■ Heartーfull〈ハート・フル〉■
最新 最初 🆕
#1 [ひよこ。]
 H e a r t ー f u l l


>>2

⏰:09/10/27 19:39 📱:SH705i2 🆔:dngFJfYM


#2 [ひよこ。]
>>3
アンカー

―あらすじ―

最近彼氏と上手くいかず
悩んでいる主人公
ある日ある事故が
きっかけで人の心が
覗けるようになります

―注意―

物語を書くのは
初めてなので
至らないところが
ありますがお許しください

あらし・馴れ合いは
禁止です
無断転載・盗作は
しないでください

感想板は
ある程度話が進んだら
作るかもしれません

⏰:09/10/27 19:47 📱:SH705i2 🆔:dngFJfYM


#3 [ひよこ。]
>>1-100 
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700
>>701-800
>>801-900
>>901-1000

⏰:09/10/27 19:47 📱:SH705i2 🆔:dngFJfYM


#4 [ひよこ。]
***

いつもどおりの朝の公園。

「‥‥‥。」

昔はいつもあなたが
先に待っていてくれたね。

⏰:09/10/27 19:50 📱:SH705i2 🆔:dngFJfYM


#5 [ひよこ。]
「悪ぃ、待った?」

「ううん、
私も今来たとこ。」

そして笑顔で
迎えてくたね。
最近はあまり笑いかけて
くれなくなったけど‥。

「そか、じゃ、行こう。」

「‥うん。」

⏰:09/10/27 19:52 📱:SH705i2 🆔:dngFJfYM


#6 [ひよこ。]
前まで繋いでいた手が
今では空いている。

心まで繋がらなく
なっちゃったのかな。

あなたの気持ちを知れたら
こんな不安な気持ちに
ならないで
済むのかなぁ‥。

――心が覗ければいいのに‥。

⏰:09/10/27 19:53 📱:SH705i2 🆔:dngFJfYM


#7 [ひよこ。]
***

1・はじまり

彼氏、圭介が冷たくなったのは
最近のことだ。
そう、5ヶ月くらい前からかな。

最初は彼、
私といても
落ち着かないって感じだった。

中学1年生からの付き合いで
だいたい5年は
ずっと一緒だったけど、
今までそんなことはなかった。

だからおかしいなって
思ってたんだ。

⏰:09/10/27 19:55 📱:SH705i2 🆔:dngFJfYM


#8 [ひよこ。]
そしてだんだん
彼が私に触らなくなった。
もちろん、キスも。

思うに‥彼は‥
私以外に好きな子が
いるんじゃないかな‥。

なんとなくだけど、
そんな気がする。

――‥‥。

「‥ころ‥聞いてる?」

⏰:09/10/27 19:57 📱:SH705i2 🆔:dngFJfYM


#9 [ひよこ。]
「‥ねぇってば!」

「‥山吹こころ!!」

自分の名前を呼ばれて
はっと我に返った。

そうだ、放課後
亜希とお買い物に
来たんだった。

「あっうん。何?」

「この服似合うか
聞いてるのっ。」

亜希はピンクの
ワンピースを
自分に合わせてみせた。

姫系の亜希っぽい
フリルのついたワンピ。

⏰:09/10/27 20:00 📱:SH705i2 🆔:dngFJfYM


#10 [ひよこ。]
「あ、可愛いと思うよ。」

「ねっ♪
買っちゃおうかなぁ〜。
‥‥‥うわっ高!!
高校生には
無理だよぉ‥。」

「‥‥‥。」

「もぅ、どうしたのー?」

亜希は私の顔を覗きこんで言った。

⏰:09/10/27 20:32 📱:SH705i2 🆔:dngFJfYM


#11 [ひよこ。]
「‥あっごめん。」

「彼氏のこと?」

「うっ
なんでわかったの?」

「最近こころ、
そればっかりだもん。」

「はぁ‥。」

「倦怠期でしょ?
そのうち回復するよ〜。」

「そうだといいけど‥。」

⏰:09/10/27 20:34 📱:SH705i2 🆔:dngFJfYM


#12 [ひよこ。]
結局亜希は何も買わずに、
私達はその店を後にした。

そして帰りがけに駅前の
ファーストフード店に
立ち寄った。

「亜希は好きな人とか
いないの?」

亜希はシェイクを
シャコシャコ
掻き回している。

「‥別にー。」

「そうなんだ‥。」

⏰:09/10/27 20:36 📱:SH705i2 🆔:dngFJfYM


#13 [ひよこ。]
通路の反対側の席の
見知らぬ男子達が
こっちをちらちら
見ている。

時々「かわいくね?」
という声が聞こえる。

また亜希のことだろう。
亜希は小柄で目が
ぱっちりしてて
ふわふわした女の子らしい
雰囲気を持っている。

⏰:09/10/27 20:38 📱:SH705i2 🆔:dngFJfYM


#14 [ひよこ。]
結構男子からも
告白されてるし、
女の私から見ても
可愛いと思う。

私もこれだけ
可愛いかったら、
圭介もずっと傍に
居てくれるのかな。

「はぁ‥。」

無意識にため息が漏れる。
最近の私は
どうもネガティブ‥。

⏰:09/10/27 20:40 📱:SH705i2 🆔:dngFJfYM


