黒猫の唄。
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#240 [あんず]
「待ってたよ、
貴方にまた逢える日を」
と、呟いたんだ。
誰にも聞こえないくらい小さな声で。
でもきっと、
貴方には届くはず。
あの星に、届くはず。
:09/12/05 22:57
:W61K
:4uM4GwxA
#241 [あんず]
私はその星に
一回微笑みかけ、
玄関のドアを閉めた。
家の中は、
外と違って温かかった。
あの声が、
誰なのかはわかんない。
でもあの声の人は、
私を探してくれた。
:09/12/05 23:00
:W61K
:4uM4GwxA
#242 [あんず]
私の発した言葉は、
本能的に言ってしまったのかも知れない。
私の意志で言った訳ではないのかも知れない。
でもその言葉には、
感謝の気持ち、
喜びの気持ち、
そして、
愛しさの気持ち。
それが、含まれていることは私もわかったんだ。
:09/12/05 23:05
:W61K
:4uM4GwxA
#243 [あんず]
あの声の人と私が、
関係あるのは
間違いない…よね?
間違いないなら、
ありがとう。
私を見つけてくれて
ありがとう……。
:09/12/05 23:10
:W61K
:4uM4GwxA
#244 [あんず]
――――
それから私は、
変わらない時を過ごし
眠りについた。
その眠りは浅く、
静かに私を
夢の世界へと
連れて行ってくれた。
:09/12/05 23:19
:W61K
:4uM4GwxA
#245 [あんず]
夢の中の光景は、
鮮やかな花畑。
色とりどりの花の中で、
柔らかくなびく黒髪。
ブルーの瞳をした
女性の隣には、
蜂蜜色の髪をした男性が微笑んでいた。
懐かしい、夢の光景。
幸せな、記憶。
:09/12/05 23:24
:W61K
:4uM4GwxA
#246 [あんず]
その女性も、男性と同じく微笑んでいた。
瞳いっぱいに、
涙を浮かべながら。
そしてその二人は、
優しく、強く
抱き締めあっている。
女性は、頬に
涙が伝っていた。
:09/12/05 23:26
:W61K
:4uM4GwxA
#247 [あんず]
そんな二人からは、
幸せそうな会話さえも
聞こえてくる。
「会いたかった…」
「好き、好きよ。」
「おかえり…」
「……っただいま」
聞き覚えのある会話。
再会の時を、
心から喜んでる二人に、
懐かしさを感じた…。
:09/12/05 23:34
:W61K
:4uM4GwxA
#248 [あんず]
その日の夢は、
こんなに幸せな夢を
見たことがないくらい、
幸せな夢だった。
朝だって、
いつも通り目覚めても、
その夢のことは、
鮮明に覚えていた。
:09/12/05 23:38
:W61K
:4uM4GwxA
#249 [あんず]
……今日。
星を捕まえに行って、
ヒロくんに
会いに行こう。
そして、
今日の夢を話そう。
こんな夢を見れたのも、
ずっと前から…
ヒロくんのおかげだから
:09/12/05 23:44
:W61K
:4uM4GwxA
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