Love forever 〜Destiny〜
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#601 [ゅぃ]
「・・・・・犬?」

「あ、違う違う。人なつっこいって意味で・・・・」

「んーまぁ確かに犬っぽいな・・・・って、犬に対してあんな目向けるかよ」

ジンはすっげぇ疑っているっていう目で俺を見る。

⏰:10/03/29 23:55 📱:PC 🆔:☆☆☆


#602 [ゅぃ]
「・・・・俺、そんな目で心を見てんのか?

「あぁ、見てるな」

・・・あぁ。気付かなかった。
俺が自分の気持ちに気付いてないことに。知らない内に目で、心を追っていることに。・・・・いつもいつも、隣にいることに。

⏰:10/03/29 23:56 📱:PC 🆔:☆☆☆


#603 [ゅぃ]
「・・・・・ジン。俺さ、世菜と別れてから、感覚狂ったのかもしんねぇ。好きってなんなんだよ・・・・・」

「・・・・・そのまんまだよ。知らない内に目で追ってたり・・・・それが好きって事なんじゃねぇの?」


ジンはチャラいくせに、そーゆーとこには敏感なんだ。

⏰:10/03/29 23:59 📱:PC 🆔:☆☆☆


#604 [ゅぃ]
「・・・・・・好き、か」

俺はその言葉を呟いてみた。

「直哉・・・お前、」

「ん?」

「・・・・いや、なんでもねぇわ」

⏰:10/03/31 16:33 📱:PC 🆔:☆☆☆


#605 [ゅぃ]
「んだよ?」

「・・や・・・・・直哉さ」

「おう?」

「もう・・・・世菜とのこと、大丈夫かよ?」

「え・・・・?」

⏰:10/04/08 22:16 📱:PC 🆔:☆☆☆


#606 [ゅぃ]
「や、言いたくねぇならいいんだけどさ?・・・・・たまに悲しそうな顔するだろ?お前。・・・・・心のことが好きなんだったら、俺はそれで良いと思う・・・・」

・・・・・・・ジン。

「・・・・・・俺さ、ぶっちゃけあの頃かなりキツかった」

「・・・・あぁ」

⏰:10/04/08 22:19 📱:PC 🆔:☆☆☆


#607 [ゅぃ]
でも・・・・俺は。

「実はな?結構前に公園で花火したろ?・・・・・そんとき俺、頭ん中世菜のことばっかでさ・・・・皆の前だったし、情けねぇけど、俺抜け出して泣いてたんだょ・・・・・」

「・・・・・おぅ」

「・・・・・そんとき、心が着いてきたんだ。・・・・んで、一緒に泣いてくれた」

⏰:10/04/08 22:21 📱:PC 🆔:☆☆☆


#608 [ゅぃ]
「で、言ってくれた。・・・・直哉は弱くないよって」

俺は一旦そこで話を止めて、煙草を吸った。

「・・・・・・・そんなことがあったのか」

ジンが静かに呟いた。

⏰:10/04/08 22:24 📱:PC 🆔:☆☆☆


#609 [ゅぃ]
「あぁ・・・・俺、気付かねぇ内に心に惹かれてたのかもしんねぇ。いっつも俺の心配ばっかして、俺の隣にばっかり来て・・・・俺、あいつが俺に笑いかけてるのとか見ると、犬がしっぽ振って喜んでるように見えんだよな・・・・・」