#15 [ひよこ。]
「あ。」

不意に亜希が声を出した。

「どうしたの?」

「ごめーん。今日この後、
予定入ってるんだったぁ。」

「‥そうなんだ。」

「ほんとごめんねーっ。
じゃね!」

そう言って亜希は
店を出ていった。
見ると夕方5時、
私も仕方なく
帰ることにした。

⏰:09/10/27 20:43 📱:SH705i2 🆔:dngFJfYM


#16 [ひよこ。]
駅に行くと、
ホームで圭介を見つけた。

「あ、圭介。」

圭介はこちらを一瞥した。
すこし気まずそうな
顔してる。

「‥よぉ。」

⏰:09/10/27 20:44 📱:SH705i2 🆔:dngFJfYM


#17 [ひよこ。]
「あれ、私服なんだ。
塾帰りなの?」

「‥まぁ。」

「そうなんだ‥。」

「‥‥‥。」

圭介と私は昔より
喋らなくなった。

昔は長電話とか
毎日してたのに。

そういや親に
通話代かかって
怒られたなぁ。

⏰:09/10/27 20:46 📱:SH705i2 🆔:dngFJfYM


#18 [ひよこ。]
本当は聞きたいことが
たくさんある。

でも圭介を目の前にすると
聞くのが怖くなるんだ。

‥圭介は今何を
思ってるの‥?
‥圭介は今、
誰を、想ってるの‥?


《プルルルル‥》

《間もなく電車が参ります‥》

駅の放送が流れた。

⏰:09/10/27 20:48 📱:SH705i2 🆔:dngFJfYM


#19 [ひよこ。]
「じゃあ、俺
これに乗るから‥。」

圭介は私からゆっくりと
離れようとした。

私は何故かその時
圭介が他の誰かの所へ
行っちゃうような
気がした。

‥‥行かないで‥!

「‥圭介!」

圭介は歩みを止めた。

「‥なに。」

⏰:09/10/27 20:50 📱:SH705i2 🆔:dngFJfYM


#20 [ひよこ。]
「‥‥‥。」

「‥おい。」

何か‥言わなくちゃ‥。

「‥圭介‥っ
圭介ほんとは‥。」

「‥‥‥。」

「ほんとはもう‥
私のことなんて‥!」

《ドンッ》

「‥‥っ!?」

⏰:09/10/27 20:53 📱:SH705i2 🆔:dngFJfYM


#21 [ひよこ。]
誰かが私の肩に
強く当たった。
私はバランスを崩して、
線路に身を投げされた。

「‥こ‥こころ!!」

体が宙に浮いた。
真下は線路だ。

周りの人達の
騒ぎ声が聞こえる。

「キャーー!!」

「危ない!!」

「緊急停車を‥!」

⏰:09/10/27 20:54 📱:SH705i2 🆔:dngFJfYM


#22 [ひよこ。]
私にはすべて
スローモーションに
感じた。

心の中は
不思議なくらい冷静だ。

《キキィー―――!!》

電車がスピードを
落しながら
それでも速く
近づいてきている。
もう、
これは間に合わない‥。

⏰:09/10/27 20:56 📱:SH705i2 🆔:dngFJfYM


#23 [ひよこ。]
諦めよう‥。
もう無理だよ‥。
私死んじゃうんだ。
こんなにもあっけなく。

――‥あ、圭介が
必死で手を伸ばしている。
そっか、助けようと
してくれているんだ。

ありがとう圭介。
私、捨て駒じゃなかった
ってことだよね。

それだけ分かったら
十分だよね‥。

⏰:09/10/27 20:57 📱:SH705i2 🆔:dngFJfYM


#24 [ひよこ。]
ああ‥。
でも‥圭介の気持ち‥
ちゃんと
知りたかったなぁ‥。

⏰:09/10/27 20:58 📱:SH705i2 🆔:dngFJfYM


#25 [ひよこ。]
目の前が真っ暗になった。

《ガンッ》

鈍い音がして、
私は意識を失った。

⏰:09/10/27 20:59 📱:SH705i2 🆔:dngFJfYM


#26 [ひよこ。]
―――‥。

〈君は、
心が覗きたいんだね?〉

朦朧とした夢の中
微かに声が聞こえた。

⏰:09/10/27 21:00 📱:SH705i2 🆔:dngFJfYM


#27 [ひよこ。]
■■■■■■■■■■■

>>4-26
1・はじまり

を更新しました。
第2話はまた
全部書き上げたら
更新します。
感想いただけると
泣いて喜びます!

■■■■■■■■■■■

⏰:09/10/27 21:08 📱:SH705i2 🆔:dngFJfYM


#28 [我輩は匿名である]
続きが気になります
更新 待ってます

⏰:09/10/28 00:34 📱:P906i 🆔:eok3ir/Q


#29 [ちゃな]
面白そう
楽しみにしてます

⏰:09/10/28 01:32 📱:P03A 🆔:ZhgbRysw


#30 [ひよこ。]
->匿名さん
->ちゃなさん

ありがとうございます!
書いたら一気に
更新するので
気長にお待ちください

⏰:09/10/28 07:42 📱:SH705i2 🆔:a7SSMZ3A


#31 [ひよこ。]
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4610/
■■■■■■■■■■■

