ピンクな気分。U
最新 最初 🆕
#752 [のの子]
 
「そうだよ〜、今度は私達が遅刻しちゃうよぉ?ほらっ行きますよ〜♪」

フクと桃ちゃんが荷物を持って改札へ向かって歩きだすと、それにつられてみんな歩きだそうとする。

「よしっじゃしゅっぱーつ!♪」

旬が周りを気にせずなかなかの大きな声を出す。

「‥小学生か。」
「ぷっ‥」

ボソッと呟くと笑い声が聞こえて振り向く。

「あっごめんね、聞こえちゃった‥」

そう言って笑った聡美は俺を見つめる。

「久しぶりだね。」

「‥うん、補習の日に会ったのが最後だっけ?」

「そうそう。」
.

⏰:10/05/29 20:49 📱:SH06A3 🆔:R/ocBIJk


#753 [のの子]
 
明るく笑う聡美を蒸し暑さも忘れるぐらい見つめてしまう。


‥会いたかった。

声が聞きたかった。

その笑顔をずっと見たかったよ。


そんな言葉がこぼれ出ないよう唇を噛む。


「あっ竜二く
「聡美っ」
.

⏰:10/05/29 20:54 📱:SH06A3 🆔:R/ocBIJk


#754 [のの子]
 
聡美が俺に何か話そうとした時、彰が聡美を呼んだせいで話はそこで終わってしまった。

「彰君どうかした?」

キョトンとする聡美の横に彰が立つ。

「どうかした?じゃねーし。ほらっ荷物。」

大きめのメッセンジャーバッグを背負っている彰がまた別のバッグが聡美に差し出す。

「あっごめんっ!持ってもらってたんだったぁ‥彰君ありがとね。」

苦笑いしながら荷物を受け取る聡美。

「平気。ってか行くぞ。」

彰は俺をチラッと見つめて歩きだす。
.

⏰:10/05/29 21:09 📱:SH06A3 🆔:R/ocBIJk


#755 [のの子]
 
「あっ待ってよぉ!竜二君、私達も行こう?」

聡美は慌てて彰の後を追い掛けようと俺の横を通り過ぎる。


なんで‥? 

なんで俺じゃなくて

彰を見つめて

その後を追い掛けるの?


スッ‥
っ!

無意識に聡美の手を掴もうとして固まる。
.

⏰:10/05/29 21:15 📱:SH06A3 🆔:R/ocBIJk


#756 [のの子]
 

彰と聡美の後ろ姿を見て、俺は掴もうとした手を下ろす。

「‥っ‥‥‥‥」

下ろした手にグッと力が入る。

なにやってんだ俺‥聡美を止めてどうすんだよ。

「竜二君、大丈夫?」

ハッとして振り返ると鈴が気まずそうな顔をして立っていた。

「まだいたのか‥」

俺は苦笑いしながら痒くもない首をかく。
.

⏰:10/05/30 20:47 📱:SH06A3 🆔:SB0tBs8Y


#757 [のの子]
 
「この前までは幸せそうにしてたのに‥今は辛い立場に立っちゃったんだね。」

「辛い?何が?」

みんなを追い掛けるよう鈴と二人で歩きだす。

「元カノさん、彰君にとられちゃいそうだよ?」

「俺はもう別れたんだし二人が付き合おうと関係ないよ。ってかお前こそいいの?」

二人して真っ直ぐ前を見て聡美と彰を見つめる。
.

⏰:10/05/30 20:53 📱:SH06A3 🆔:SB0tBs8Y


#758 [のの子]
 
「私と彰君は友達だから。‥でも私ね、彰君の幸せを1番に望んでる。彰君が幸せになれるなら――」

鈴は俺を横目で見つめて笑う。

「竜二君の今の気持ちが変わらないよう協力してあげるよ?」

俺は眉間にシワを寄せて鈴を睨む。

俺の気が変わってあの二人の邪魔をしないようにするって事か..

「‥大きなお世話だよ。」

変わらない。

二人の幸せを願う気持ちは

鈴よりも遥かに大きい。
.

⏰:10/05/30 21:02 📱:SH06A3 🆔:SB0tBs8Y


#759 [のの子]
聡美Side

「もしもし――」
「あははっなにそれ〜」
「お母さん〜――」




「あっすみません!」

ザワザワと人が多い駅で、さっきから何人かの人と肩がぶつかる。

うぅ、人多すぎ〜‥

「おい、大丈夫かよ。」

彰君が私の荷物をとる。

「えっいいよ、大丈夫だから!」

「お前の為じゃない‥お前とぶつかる人が可哀相だから。」

⏰:10/06/02 14:49 📱:SH06A3 🆔:rGrL0wZs


#760 [のの子]
 
ふんっと鼻で笑うと彰君はスタスタ歩きだす。

「失礼な!もうっ‥」

私もその後を追い掛ける。

前を桃達が歩いて、私達はそれを追うように後ろを歩く。

竜二君とは‥さっき話しただけ。

「彰君‥」

「ん?」

無意識に指が唇に触れる。

「さっき竜二君と話してた時、私普通にできてた?」
.

⏰:10/06/02 15:08 📱:SH06A3 🆔:rGrL0wZs


#761 [のの子]
 
竜二君が視界に入った時、また泣いちゃうんじゃないかって不安が生まれた。

でも、竜二君は普通にしてるし私もそうしなきゃって‥

でも話した時、唇が震えて話せなくなるんじゃないかって思った。

会えたのが嬉しくて

話せたのが嬉しくて‥

でもその倍ぐらい

寂しくて、悲しかった‥

.

⏰:10/06/02 15:12 📱:SH06A3 🆔:rGrL0wZs


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194