を受け取る。


 

⏰:09/09/28 18:44 📱:W61K 🆔:.BwwR9Ac


#108 [あんず]
 




少し古いけど、とても綺麗なままの写真。
ご主人様がどれだけ大切にしてるかが、とても伝わってくる。


私は少し緊張しながら、その写真に目を通した。


 

⏰:09/09/28 18:53 📱:W61K 🆔:.BwwR9Ac


#109 [あんず]
 




その写真に
写っていたもの。


それは鮮やかな花畑の中で仲良さそうに肩を並べて微笑む、男女の姿。


色とりどりの花々に良く映える、蜂蜜色の髪と真っ黒な髪。


写された写真の光景を見て、私は目を見開いた。

 

⏰:09/09/28 23:07 📱:W61K 🆔:.BwwR9Ac


#110 [あんず]
 




鮮やかな花畑…。
花々の中でなびく黒髪。
綺麗な服を身に纏う女性



その隣には………。



 

⏰:09/09/28 23:14 📱:W61K 🆔:.BwwR9Ac


#111 [あんず]
 




柔らかい笑顔を浮かべながら女性の肩を抱き寄せている男性。

その笑顔は今も変わらず優しい笑顔で。



その女性の隣では、
私の大好きなご主人様が笑っていた。


 

⏰:09/09/28 23:16 📱:W61K 🆔:.BwwR9Ac


#112 [あんず]
 




まるで……
さっき夢で見た光景。

花畑の中に消えたあの女性が、花畑でご主人様と笑っている。


懐かしさを感じる、
あの光景が写真一杯に広がっている。



 

⏰:09/09/28 23:19 📱:W61K 🆔:.BwwR9Ac


#113 [あんず]
 




「…確かあれは…僕がまだ18歳の時だった。
18歳の、春。
僕は雨の中、彼女を見つけたんだ。」


ご主人様は写真の女性を指差しながらで昔話をするように話始めた。


その女性を見つめるご主人様の瞳は、とても愛しそうに見えた。


 

⏰:09/09/28 23:23 📱:W61K 🆔:.BwwR9Ac


#114 [あんず]
 




「彼女の名前は…リナ。綺麗なブルーの瞳が特徴的だった。」


この人が……“リナ”
夢に出てきたあの女性は、“リナ”だったんだ。


 

⏰:09/09/28 23:26 📱:W61K 🆔:.BwwR9Ac


#115 [あんず]
 



ドクン、ドクンとだんだん鼓動が激しくなる。
それと同時に、感じる頭の痛み。


突然の体の異変に、私は少し動揺した。
…突然、なに……?


「……リア?
どうかしたのか?」

 

⏰:09/10/03 09:41 📱:W61K 🆔:e3a9V542


#116 [あんず]
 


動揺している私に気付いたのか、ご主人様は心配そうに私の顔を覗き込む。


「……な、なんでもないです…。」


「…そうか?…具合悪くなったら、言ってね。」


ポンポン、とご主人様に頭を撫でられ、私はまた新たな異変に気が付いた。

 

⏰:09/10/03 09:47 📱:W61K 🆔:e3a9V542


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