感想板設置しました!
今後はこちらに
書き込みください

また第2話今日中に
更新します

■■■■■■■■■■■
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4610/

⏰:09/10/28 18:15 📱:SH705i2 🆔:a7SSMZ3A


#32 [ひよこ。]
2・夢から覚めて

《ズキン‥ズキン‥》

あああ‥
頭が痛い‥
死にそう‥。

私はぱっと目を開けた。

「‥圭介。」

目の前には
無表情の圭介が
立っていた。

⏰:09/10/28 18:20 📱:SH705i2 🆔:a7SSMZ3A


#33 [ひよこ。]
どこか遠くを見ているようだ。

「圭介‥圭介‥!」

圭介は反応しない。

相変わらず、何処かを見ている。

その視線の先には
私は居ない。
私はここに居るよ‥?
私だけを見てほしいのに‥。

「圭介‥ほんとは‥
もう私のことなんて‥。」

⏰:09/10/28 18:22 📱:SH705i2 🆔:a7SSMZ3A


#34 [ひよこ。]
「‥‥‥。」

「‥‥私のこと
なんて‥。」

「‥‥‥。」

「‥好きじゃ‥
ないんでしょ?」

「そうだよ。」

圭介は、突然
はっきりとした
口調で答えた。

「‥‥!」

圭介は今、私を見ている。
無表情のまま、じっと。

⏰:09/10/28 18:23 📱:SH705i2 🆔:a7SSMZ3A


#35 [ひよこ。]
「俺、静が好きなんだ。」

「え!?」

気づくと圭介の隣には、
親友、
――静が立っている。

「あたしも、
圭介が好きなの。」

「‥‥静?
なんで‥っ!!
なんで言って
くれなかったの!?」

「何故?
何故言う必要があるの?」

⏰:09/10/28 18:25 📱:SH705i2 🆔:a7SSMZ3A


#36 [ひよこ。]
「だって‥。」

「彼はこころを
もう愛して
いないんだもの。
ただそれだけのことよ。」

「そんな‥っ!」

《ズキン‥!》

「‥痛っ!」

《ズキン‥ズキン‥》

⏰:09/10/28 18:27 📱:SH705i2 🆔:a7SSMZ3A


#37 [ひよこ。]
静と圭介は
黙って私に背を向け
歩き始めた。

「‥しず‥か‥。」

遠くなる‥
二人が遠くなる‥。

私はまた意識を失った。

⏰:09/10/28 18:28 📱:SH705i2 🆔:a7SSMZ3A


#38 [ひよこ。]
―――‥。

消毒液‥?
なにか独特な臭いがする。

私はゆっくりと
目を開けてみた。

「‥あれ?」

見渡すとそこは
病室だった。

「起きた?」

ベッドの脇には母が居た。
お花を花瓶に
活けてるようだ。

⏰:09/10/28 18:29 📱:SH705i2 🆔:a7SSMZ3A


#39 [ひよこ。]
「麻酔でずっと
眠っていたのよ。
あなた、三針を縫う
怪我だったんだから。」

「なんで‥?
私、もう自分は
死ぬんだって
思ったけど‥。」

母は手を止めて私を見た。

――刹那
異変が起こった。

⏰:09/10/28 18:30 📱:SH705i2 🆔:a7SSMZ3A


#40 [ひよこ。]
フィルターの越しのような
ぼんやりとした映像が、
私の脳に
流れ込んで来たのだ。

『こころーっ!
こころーっ!!』

これは母の声だ。
とても掠れているけど‥。

目の前には
担架に乗せられた私。
頭から、こめかみに
血がつたっている。

病院に到着したばかりのようだ。

⏰:09/10/28 18:32 📱:SH705i2 🆔:a7SSMZ3A


#41 [ひよこ。]
視界がぐらぐら揺れる。
私に触れようと伸している
母の手が見える。

すると隊員のような人が
視界に入る。

『奥さん
落ち着いてください!
大丈夫です!
列車には轢かれて
いません!
とにかく彼女に
触れないで!!』

隊員はこちらに
向かって
はなしかけているようだ。

〈あのとき‥
あなたの血を見たら‥
落ち着いてなんか
いられなかったわ‥。〉

⏰:09/10/28 18:39 📱:SH705i2 🆔:a7SSMZ3A


#42 [ひよこ。]
‥!?
これは‥母の心の声?


《ぎゅ‥》

はっと我にかえった。
気づくと母の
胸の中にいた。

今のはなんだった
んだろう‥。
幻‥かな‥?

⏰:09/10/28 18:43 📱:SH705i2 🆔:a7SSMZ3A


#43 [ひよこ。]
「あなたがホームから
落ちたって聞いたときは
私、気を失いそうに
なったわ‥。
運よく落ちた弾みで
ホーム下の避難スペースに
転げ込んだみたい。
そのときに、
頭を打ったらしいわ。」

