ピンクな気分。U
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#451 [のの子]
――――

「明日なんだけど用事あるんだ。だから次なんだけどまた来週ね。」

真琴がバッグにプリントやら筆箱を入れながらサラッと言った。

「わかった。」
「はっ聞いてないっ!俺明日なんも予定入れなかったのに〜‥」

真琴が馬鹿にしたように俺を見つめる。

「じゃ勉強してなさい。」

「真琴がいなきゃ無理。」

「俺も明日暇だし久しぶりに遊び行こうよ。」

「そうね、遊んできなさい。じゃ私帰るから。」

真琴が慌ただしく立ち上がる。

いつもならゆっくりしてくのに‥
.

⏰:09/12/23 21:04 📱:SH06A3 🆔:6bYqDLU6


#452 [のの子]
 
「もう帰んの?」

竜二も驚いた顔で真琴を見上げる。

「用事があるの。じゃまたね。」

真琴は軽く手を振って部屋を出て行った。


「あいつ男いるね。」

「はっっ?!!!!」

竜二が頬杖をつきながら俺を見つめる。

「さっき真琴が電話してんの聞いちゃったんだ。明日デートだよ。」
.

⏰:09/12/23 21:10 📱:SH06A3 🆔:6bYqDLU6


#453 [のの子]
 
「待ち合わせ場所も聞いちゃったけど、どうする?久しぶりに出かける?」

ニヤリと笑う竜二は天使か悪魔か...

「まぁデートを見に行く勇気があればだけど。」

勇気ねぇ‥

ふっ

俺もつられるように笑う。

「‥バーカ。よしっ久しぶりに出かけるか。」


こうなったら真琴のデートやらを見に行ってやろうじゃないか。
.

⏰:09/12/31 00:14 📱:SH06A3 🆔:TF0AcJCw


#454 [のの子]
――――――

季節はもうすぐ夏になろうとしていた。

まだ梅雨の湿った生温い空気が残るけど、夏を感じさせる太陽の暑さは日に日に増していく。

そんな中、俺達は普段は降りない駅に立っていた。


「待ち合わせ場所ってここ?」

「駅の名前と時間しか言ってなかったからなぁ。ここら辺にいれば現れると思う。」

駅前の大きな時計の針は、18時を指そうとしている。

「でも18時に駅前とかまさにデートじゃない?」

「デートにしちゃ平凡な町の駅じゃん。どこでデートすんだし。」

デートかどうかもわからないのに、俺達はもう真琴がデートするもんだと思っていた。

⏰:10/01/02 21:33 📱:SH06A3 🆔:v9vmD.8Y


#455 [のの子]
 
「そりゃここが相手の住んでいる町で、向かうは家とか?」

竜二の話を聞きながら、俺達はコンビニの前に座り込む。

ここなら駅から出てくる人間を目立つことなく観察できる。

「相手の家で何すんの?勉強とか?」

俺は鼻で笑いながらじっと駅の改札を見つめる。

「決まってんじゃん。‥セックスじゃないの?」

竜二が小さな声で複雑そうに言った。

‥‥‥‥‥は?
.

⏰:10/01/02 21:41 📱:SH06A3 🆔:v9vmD.8Y


#456 [のの子]
 
俺はゆっくり竜二を見つめて笑う。

「お前は‥‥バッカじゃねーのっ!?真琴がそんな簡単にやらせるかよっ!バーカッ!」

「うっるさいなー!そんなのわかんねぇだろっ?相手は真琴が男として好きになった奴なんだぞっ?!普通やるだろっ!」

「お前それ以上言ったらマジ殺すっ!殺すからなっ!」

デカイ声で『やる・やらない』の話をしていると、電車が着いたのか人が多く流れてきた。

「ちょっ真琴いるかもよっ!」

慌てて竜二が俺の口をふさぐ。
.

⏰:10/01/02 21:48 📱:SH06A3 🆔:v9vmD.8Y


#457 [のの子]
 
サラリーマンや学生がチラホラ見える。

この中に、彼氏に会いにきた真琴がいるのか。

今更少しずつここに来た事を後悔しだす。

「‥‥あっあれ真琴じゃない?」

「‥ん、だな。」

俺の気持ちを知らずに真琴は可愛らしい私服で、電話しながら現れた。

「もうすぐご対面だね。」

竜二が笑いながら俺の肩をポンッと叩く。

楽しみやがって‥
.

⏰:10/01/02 21:56 📱:SH06A3 🆔:v9vmD.8Y


#458 [のの子]
 
「どうすんの?めっちゃお似合いの彼氏さんだったら‥」

「別に‥俺の気持ちは変わんないし。」

「片想いか。」

「片想い上等‥」

俺は遠くに立つ真琴を見つめる。

「‥でも‥‥‥今の俺って軽くストーカー?」

「どんまい。」

竜二が今度は二回俺の肩を叩いた。
.

⏰:10/01/02 22:01 📱:SH06A3 🆔:v9vmD.8Y


#459 [のの子]
 
真琴が歩きだした。

「あれ‥おい、あれじゃね?」

「はぁ‥あいつっぽいな。」

真琴が手を振った先には、黒髪のタバコ吸いながら手を挙げている男がいた。

真琴と同い年ぐらいだろうか。

制服を着くずしている感じから優等生タイプではないみたいだ。

でもカッコイイ‥かな。

「真琴はあーゆーのがタイプなんだねぇ。」

二人は軽く立ち話をするとゆっくり歩きだす。

「‥もし家だったら相手ぶっ飛ばして逃げるぞ。」

「えぇ〜。そんな事したら俺達が真琴にぶっ飛ばされるじゃん。」
.

⏰:10/01/02 22:11 📱:SH06A3 🆔:v9vmD.8Y


#460 [のの子]
 
「いいから行くぞっ。」

真琴達の後を道路を挟んでついていく。

ストーカーがなんだし‥嫌なもんは嫌なんだよっ!


―――――――


「あれっどこ行った?」

「わかんない。あっち?」

もう空に星がハッキリ見えだす中、道路を挟んでいたせいで俺達は真琴達を見失った。
.

⏰:10/01/02 22:16 📱:SH06A3 🆔:v9vmD.8Y


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