ピンクな気分。U
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#691 [のの子]
ドキッ
「んっあぁとれたっ!」
「そっか、ありがと。‥なんか彰君お兄ちゃんみたいだね。」
へへっと笑う聡美に俺は顔を赤くする。
「バッカじゃねぇの‥」
「あっまたバカって言ったぁ。」
ふんっとそっぽを向く聡美とは逆に俺はまた膝を抱え込んで丸くなる。
何考えてんだ、俺‥
「なぁ、俺がさ‥」
.
:10/05/20 19:29
:SH06A3
:5PfRElhM
#692 [のの子]
「なに?」
首を傾げながら聡美は横目で俺を見つめた。
「俺が、これから‥すぐに誰かを好きになったら‥どう思う?」
「えっすごい良い事だと思うよ?」
でも‥
「真琴の事もあったのに‥軽くね?」
真琴の事で周りの奴らにも迷惑かけたのに‥
コロッと変わるのは
そいつらにも
‥真琴にも
.
:10/05/20 19:37
:SH06A3
:5PfRElhM
#693 [のの子]
「軽いって彰君彼女二年もいなかったじゃん?」
‥‥‥そーだけどさっ!
「いや、でも‥罪悪感がでるんだよ。」
俺は遠くを見つめる。
頭に浮かぶのは‥
真琴の笑顔や
旬達の笑った顔に困った顔
竜二の悲しげな顔‥
.
:10/05/20 20:23
:SH06A3
:5PfRElhM
#694 [のの子]
「‥私は嬉しいって思うんだけどなぁ。」
っ!
俺は聡美に顔を向ける。
「なんで?」
聡美も俺を見つめて優しく笑う。
「だって彰君が前に進んだんだもん、嬉しいよ。それにすぐ好きな子できたら‥それってまこ姉が重荷になってないって事だから。」
嬉しそうに笑う聡美。
「だから早く好きな子作ってね♪」
そう言って聡美は立ち上がる。
:10/05/20 20:41
:SH06A3
:5PfRElhM
#695 [のの子]
「帰ろっか?」
「‥‥‥あぁ。」
聡美は相変わらず膝を抱えて座っていた俺に優しく笑って手を差し出した。
俺はゆっくりとその手を握る。
真琴、ありがとう。
俺を愛してくれて‥
聡美と出会わせてくれて
ありがとう。
これから俺は
自分と向き合って
前に進む。
.
:10/05/20 20:45
:SH06A3
:5PfRElhM
#696 [のの子]
俺は立ち上がって一歩踏み出した。
「明日楽しみだね。」
「だな。」
聡美と笑って歩きだす。
‥隣に真琴はいないけど
真っ直ぐ前を見て進むよ。
『―‥彰っ』
っ!
俺はさっきまでいたベンチを振り返る。
.
:10/05/20 20:49
:SH06A3
:5PfRElhM
#697 [のの子]
そこにはいるはずのない
『泣かしたらただじゃすまないからっ!』
「‥真琴‥?」
俺を睨みつける彼女。
『ぷっはは、バーカ。ありがとね。』
そう言って笑って手を振る彼女に俺は
「‥ありがとう。」
小さな声で呟く。
「あれっ彰くーん?」
先を歩いていた聡美が公園の入口辺りから俺に声をかけてきた。
.
:10/05/20 21:01
:SH06A3
:5PfRElhM
#698 [のの子]
「‥行ってきます。」
そう言って俺は彼女から目を離す。
『――‥二人とも幸せになんなさいよ。』
俺は力強くまた大きな一歩を踏み出す。
「どうかした?」
聡美が不思議そうにキョトンとする。
「いや‥なんでもない。」
俺が笑いながら歩くのを見て、聡美は相変わらず不思議そうにしていた。
.
:10/05/20 21:24
:SH06A3
:5PfRElhM
#699 [のの子]
聡美Side
――――――――
「ただいま。」
「お帰り〜。」
「お帰り〜♪聡美アイス買ってきたから食べていいよ。」
リビングに入るとアイスを食べながらテレビを見ていた桜姉とお母さんがいた。
「うん、ありがと‥」
私はそう言って冷蔵庫から麦茶をだす。
「あははっねぇ聡美の好きな芸人出てるよ?」
桜姉がテレビを指差しながら振り返る。
「あぁ‥うん、だね。」
私はコップに注がれる麦茶を見つめた。
.
:10/05/21 11:11
:SH06A3
:pqjogZqU
#700 [のの子]
「‥あれ、元気なくない?気持ち悪いの?」
桜姉が心配そうに私に声をかける。
「熱中症とかじゃないでしょうね?」
お母さんも私に顔を向ける。
ポロッ
「‥っ‥‥私っ‥」
麦茶の入ったコップに私の涙が落ちた。
:10/05/21 11:15
:SH06A3
:pqjogZqU
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