ピンクな気分。U
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#841 [のの子]
 
「彰君?って竜二君もいる。こんなとこで何してるの?」

「っ!鈴‥」

ペットボトルを手に鈴が不思議そうに立っている。

彰は慌てて振り返って鈴を見つめる。

「お前こそ何してんだよっ?」

「飲み物なくなりそうだから冷蔵庫から持ってきたの。それより二人こそ何してんのよぉ?

「‥それは秘密だよ。俺達も戻ろっか?」

俺は笑って彰の背中を叩く。

「竜二っ‥まだ話の途中
「 彰、 ‥―――」
.

⏰:10/06/16 09:06 📱:SH06A3 🆔:SEUCZ6F6


#842 [のの子]
彰Side


「――‥もう終わり。ね?」


そう小さく話すと、竜二は笑って俺の横を通り過ぎた。

グッ
握りしめた手に力が入る。

終わりって‥何がだよっ。

この話がかよ?

思惑がかよ?

お前がかよっ?


竜二‥お前はまた前みたく辛い事があっても平然と笑ってくのか?

「‥‥竜二っ、あの時気付いてやれなくてごめん。」.
.

⏰:10/06/16 09:13 📱:SH06A3 🆔:SEUCZ6F6


#843 [のの子]
 
俺は竜二の背中に呟く。

鈴には聞こえなかったのか鈴も戻ろうと歩きだす中、

竜二は振り返らずに

そっと右手を上げて手を振った。


俺は悔しくて、悲しくて、自分にムカついて‥その手を見つめる事しかできない。

「あれ、鈴ちゃんと竜二君?何して‥あっ彰くーん!」

っ?

竜二と鈴の背中を見つめていると、向こうから聡美が走ってきた。
.

⏰:10/06/16 09:21 📱:SH06A3 🆔:SEUCZ6F6


#844 [のの子]
 
聡美は竜二と鈴の横を通りすぎて、真っ直ぐ俺の所に走ってくる。

「‥‥聡美ちゃん?」

その時、竜二の声が聞こえた気がした。


「彰君っ、次っ!次彰君の番だよ!」

笑いながら俺の腕を掴む聡美に俺はビクッとする。

「なっちょっと待っはぁ?何が俺の番なんだしっ!」

とりあえず訳がわからないもんだから俺はその手を振り払う。

⏰:10/06/16 09:34 📱:SH06A3 🆔:SEUCZ6F6


#845 [のの子]
 
「やっぱり忘れてる〜。次、彰君が仕事する番だって!私、旬君達に呼んできてって頼まれたんだよ。」

‥‥‥仕事?ってかそんなほっぺ膨らまさせて睨まれても可愛いだけ―――

「ってこんなの俺のキャラじゃないだろ!!っつか仕事ってなんだし!」

自分の心の声にツッコミながら、聡美の言う仕事も聞き捨てならない。

「買い出しだって。」

「はぁっ!?」

あいつら1番めんどくせーの回してきやがったな‥
.

⏰:10/06/16 09:41 📱:SH06A3 🆔:SEUCZ6F6


#846 [のの子]
 
「彰君、大丈夫?」

遠い目をしてる俺に聡美は首をかしげる。

「ん?あぁ大丈夫。」

「本当に?」

「本当に。‥お前こそ大丈夫か?」

聡美の頭に手をやると驚いたのか聡美がビクッとする。

「わっ私?私なら大丈夫‥うん、平気。」

嫌がるかと思ったけど聡美はそのままじっとして俺を見つめながらいつものように笑う。
.

⏰:10/06/16 13:51 📱:SH06A3 🆔:SEUCZ6F6


#847 [のの子]
 
さっきまでのイラつきは一体どこへ行ったんだろう。聡美がいると自然と心が和む。

ふっとさっきまで見つめていた先を見ると、竜二と鈴の姿はもうなかった。

危ねぇーっ。こんな所見られたら気まずかった‥

「ねぇ彰君‥」

「ん?」

「竜二君に話したの?」
.

⏰:10/06/16 13:56 📱:SH06A3 🆔:SEUCZ6F6


#848 [のの子]
 
聡美は眉を下げて俺を見つめていた。

「‥一応。詳しくは話してないけど、お前に全部話した事は言ったよ。ダメだった?」

「ん、大丈夫‥」

聡美は首を振るとそのまま俯くと黙ってしまった。

‥‥困った。こんな凹まれてもなぁ..

「ごめん、聡美。お前自分で話したかったんだろ?勝手に俺言っちゃって‥」

「えっ違う違う。それは大丈夫っ。ただ‥ただね、竜二君は大丈夫かなって。」.

⏰:10/06/16 14:02 📱:SH06A3 🆔:SEUCZ6F6


#849 [のの子]
 
「彰君と同じように竜二君も‥まこ姉の事で傷ついてるんじゃないかな?」

「あぁ‥まぁそれなりにあいつも当時色々あったからな。」

聡美は悲しそうな目でさっきまで竜二がいた所を見つめる。

やっぱまだ好きなのか‥

「まだ好きなら‥力にでもなってやれば?」

俺は嫌みにも聞こえる言葉を口にしてしまったと口元を抑える。
.

⏰:10/06/16 14:09 📱:SH06A3 🆔:SEUCZ6F6


#850 [のの子]
 
やっべ‥今のは聡美機嫌悪くなるかもな

そーっと聡美を見ると案の定俺をじっと見つめていた。

「やっ今のは悪い意味じゃなくって‥」

「私と竜二君てね、一ヶ月も付き合ってなかったの。私自身もっと長く感じてたんだけど‥呆気ないよね。」

聡美は苦笑いする。

「別れてから何がダメだったのかなとか、私嫌われたのかなってずーっと考えてた。私のあれがダメだったのかも、嫌われるような事したんだって思って‥」

俺は黙って聡美の話を聞く。

「でも竜二君に『友達だよ』って言われてからちょっと気持ちが軽くなったの。それは私の全てを嫌いになったとか、否定する訳じゃないって思えて‥」
.

⏰:10/06/16 14:19 📱:SH06A3 🆔:SEUCZ6F6


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