「・・・・・・ぶっ」

ジンが噴出した。

⏰:10/04/08 22:26 📱:PC 🆔:☆☆☆


#610 [ゅぃ]
「確かに見えるかもな(笑)」

「・・・・だろ?でも・・・その笑顔がさ、俺の心癒してんのかなぁ・・・って思うんだよな。・・・気付いたら心にばっか連絡してるし」

「・・・・・決定的だな」

ジンが俺を見てふっと笑って言った。

⏰:10/04/08 22:29 📱:PC 🆔:☆☆☆


#611 [ゅぃ]
「・・・・良かった。お前まだ引きずってんじゃねぇかって思ってたんだよ。お前なんも言わねぇからさ、俺なりに心配してたんだぞ?」

・・・・・ジン・・・・・・

「・・・さんきゅーな」

「おう。なんかあったら、すぐ言えよな」

⏰:10/04/08 22:32 📱:PC 🆔:☆☆☆


#612 [ゅぃ]
そう言ってジンは、俺の肩に軽いパンチを入れた。

なんつーか・・・・こいつとの友情が深まった気がした。
クサイけど。

その日は色んなことについて、ずっと喋っていたような気がする。

⏰:10/04/08 22:34 📱:PC 🆔:☆☆☆


#613 [ゅぃ]


・・・・・・・・ジンと屋上で話した日以来、俺は特に心を意識するようになっていた。

周りから見たら変わんないと思うけど、俺はかなり平然を装って心と接していた。

・・・・・・俺はそろそろ、心に気持ちを伝えようと思っていた。

⏰:10/04/08 22:36 📱:PC 🆔:☆☆☆


#614 [ゅぃ]
いつ、どこで気持ちを伝えようと考えていた頃、俺の携帯に心からメールが届いた。

「この間借りたCD返したいんだけど?」

俺はすぐに返信した。

「今家いるから、うちくる?」

⏰:10/04/08 22:40 📱:PC 🆔:☆☆☆


#615 [ゅぃ]
心から、「すぐ行くね♪」って返ってきたから、俺は今日告白しようって思っていた・・・・・。

心は20分くらいで家についた。

・・・・最初の方、心はマンガ、俺は雑誌を読んでいて、心も俺も全然会話らしい会話をしていなかった。

⏰:10/04/08 22:42 📱:PC 🆔:☆☆☆


#616 [ゅぃ]
読んでいる雑誌の内容が頭に入ってこない位、俺はこのあとどう出るか・・・・ずっと考えていた。


・・・・・・よし、心がマンガを読み終わったら、・・・言う!

俺はそう決めた。

マンガはあと半分くらいのページまできていた。

⏰:10/04/08 22:43 📱:PC 🆔:☆☆☆


#617 [ゅぃ]
パラ・・・・・・パラ・・・・・・

心が一枚一枚マンガをめくる度、俺の心臓はドキドキと音を立てる。

・・・・・あーこれが告白だったっけな。
なんて、初めて女の子に告白したときの事を思い出したりしていた。

⏰:10/04/08 22:45 📱:PC 🆔:☆☆☆


#618 [ゅぃ]
マンガのページ数が減ると、反比例するように俺の心臓の音は早くなる。


・・・・・心が最後のページに指をかけた。

ドクンッッ

俺の心臓は今日一番の音を立てて飛び跳ねた。

⏰:10/04/08 22:47 📱:PC 🆔:☆☆☆


#619 [ゅぃ]
心がマンガを机の上に置いた。

俺はもう・・・・・頭が真っ白だった。
だけど、行動を起こさなきゃ駄目だ・・・・・・
そう思い、俺は後ろから心に抱きついたんだ。

「え・・・直哉?」

⏰:10/04/08 22:49 📱:PC 🆔:☆☆☆


#620 [ゅぃ]
当然心は吃驚している。

「なお・・・・」

「心。・・・俺、お前の事好きかも」


・・・・・・言った。

⏰:10/04/08 22:49 📱:PC 🆔:☆☆☆


#621 [ゅぃ]
「今まで妹みたいだと思ってた。でも、あの日・・・・
俺は弱くないって、そう言ってくれた」

俺がそう言うと心は、ゆっくりと・・・・俺の腕に自分の手を重ねた。



「・・・・俺、お前に側にいてほしい」

「・・・直哉。あたしも好き。」

⏰:10/04/08 22:51 📱:PC 🆔:☆☆☆


#622 [ゅぃ]
3月5日。
俺と心は、この日から恋人同士になった。

・・・・・その日、俺は初めて心とキスをした。
そして・・・・・・・身体を重ねた。

⏰:10/04/08 22:54 📱:PC 🆔:☆☆☆


#623 [ゅぃ]