今もズキズキする
頭の痛みがそれを物語る。

「‥‥そうなんだ。」

⏰:09/10/28 18:45 📱:SH705i2 🆔:a7SSMZ3A


#44 [ひよこ。]
あの夢といい今といい‥
頭打って、私おかしく
なっちゃったのかな。

「後遺症はない?
大丈夫?」

「‥‥うん。
ごめんね心配かけて。」

私も背中に腕をまわして
母をぎゅっと抱きしめた。

⏰:09/10/28 18:46 📱:SH705i2 🆔:a7SSMZ3A


#45 [ひよこ。]
しばらくして
お互い腕を離し、

「まだ検査があるけど
異常がなかったら、
数日で退院できるって。」

と言い微笑んで
仕事があるから行くわね、
と母は病室を出ていった。


「ふぅ‥。」

私は改めて病室を
見渡してみた。

⏰:09/10/28 18:48 📱:SH705i2 🆔:a7SSMZ3A


#46 [ひよこ。]
窓際の椅子に私の鞄が
置かれていた。

泥だらけで傷だらけ。
中身は無事だろうか。

私はベッドを降りて、
ふらふらしながら
鞄を手に取った。

中身はぐちゃぐちゃ、
だけど幸い無事のようだ。

‥ケータイが光っている。

私はケータイを手に取り、開けた。

⏰:09/10/28 18:49 📱:SH705i2 🆔:a7SSMZ3A


#47 [ひよこ。]
1通、亜希から
メールが来ていた。

内容はこうだ。

『谷口くんから聞いた。
ホームから落ちたって。
大丈夫なの?』

谷口くん‥
つまり圭介のこと。
圭介は亜希とも
普通に仲が良いみたい‥。

⏰:09/10/28 18:50 📱:SH705i2 🆔:a7SSMZ3A


#48 [ひよこ。]
私はとりあえず
『大丈夫だよー!』
と返信しといた。

《コンコン》

その時、
ドアをノックする音
が聞こえた。

「はい、どうぞ。」

《ガラガラ‥》

「‥こころ。」

「あ‥。」

そこに立っていたのは‥。

⏰:09/10/28 18:51 📱:SH705i2 🆔:a7SSMZ3A


#49 [ひよこ。]
「‥静。」

数年来の親友だった。

頭に過ぎるのは
あの夢のこと。

『圭介が好きなの』

‥ただの夢だよね‥?

⏰:09/10/28 18:52 📱:SH705i2 🆔:a7SSMZ3A


#50 [ひよこ。]
■■■■■■■■■■■

>>4-26
1・はじまり
>>32-49
2・夢から覚めて

第2話を更新しました。

■■■■■■■■■■■
感想板↓
bbs1.ryne.jp/r.php/novel-f/11063/

⏰:09/10/28 18:58 📱:SH705i2 🆔:a7SSMZ3A


#51 [ひよこ。]
間違えました
感想板はこっち↓
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4610/

