紙ヒコーキは 宇宙を超える
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#1 [雲朔]
アキ、ほら見て、紙ヒコーキ。
本当だ、案外飛ぶもんだな。
違うよ、アキ、紙ヒコーキは宇宙を超えるんだ。
:09/11/29 12:08
:W61CA
:☆☆☆
#2 [雲朔]
春の暖かい日差しに
囲まれ ハル は
深い眠りについた。
だけど、春はまだ続く。
:09/11/29 12:13
:W61CA
:☆☆☆
#3 [雲朔]
ー4月ー
俺は両親を事故で失い
親戚の身よりもなく
小さなアパートで
質素な生活を始めていた
そこには
小さな窓があり
青い空をいつも
見る事が出来た
:09/11/29 12:19
:W61CA
:☆☆☆
#4 [雲朔]
俺はそれだけで
満足だった。
当時 18歳
秋津 仁 (通称:アキ)
つまり俺。
:09/11/29 12:25
:W61CA
:☆☆☆
#5 [雲朔]
俺がこの街を選んだ理由は
別に治安が良いとか
物価が安いとか
恋人がいるとか…
そんなんじゃない。
ただ ふと…
自分を失いそうになった時
自分を引き離さない
何か大切なものが
ここにはあるからだ。
:09/11/29 12:30
:W61CA
:☆☆☆
#6 [雲朔]
それが 向かいの
アパートに住む。
ハル と言う
不思議な少年だ。
:09/11/29 12:33
:W61CA
:☆☆☆
#7 [雲朔]
ハルは 小さな頃から
両親に「虐待」を
受けていた。
数日間 食事を一切
与えられなかったり
非道な暴力を
立て続けに受けていたり
それはそれは
酷いものだった。
:09/11/29 12:37
:W61CA
:☆☆☆
#8 [雲朔]
そんな ハル と
初めて出会ったのは
俺がバイトが終わり
帰宅していた時…
既に深夜0時を回っていた
:09/11/29 12:40
:W61CA
:☆☆☆
#9 [雲朔]
アパート脇に積み重ねられた
ゴミ袋と一緒に小さく
うずくまっていたのだ。
最初は辺りが暗くて
全く人の気配を
感じなかったのだけど
電灯の光に照らされ
微かに蠢くものがあり
俺は漸く気がついた。
“人だ…”って。
:09/11/29 12:44
:W61CA
:☆☆☆
#10 [雲朔]
アキ「こんな所で何してるんだよ」
俺が少年の前に
しゃがみ込み声をかけた
少年(ハル)は
俺をじっ…と見るなり
小さく口を開く。
:09/11/29 12:48
:W61CA
:☆☆☆
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