ピンクな気分。U
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#246 [のの子]
 
ミーンミンミーン

蝉の音があちこちからはっきりと聞こえる。

「‥なぁ。」

「なに?」

「お前まだ竜二の事好きなんだろ?友達って言われたのになんで笑ってんの?」

彰君が私を横目で見つめてきた。

「そりゃ嬉しいからじゃない?」
.

⏰:09/11/19 20:41 📱:SH06A3 🆔:iLN2SllM


#247 [のの子]
 
私はニコッと笑う。

涙がこぼれたさっきの私とは全く違う。

「嬉しいって‥『友達』が?もう恋愛対象じゃないって意味じゃん。」

「いいのっ私は嬉しいの‥だって別れたら全部終わりだと思ってたんだもん。」

そう、全部終わり。

どこかで一人ぼっちになると思ってた。

それほど私は彼が好きで、一時でも彼は私の全てだったのかもしれない。

「終わりじゃなかった‥友達でもいい。竜二君と繋がってたかったから。」
.

⏰:09/11/20 00:11 📱:SH06A3 🆔:aiFLMgyA


#248 [のの子]
 
「嬉しい‥良かった〜。」

私がまた笑うと彰君はバカにしたように鼻で笑う。

「竜二は愛されてるねぇ。羨ましい〜。」

「やっちょっとぉ!もうっ‥あっもちろん竜二君だけじゃなくて彰君も愛してますよ〜?」

ピタッ

私が彰君にからかうようにニヤニヤ笑いながら服を引っ張ると、彰君が驚いた顔で立ち止まる。

「えっ‥?」

「おまっお前なぁ!そういうのやめろよ!」
.

⏰:09/11/20 00:25 📱:SH06A3 🆔:aiFLMgyA


#249 [のの子]
 
「えっだって羨ましいとか言うから‥ごめんね?」

「別に羨ましいとか本気じゃねぇしっ。バカ女!」

「またバカって‥はぁい。」

ふんっと歩きだした彰君の耳が赤いのは太陽のせいでしょうか?

べぇーっだ!
‥クスッ

「ねぇ、あっきーアイス食べたいなぁ。」

「はぁっ?お前は幼稚園児かっ!」

「えっなんでっ?!」
.

⏰:09/11/20 00:31 📱:SH06A3 🆔:aiFLMgyA


#250 [のの子]
彰Side

「うまい?」

「うんっ美味しい〜♪」

アイスを食べながら聡美が満足そうに笑う。

はぁ‥マジでこいつ祐輔と同レベルだな。

「はぁ、お前は笑ってる方がいいよ‥泣かれたらめんどい。」

「ん゛ーっ!ひどぉいっ!」

ってかマジで竜二に友達だって言われてから元気すぎてウザい。

結局こいつを心配してた俺より、竜二の冷たい言葉でこんな変わるもんなのか‥.

⏰:09/11/20 19:49 📱:SH06A3 🆔:aiFLMgyA


#251 [のの子]
 
なんか俺‥こいつに振り回されただけ?

「なんか切ねぇー‥」

「ん?なになにっ?あっ彰君もアイス一口食べる?ほらっあーん♪」

ストロベリーのアイスをスプーンにとって俺の口の前で止める。

「‥‥‥‥‥‥。」

‥だからっ‥‥こういうのを普通にすんのがバカだって言ってんのにわかんねぇ奴だなぁ‥

「あれ‥あーんは?ストロベリー嫌い?」

「別に嫌いじゃ‥っ!!
「あはははっスキありー♪」

俺が口を開けるのを待ってたのか、俺の口の中にはストロベリーの香りが広がった。

⏰:09/11/20 19:57 📱:SH06A3 🆔:aiFLMgyA


#252 [のの子]
 
「急に口に入れんな!
「でも美味しいでしょ?」

聡美がニコニコ笑いながらまたあーんと俺の口にアイスを運んできた。

自然に俺も口を開ける。

「んっまぁ美味いけど〜‥これ間接キスじゃね?」

ピタッ

今度は自分の口にアイスを運んだ手がピタリと止まる。

「ちっ‥違うよ!」

「‥いや〜そうだろ。」

「違うもん!全然違うしねっ!」

「お前今まで食べてたスプーンで俺の口に入れただろうが!」

「うっ‥ち違うやつ使ったもんね!」
.

⏰:09/11/20 20:08 📱:SH06A3 🆔:aiFLMgyA


#253 [のの子]
 
顔を真っ赤にしてムキになる聡美を見て、つい俺もムキになる。

「じゃそのスプーンで今お前食ったよな?!それ俺が使ったやつだしっ。やっぱ間接キスじゃん。」

聡美の手にあるスプーンを指差してふんっと笑う。

「‥‥また彰君とキスしちゃったぁ。彰君の変態〜!」

聡美が顔を赤くしながらジタバタと足を鳴らす。

「誰が変態だっコラ。お前からやってきたんだろ?ってかアイス溶けますけど。」

アイスを見るとストロベリーのピンクの液体が揺れていた。
.

⏰:09/11/20 20:18 📱:SH06A3 🆔:aiFLMgyA


#254 [のの子]
 
「‥‥でもぉっ‥。」

チラッと俺を見つめる聡美に俺は笑う。

「ぷっ‥もったいない事すんなよ。ただの間接キスじゃん。」

聡美の髪をクシクシャと撫でるとほっぺを赤くした聡美がそうだけど、っと小さな声で呟いた。

「やっぱ彰君食べて?私もうごちそうさま‥」

「えぇっ‥なんかもろに嫌がられてんのもショックなんだけど。」

「嫌とかじゃなくってぇ‥はっ恥ずかしいの!もうっほら食べて食べてっ!」
.

⏰:09/11/20 20:32 📱:SH06A3 🆔:aiFLMgyA


#255 [のの子]
 
無理矢理アイスとスプーンを渡された俺を置いて歩き出す聡美。

「‥それ言われたらこっちも恥ずかしくなるっつーの。」

柔らかくなったアイスを口に運ぶ。

甘い‥

「ストロベリー好き?」

「ん‥まぁ好き。」

「私も好き。」

エヘヘッと笑う聡美を横に俺はアイスを食べる。

「ストロベリーの色とか甘酸っぱさって恋と似てません?」

何を言い出すんだ、こいつは‥

⏰:09/11/20 20:38 📱:SH06A3 🆔:aiFLMgyA


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