「いやぁ〜ほんとよかった!」

「カップル誕生だね〜」

「ヒューヒュー♪」

直哉と付き合いだしてから、直哉と一緒にたまり場に行くと、案の定皆からひやかされた。

⏰:10/04/08 22:56 📱:PC 🆔:☆☆☆


#624 [ゅぃ]
↑すいませんミスです。。。。

心と付き合いだしてから、心と一緒にたまり場に行くと、案の定皆からひやかされた。

です。ごめんなさい

⏰:10/04/08 22:57 📱:PC 🆔:☆☆☆


#625 [ゅぃ]
「なおやん・こころんカップル〜♪ポッキーだよーん」

ジンがそう言いながらポッキーを差し出してきた。

「おい・・・なんだよその、なおやん・こころんって・・・・」

「あはは。こころんって・・・・ぶっ(笑)」

心はどうやらツボにはまったらしい・・・・。

⏰:10/04/08 23:00 📱:PC 🆔:☆☆☆


#626 [ゅぃ]
「いや〜お前ら二人にピッタリなカップル名だろっ!?」

そう言ってジンはポッキーを食べ始めた。

「ピッタリって・・・・・」

「なおやん・・・・っ!良いねなおやん!ねっなおやん♪」

「・・・・・こころん、それやめて?」

とか言って俺もノリで言ってみた(笑)

⏰:10/04/08 23:03 📱:PC 🆔:☆☆☆


#627 [ゅぃ]
「ぶっ!あははははは!」

「ふはっなおやん今日ノリいーな!」

ジンと心は二人で爆笑してた。
・・・・・言うんじゃなかったって少し後悔した。

「ジン君やばいって〜あたしはまりそう・・・・ね、なおやん」

「てゆーか、すでにはまってんじゃん・・・・・」

⏰:10/04/08 23:05 📱:PC 🆔:☆☆☆


#628 [ゅぃ]



