ピンクな気分。U
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#754 [のの子]
聡美が俺に何か話そうとした時、彰が聡美を呼んだせいで話はそこで終わってしまった。
「彰君どうかした?」
キョトンとする聡美の横に彰が立つ。
「どうかした?じゃねーし。ほらっ荷物。」
大きめのメッセンジャーバッグを背負っている彰がまた別のバッグが聡美に差し出す。
「あっごめんっ!持ってもらってたんだったぁ‥彰君ありがとね。」
苦笑いしながら荷物を受け取る聡美。
「平気。ってか行くぞ。」
彰は俺をチラッと見つめて歩きだす。
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:10/05/29 21:09
:SH06A3
:R/ocBIJk
#755 [のの子]
「あっ待ってよぉ!竜二君、私達も行こう?」
聡美は慌てて彰の後を追い掛けようと俺の横を通り過ぎる。
なんで‥?
なんで俺じゃなくて
彰を見つめて
その後を追い掛けるの?
スッ‥
っ!
無意識に聡美の手を掴もうとして固まる。
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:10/05/29 21:15
:SH06A3
:R/ocBIJk
#756 [のの子]
彰と聡美の後ろ姿を見て、俺は掴もうとした手を下ろす。
「‥っ‥‥‥‥」
下ろした手にグッと力が入る。
なにやってんだ俺‥聡美を止めてどうすんだよ。
「竜二君、大丈夫?」
ハッとして振り返ると鈴が気まずそうな顔をして立っていた。
「まだいたのか‥」
俺は苦笑いしながら痒くもない首をかく。
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:10/05/30 20:47
:SH06A3
:SB0tBs8Y
#757 [のの子]
「この前までは幸せそうにしてたのに‥今は辛い立場に立っちゃったんだね。」
「辛い?何が?」
みんなを追い掛けるよう鈴と二人で歩きだす。
「元カノさん、彰君にとられちゃいそうだよ?」
「俺はもう別れたんだし二人が付き合おうと関係ないよ。ってかお前こそいいの?」
二人して真っ直ぐ前を見て聡美と彰を見つめる。
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:10/05/30 20:53
:SH06A3
:SB0tBs8Y
#758 [のの子]
「私と彰君は友達だから。‥でも私ね、彰君の幸せを1番に望んでる。彰君が幸せになれるなら――」
鈴は俺を横目で見つめて笑う。
「竜二君の今の気持ちが変わらないよう協力してあげるよ?」
俺は眉間にシワを寄せて鈴を睨む。
俺の気が変わってあの二人の邪魔をしないようにするって事か..
「‥大きなお世話だよ。」
変わらない。
二人の幸せを願う気持ちは
鈴よりも遥かに大きい。
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:10/05/30 21:02
:SH06A3
:SB0tBs8Y
#759 [のの子]
聡美Side
「もしもし――」
「あははっなにそれ〜」
「お母さん〜――」
「あっすみません!」
ザワザワと人が多い駅で、さっきから何人かの人と肩がぶつかる。
うぅ、人多すぎ〜‥
「おい、大丈夫かよ。」
彰君が私の荷物をとる。
「えっいいよ、大丈夫だから!」
「お前の為じゃない‥お前とぶつかる人が可哀相だから。」
:10/06/02 14:49
:SH06A3
:rGrL0wZs
#760 [のの子]
ふんっと鼻で笑うと彰君はスタスタ歩きだす。
「失礼な!もうっ‥」
私もその後を追い掛ける。
前を桃達が歩いて、私達はそれを追うように後ろを歩く。
竜二君とは‥さっき話しただけ。
「彰君‥」
「ん?」
無意識に指が唇に触れる。
「さっき竜二君と話してた時、私普通にできてた?」
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:10/06/02 15:08
:SH06A3
:rGrL0wZs
#761 [のの子]
竜二君が視界に入った時、また泣いちゃうんじゃないかって不安が生まれた。
でも、竜二君は普通にしてるし私もそうしなきゃって‥
でも話した時、唇が震えて話せなくなるんじゃないかって思った。
会えたのが嬉しくて
話せたのが嬉しくて‥
でもその倍ぐらい
寂しくて、悲しかった‥
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:10/06/02 15:12
:SH06A3
:rGrL0wZs
#762 [のの子]
今も思い出すと唇が震えそう。
‥ポンポン
っ!
「できてた、できてた。」
彰君が私の頭をクシャクシャ撫でる。
ドキッ
「‥‥ありがと。」
私はなんでか安心して笑う。
:10/06/02 16:27
:SH06A3
:rGrL0wZs
#763 [のの子]
―――――――
「先輩、隣いいですか?」
ニコッと笑った鈴ちゃんが私の隣を指差す。
「うん、どうぞ。」
「聡美の隣は私、鈴ちゃんはそっちね。」
私の隣にさっと桃が座ると、前の席を指差す。
「‥‥どーも。」
鈴ちゃんがムスッとしながら私達の前に座った。
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:10/06/02 16:41
:SH06A3
:rGrL0wZs
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