ピンクな気分。U
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#431 [のの子]
 
「うるさい。」

竜二はさっきまでつけていたウォークマンのイヤホンをまた耳につけようとすると

「可哀相な竜ちゃん‥」

っ!

由紀はベッドに座る竜二のひざ元に座り込む。

「いつも一人ぼっちな竜ちゃん。可哀相‥」

「うるさいって言ってるだろ。出てけよっ。」

「私がいなくなったらまた一人だよ?」

.

⏰:09/12/18 22:37 📱:SH06A3 🆔:XrF9oZgI


#432 [のの子]
 
「っ‥これから彰と家庭教師がくんだから出てけよっ。」

「あぁ‥あの二人仲良いよね。彰君はあの子の事好きみたいだし、あの子もたぶんまんざらでもないんじゃない?」

由紀が竜二の膝にそっと触れる。

「結局竜ちゃん仲間外れじゃない。やっぱり一人ぼっ――
ダンッ

竜二がウォークマンを壁に投げつける。

「あーぁ‥壊れちゃった。」

由紀がクスクス笑い出す。
.

⏰:09/12/18 22:42 📱:SH06A3 🆔:XrF9oZgI


#433 [のの子]
 
「‥なんなんだよ。いっつもいっつも‥うるせーんだよっ!」

竜二が髪をクシャッと掴む。

「私は本当の事言ってるんだよ?竜ちゃんはずーっと前から‥小さい頃から一人ぼっちだったでしょ?」

「うるさい‥やめろよ‥」

「お父さんとお母さんは仕事、お兄ちゃんは友達と遊びに行って塾にも行って‥竜ちゃんには何もなかったもんね。」

竜二が由紀を睨みつけると由紀は優しく笑う。
.

⏰:09/12/18 22:48 📱:SH06A3 🆔:XrF9oZgI


#434 [のの子]
 
「その目好き‥」

由紀の手が竜二の頬に触れる。

「でも大丈夫だよ?竜ちゃんには私がいるもん。竜ちゃんの寂しさに初めて気づいてあげたのは誰?私だよね?」

由紀が妖しく笑いながら竜二の顔に近づいていく。

「竜ちゃんには私しかいないの‥忘れないで?」

二人の唇が重なったとき、

竜二の目から涙がこぼれた。

⏰:09/12/18 22:53 📱:SH06A3 🆔:XrF9oZgI


#435 [のの子]
――――

「こんにちは。」

「こんにちは‥」
「お邪魔しまーす。」

竜二の家に着くと由紀さんが出迎えてくれた。

隼人さんがいなくても由紀さんはよく竜二ん家にいる。隼人さんを待ってるらしい。

「‥面倒臭いなぁ。」

真琴がボソッと呟く。

「何が?」

「‥わかんないの?」

真琴が俺を呆れた顔で見つめる。

「勉強教えんのがめんどいの?」

「バカ。」
.

⏰:09/12/18 23:00 📱:SH06A3 🆔:XrF9oZgI


#436 [のの子]
 
「ひでぇ‥」

真琴は何が面倒臭いか話さないままサッサと先に階段を上っていく。

‥言わないのかよっ!

コンコン
「竜二君、入るよ?」

竜二からの返事はない。
真琴がまた小さなため息をつく。

ガチャ

「やっぱり‥」
.

⏰:09/12/18 23:27 📱:SH06A3 🆔:XrF9oZgI


#437 [のの子]
 
うん、一目でわかる。

今日の竜二はご機嫌ななめ。

ウォークマンはぶっ壊れてるし、ノートも散らばっちゃって‥

ベッドの上で俯いたまま竜二は俺達を見ようともしない。

「今日ムリ。帰って‥」

イライラを我慢してる低い声で竜二が呟く。

久しぶりにご機嫌ななめだな。

「どうすんの?」
.

⏰:09/12/18 23:33 📱:SH06A3 🆔:XrF9oZgI


#438 [のの子]
 
久しぶりに近づくんじゃねぇオーラが漂ってるし‥

小さな声で真琴に聞くと真琴は面倒臭そーな顔で竜二を見つめたまま

「確かにこんなんじゃ勉強できないしね‥仕方がないなぁ。」

真琴はズカズカ竜二の部屋に入って行く。

えぇっ帰んじゃねぇの?

バシンッ
「何ボーッとしてんの。さっさと片付けるよ。」

「イッ‥はぁ?」

真琴が竜二の頭を勢いよく叩いた。

⏰:09/12/19 15:42 📱:SH06A3 🆔:0C3oGL3g


#439 [のの子]
 
「はぁ〜っ私汚い部屋嫌いなんだよねぇ‥君も手伝ってよ。」

真琴がムスッとしながら散らばったノートを集める。

「えっ‥あぁ、うん。」

俺も戸惑いながら壊れたウォークマンを拾う。

「ちょっ帰れって言ってんじゃんっ!さわん―
「竜ちゃん、大丈夫?」

由紀さんが心配そうに竜二の部屋をのぞいていた。

「真琴ちゃんだっけ?竜ちゃん一人になりみたいだし今日は帰ってあげて?私がいるから大丈夫だよ。」
.

⏰:09/12/19 16:55 📱:SH06A3 🆔:0C3oGL3g


#440 [のの子]
 
「それに勉強なんてできる状況じゃないし‥ね?」

黙って俯く竜二とは反対に由紀さんはニコニコ笑って真琴を見つめる。

「勉強?あぁこんな部屋じゃ勉強なんてできませんよねぇ。っというか別に勉強するために片付けてる訳じゃないですよ。」

真琴は集めたプリントを一枚一枚確認していて由紀さんを見ようとしない。

「私もそこにいる彼も、竜二君に勉強させるためにいるわけじゃありません。」

トントンッ

真琴は綺麗にプリントを揃える。
.

⏰:09/12/20 20:20 📱:SH06A3 🆔:pQ8YiUFM


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