恋愛CHU!@BL
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#77 [来栖]
姫依も機嫌が悪いのか、口が悪くなっている。
俺は黙ったまま、言葉とみなせを交互に見ていた。
「はぁ?ベタベタなんかしとらんて。あなたたちの目は節穴?」
「てんめぇ…さっきから黙って聞いてたら…っ!」
「…っ!あほ!姫依やめっ…!」
完全にキレた姫依が、言葉の胸ぐらを掴んで殴りかかろうとした。
その時、誰かが姫依の手を止め、もう一人が俺らと言葉たちの間に入った。
「っ…類先輩……竜真先輩…」
止めに入ったのは類先輩と竜真先輩だった。
それでも姫依は未だに殴りかかろうとしていた。
:09/10/20 14:54
:W65T
:eV.h/AM.
#78 [来栖]
「っ…類先輩!離してくだ」
「姫依、退学になりたいのぉ?さすがに次は僕たち面倒見れないよぉ?」
「…!……すみません…」
類先輩の言葉で、姫依は冷静さを取り戻したのか素直に腕をおろした。
類先輩たちが来なかったら確実に姫依は言葉を殴ってた。
そしたら退学決定だ…。
「はぁ…関東の奴は血の気が多い奴ばっかやなぁ。……まぁ、ええわ。みなせ、行こ?」
「あ…っでも、」
言葉は制服の乱れを直すと、みなせの腕を引っ張って俺らに背中を向けて歩いていってしまった。
:09/10/20 15:01
:W65T
:eV.h/AM.
#79 [来栖]
俺はその光景をただ、見ることしか出来なくて。
なんていうか、悲しいんだけど、何故か虚しくて、情けなくて。
「琴乃。とりあえず生徒会室に行こう。ここじゃ話にならないから」
竜真先輩にそう言われると、俺は一回頷くだけで類先輩たちに着いていった。
確かに生徒会長と副会長が2年の階にいるんだもんな。
そりゃあ大騒ぎにもなるわ。
━━━━━━━━…
「だめだよぉ。“また”暴力で解決しようとしちゃあ。
でも姫依がキレてるとこ久々に見れて面白かったぁ!」
類先輩が困ったように俺らに言った。
確かに、俺と悠だって姫依がキレたのを久々に見た気がする。
:09/10/20 15:06
:W65T
:eV.h/AM.
#80 [来栖]
「それよりさーあ、なんか訳ありっぽいねぇ。どしたの?」
類先輩が近くにあったチョコレートに手を伸ばしながら聞いてきた。
「実は…」
俺は素直に、言葉とあった事を話した。
告白されて断ったらいきなりみなせに近づきはじめた、と。
「うぅーん…これはまたなんかありそうだねぇ……ねぇ?竜真?」
「あぁ。ありそうだ」
「でもみなせと言葉は同じクラスなんしょ?なんも言えないよねぇ」
なんも言えない。
確かにそうだ。本当に友達として関わっていたら?
俺らの勘違いだったとしたら?
:09/10/20 17:58
:W65T
:eV.h/AM.
#81 [来栖]
そしたら俺らは相当、言葉に失礼なことをしてる。
しかもあいつは生徒会委員だ。
類先輩の信じてる奴の一人だ。
それに俺の心友…だった。
自分でもう過去形にしてるなんて、最低かもしれないけど。
「とりあえずさ、もーちっと様子みよ?んで、本当におかしかったら冷静に話しよ?僕と竜真もいるからさ」
「はい…ありがとうございます」
いつもは弟みたいな類先輩だけど、こうゆう時に先輩で年上だと思い知らされる。
その日俺たちは授業を受ける気になれなくて、寮に帰った。
:09/10/20 18:03
:W65T
:eV.h/AM.
#82 [来栖]
俺は自分の部屋に帰らず、悠たちの部屋に行った。
部屋に行っても一言も会話を交わさなかった。
そんな時、悠が口を開いた。
「みなせを信じろよ」
「は?」
「だから、何言われてもみなせを信じろ。みなせはお前の恋人だろ?」
「…」
俺はその言葉に何も言えなかった。
だってあいつは、言葉から離れようとしなかった。
「本音ゆって…今は、あいつがわからへん……何考えてるかも…あほみたいやんなぁ…」
あいつの気持ちがわからない。
どうすればいいんだろう、俺は。
「お前、今日はここで寝ろ」
「え?」
:09/10/20 21:52
:W65T
:eV.h/AM.
#83 [来栖]
「冷静になって、いっぱい考えてからみなせと話しろ」
悠はそう言って、姫依のほうを見た。
姫依も小さく頷いた。
「ああ…そうする。なんか邪魔しとるみたいでごめんな」
「大丈夫。お前の邪魔な行為は今に始まったことじゃない」
「それ…慰めてるん……?」
「ああ。慰めてる」
こんなくだらない会話を交わせるのはこいつらしかいない。
今日は、いっぱい考えよう。
それで、みなせと話し合おう。
そろそろ、けじめつけなあかんわ。
:09/10/20 21:55
:W65T
:eV.h/AM.
#84 [来栖]
次の日の放課後、部活が終わった後に俺は寮に帰ってみなせと話すことにした。
そのせいか部活の時間が異様に短く感じた気がする。
きっと、気のせい。
でも何故か寮に帰る足どりは重くて。
寮に近づくにつれて上手く呼吸が出来なくなってきた。
なんか、嫌な予感がする。
きっと、勘違いだと信じたい。
━━━━━━━━…
「みな…せ、」
俺は意を決して部屋のドアを開けた。
目の前に広がったのは、信じたくない光景。
:09/10/21 08:21
:W65T
:xeW3uJ.U
#85 [来栖]
嫌な予感は勘違いなんかじゃなかった。
みなせと言葉が、キス、しようと、してた。
俺がドア開けなかったら、確実にしてた。
それくらいの距離だった。
「っ!琴乃さ……!」
「はっ…ははっ……」
本気で惚れていたのは、本気で恋愛をしていたのは、俺のほうだったのかもしれない。
自分が情けなくて、笑える。
みなせを信じろ。ったって…無理やで、悠。
「…もうええわ。別れよう。二人とも俺に話しかけてくんな。悠と姫依にもな」
俺はそれだけ言うと自分の部屋を出ていった。
:09/10/21 08:25
:W65T
:xeW3uJ.U
#86 [来栖]
向かった先は、悠と姫依の部屋。
不思議と、悲しくなくて。
涙は、出なくて。
「琴乃…どうし」
「もう…無理っ……!俺がなにした…?なぁ、悠…」
「ちょ、おま、中入れ」
━━━━━━━━…
悠と姫依の姿を見たら、一気に涙が溢れて、本心を言った。
二人は黙って聞いてるだけで。
それでも一緒にいてくれるから、それだけでも助かる。
「みなせを信じれなかった…、だって、あんなの…っ」
「…俺がお前だったら、信じれなかったよ」
そう、悠は言った。
:09/10/21 08:31
:W65T
:xeW3uJ.U
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