―‥ 殺したいほどに ※BL
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#311 [雪]

「"支える"とか"ついて行く"とか
そんな覚悟ができてたとしても
それはその時だから言える。
やっぱ、生活が苦しいのは辛いさ」


あぁ‥こういうことなんだ

「道連れは、俺が嫌だった
人ひとり養えない男が
"旦那さま"なんて、アホくさいだろ?」


2人も、こういうことなんだ。

「愛の形は、人それぞれ
本当に愛してんなら、時には‥ね」

⏰:10/12/20 14:01 📱:D905i 🆔:jWEZN3BQ


#312 [雪]

「週何で来ればいいんすか?」

ただもんじゃない。
この人の話には価値がある

金も必要だけど、
それなりの見識も必要か

「んー‥何曜日平気なん?」


髭面は、笑うと魅力的だ

⏰:10/12/20 14:23 📱:D905i 🆔:jWEZN3BQ


#313 [雪]

――――‥

「いーなぁああぁあ!」

いつからかベッドに2人で座って
その日の反省会をするのが日課になった

「僕もその"てんちょ"に会いたい!」

枕を抱えてだだをこねる
相変わらずガキだ


‥可愛いとかは、口が裂けても言わない
結は絶対、絶対調子にのる

⏰:10/12/20 16:57 📱:D905i 🆔:jWEZN3BQ


#314 [雪]

「じゃ、暇な時来れば?」

なんとなく
あの人と結は馬が合う気もした

なんとなーく似てる
結は懐くだろうし、あの人は可愛がる


悪くはないけど
こいつを可愛がるのは俺だけで十分


と言う、密かな独占欲

⏰:10/12/20 16:59 📱:D905i 🆔:jWEZN3BQ


#315 [雪]

「いいの?行く!紹介してくれる?」

目を輝かせて前のめりになる
元気そうでなによりです。


「あ、そーいえばさ」

うん、と雑な返事をして話を変える
少しくらい素っ気ないほうが、結には合う


「離婚の話‥」

⏰:10/12/20 17:03 📱:D905i 🆔:jWEZN3BQ


#316 [雪]

察したのか、急に落ち着いて
大人びた表情を浮かべる


‥店長の言葉を思い出す


その言葉を脳内に巡らせて
ひとつひとつ、丁寧に解析する


「愛してたから?」

その言葉に結は
一瞬不意をつかれたような顔をして
すぐに満足げに笑った

⏰:10/12/20 17:06 📱:D905i 🆔:jWEZN3BQ


#317 [雪]

その顔は
"やっとわかったのか"と言いたそう


「一緒にいるだけが愛じゃない‥ってか」

誇らしげに頷く
抱きしめてた枕をこっちに投げつけた

「‥何だよ」

結の手から渡ったそれは
まだ生暖かくて、落ち着いた

「やっとわかったの?」

にっと歯を見せて得意げに笑った

⏰:10/12/20 17:10 📱:D905i 🆔:jWEZN3BQ


#318 [雪]

母親は元風俗店で働いてたらしい
逆に親父は会社のお偉いさん

社会的な格差が目に見えてる2人が結ばれた

母は結婚して店をやめたけど
すぐに俺たちが生まれて
世間の目は更に冷たくなった
ただでさえ2人は非難を浴びたのに


"親父の子じゃないんじゃないか"

社会は非難が大好きで
人を不幸にし向けるのが得意だ

⏰:10/12/20 17:40 📱:D905i 🆔:jWEZN3BQ


#319 [雪]

どんな批判を受けようとも
親父が母を選んだ訳はひとつ

"愛してたから"


母は思ったそうだ
"こんな汚らわしい女の中身を
見てくれる人は現れない"


だけど実際現れた
"少数派"は必ずいる
社会に背いたって誰かが認めてくれる

⏰:10/12/20 17:43 📱:D905i 🆔:jWEZN3BQ


#320 [雪]

それから2人は
人目を忍んで生活してた


そして、親父の会社が倒産



その後の流れはあの人と同じ

別れを切り出したのは親父から

⏰:10/12/20 17:45 📱:D905i 🆔:jWEZN3BQ


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