それからしばらくの間、俺たちはたまり場で「なおやん・こころん」って呼ばれてた。

心もかなり楽しそうに「なおやん〜」とか言って、俺のこと呼んでた。

⏰:10/04/08 23:07 📱:PC 🆔:☆☆☆


#629 [ゅぃ]
三月には中・高卒業式があって、俺たちは付き合いだしてすぐ春休みを迎えた。

春休み中は皆で遊んだり、心と二人っきりで遊んだりもした。

⏰:10/04/08 23:09 📱:PC 🆔:☆☆☆


#630 [ゅぃ]
たくさん思い出ができた。

そうやって毎日遊んでいると、春休みなんてあっという間だった。


・・・・・・・それから一年。俺と心は別れもせず順調に付き合っていた。
春は花見に行って、夏は海に行って、秋には遊園地へ行って、冬には公園で雪遊びした。

⏰:10/04/08 23:13 📱:PC 🆔:☆☆☆


#631 [ゅぃ]
心は中三になってて、俺と一緒の高校へ受験するために、勉強を頑張っていた。

元々勉強できる心は、毎日こつこつ頑張っていて、無事に高校に合格した。

俺は頑張っている心を見てきたから、「よく頑張ったな」って言って、合格祝いにホールケーキ買ってやった。

⏰:10/04/08 23:16 📱:PC 🆔:☆☆☆


#632 [ゅぃ]
「二人じゃ食べきれない」って言って、結局皆で食べたんだっけ。

そのときジンに「お前よっぽど好きなのな。付き合って一年は経つのに、いーよな」って言われた。


・・・・・心といると飽きねぇ自分がいた。

春・夏・秋・冬。一年365日一緒にいてもいい程。って思ってた。

⏰:10/04/08 23:19 📱:PC 🆔:☆☆☆


#633 [ゅぃ]
そして4月、入学式。

俺と一緒の制服着てる心を、嬉しく思った。
いつもつるんでいる皆も一緒だったから、高校生活は半端なく楽しかった。

そうやってまた一年過ぎていったんだ・・・・・・・

⏰:10/04/08 23:22 📱:PC 🆔:☆☆☆


#634 [ゅぃ]
俺と心は二つ歳が離れている。
・・・・・だから、一緒に高校へ通えるのは、たったの一年だった。

俺には仲の良い先輩がいて、その先輩が県外の大学へ行っていた。
その先輩から聞く大学の話が、俺には新鮮で、その大学へ行ってみたい。って思い始めてた。

⏰:10/04/08 23:24 📱:PC 🆔:☆☆☆


#635 [ゅぃ]
・・・・・・でも、県外の大学へ行くには、地元を離れなきゃいけない。
心とも毎日会えなくなる。
皆とも毎日会えなくなる。

・・・・・・俺は決心した。
遠距離恋愛、そんなもんどうってことない。
ここにも帰ってこれる。またいつでも皆に会える。

⏰:10/04/08 23:26 📱:PC 🆔:☆☆☆


#636 [ゅぃ]
俺は心に、先輩が通ってる、県外の大学へ行きたい・・・・って話をした。

そしたら心は「がんばってね!!」って屈託のない笑顔で俺を応援してくれた。
だから俺は、頑張ろうって決めたんだ。

⏰:10/04/08 23:29 📱:PC 🆔:☆☆☆


#637 [ゅぃ]
日は長くはない。
俺は心といる時間も勉強をしていた。

誰より俺を応援してくれていたんだ、心は・・・・・

・・・・・・だけど、心は・・・・寂しくないのか?

心は毎日俺を見てくれていた。
一回も、「寂しい」「行って欲しくない」なんてこと、言わなかった。

⏰:10/04/08 23:31 📱:PC 🆔:☆☆☆


#638 [ゅぃ]
・・・・・・俺は無事大学に合格した。

「直哉おめでとう!よかったね!がんばってね!」

心がとびきりの笑顔で祝福してくれた。

だけど俺は、
「お前寂しくねぇの?」
ずっと聞きたかった事を口にした。

⏰:10/04/08 23:34 📱:PC 🆔:☆☆☆


#639 [ゅぃ]
「・・・・・・・・」
俺がそう言うと、今まで笑顔だった心が突然ぴたっと黙った。

「・・・・・・ひっ」

ひっ!?

「寂しいよぉー・・・・・ひっく・・・・ぅぅ・・・・・・」

黙ったと思った心が、いきなり泣き出した。

⏰:10/04/08 23:36 📱:PC 🆔:☆☆☆


#640 [ゅぃ]
「っう・・・・・・寂しかったけど・・・・我慢してた・・・・・っほんとは寂しいぃ・・・・・」

そう言って泣いている心を、俺は抱き締めた。
抱き締めて、背中をさすっていた。

・・・・・そして、泣き止まない心に、俺は指輪を贈ったんだ。

⏰:10/04/08 23:39 📱:PC 🆔:☆☆☆


#641 [ゅぃ]
実は、日雇いのバイトとかで、ちょくちょく貯金してた。

心はすげぇ吃驚してたけど、泣きじゃくりながら、「ありがとう
」って言ってた。

「ペアだからな」って言うと、もっと涙を流す心を、改めて好きだって実感した。

⏰:10/04/08 23:43 📱:PC 🆔:☆☆☆


#642 [ゅぃ]
それからすぐに、俺は地元から出て行った。

・・・・・・・・新しい地へ向かう汽車の中、俺は静かに、一筋の涙を流した。

⏰:10/04/08 23:46 📱:PC 🆔:☆☆☆


#643 [ゅぃ]



