ピンクな気分。U
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#582 [のの子]
 

「会わせてもらえなかったって‥誰かがダメッて言ったの?」

彰君を見つめると、彰君は黙ったまま視線を落とす。

「うちのっ‥私の家族がそう言ったの?ねぇっ?」

私が彼の服を掴む。

「‥俺のせいで‥真琴は死んだんだ。‥当たり前だろ?」

彰君も私を見つめる。


そんなっなんで‥

.

⏰:10/03/15 22:09 📱:SH06A3 🆔:6F6KZ0zw


#583 [のの子]
 
ポロッ

「っ‥お前がそんな悲しそうな顔すんなよ。」

私の頭を暖かい手で撫でる彰君。


こんな優しい彼なのに


どうして神様は


彼に冷たいの?


ポロッ ポロッ

私は涙が止まらなかった。
.

⏰:10/03/15 22:12 📱:SH06A3 🆔:6F6KZ0zw


#584 [のの子]
 

「ごっごめん、なさいっ‥ごめんね、彰君っ‥」


何も知らなかった。


あの時、私が真実を知っていたら

私の一言で

彰君とまこ姉は

最期に会えたかもしれない。


今、わかった。

彼はまだまこ姉とお別れができていないんだ。
.

⏰:10/03/15 22:16 📱:SH06A3 🆔:6F6KZ0zw


#585 [のの子]
 

「泣くなよ。」

「大丈夫だから。」

「仕方なかったんだよ。」

「俺が悪いんだ。」


彼が言う言葉は、
私の胸を締め付けて
涙腺を痛いくらい刺激する。


違うよ、彰君。

謝らなきゃなのは私の方‥
.

⏰:10/03/15 22:21 📱:SH06A3 🆔:6F6KZ0zw


#586 [のの子]
 

「‥っ彰くんっ‥ごめんねっ。」

私は彰君の服を掴んだまま涙を手で拭う。

「だから‥お前が泣く事もないし、謝る事もないんだって。」

相変わらず彰君は私の頭を優しく撫でてくれる。

でもその顔はとても悲しくて、寂しそう。

「聡美‥ごめんな。お前の姉ちゃん‥俺のせいで
「違うっ!違うよっ‥違うのぉ‥」

私はまた涙をこぼす。
.

⏰:10/03/15 22:28 📱:SH06A3 🆔:6F6KZ0zw


#587 [のの子]
 
「みんなっ‥まこ姉は殺されたとかこっ殺したとか‥誰のせいとかっ‥」

そんなの違う。


「違うよ‥っ‥まこ姉は、『事故』で死んだの。」


涙でぼやける彰君を真っ直ぐ見つめる。


「誰かのっせいに‥そんな事しても変わらないっ。」

まこ姉は確かに17歳というとっても短い人生だった。
.

⏰:10/03/15 22:35 📱:SH06A3 🆔:6F6KZ0zw


#588 [のの子]
 
多くの人から慕われて


愛されながら


私を、家族を、友人を、


そして彰君も


愛してくれた。


ただ、深い悲しみを残して


いなくなってしまった。

⏰:10/03/15 22:40 📱:SH06A3 🆔:6F6KZ0zw


#589 [のの子]
 

私もまこ姉が大好きだったから

だからまこ姉がいなくなった後、


まこ姉を『傷』として

残したくなかった。


「‥もし誰かのせいになるなら、飛び出したまこ姉だって悪い。なっ夏休みで車通りが多かった事も、そのせいで救急車が遅くなった事も‥」
.

⏰:10/03/15 22:50 📱:SH06A3 🆔:6F6KZ0zw


#590 [のの子]
 
もしかしたら

その日が晴れていたせいかもしれない。


もしかしたら

飛び出そうとするまこ姉をただ横目で見ていた通行人のせいかもしれない。

もしかしたら‥


「もしかしたら神様のせいかもしれないっ‥」

.

⏰:10/03/15 22:54 📱:SH06A3 🆔:6F6KZ0zw


#591 [のの子]
 

あなたが自分を責めるなら

私は神様までも責める。



「‥聡美っ‥‥でも‥」

「わっ私は‥彰君を責めない。」


彰君の頬にそっと触れる。

「まこ姉も‥彰君を責めてないよ?」
.

⏰:10/03/15 22:58 📱:SH06A3 🆔:6F6KZ0zw


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