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#31 [ひよこ。]
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また第2話今日中に
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⏰:09/10/28 18:15 📱:SH705i2 🆔:a7SSMZ3A


#32 [ひよこ。]
2・夢から覚めて

《ズキン‥ズキン‥》

あああ‥
頭が痛い‥
死にそう‥。

私はぱっと目を開けた。

「‥圭介。」

目の前には
無表情の圭介が
立っていた。

⏰:09/10/28 18:20 📱:SH705i2 🆔:a7SSMZ3A


#33 [ひよこ。]
どこか遠くを見ているようだ。

「圭介‥圭介‥!」

圭介は反応しない。

相変わらず、何処かを見ている。

その視線の先には
私は居ない。
私はここに居るよ‥?
私だけを見てほしいのに‥。

「圭介‥ほんとは‥
もう私のことなんて‥。」

⏰:09/10/28 18:22 📱:SH705i2 🆔:a7SSMZ3A


#34 [ひよこ。]
「‥‥‥。」

「‥‥私のこと
なんて‥。」

「‥‥‥。」

「‥好きじゃ‥
ないんでしょ?」

「そうだよ。」

圭介は、突然
はっきりとした
口調で答えた。

「‥‥!」

圭介は今、私を見ている。
無表情のまま、じっと。

⏰:09/10/28 18:23 📱:SH705i2 🆔:a7SSMZ3A


#35 [ひよこ。]
「俺、静が好きなんだ。」

「え!?」

気づくと圭介の隣には、
親友、
――静が立っている。

「あたしも、
圭介が好きなの。」

「‥‥静?
なんで‥っ!!
なんで言って
くれなかったの!?」

「何故?
何故言う必要があるの?」

⏰:09/10/28 18:25 📱:SH705i2 🆔:a7SSMZ3A


#36 [ひよこ。]
「だって‥。」

「彼はこころを
もう愛して
いないんだもの。
ただそれだけのことよ。」

「そんな‥っ!」

《ズキン‥!》

「‥痛っ!」

《ズキン‥ズキン‥》

⏰:09/10/28 18:27 📱:SH705i2 🆔:a7SSMZ3A


#37 [ひよこ。]
静と圭介は
黙って私に背を向け
歩き始めた。

「‥しず‥か‥。」

遠くなる‥
二人が遠くなる‥。

私はまた意識を失った。

⏰:09/10/28 18:28 📱:SH705i2 🆔:a7SSMZ3A


#38 [ひよこ。]
―――‥。

消毒液‥?
なにか独特な臭いがする。

私はゆっくりと
目を開けてみた。

「‥あれ?」

見渡すとそこは
病室だった。

「起きた?」

ベッドの脇には母が居た。
お花を花瓶に
活けてるようだ。

⏰:09/10/28 18:29 📱:SH705i2 🆔:a7SSMZ3A


#39 [ひよこ。]
「麻酔でずっと
眠っていたのよ。
あなた、三針を縫う
怪我だったんだから。」

「なんで‥?
私、もう自分は
死ぬんだって
思ったけど‥。」

母は手を止めて私を見た。

――刹那
異変が起こった。

⏰:09/10/28 18:30 📱:SH705i2 🆔:a7SSMZ3A


#40 [ひよこ。]
フィルターの越しのような
ぼんやりとした映像が、
私の脳に
流れ込んで来たのだ。

『こころーっ!
こころーっ!!』

これは母の声だ。
とても掠れているけど‥。

目の前には
担架に乗せられた私。
頭から、こめかみに
血がつたっている。

病院に到着したばかりのようだ。

⏰:09/10/28 18:32 📱:SH705i2 🆔:a7SSMZ3A


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