俺の新しい生活は、一日があっという間に終わる。
親からの仕送りは毎月ちゃんと送られてくる。だけど、俺は毎日バイトを入れていた。

大学生活はすげぇ楽しいけど、やっぱり地元が恋しくなる。・・・・心に会いたくなる。

⏰:10/04/08 23:48 📱:PC 🆔:☆☆☆


#644 [ゅぃ]
俺と心は毎日連絡を取り合っていたけど、毎日忙しくて・・・・・・忙しすぎて、あんまり連絡を取ってやれないような生活になっていた。

バイトから帰ってきたらクタクタで、すぐに眠りにつく。
飯はちゃんと食ってるつもりでいたけど、体重が少し減ってるように感じた。

⏰:10/04/08 23:50 📱:PC 🆔:☆☆☆


#645 [ゅぃ]
ある日・・・・・・ある人物との再会のせいで、・・・・俺は人生を狂わせることになる。


その日は大学が休みだった。
だけど、昼にはバイトを入れていたから、昼前までしっかり寝てから、バイトへ出かけた。

⏰:10/04/08 23:54 📱:PC 🆔:☆☆☆


#646 [ゅぃ]
「お疲れ様です!」

バイトが終わったのは、夜8時頃だった。
・・・・・晩飯何食おっかな・・・・そんな事を考えながら駅へ向かって歩いていた。

すっかり暗くなった空の下、「・・・・・・直哉・・・・」誰かが俺を呼んだ。

⏰:10/04/08 23:56 📱:PC 🆔:☆☆☆


#647 [ゅぃ]
・・・・・・まさか。俺はそう思った。
・・・・でも、このよく聞いた事のある声。間違いないと俺は思った。

俺は後ろを振り向いた。
そこには・・・・・・世菜がいた。

⏰:10/04/08 23:57 📱:PC 🆔:☆☆☆


#648 [ゅぃ]
「直哉、久しぶりだね・・・・・・」

世菜は俺に段々近づいてくる。

「世菜・・・・・」

「元気だった?」

そう言った世菜の顔を見た瞬間・・・・・おかしいと思った。
・・・・・目が・・・・・おかしい。

⏰:10/04/09 00:00 📱:PC 🆔:☆☆☆


#649 [ゅぃ]
「・・・・ぉう」

「ずっと・・・・話しに行こうって思ってたの」

「もう・・・話すことなんてないよな・・・・?」

どうして今頃いきなり現れたんだ?
・・・・・なんのために?

⏰:10/04/09 00:02 📱:PC 🆔:☆☆☆


#650 [ゅぃ]
世菜は俺の言葉に、首を横に振った。

なんなんだよ・・・・・・・


「あのね・・・・・・あたし、流産したの」

・・・・・・え?
流・・・・産?

⏰:10/04/09 00:03 📱:PC 🆔:☆☆☆


#651 [ゅぃ]
「・・・・んだよ、それ。・・・・・俺には関係ないだろ?」

俺がそう言うと、世菜はまた首を横に振った。

・・・・・・・・


「あのときの子供・・・・・・直哉の子なの」

⏰:10/04/09 00:04 📱:PC 🆔:☆☆☆


#652 [ゅぃ]
うそだろ・・・・・・うそに決まってんだろ・・・・・?

