太陽と夏の空
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#145 [ラビ]
「1年生だよね?」
誰かが声をかけてきた。
振り向くとそこには、土で汚れた練習着を着た選手が立っていた。
練習着には“愛川高校”と書かれている。
…先輩だ。
「入部希望者?」
先輩はニコっと笑い、俺達に尋ねる。
ヒロキ・達矢『ハイ!』
元気に返事をすると先輩はまたニコっと笑って
「こっちにおいで☆」
と案内してくれた。
:06/09/02 09:26
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#146 [ラビ]
てくてくと俺達は先輩の後ろをついて歩いた。
先輩「…ってゆうかよく見たら坂本君と宮本君じゃん!!(笑)」
『へっ?』
俺達は驚いた。
達矢「俺達のこと知ってるんすか?」
先輩「知ってるもなにも地元じゃ結構有名人でしょ?(笑)いや〜坂本君と宮本君のセットで愛川来てくれるなんて嬉しいよ☆」
先輩はまたニコニコしながら言った。
:06/09/02 09:33
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#147 [ラビ]
自己紹介の前に名前を言われるなんてこと…前にもあった気がする…。
まぁいっか。
とりあえず俺達は歓迎されているようだった。
達矢「いや、俺なんて対したことないです。」
そういうと先輩は俺の頭をパシっと叩いて
先輩「何言ってんだよっ☆まぁちょっと中学と高校じゃ違うけどさ、すぐ慣れるよ☆」
と言ってくれた。
:06/09/02 09:39
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#148 [ラビ]
そんな話をしていると、いつの間にか野球部の部室に到着した。
先輩「ここが野球部の部室ね☆着替えたらグランドにおいで☆」
ヒロキ・達矢『ありがとうございます!』
俺達はお礼を言って部室のドアを開けた。
…ガチャ…
:06/09/02 09:47
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#149 [ラビ]
中には一人…1年生と思われる人がいた。
「あ…」
目が合い俺達3人はどーも、と頭を下げた。
「…お先に」
そいつは先に着替えを済ませ、部室を出ていった。
体格がかなりいいし、背も高い。
高校はこんな奴がゴロゴロいるのか、と思うとこの先が不安だった。
:06/09/02 12:07
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#150 [ラビ]
そんなことを考えていると、ヒロキがボソっと言った。
ヒロキ「なぁ…今のヤツめっちゃ体格いくねぇ?!どーしよ、オレ…」
…ヒロキも俺と同じ不安を感じていたようだった。
達矢「大丈夫だろ。体格で負けてるなら技術で勝負だ!」
ヒロキと気合いを入れなおし、着替えを済ませグランドに向かった。
:06/09/02 14:38
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#151 [ラビ]
グランドに行くと、入部希望の1年生と先輩達が集まっていた。
先輩「おっ来た来た☆」
さっきの先輩もいる。
俺達は先輩達の前に並んだ。
ざっと1年生だけで2,30人はいる。
ふと左を向くと、見知らぬ人物が立っていた。
坊主頭で背が高く、体格もいい。
歳は30代前半といったところだろうか。
:06/09/02 14:46
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#152 [ラビ]
…この人が監督か…?
そう思っていると、早速その人が話始めた。
「全員そろったようだな。私はこの愛川高校野球部の監督、相澤和弘(アイザワ カズヒロ)だ。よろしくな」
1年生『よろしくお願いします!』
一斉に帽子を取り挨拶をする。
…この人が監督かぁ。
パッと見た感じではあまり怖そうな感じではなかった。
:06/09/02 14:52
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#153 [ラビ]
監督「それじゃあ早速、3年生、2年生、1年生の順番で自己紹介してもらうな。じゃ、キャプテンの田沢から」
「ハイ」
そう言って一歩前に出て帽子を取る先輩。
…あ。
その先輩はさっき俺達を案内してくれた先輩だった。
田沢「3年、ファーストでキャプテンの田沢です。1年生のみんなとはちょっとの間しか野球を出来ないけど、一緒に甲子園目指して頑張りましょう!」
:06/09/02 14:57
:W32SA
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#154 [ラビ]
…さっきまで笑顔だった表情とはうってかわって先輩はスゴくりりしい顔をしていた。
俺達を案内してくれていたときは、あんなに笑って子供みたいな感じだったのに…。
しかもその人がキャプテンなんて驚きだった。
そして、3年生、2年生と自己紹介が終わり、続いて1年生の番になった。
:06/09/02 15:03
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