ピンクな気分。U
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#82 [のの子]
聡美Side
ドンッ
「‥‥いった‥っ‥」
こけた。
めっちゃ走ってたらこけました。
高2にもなってこけました。
高2になって初めての彼氏に振られました。
痛いです。
痛くて痛くて
涙が止まりません。
.
:09/10/22 19:42
:SH06A3
:uwLS1etM
#83 [のの子]
「‥‥っ‥なんで‥」
何これ
知らない
こんな気持ち知らない
悲しくて寂しくて辛くてムカついて‥‥痛い。
「痛い‥痛い痛い痛い痛いっ。」
もう立ち上がれない。
竜二君がいなきゃダメなのに‥
なんでっ なんで
.
:09/10/22 19:45
:SH06A3
:uwLS1etM
#84 [のの子]
「そこの君、どこが痛いのよ?」
っ?
ボロボロの私に声をかけてきたのは、金に近い髪の毛が似合うお兄さん。
あれ‥?どこかで見た事ある?
「ん?ほらっお兄さんに言ってみなさい。」
そう言って笑うとお兄さんのほっぺに笑窪ができた。
「っ?‥昇さん?」
.
:09/10/22 22:23
:SH06A3
:uwLS1etM
#85 [のの子]
「あれまっ‥俺の事知ってんの?」
道の真ん中で座り込んで首を傾げながら笑うお兄さんは、間違いなく昇さんだ。
「ん〜‥でも君誰だっけ?ってかメイクも落ちてるしボロボロだしわかんないっ!」
笑ってたかと思うとふんっとそっぽを向く自由な感じ‥
懐かしい。
「あっ‥私‥聡美です。『さとちゃん』です。」
自分で『さとちゃん』なんて言うのも恥ずかしい。
「さとちゃん‥?」
.
:09/10/22 22:29
:SH06A3
:uwLS1etM
#86 [のの子]
いつの間にか止まった涙の跡を拭ってちゃんと顔をあげる。
じっと昇さんは私を見る。
「‥‥えぇっっ!!あの『さとちゃん』っ?」
「はい‥お久しぶりです。」
覚えててくれた‥
「えっ全然わかんなかった!綺麗に‥いやっなんか凄まじくボロボロだね。」
.
:09/10/22 22:32
:SH06A3
:uwLS1etM
#87 [のの子]
「すみません‥」
身も心もボロボロです‥
苦笑いする私を見て昇さんは優しく笑う。
「‥でも元気そうで良かった。久しぶりだね。」
「はい。昇さんもお元気そうで‥」
二人にしかわからない優しくて寂しい空気が流れる。
スッと昇さんが右手を出す。
「おいで。そのままじゃ帰れないっしょ?」
「そんな‥久しぶりなのに悪いです。」
.
:09/10/22 22:39
:SH06A3
:uwLS1etM
#88 [のの子]
「いや‥久しぶりにあってこんなボロボロなさとちゃんほったらかすのも気が引けるし。それにさっきまで大声で泣いてたじゃん。」
ほっとけないよ、と私の手をとるとゆっくり立ち上がらせてくれた。
「まっそんな詳しくは聞かないから甘えなさいって。」
そう言って私の肩をしっかり掴んでくれた。
‥‥‥
‥‥‥‥‥
「‥昇さん‥ありがとうございます‥」
:09/10/22 22:44
:SH06A3
:uwLS1etM
#89 [のの子]
膝が擦りむけてうっすら血がでているのをじっと見つめながら、私は昇さんについていった。
――――――
「はいっじゃメットかぶってねぇ。」
連れて来られたのは駅近くの駐輪場。
目の前には大きな黒いバイク。
「このバイク‥懐かしい。」
「よく乗っけてたからねぇ。ってかさとちゃん乙女だし聞くけど‥マジで俺ん家でいい?」
真剣な目で私を見つめる昇さん。
「‥‥はい。」
「‥お兄さんも男だけど絶対何もしないから安心して。」
「‥ぷっ‥はい。」
.
:09/10/22 22:55
:SH06A3
:uwLS1etM
#90 [のの子]
「笑わなーい。」
私のメットをコツンと叩くと、昇さんは先に私を後ろに座らせた。
「じゃ出発しまぁす♪」
ブロロロロロッ
低いエンジン音が響くと、何人かの通行人がビクッとこっちを見てきた。
昇さんは気づいていないのか気にしないでバイクを走らせる。
「のっ昇さん‥まだ‥やってるんで‥すか?」
「えぇ〜?なぁに〜?」
.
:09/10/22 23:10
:SH06A3
:uwLS1etM
#91 [のの子]
風を切る音とエンジンの音で普通の声の大きさじゃ聞き取りづらいのをすっかり忘れていた。
「あっ‥えっと〜‥まだやってるんですかぁ?」
さっきまで泣いてたせいか、喉が痛いのを我慢して大きな声を出す。
「何を〜?」
昇さんは軽く私の方を見る。
「総長ですよぉ!」
「あははっうん、まだ現役でやってるー♪」
昇さんが笑うと襟足がくるっとはねて揺れる。
.
:09/10/23 00:03
:SH06A3
:LIBWp1MQ
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