「冗談やめろよ?」

「・・・・冗談じゃない」

・・・・・・そんな目ラリってるやつの話なんか、信じられるかよ。

「・・・・あのときの男の子供じゃねぇのかよ?」

⏰:10/04/09 00:06 📱:PC 🆔:☆☆☆


#653 [ゅぃ]
「・・・・・違う」

じゃあなんなんだよ・・・・・!?
あのとき、謝ってたじゃねぇかよ・・・・・・・

「・・・・・確かに、あたしは・・・・直哉と付き合っている時、元彼とも会ってた・・・・・・」

「・・・・・・浮気してたんだろ?」

⏰:10/04/09 00:08 📱:PC 🆔:☆☆☆


#654 [ゅぃ]
世菜は足下を見つめたまま、否定しなかった。

「・・・・ごめんっでも!・・・・・避妊はちゃんとしてたの・・・・・」

・・・・・・んだよソレ。

「だから・・・・俺の子供だって言いたいのか?・・・・・避妊してたのは俺も一緒だろ?」

・・・・・でも・・・・例え避妊していても、その行為をしたって事は、100パーセント子供の父親が俺じゃないとは言い切れない・・・・・・。

⏰:10/04/09 00:10 📱:PC 🆔:☆☆☆


#655 [ゅぃ]
マジ・・・・・・勘弁してくれよ・・・・・・。

「お前・・・・あの男んとこ、戻ったんじゃねぇのかよ?」

「・・・・・・・・・」

世菜は答えない。

「・・・・・・・・」

俺も黙ったまま何も言わない。

⏰:10/04/09 00:13 📱:PC 🆔:☆☆☆


#656 [ゅぃ]
少しして、世菜が口を開いた。
「・・・・・直哉のこと、忘れられない」

・・・・・・は?

「んだよ?・・・・・今更。俺、今彼女いるし」

「・・・・・でも、忘れられない」

なんだよそれ、マジ。
俺と付き合っている間、あの男・・・・元彼のこと、忘れられなかったんじゃねぇの?
だから、浮気してたんじゃねぇの?

⏰:10/04/09 00:15 📱:PC 🆔:☆☆☆


#657 [ゅぃ]
俺の・・・・・俺の気持ちも知らないで。

「毎日思ってた。・・・・あのときの子供・・・・直哉との子じゃないのかなって・・・・・」

やめてくれ・・・・・・・

「きっと・・・・・直哉との子だったんだなって・・・・・・」

マジやめろよ・・・・・・。

⏰:10/04/09 00:17 📱:PC 🆔:☆☆☆


#658 [ゅぃ]
「・・・・・・俺に責任取れって言ってんのか?」

「・・・・それは・・・・・・・・」

世菜はまた黙ってしまった。


マジ意味わかんねぇ。

⏰:10/04/09 00:19 📱:PC 🆔:☆☆☆


#659 [ゅぃ]
「・・・・・・俺、今忙しいんだけど」

そう言うと世菜は俺を見上げた。

そして、何か考えたようにすると、「・・・・・分かった。じゃあ・・・・・」

「悪いけど、俺もう話す気ないよ?今大事な彼女いるし。責任取ってほしいって言うんなら、金渡すし」

⏰:10/04/09 00:22 📱:PC 🆔:☆☆☆


#660 [ゅぃ]
「・・・・・・・・・」

「・・・・じゃあな」

俺はそう言って再び駅へと向かった。


・・・・・もう、俺の前に姿見せないでくれ・・・・・・。

⏰:10/04/09 00:23 📱:PC 🆔:☆☆☆


#661 [ゅぃ]
その日、俺は心から掛かってきていた電話を、掛け返さなかった。
・・・・・動揺していたから・・・・・心への気持ちが変わったわけなんかじゃない。

・・・・・何か余計なことを言ってしまいそうで、心に心配掛けたくなかった。


・・・・・・・・・ごめんな、心。

⏰:10/04/09 00:25 📱:PC 🆔:☆☆☆


#662 [ゅぃ]
それからしばらく、世菜は俺の前に姿を現さなかった。
心とは、忙しいけど合間を見つけて、連絡を取り合っていた。


けど・・・・俺が生活に段々慣れてきた頃、世菜がまた、俺の前に姿を見せたんだ・・・・・。

⏰:10/04/09 00:26 📱:PC 🆔:☆☆☆


#663 [ゅぃ]
夜10時。
バイトが終わって、家に帰って、大学の課題をしていた。

そのとき、インターホンが鳴った。


・・・・・・・誰だ?
俺は不審に思いながら、ドアの小さな穴を覗いた。

⏰:10/04/09 00:28 📱:PC 🆔:☆☆☆


#664 [ゅぃ]
そこにいたのは・・・・・・・・・・世菜。

「直哉っ!」


・・・・・んで家知ってるんだ?
まさか、つけられてたのか?

