太陽と夏の空
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#71 [ラビ]
「アウト!!」
わあああああああああああああ…
観客の叫び声に混ざって、チームの皆も大声をあげる。
―試合終了。
桜岡中学校 対 緑川中学校
1対0
俺達は初の公式試合を勝利で終えることが出来た。
:06/08/29 11:16 :W32SA :DG9yfLs.
#72 [ラビ]
相手の学校と挨拶を交し、グランドを後にする。
ヒロキ「達矢!」
ヒロキが俺のところへ駆け寄ってくる。
達矢「おう」
ヒロキ「最後のナイスプレー!!ホント達矢に助けられたよ☆サンキュ♪」
達矢「お前もよく8回まで無失点で投げたよな。スゲェよ☆お疲れ様!」
俺は試合開始直前に感じていたモヤモヤをすっかり忘れていた。
:06/08/29 11:24 :W32SA :DG9yfLs.
#73 [ラビ]
↑訂正
「8回まで無失点」→「9回まで」
に訂正です(>_<)↓↓
:06/08/29 11:26 :W32SA :DG9yfLs.
#74 [ラビ]
ヒロキ「でもやっぱさ、周りの助けがあってこその無失点だからさ。オレ一人の力じゃねぇよ☆」
そんな会話をしていると、キャプテンの先輩が寄ってきた。
先輩「二人ともお疲れ☆」
ヒロキ・達矢「お疲れ様です!」
先輩「ヒロキ、お前スゴいな☆最後ちょっと疲れてたみたいだけど上出来だ☆」
:06/08/29 11:36 :W32SA :DG9yfLs.
#75 [ラビ]
ヒロキ「ありがとうございます!でも最後はちょっと皆に迷惑かけちゃって…」
先輩「気にすんなよ☆勝ったんだしよ♪あ、それに達矢も最後スゲェナイスプレー♪♪」
達矢「あ、ありがとうございます!!」
先輩「ホント一瞬どうなるかと思ったよ…(笑)とりあえず今日はお前ら後輩に助けられたよ☆マジサンキュな♪」
:06/08/29 11:41 :W32SA :DG9yfLs.
#76 [ラビ]
そう言って先輩は戻っていった。
俺とヒロキは顔を見合わせて
「やったな☆」
と小さな声をあげて喜んだ。
自分達の学校に戻ってくると、ミーティングをして解散した。
俺は帰ろうと校門まで行くと…
そこには父さんがいた。
:06/08/29 11:48 :W32SA :DG9yfLs.
#77 [ラビ]
達矢「と…う…さん…」
父さん「迎えに来た。帰るぞ」
達矢「うん…」
俺は父さんの車に乗り込んだ。
ブーン…
無言で車を走らせる。
俺は父さんが楽しみにしていた俺のピッチャー姿を見せてやれなくて少し悲しくなった。
:06/08/29 13:08 :W32SA :DG9yfLs.
#78 [ラビ]
達矢「父さん…。」
静かな車の中で俺の声は響いた。
父さん「ん?なんだ?」
達矢「俺…今日ピッチャーやれなかった…。ごめん父さん。」
さっきまでピッチャーをやれなかったモヤモヤなんて消えていたのに、急になんだか悔しくなった。
父さん「ナイスプレーだったな」
父さんはそれだけ言った。
:06/08/29 13:11 :W32SA :DG9yfLs.
#79 [ラビ]
達矢「…。」
俺は何も言えなかった。
しばらく沈黙が続く…。
俺が黙っていると、父さんが口を開いた。
:06/08/29 13:16 :W32SA :DG9yfLs.
#80 [ラビ]
父さん「お前、今日は何をしたんだ?」
達矢「…え?何をって…?」
父さん「あのグランドで、何をやったんだ?」
達矢「何をって…野球してたけど?」
俺は訳がわからなかった。
父さん、グランドに見に来てたじゃんか…。
すると、父さんは優しい声で話し始めた。
:06/08/29 15:19 :W32SA :DG9yfLs.
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