ピンクな気分。U
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#821 [のの子]
ハルに抱き抱えられてもぼくには後をついてくるアレが見える。
「ハル‥怖いよ‥」
「大丈夫。」
ハルは少し早歩きになって部屋に向かう。
「お守りは持ってるか?」
ぼくは頷く。
「じゃそれ握ってろ。」
バンッ
部屋に入るとすぐに戸を閉める。
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:10/06/09 11:35
:SH06A3
:mcZ2Ajo.
#822 [のの子]
「ほら、もう大丈夫だろ?」
ぼくはお守りを握ったまま戸の向こうを見つめる。
何もいない。
「まだ修業中なんだからあんまあいつらに関わるな‥前にも痛いめに合った事あるんだろーが。」
ぼくは小さな体をギュッとする。
「ハル‥さっきの旬て人も僕達と同じ?」
「そうだよ。旬君も寺の息子だから同じだよ。」
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:10/06/09 11:40
:SH06A3
:mcZ2Ajo.
#823 [のの子]
「お前は旬君みたくなるんだ。霊感のONとOffを使い分けられるようにな‥だから修業サボんなよ?」
ハルがぼくの頭をクシャクシャ撫でると体温が伝わってきてホッとする。
あの人みたくなれたら、ぼくにも友達ができるかな‥
ハルに聞こうか迷ってやめた。
期待するのは疲れるから。
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:10/06/09 14:50
:SH06A3
:mcZ2Ajo.
#824 [のの子]
――――――――
「ねぇ‥さっき言ってたの本当?」
『――本当だよ――』
「‥こんなに天気いいのに‥」
『――でも夜になれば変わるさ――』
「へぇ‥なんでわかるの?」
『――ずっと空を見てたらわかるようになった――』
「すごいね‥きっと嵐になるなんて誰も知らないよ‥君はすごいなぁ。」
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:10/06/09 14:56
:SH06A3
:mcZ2Ajo.
#825 [のの子]
竜二Side
「あっこの肉焼けてるよ!」
「玉ねぎがぁ〜!目が痛い〜!」
「ってか焼きそばは?」
「焼きそばは最後だろ!」
「ちょっ聡美ちゃんその切り方危ないから!」
「えっ?大丈夫大丈夫♪」
「俺コーラ飲みた〜い。」
「そんな事言っても炭酸ないですよ!」
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:10/06/09 21:30
:SH06A3
:mcZ2Ajo.
#826 [のの子]
少し遅れて始まったバーベキューはそれぞれ自由に動き回りながらも、みんな楽しんでいた。
「聡美ちゃん、そんな細かく無理に切らなくていいから。ね?」
さっきから俺は野菜を切る聡美の手つきが気になって仕方がない。
「ん〜‥でも細かくしないとっ!」
うわっ!!今指に当たってたっしょ‥!
「火が通りにくいでしょ?」
ニッコリ笑う聡美ちゃんの額に汗がにじむ。
頑張ってるのはわかるよ‥わかるんだけどっ
「じゃ俺と交代しよっ?聡美ちゃん休憩っね?」
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:10/06/09 21:40
:SH06A3
:mcZ2Ajo.
#827 [のの子]
危なっかしくて見てられないっつーの!
「えぇ〜でも大丈夫っ。私女の子だし♪」
‥‥まさかの逆に気合いを入れてしまったパターン。
また野菜と向き合う聡美の手を慌ててとる。
「っ?なに?」
「もっもう野菜は十分じゃない?」
俺は聡美が切った野菜を指差す。
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:10/06/09 21:49
:SH06A3
:mcZ2Ajo.
#828 [のの子]
「あれ、本当だ‥夢中で切ってたから気づかなかったや。」
包丁を手に置いたのを見て俺は小さく息を吐く。
「ってか早く食べなきゃ肉なくなっちゃうよ?男ばっかなんだし。」
「そうだねぇ、食べよ食べよ♪竜二君は食べた?」
聡美が俺に空の皿を渡してきた。
「俺もまだ‥」
そういやあんま食ってなかった。
「じゃ早くしないとっ!男の子なんだしたくさん食べなきゃ。」
聡美は自分の箸と皿を持ってニコッと笑う。
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:10/06/09 21:55
:SH06A3
:mcZ2Ajo.
#829 [のの子]
「そうだね。」
俺もつられて笑う。
聡美とこうやって普通に話せるのが嬉しい。
でも聡美はもう全部を知っているはずで..
君は今、何を思って
俺を見つめて
笑っているんだろう?
俺は今、
君への愛を想ってる。
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:10/06/10 10:52
:SH06A3
:8C1WWHb.
#830 [のの子]
♪〜♪〜♪〜
「あっ竜二君、携帯鳴ってるよ?」
バッグの上で俺の携帯が着信音を鳴らしていた。
「‥ありがとう。先行ってて。」
「うん。」
聡美がいなくなったのを確認して電話に出ると、俺もその場から裏庭の方へ向かう。
「なんですか?」
「竜ちゃん怒ってるの?せっかく勇気だして電話したのにな‥」
「電話してこないでください。友達いるんで切りますから。」
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:10/06/10 11:07
:SH06A3
:8C1WWHb.
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