・・・・・・・今日で話をつけよう。
俺はそう思いドアを開けた。

⏰:10/04/09 00:30 📱:PC 🆔:☆☆☆


#665 [ゅぃ]
「直哉・・・・・!」

「・・・・なに?こないだの話?」

俺は冷たく言い放った。

「あ・・・・・あたし、やっぱり直哉が・・・・・」

「その話なら聞かないから」

⏰:10/04/09 00:31 📱:PC 🆔:☆☆☆


#666 [ゅぃ]
俺はそう言って再びドアに手を掛けた。

「待って!話だけでも聞いて・・・・・・・」

「・・・・・いい加減にしてくれよ」

世菜は俺同様ドアに手を掛け、悲願してくる。

⏰:10/04/09 00:37 📱:PC 🆔:☆☆☆


#667 [ゅぃ]
「お願い!」

世菜はそう言い、部屋に入ってこようとする。

「帰ってくれよ!!!!」
俺がそう怒鳴った瞬間、世菜は隙をついて俺を押し倒した。

ドンッ

⏰:10/04/09 00:39 📱:PC 🆔:☆☆☆


#668 [ゅぃ]
俺は背中を思い切り床に打ち付けられた。

いってぇ・・・・・・

そう思い俺は身動き出来なくなっていた。
その瞬間
「・・・・・・・・・ッ!!」
何かが腕に刺さった、そんな痛みが走った。

⏰:10/04/09 00:40 📱:PC 🆔:☆☆☆


#669 [ゅぃ]
「おっ・・・おい!何したんだよ!?」

「大丈夫・・・・・・・すぐ気持ち良くなるから・・・・・」

!?
んだよそれ!

・・・・・・腕には注射器が刺さっていた。

⏰:10/04/09 00:42 📱:PC 🆔:☆☆☆


#670 [ゅぃ]
「やめろ!やめろーーーーー!!!!!」

俺は・・・・・・薬物を投入された。


「・・・・・っやめてくれ・・・・・・」

俺は何度もそう言った気がする。

・・・・・俺はパニックに陥っていた。

⏰:10/04/09 00:45 📱:PC 🆔:☆☆☆


#671 [ゅぃ]
「はぁ・・・・・・・はぁ・・・・・・・」

パニックのせいか、息が乱れてくる。
玄関の扉は、気付かない内に閉められていた。

そして、俺に薬物を投入した世菜は、自分にも薬物を投入していた。

⏰:10/04/09 00:46 📱:PC 🆔:☆☆☆


#672 [ゅぃ]
「直哉、大丈夫だよ・・・・・?」

フラフラした目で、俺を見つめる世菜。

「・・・・・・っ」
世菜は俺に、キスをした。

「・・・・ゃめろ!やめろ!!」

「やめないよ・・・・・・?」

⏰:10/04/09 00:48 📱:PC 🆔:☆☆☆


#673 [ゅぃ]
そう言った世菜は、俺に跨りキスを繰り返す。

・・・・・その内、段々と俺は抵抗することもなくなっていた。
なんだか・・・・凄い良い気分だ。
気持ちが良い。

「・・・・・気持ちいーよね?」

「・・・・・うん」

⏰:10/04/09 00:49 📱:PC 🆔:☆☆☆


#674 [ゅぃ]
俺は完全に、自分を見失っていた。

俺は・・・・・・・狂った。




どれくらい時間が経っただろう?
俺は今何してるんだ?・・・・・俺の目の前にいるのは・・・・・世菜。

⏰:10/04/09 00:52 📱:PC 🆔:☆☆☆


#675 [ゅぃ]
「・・んっ・・・・あっ・・・・ぁ」

「はぁ・・・・・・・はぁ・・・・・・」

俺が今身体を重ねてるのは・・・・・世菜。

「あっ・・・・・なお・・・・ゃぁ・・・・・・」
今俺の首に手を回して、俺の名前を呼んでいるのは・・・・・・世菜。


・・・・・・おれ・・・・・・おれ・・・・・・。

⏰:10/04/09 00:55 📱:PC 🆔:☆☆☆


#676 [ゅぃ]



