黒猫の唄。
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#187 [あんず]
 

柔らかくて、
温かい彼の唇。

久々のキス。
大好きな、彼とのキス。


ほんの一瞬だったけど、一気に懐かしさが込み上げてきた。


 

⏰:09/11/21 21:38 📱:W61K 🆔:FBxQw/hE


#188 [あんず]
 

再び強く、
彼を抱き締める。


離れぬように、
離さぬように。


不思議ね、
私、泣き虫なのに…
今は涙すら出てこない。


 

⏰:09/11/24 23:02 📱:W61K 🆔:KrymBNm2


#189 [あんず]
 

寧ろ、今の私の表情は、
笑顔で溢れてる。

こんなに笑ったのは、
いつぶりだろう?


そんなことを
考えてるうちに、
時間はどんどん
進んでいる。


私の身体も、
とうとう彼の感覚を
感じなくなってしまった

 

⏰:09/11/24 23:05 📱:W61K 🆔:KrymBNm2


#190 [あんず]
 

温かさが
感じられない。
一瞬、怖くなった。
貴方に触れられない
恐怖が頭を駆け巡った。


でもね、今は
時間も、何もかも
考えたくない。


貴方と過ごしてる
この時を、感じたい。

 

⏰:09/11/24 23:07 📱:W61K 🆔:KrymBNm2


#191 [あんず]
 

「リナ、」

彼はまだ感覚がある、
私の頬を手で包んだ。

いつもと変わらない、
温かい大きな手。


貴方のこの手が大好き。
優しくて、安心できる
大好きな場所。

 

⏰:09/11/24 23:11 📱:W61K 🆔:KrymBNm2


#192 [あんず]
 

彼は私を見つめて、
優しくそっと微笑んだ。

そしていつもの
優しい声で、彼は



「あぁ、リアの瞳は
相変わらず綺麗だね。」

と笑ったんだ。

 

⏰:09/11/24 23:14 📱:W61K 🆔:KrymBNm2


#193 [あんず]
 

久々に聞いた、
リアと言う名前。
私が一度歩んだ、
黒猫の人生。


久々に聞いた、
彼の口癖。
いつも私を見るたび、
そう言ってたよね。


ご主人様……。

 

⏰:09/11/24 23:16 📱:W61K 🆔:KrymBNm2


#194 [あんず]
 


自分の身体はもう、ほとんど消えてしまっていた


別れの時がもう
目の前まで来ている。


でもね、もう
何も怖くないよ。


 

⏰:09/11/24 23:19 📱:W61K 🆔:KrymBNm2


#195 [あんず]
 


だって、
きっといつか……




貴方にまた、
逢える気がするから。


 

⏰:09/11/24 23:20 📱:W61K 🆔:KrymBNm2


#196 [あんず]
 


そして私は、
最期の言葉を紡ぐ。


溢れるような笑顔で、

彼への感謝の言葉を、
彼への愛の言葉を。


 

⏰:09/11/24 23:22 📱:W61K 🆔:KrymBNm2


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