ピンクな気分。U
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#16 [のの子]
‥‥‥‥‥‥バカ。
「もう化粧落としちゃったのにな‥」
そういいながら携帯の時間を見つめる。
30分後、彼に会える。
会いたい。
会いたい。
今すぐ会いたいよ。
バッ
立ち上がるとすぐクローゼットを開ける。
「何着よう‥」
.
:09/10/07 22:22
:SH06A3
:S0wGLLD2
#17 [のの子]
――――――
8:43
「はぁっはぁ‥」
「! 聡美っこっち。」
あっ‥
ベンチに座って手をあげたのは間違いなく竜二君だった。
「はぁっはぁ‥ごめんね、待った?」
「いや、大丈夫。俺こそ急にごめんね。」
「ん‥平気。」
なんかこうやって夜会うの初めてで‥ドキドキする。
もう7月半ばでも夜の風は蒸し暑さを少し和らげながら、私の髪を揺らす。
.
:09/10/08 01:07
:SH06A3
:RxX1q5SY
#18 [のの子]
黙り込む私を見つめて笑う竜二君。
「クスッ‥緊張してる?」
「‥ん、ちょっと‥」
だって本当に急だったからスッピンだし、服装だって結局ブラウスとショートパンツ。
制服以外で会うの初めてだったのにな‥
一方彼は髪もワックスつけてるし、服装もノースリーブにシャツを羽織って下はカーキ色のパンツとか履いちゃって‥‥
‥‥カッコイイ
なんか本当‥ドキドキする。
:09/10/08 01:17
:SH06A3
:RxX1q5SY
#19 [のの子]
あんな事言われた後だから余計なのかな。
「‥可愛い。」
そう言って竜二君は私の頭を撫でる。
キュンッ
髪の毛結ばなくて良かったぁ‥
そんな事を考えていると、竜二君が夜空を見上げる。
「冬もだけど夏も星がキレイだよねぇ。」
「そうだね。」
二人で見上げる夜空に星はたくさんあった。
でも今ここには私達だけしかいなくて‥
世界は狭く、広く感じた。.
:09/10/09 14:28
:SH06A3
:DZ30X4ks
#20 [のの子]
「竜二君‥‥」
「ん?」
「さっき、なんであんな事言ったの?」
「あんな事って‥もしもの話?」
そう、もしも別れようって言ったらの話。
「なんで言ったの?」
今の私の目に映るのは彼だけ。
「ん〜‥好きだから。」
竜二君は膝に頬杖をつきながら笑う。
:09/10/09 17:39
:SH06A3
:DZ30X4ks
#21 [のの子]
「好きだから、聡美の為ならなんでもするよ。」
笑いながらも私を見ないで何かを見つめる彼が、何を見てるか私もその先を見つめたけど、私には何も見えなかった。
「‥私も好きだよ。」
彼が何を見ているか何を思っているのかわからなくて、それしか言えなかった。
「せっかく会いにきたのに泣くなよ。泣き虫‥」
.
:09/10/09 17:45
:SH06A3
:DZ30X4ks
#22 [のの子]
「泣いてないもん‥」
私の目から零れた水を竜二君が温かい指でぬぐう。
『好きだから、聡美の為ならなんでもするよ』
なんでもの中にはきっと悲しい事も含まれている事が伝わってくる。
好きになる事はこんなにも温かく、冷たい。
「‥明日はどうするの?行くの?」
明日‥‥‥
「行かない。」
.
:09/10/09 20:58
:SH06A3
:DZ30X4ks
#23 [のの子]
「行かないの?彰きっと怒るよ?」
「別にいいもん‥」
そう言って私は竜二君にくっつく。
「行かない。」
行かないから
どこにも行かないから
離れないで‥
キュッとシャツの裾を掴む。
竜二君は笑いながら私の手を握るとコツンと肩が当たった。
.
:09/10/09 21:06
:SH06A3
:DZ30X4ks
#24 [のの子]
私いつからこんなに弱くなったんだろう?
少し前は一人でも大丈夫だったのに‥
私の身体はいつの間にこんなに竜二君に染まっていたんだろう‥
竜二君のくっついたままの肩が温かくなる。
「‥でも彰はたぶんずっと待つよ?聡美が来るまで‥」
ズキンッ
彰君‥‥
.
:09/10/09 21:11
:SH06A3
:DZ30X4ks
#25 [のの子]
彰君が私を待つ姿が頭に浮かぶ。
「‥行ってくれば?昼間も言ったけど俺なら大丈夫だからさ。」
「‥‥嫌じゃないの?」
ギュッと手に力を入れる。
「そりゃいい気分じゃないけど、大丈夫。」
力の入った手を竜二君の手が優しく包み込む。
『あの事』
それを知ってしまった私は、もう彰君をほっとけなくなってた。
私と似た彼は
一人ぼっちで
まだ俯いたまま‥
.
:09/10/10 18:28
:SH06A3
:7to.RVnE
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