⏰:09/10/28 19:00 📱:SH705i2 🆔:a7SSMZ3A


#52 [ひよこ。]
3・静かな時間

静と友達になったのは、
小学5年生のころ。

静はあの頃地味で
あだ名は
『めがねちゃん』と
呼ばれクラスの子達に
からかわれていた。

今や学校で噂されるほどの
美人になったから、
想像もつかないけど‥。

⏰:09/10/29 00:45 📱:SH705i2 🆔:HgnAkqrw


#53 [ひよこ。]
「今日もめがねちゃん
読書してる〜。」

「暗っ!」

『めがねちゃん』は
いつも昼休みに
黙々と読書をしていた。

誰とも遊ばないし
口数も少ないし、
ある意味目立つ
存在だったみたい。

「めがねちゃんって?」

同じクラスに
なったその時、
私は初めて彼女の存在
に気づいた。

⏰:09/10/29 00:47 📱:SH705i2 🆔:HgnAkqrw


#54 [ひよこ。]
「えっ!
こころちゃん
知らないのー?」

生徒人数が多いとはいえ、
めがねちゃんを
知らないのは
珍しかったらしい。

「うん。」

「藤沢静のことだよー!」

⏰:09/10/29 00:48 📱:SH705i2 🆔:HgnAkqrw


#55 [ひよこ。]
「ふーん?」

「ふーん?って‥
もうっ!聞いておいて
どうでもいいっていう返事
しないでよー!」

「あはは。」

私はその時静のこと、ただ
なんか変わった子
程度に思っていた。


そんなある日
静とたまたま席が隣になった。

⏰:09/10/29 00:50 📱:SH705i2 🆔:HgnAkqrw


#56 [ひよこ。]
「よろしくねー。」

「‥‥‥。」

静は黙々と
本を読んでいる。

「えっと、‥静ちゃん。」

「‥え。」

静は初めて
私の方を向いて、
少し驚いた表情をした。

「ごめん!違った?」

「いいえ‥、あってる‥。」

⏰:09/10/29 00:53 📱:SH705i2 🆔:HgnAkqrw


#57 [ひよこ。]
「?」

「こちらこそ‥
よろしくね‥。」

「うん!」


『初めてちゃんと
自分の名前を
呼んでもらえた気がして、
嬉しかったわ。』

後から聞いたことだけど、
その時のことを
このように笑って
話してくれた。

それからは、
私達はよく
お喋りするようになり
だんだん親友と
呼べるような
仲になっていった。

⏰:09/10/29 00:55 📱:SH705i2 🆔:HgnAkqrw


#58 [ひよこ。]
「あ、その本
私も持ってる。
おもしろいよねっ。」

「‥本当に?
‥これ映画化
されるんだよ‥。」

「そうなのっ。
また一緒に見に
行こうよ!」

「うん‥!」

小学校を卒業する頃には、
静は最初より
ずいぶん明るくなって
『めがねちゃん』と
呼ぶ子はもう誰も、
いなくなっていた。

⏰:09/10/29 00:57 📱:SH705i2 🆔:HgnAkqrw


#59 [ひよこ。]
それから
ずっと同じ学校で、
ずっと親友。

たまに何考えてるのか
分からなくて不安になる
時もあるけど‥。

静といる時間、
私は‥好きだよ。

⏰:09/10/29 00:58 📱:SH705i2 🆔:HgnAkqrw


#60 [ひよこ。]
――‥。

「あたし、こころが
ホームから
落ちたって聞いて‥
心配だったから
学校帰りに寄ったの。」

「圭介から聞いたの?」

「え?‥そうだけど。」

同じクラスだから
喋るの当たり前だよね‥。

⏰:09/10/29 00:59 📱:SH705i2 🆔:HgnAkqrw


#61 [ひよこ。]
あーもう嫌だなぁ。
あの夢のせいだよ‥
私、疑心暗鬼
になってる‥。

「大丈夫なの?」

「‥うん、もちろん。」

「そっか。よかった。
こころの元気な顔見れて、
安心したわ。」

ほら、いつもの静じゃん。
私ったら
何考えてたんだろ‥。

⏰:09/10/29 01:00 📱:SH705i2 🆔:HgnAkqrw


#62 [ひよこ。]
「あれ‥?
静、今日どうして
眼鏡かけてるの?」

「ああ、これ?
コンタクト、
無くしちゃったのよ。」

「えー
使い捨てじゃないから
値段高いんでしょ?
それ。」

⏰:09/10/29 01:02 📱:SH705i2 🆔:HgnAkqrw


#63 [ひよこ。]
「ふふっ。
そう言って圭介くんも
今日一緒になって
ずっと探して
くれたんだけど、
どうしても
見つからなくって‥。」

「圭介が‥?」

「‥‥?」

⏰:09/10/29 01:03 📱:SH705i2 🆔:HgnAkqrw


#64 [ひよこ。]
なんで‥?
なんで圭介が‥
他の子に
優しくするのよ‥。
私には、優しく
してくれないのに‥。

「‥そうゆうの‥
やめてよ‥。」

思わず口から零れた言葉。
だめ‥止まらなくなる‥。

⏰:09/10/29 01:04 📱:SH705i2 🆔:HgnAkqrw


#65 [ひよこ。]
「‥‥え。」

「静、今私達
上手くいってないの
知ってるよね‥?」

静は悪くない。
私、分かってるのに‥。

「こころ‥。」

胸の中の不安が‥
溢れ出して‥。

「盗らないでよ‥
気安く圭介に‥
近づかないでよ‥!!」

冷たい言葉に
変わってしまう‥。

⏰:09/10/29 01:05 📱:SH705i2 🆔:HgnAkqrw


#66 [ひよこ。]
「‥ごめ‥
無神経だった‥。」

静は、
悲しそうな顔をした。

「‥‥っ!」

私は病室から抜けだし
走り出した。

‥最低!
私、最低!

それから
階段を走って降りた。

まだ自分の傷が
完治していない
ということを忘れて。

⏰:09/10/29 01:07 📱:SH705i2 🆔:HgnAkqrw


#67 [ひよこ。]
激しく頭痛がして、
ふらふらになりながら
一階の待合室まで来た。

すると、
少し気が落ち着いてきた。

馬鹿‥あたしが病室を
抜け出して
どうするのよ‥。
静に謝らなくちゃ‥。

「はぁぁ‥。」

私はその場に
へたり込んだ。
すると、

⏰:09/10/29 01:08 📱:SH705i2 🆔:HgnAkqrw


#68 [ひよこ。]
《ドンッ》

「うわっっ!」
「きゃっ!」

誰かが私の足に
躓いたみたい。

見ると松葉杖の、
―同年代だろうか―男が、
床に倒れ込んでいた。

「危ねぇだろ!
何処に座ってんだ!!」

「ごっ‥
ごめんなさい!!」

⏰:09/10/29 01:09 📱:SH705i2 🆔:HgnAkqrw


#69 [ひよこ。]
その時二人の目が合った。

〈やべっ‥タイプ‥。〉

「!?」

脳に直接響くような声‥
これ‥母の時と同じ‥!

「いや、いい‥
キツく言って悪ぃ‥。」

「いえ、
こちらのほうが‥。」

しばらく沈黙のまま、
お互いを
見つめ合っていた。

⏰:09/10/29 01:10 📱:SH705i2 🆔:HgnAkqrw


#70 [ひよこ。]
〈うっわ‥
どうやって連絡先
聞こうか‥。
つーか‥
いきなり聞くのは
さすがにマズいか‥。〉

もしかしてこれ‥
この人が考えてること?
げ‥幻聴とかじゃ‥。

⏰:09/10/29 01:11 📱:SH705i2 🆔:HgnAkqrw


#71 [ひよこ。]
「あの‥君‥」
「櫻井様ー櫻井様ー。」

彼の言葉は
ナースの声で遮られた。

「‥ちっ。」

彼は舌打ちして
立ち上がった。

《チャリン‥》

その時彼は
何かを落としていったが
気づかずに足早に
去って行った。

⏰:09/10/29 01:13 📱:SH705i2 🆔:HgnAkqrw


#72 [ひよこ。]
‥もしかして私‥
人の心が覗けるように
なったの‥?

