黒猫の唄。
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#151 [あんず]
 

「信じて、くれるの?」

信じて貰えないのは覚悟していたから、彼が本当に私の話を信じているのか不安だった。


でも彼は、
優しく目を細めながら

「リナの言うことを
信じない訳ないだろ?」

と、言ってくれたんだ。

 

⏰:09/11/11 21:45 📱:W61K 🆔:5Iykkk0E


#152 [あんず]
 

そんな彼の一言に、
私は思わず
涙が溢れそうになった。

「離れたくない」
という気持ちが更に強くなっていってしまった。


その願いが、
叶わないのは痛いくらいわかっているけれど。

 

⏰:09/11/11 21:48 📱:W61K 🆔:5Iykkk0E


#153 [あんず]
 

「ありがとう、ヒロ。
あともう1つ、信じて欲しい話があるの。」


「あぁ。」


優しく私の肩を抱きながら、微笑んでくれる彼が堪らなく愛しい。

このことを、本当は彼に話したくはなかった。

 

⏰:09/11/11 21:52 📱:W61K 🆔:5Iykkk0E


#154 [あんず]
 


私達の別れを、
信じて欲しくない。

言いたくなんかない。


でも、信じて貰わなきゃいけないから。


彼のためには、
話さなきゃいけないから

 

⏰:09/11/11 21:55 📱:W61K 🆔:5Iykkk0E


#155 [あんず]
 

私は1つ、
大きく深呼吸をして

彼を見つめる。


しっかり目を合わせ、
彼に微笑み掛けながら
ゆっくり口を開いた。


 

⏰:09/11/11 22:04 📱:W61K 🆔:5Iykkk0E


#156 [あんず]
 


「ヒロ、私ね…





もうヒロと一緒に
いることは出来ない。」


 

⏰:09/11/11 22:45 📱:W61K 🆔:5Iykkk0E


#157 [あんず]
 

そう私が告げた途端、
彼の表情が固まった。


「嘘だろ」と言わんばかりに見開かれた目。


嘘じゃない。
全ては紛れもない真実。

 

⏰:09/11/11 22:48 📱:W61K 🆔:5Iykkk0E


#158 [あんず]
 

もう生きることは
出来ないから…。
許されないから…。




「なんで、」



 

⏰:09/11/11 22:52 📱:W61K 🆔:5Iykkk0E


#159 [あんず]
 

彼がそう呟いた時、
私は再び俯いた。



目の奥が熱い。


あぁ、視界がぼやけて
何も見えないや。

 

⏰:09/11/11 22:54 📱:W61K 🆔:5Iykkk0E


#160 [あんず]
 


ポタリ、と
床に雫が落ちた。


この涙が
嘘ではないと言う証拠。



この涙が…


 

⏰:09/11/11 22:55 📱:W61K 🆔:5Iykkk0E


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