太陽と夏の空
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#261 [ラビ]
ヒロキは、毎日朝早くに起きてランニングをしているらしかった。
そして今日も朝早くにランニングに出かけた。
家を出て30分後…
道路で倒れた。
:06/09/05 20:12 :W32SA :pFuM3zxU
#262 [ラビ]
犬の散歩をしていた人が偶然通りかかり、すぐに救急車で運ばれたが…
目を覚ますことはなかった。
“心不全”
それがヒロキの死因だった。
:06/09/05 20:15 :W32SA :pFuM3zxU
#263 [ラビ]
ヒロキの母さんは、ランニングなんか行かせなければ良かったと自分を責めているらしい。
…ヒロキ…。
悔しいよ…。
悔しくて悔しくてたまんねぇ。
でもさ…
お前はもっと悔しいよな。
ずっと夢見てた甲子園…
お前は…
立てないで終わったんだ…。
:06/09/05 20:18 :W32SA :pFuM3zxU
#264 [ラビ]
なんで神様は…
こんなヒドイことするんだろう…。
ヒロキ…
お前…
悔しくて死にきれねぇよな…。
達矢「…っくしょう!!ちくしょう!!」
俺は床を殴った。
悔しくて悔しくて…
バカみたいに床を殴った。
:06/09/05 20:22 :W32SA :pFuM3zxU
#265 [ラビ]
達矢「ヒロキ…戻ってこいよ…ヒロキぃぃ…」
床を殴り続ける俺を母さんが止めた。
「達矢ぁ!止めなさい!」
母さんも涙で顔がぐしゃぐしゃだった。
俺はとりあえず病室を出ることにした。
:06/09/05 22:02 :W32SA :pFuM3zxU
#266 [ラビ]
病室を出て、待合室の椅子に座る。
俺は下を向いてボーっといていた。
とゆうか、ボーっとすることしか出来なかった…。
『甲子園行こうぜ』
『お前を日本一のショートにしてやんなきゃな!』
『達矢がいてくれて本当に良かった』
:06/09/05 22:06 :W32SA :pFuM3zxU
#267 [ラビ]
次々に出てきては消える、ヒロキの言葉…。
あんなに笑ってたのに…
ずっと一緒に戦ってきたのに…。
そのヒロキはもういないんだ…。
『ありがとう』
これもヒロキが残した言葉…。
:06/09/05 22:08 :W32SA :pFuM3zxU
#268 [ラビ]
この言葉は…
俺もヒロキに言わなきゃならない言葉だ。
ヒロキのおかげで…
もっと野球が楽しくなった。
また涙がポロポロと流れ落ちる。
本当に…悪夢だ。
:06/09/05 22:11 :W32SA :pFuM3zxU
#269 [ラビ]
いや、違う…。
悪夢…“夢”であるならまだマシだ…。
とゆうより、夢であって欲しい。
明日の朝、目が覚めて学校に行ったら…
ヒロキが朝練してて…
「おはよう」
っていつものように笑ってる。
…そうなればいいと何度も何度も思っていた。
:06/09/05 22:15 :W32SA :pFuM3zxU
#270 [ラビ]
達矢「はぁ…くそっ…」
…とその時、隣に誰かが座った。
俺は驚いて横を見る。
「…おっす」
…隣には監督が座っていた。
達矢「…監督…」
監督は俺の頭をポンポンと叩いた。
:06/09/05 22:25 :W32SA :pFuM3zxU
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