彼の落とした
ネックレスを握り締め、
私はしばらく立つことが
できなかった‥。

⏰:09/10/29 01:14 📱:SH705i2 🆔:HgnAkqrw


#73 [ひよこ。]
■■■■■■■■■■■

>>4-26
1・はじまり
>>32-49
2・夢から覚めて
>>52-72
3・静かな時間

第3話を更新しました。

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感想板↓
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⏰:09/10/29 01:18 📱:SH705i2 🆔:HgnAkqrw


#74 [ひよこ。]
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4610/

リンクに失敗したので
貼り直しておきます。
尚、今日夢中に
書いてしまい
やらなければ
ならないことが
できなかったので
しばらく更新
停滞するかもです‥

⏰:09/10/29 01:22 📱:SH705i2 🆔:HgnAkqrw


#75 [ひよこ。]
4・仲直り

これまでのことを
整理してみると
考えられる可能性は2つ。

1つ目は、
私が頭を打っておかしく
なっちゃったということ。

うーん‥有り得る‥。

⏰:09/11/01 17:50 📱:SH705i2 🆔:qOsycNBM


#76 [ひよこ。]
2つ目は、
―非現実的だとは
思うけど‥―
本当に、人の心が
覗けるようになったということ。

でもいつでも覗ける
わけじゃないみたい‥。
なにか制約があるんだ‥。

だって静と
喋っていたときは、
何も起こらなかったし‥。

‥‥‥静。
あのまま置いて
きちゃったな‥。
もう
帰ってしまったかな‥。

⏰:09/11/01 17:51 📱:SH705i2 🆔:qOsycNBM


#77 [ひよこ。]
私は急いで
病室に戻ってみた。

すると静は、
ベッドに座って
窓の外を眺めていた。
顔は見えない。

私はゆっくりと近づいて
話しかけた。

「ごめんね‥静。」

静はぱっとこちらを見た。
瞳が潤んでいる。

⏰:09/11/01 17:53 📱:SH705i2 🆔:qOsycNBM


#78 [ひよこ。]
「いいえ‥。
あたしが悪かったわ。
‥友達の彼氏と‥。
‥それでなくても今、
こころは
不安でいっぱいなのに‥。
軽率だった‥。」

「‥違うの。
私が悪いの‥。
普通なら静を疑わないよ。
私、馬鹿だった。
変な夢見ちゃって‥。
それが頭から
離れなかったの。」

⏰:09/11/01 17:54 📱:SH705i2 🆔:qOsycNBM


#79 [ひよこ。]
「‥どんな夢?
聞かせて?」

「‥‥‥うん。」

私は夢の内容を話した。

「‥馬鹿げてる
でしょ。」

「ほんと馬鹿ね。」

「うっ‥。」

「‥あたしが圭介くんを
好きだなんて
有り得ないわ。」

⏰:09/11/01 17:55 📱:SH705i2 🆔:qOsycNBM


#80 [ひよこ。]
「そうだよね‥。」

「でもよかったわ。
仲直りできて。
あたし、こころと
喋れないのは
なによりも
辛いんだもの。」

静は微笑んだ。
その笑顔は大人っぽい
静の容貌に比べ、
とっても可愛いらしく、
なんだか私は
胸がきゅんと
してしまった。

⏰:09/11/01 17:56 📱:SH705i2 🆔:qOsycNBM


#81 [ひよこ。]
「‥静っ!」

私は思いっきり静に
抱き着いた。

「きゃっ!もう、
眼鏡外れて‥。」

その時、
二人の目が合った。

〈こころ、大好き‥。〉

‥‥あ!
静の心‥!?

⏰:09/11/01 17:57 📱:SH705i2 🆔:qOsycNBM


#82 [ひよこ。]
〈これからもずっと
親友でいたい‥。
なんて、
言ったら迷惑かしら‥。〉

静の心には不安が
映し出された。
私が『はぁ?』などと
答える映像‥
想像のようだ。

静‥。

「ずっと親友よ!静。」

「え‥?」

⏰:09/11/01 17:58 📱:SH705i2 🆔:qOsycNBM


#83 [ひよこ。]
「おばあちゃんになっても
ずーっと
親友でいようね!」

〈こころ‥同じ気持ちで
いてくれるのね‥。
うれしい。〉

静は眼鏡をかけ直し、
はにかみながら言った。

「うん‥!」

それから私達は
たくさんお喋りして、
時間を過ごした。

そして面会時間が
終了する頃、
静は帰って行った。

⏰:09/11/01 18:00 📱:SH705i2 🆔:qOsycNBM


#84 [ひよこ。]
「はぁーっ。」

私は静が帰ってから
ばふっとベッドに
ねっころがった。

「痛っ!」

するとお尻で
ポケットの中の物
を踏んでしまった。

見ると‥ネックレス。

「あ!」

待合室で会った彼が
忘れたネックレスだ‥。

⏰:09/11/01 18:01 📱:SH705i2 🆔:qOsycNBM


#85 [ひよこ。]
返すのすっかり
忘れてたなあ‥。

それは、
シルバーのリングが付いた
ネックレス。

リングには
『Y・A』
と彫り込まれていた。

彼女との
ペアリングっぽいなぁ‥。
大事な物だろうなぁ‥。

⏰:09/11/01 18:01 📱:SH705i2 🆔:qOsycNBM


#86 [ひよこ。]
そういえば彼と
会ったときも
心が覗けた‥。

‥‥‥。
どうやら私は、
人と目が合うと
心が覗けるらしい。

しかもそれは
直接見ないと駄目なんだ。

今日の静のように、
眼鏡をかけたままでは
覗けなかったもの。

⏰:09/11/01 18:02 📱:SH705i2 🆔:qOsycNBM


#87 [ひよこ。]
‥もしこの力が本当ならば、
今、まさに、
心が覗きたい人が居る。

そう‥
――圭介‥。

《ブーッブーッ》

「!!」

携帯の
バイブレーションの音が、
静かな病室に響いた。

⏰:09/11/01 18:03 📱:SH705i2 🆔:qOsycNBM


#88 [ひよこ。]
メールだ。

相手は‥
――圭介だ‥!

