恋愛CHU!@BL
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#72 [来栖]
「仲良さそうだねえ」
姫依がそう言って、嬉しそうに笑った。
あれは、仲がいい、でいいのか?
さっきっから見てるとみなせにベタベタ触ってるし。
あいつは何がしたいねん。ていうかみなせも触らせんなよ。
「おい。顔こえーから」
隣から悠に声をかけられた。
え、俺、そんな顔してた?
「あんま睨むなよ。あとで聞いてやるから」
そう言って悠は俺の腕を引いて校庭へと向かった。
ていうかなんやねんあの光景。ありえへん。
:09/10/20 13:11
:W65T
:eV.h/AM.
#73 [来栖]
勿論体育なんか集中することなんて出来ずにずーっとあいつらのことを考えていた。
あー…あかんわほんまに。
嫌な予感がずーっとグルグルしてる。
━━━━━━━━…
「あれ、どう思った?」
「…あぁ、移動教室の」
俺は昼休みに、悠と姫依に話した。
ていうか、いつも昼休みはこっち来てたみなせが来てない時点でおかしい。
しかも言葉だ。何するかわからへん。
今日だって無言で教室帰ってもーたし…
「仲良さそうだとは思ったけど…うん」
コーヒー牛乳を一口飲むと、複雑な表情で姫依は言った。
:09/10/20 13:22
:W65T
:eV.h/AM.
#74 [来栖]
「せやんなぁ…」
「よし、俺が長瀬んことぶっ飛ばして…」
「ちょー!悠!やめろ!次は退学やぞ」
「うう…だけどさぁ、」
「んー。俺なら聞いちゃうけどね」
…………え?
今、悠でもなく姫依でもない声が聞こえたような…
「まっ、前澤!なんでお前ここにおんねん!」
「まーまーいいじゃねえか。で、間凪がどうしたって?」
こいつ…自分が教師だって忘れてへんか?
ちなみに2-B担任で数学教師の前澤 樹紀(まえざわ たつき)。
24歳っていう若い年齢で顔がいいからよく生徒から告白されるらしい。
:09/10/20 14:40
:W65T
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#75 [来栖]
「はぁ…色々あるんですー」
「あ、そういえば間凪さっき見たぞ」
前澤が何か思い出したように言った。
見た?どこで?
「っどこで!?」
「中庭に、長瀬と」
前澤が言った言葉を疑った。
いや、なんで?なんで言葉とみなせが?
「…あんのやろぉ…!」
悠が勢いよく立ち上がるとそれにつられて俺と姫依も立ち上がった。
さすがに、話さなあかんわ。
「あ、悠だけじゃねーぞぉ。姫依も琴乃も次なんかしたら退学だからなー」
後ろから前澤がそう叫んだ。
退学は嫌やなぁ…せやけど、話し合いしに行くだけだし。
:09/10/20 14:44
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#76 [来栖]
「「「ていうか、名前で呼ぶな!」」」
「あ、バレた?」
あんなアホヤンキー教師はほっといて、俺たちは中庭に向かおうと教室を出た。
その時、みなせと言葉が教室に向かって歩いてきた。
「…長瀬。ちょー待てや」
悠が言葉を睨みながらそう言った。
悠の機嫌の悪さに気がついたのか、みなせから笑顔が消えた。
「…なに?」
「お前、なに人様のもんに手ぇ出してんの?」
「は?普通に隣歩いてるだけやん。友達やのにあかんの?」
「…みなせにベタベタしてんじゃねーよ」
:09/10/20 14:50
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#77 [来栖]
姫依も機嫌が悪いのか、口が悪くなっている。
俺は黙ったまま、言葉とみなせを交互に見ていた。
「はぁ?ベタベタなんかしとらんて。あなたたちの目は節穴?」
「てんめぇ…さっきから黙って聞いてたら…っ!」
「…っ!あほ!姫依やめっ…!」
完全にキレた姫依が、言葉の胸ぐらを掴んで殴りかかろうとした。
その時、誰かが姫依の手を止め、もう一人が俺らと言葉たちの間に入った。
「っ…類先輩……竜真先輩…」
止めに入ったのは類先輩と竜真先輩だった。
それでも姫依は未だに殴りかかろうとしていた。
:09/10/20 14:54
:W65T
:eV.h/AM.
#78 [来栖]
「っ…類先輩!離してくだ」
「姫依、退学になりたいのぉ?さすがに次は僕たち面倒見れないよぉ?」
「…!……すみません…」
類先輩の言葉で、姫依は冷静さを取り戻したのか素直に腕をおろした。
類先輩たちが来なかったら確実に姫依は言葉を殴ってた。
そしたら退学決定だ…。
「はぁ…関東の奴は血の気が多い奴ばっかやなぁ。……まぁ、ええわ。みなせ、行こ?」
「あ…っでも、」
言葉は制服の乱れを直すと、みなせの腕を引っ張って俺らに背中を向けて歩いていってしまった。
:09/10/20 15:01
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#79 [来栖]
俺はその光景をただ、見ることしか出来なくて。
なんていうか、悲しいんだけど、何故か虚しくて、情けなくて。
「琴乃。とりあえず生徒会室に行こう。ここじゃ話にならないから」
竜真先輩にそう言われると、俺は一回頷くだけで類先輩たちに着いていった。
確かに生徒会長と副会長が2年の階にいるんだもんな。
そりゃあ大騒ぎにもなるわ。
━━━━━━━━…
「だめだよぉ。“また”暴力で解決しようとしちゃあ。
でも姫依がキレてるとこ久々に見れて面白かったぁ!」
類先輩が困ったように俺らに言った。
確かに、俺と悠だって姫依がキレたのを久々に見た気がする。
:09/10/20 15:06
:W65T
:eV.h/AM.
#80 [来栖]
「それよりさーあ、なんか訳ありっぽいねぇ。どしたの?」
類先輩が近くにあったチョコレートに手を伸ばしながら聞いてきた。
「実は…」
俺は素直に、言葉とあった事を話した。
告白されて断ったらいきなりみなせに近づきはじめた、と。
「うぅーん…これはまたなんかありそうだねぇ……ねぇ?竜真?」
「あぁ。ありそうだ」
「でもみなせと言葉は同じクラスなんしょ?なんも言えないよねぇ」
なんも言えない。
確かにそうだ。本当に友達として関わっていたら?
俺らの勘違いだったとしたら?
:09/10/20 17:58
:W65T
:eV.h/AM.
#81 [来栖]
そしたら俺らは相当、言葉に失礼なことをしてる。
しかもあいつは生徒会委員だ。
類先輩の信じてる奴の一人だ。
それに俺の心友…だった。
自分でもう過去形にしてるなんて、最低かもしれないけど。
「とりあえずさ、もーちっと様子みよ?んで、本当におかしかったら冷静に話しよ?僕と竜真もいるからさ」
「はい…ありがとうございます」
いつもは弟みたいな類先輩だけど、こうゆう時に先輩で年上だと思い知らされる。
その日俺たちは授業を受ける気になれなくて、寮に帰った。
:09/10/20 18:03
:W65T
:eV.h/AM.
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