恐る恐る
メールを開いた。

『怪我は大丈夫か。
いつ学校来れるんだ?
みんな心配してるし。』

ほっとした。
心配してくれている。

――なんて、カップルじゃ
当たり前のことかも
しれないけれど‥。

⏰:09/11/01 18:04 📱:SH705i2 🆔:qOsycNBM


#89 [ひよこ。]
‥私‥このままじゃ
幸せになれない‥。

いつまでも圭介の顔色を
伺っているのは嫌だ‥。

‥はっきりさせよう。

私は勇気を振り絞って、
こう、返事をした。

『大丈夫。
数日で学校に
行けるようになるよ。
そしたら、
話したいことがあるの。
聞いてくれる?』

⏰:09/11/01 18:05 📱:SH705i2 🆔:qOsycNBM


#90 [ひよこ。]
返事はすぐに来た。

『分かった。
俺も話したい。』

俺も‥話したい‥か。


もうすぐ、圭介の気持ちが
分かるんだ‥。

少し怖い‥。

だけど、
変わらなきゃいけない。

頑張って、前に進もう。

⏰:09/11/01 18:06 📱:SH705i2 🆔:qOsycNBM


#91 [ひよこ。]
■■■■■■■■■■■

>>4-26 
1・はじまり
>>32-49 
2・夢から覚めて
>>52-72
3・静かな時間
>>75-90
4・仲直り

第4話を更新しました。

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⏰:09/11/01 18:10 📱:SH705i2 🆔:qOsycNBM


#92 [ひよこ。]
5・寂しい公園

《ピピピッピピピッ》

目覚まし時計の
アラームが鳴る。

この音で起きるのは
数日ぶり。

私はあれから検査を受けて
異常がなかった為、
すぐに退院できた。

⏰:09/11/07 17:49 📱:SH705i2 🆔:mERY.Lxg


#93 [ひよこ。]
人の心が覗けるのは
体に何か
異常があるからだと
思っていたけど、
違うみたい‥。

‥このことは人には
言わないことにした。

言っても、頭
おかしいんじゃないかって
信じてもらえない
だろうし‥。

信じてもらえたとしても
きっと私から
離れていっちゃうよ。

誰だって
自分の心は
覗かれたくはないもの‥。

⏰:09/11/07 17:51 📱:SH705i2 🆔:mERY.Lxg


#94 [ひよこ。]
「いってきます。」

誰も居ない家の中に、
私の声だけが響いた。

私の家は共働きだから、
起きた時には皆、
既に仕事に出ていたのだ。

⏰:09/11/07 17:52 📱:SH705i2 🆔:mERY.Lxg


#95 [ひよこ。]
まだ圭介には
―他の皆にもだが―
退院したことは
言ってない。

でも、つい癖で
いつもの公園に
立ち寄ってしまった。

普段だったら
ここで圭介と
待ち合わせて
一緒に登校する。

⏰:09/11/07 17:53 📱:SH705i2 🆔:mERY.Lxg


#96 [ひよこ。]
一緒に行こうと
言い出したのは圭介。
圭介と付き合って
一年目くらいの頃だ。

圭介の家はここから
ちょっと遠い。
圭介にとっては
遠回りなのに
毎日一緒に行ってくれた。

もちろん‥今日は、
圭介は来ないけれど‥。


たださえ殺風景な公園が
いつもより
寂しく感じた。

⏰:09/11/07 17:55 📱:SH705i2 🆔:mERY.Lxg


#97 [ひよこ。]
――‥。
しばらく歩いて
学校に着いた。

静や圭介は
もう学校に
着いているだろうか‥。

静と圭介のクラスは
離れていて様子が
分からない。


《ガララッ》

自分の教室に入ると
皆が一斉に私を見た。

私は視線を
感じながら席に着いた。

⏰:09/11/07 17:56 📱:SH705i2 🆔:mERY.Lxg


#98 [ひよこ。]
すると、真っ先に
話しかけてくれたのは
クラスメートの空だった。

「大丈夫やった!?
事故って聞いたとき
めっちゃ
心配したんやで!!」

空は活発で
サバサバしたタイプの
女の子。

「それが、
ちょっと頭打っただけで
大丈夫だったの。」

⏰:09/11/07 17:58 📱:SH705i2 🆔:mERY.Lxg


#99 [ひよこ。]
「ほんまに!?
もーなんともないん!?」

「うん、ほんまに!」

私達はあははと
笑い合った。

空と一緒にいるのは
とても気楽で
面白いから好きだなぁ‥。

私は周りを見渡して
あることに気がついた。

「あれ‥。
亜希はまだ来てないの?」

⏰:09/11/07 17:59 📱:SH705i2 🆔:mERY.Lxg


#100 [ひよこ。]
「あー‥亜希ちゃん?
来てへんけど。」

〈‥こころはほんまに
あの子と仲良いねんなぁ。
うちは無理やわ。
あの子嫌い‥。〉

空はすこし顔をしかめた。

「空って亜希のこと
嫌いだったの?」

「えっ‥なんで?」

「えっと‥その‥
今、顔に出てたよ。」

「あー‥顔に出てもた?
‥そーなんよ。うち、
あの子嫌いやねん。」

⏰:09/11/07 18:00 📱:SH705i2 🆔:mERY.Lxg


#101 [ひよこ。]
「どうして?」

「だってさぁ‥。
あの子、自分のこと
可愛いーて思てるやん。
うちはそうゆうとこ
生理的に無理やわ。」

「あはは、そっか。
確かにそうゆうところは
あるかも‥。
でもまぁ‥実際に
可愛いから仕方ないね。」

⏰:09/11/07 18:02 📱:SH705i2 🆔:mERY.Lxg


#102 [ひよこ。]
「‥‥‥。」

〈それに‥
こころの彼氏と
よく二人きりで
歩いてるところ
見るしなぁ‥。
友達の彼氏やのに‥
そーゆうとこも
有り得へん‥。〉

「えっ?」

私は思わず声が出た。

⏰:09/11/07 18:03 📱:SH705i2 🆔:mERY.Lxg


#103 [ひよこ。]
「え、どないしたん?」

「ううん、
なんでも‥。」

亜希が圭介と‥。
どうゆうこと‥?
まさか‥‥‥。

ううん、だめ。
友達を疑うなんて‥。
静のことがあって
自分を諌めた
ばっかりなのに‥。

⏰:09/11/07 18:04 📱:SH705i2 🆔:mERY.Lxg


#104 [ひよこ。]
ちゃんと事実が分かるまで
亜希を信じよう。

《ガララッ》

教室のドアが開いた。
入ってきたのは、亜希だ。

亜希は入るとすぐに
私と目が合った。

〈もう退院したんだ。
‥残念。〉

え‥‥?
今のどうゆう意味‥。

⏰:09/11/07 18:05 📱:SH705i2 🆔:mERY.Lxg


#105 [ひよこ。]
亜希はぱっと笑顔になって
私の席に来た。

「退院したんだっ♪
よかったぁ!
心配してたんだよ〜!」

そして空を見た。

「おはよ〜空ちゃん♪」

空は若干苦笑いで答えた。

「おはよぉ‥。」

⏰:09/11/07 18:06 📱:SH705i2 🆔:mERY.Lxg


#106 [ひよこ。]
ん‥?
さっきのは
気のせいだったのかな。

亜希も笑顔だし‥
きっと気のせいね。


学校に着いてから暫くは
いろんな友達に
事故について聞かれた。

助かった訳とか
怪我の具合とか‥。

⏰:09/11/07 18:07 📱:SH705i2 🆔:mERY.Lxg


#107 [ひよこ。]
心配してくれてるのなら
嬉しいのだけれど‥
心を覗くと
ただの興味本位
だったり‥。

本当に心配して声を
掛けてくれる人は
ごくわずかみたい‥。

私は少しだけ疲れを
感じながらも
やっとお昼休みになった。

⏰:09/11/07 18:08 📱:SH705i2 🆔:mERY.Lxg


#108 [ひよこ。]
あれ?
亜希が居ないなぁ‥。

いつもは私と亜希の2人で
お昼を食べていた。
けれど、今は
亜希が見当たらない。

空には
「先に食べてたら
いいやん」
と言われたけど‥
何故か亜希が
何処にいるのか
ちょっと気になった。

⏰:09/11/07 18:09 📱:SH705i2 🆔:mERY.Lxg


#109 [ひよこ。]
私は女子トイレや
他の教室などを
探し回った。

うーん‥。いない。

諦めて教室に戻ろうとして
ふと窓の外に目をやった。

中庭に人が居る‥。
‥あ!亜希だ!

何してるのかな?
とりあえず
呼びかけよう‥。

⏰:09/11/07 18:10 📱:SH705i2 🆔:mERY.Lxg


#110 [ひよこ。]
私は窓を開けようと
手を伸ばした時、
亜希と一緒に居る人に
気がついた。

‥圭介?
なんで圭介と亜希が‥?

私がア然と見ていると、
亜希の手が圭介の
肩に置かれた。

⏰:09/11/07 18:11 📱:SH705i2 🆔:mERY.Lxg


#111 [ひよこ。]
――その瞬間、
亜希がつま先立ちをして
圭介にキスをした。

⏰:09/11/07 18:13 📱:SH705i2 🆔:mERY.Lxg


#112 [ひよこ。]
亜希‥!?

さっき聞いた言葉が
頭の中にこだました。

『こころの彼氏と
よく二人きりで
歩いてるところ
見るしなぁ‥。』

⏰:09/11/07 18:13 📱:SH705i2 🆔:mERY.Lxg


#113 [ひよこ。]
私は、頭が真っ白になって
それでも足は
中庭に向かっていた‥。

⏰:09/11/07 18:14 📱:SH705i2 🆔:mERY.Lxg


#114 [ひよこ。]
■■■■■■■■■■■

>>4-26   1
>>32-49  2
>>52-72  3
>>75-90  4
>>92-103
5・寂しい公園

第5話を更新しました。

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#115 [ひよこ。]
■■■■■■■■■■■

>>4-26   1
>>32-49  2
>>52-72  3
>>75-90  4
>>92-113
5・寂しい公園

第5話を更新しました。

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