「ねぇ・・・・・・直哉」

「・・・・・・・・」

「あたしと・・・・・一緒にいてくれる?」

「・・・・・・・・」

⏰:10/04/09 00:56 📱:PC 🆔:☆☆☆


#677 [ゅぃ]
最悪だ・・・・・・こんなの最低だ。

「また・・・・・・あげるよ?」

「・・・・・・・・」

「一緒にいてくれたら、またあげる」

「・・・・・・・分かった」


・・・・・・・・俺は、腐っている。

⏰:10/04/09 00:59 📱:PC 🆔:☆☆☆


#678 [ゅぃ]
「直哉・・・・・彼女と別れて?」

「・・・・・・・」

「・・・・じゃないと、もうあげないよ?」

「分かった」



・・・・・・俺はクズ以下だ。

⏰:10/04/09 01:00 📱:PC 🆔:☆☆☆


#679 [ゅぃ]
プルルルルル・・・・・・
プルルルルル・・・・・・

「もしもし直哉!?」

「・・・・・」

「・・・・直哉?」


あぁ。俺は最低最悪の人間だ。

⏰:10/04/09 01:03 📱:PC 🆔:☆☆☆


#680 [ゅぃ]
「なお・・・・」

「心。俺ら別れよう」

「・・・・・え?」

「ごめん、別れて。」

「な・・んで?直哉?」

「それだけだから。じゃあ」

⏰:10/04/09 01:05 📱:PC 🆔:☆☆☆


#681 [ゅぃ]
・・・・・・・俺は自分の手で・・・・・心を失った。
薬の力に・・・・・誘惑に・・・・・俺は敵わなかったんだ。

こんな俺を・・・・・心は二度と会ってはくれないだろう。
俺を許してはくれないだろう・・・・・・。

こんなに汚れた俺を。

⏰:10/04/09 01:08 📱:PC 🆔:☆☆☆


#682 [ゅぃ]
「直哉・・・・・・抱いて?」

「・・・・・・あぁ」


こんなに腐り切った俺を・・・・・・・・・
誰が許してくれる?

⏰:10/04/09 01:09 📱:PC 🆔:☆☆☆


#683 [ゅぃ]
ごめん。
・・・・・そんな言葉だけじゃ済まされない。


俺は、簡単には抜け出せられない道を、彷徨うことになる。

もう、俺は駄目だ・・・・・・。

⏰:10/04/09 01:10 📱:PC 🆔:☆☆☆


#684 [ゅぃ]



心・・・・・・・心・・・・・・・こころ・・・・・・



心・・・・・・・・・



ごめん。

⏰:10/04/09 01:11 📱:PC 🆔:☆☆☆


#685 [ゅぃ]
〜心side〜

⏰:10/04/09 01:22 📱:PC 🆔:☆☆☆


#686 [ゅぃ]
・・・・・・・・吃驚した。


亜美と一緒に、翔輝の家へ行って、上着を返しに行った・・・んだけど・・・。
あたしの前に姿を見せた翔輝は、寝起きだった。

・・・・・しかも、キティちゃんのゴムで、前髪をちょんまげに縛って・・・・

⏰:10/04/14 22:45 📱:PC 🆔:☆☆☆


#687 [ゅぃ]
二人で話すのは、あの夜・・・あたしと翔輝が初めて会った時以来で・・・・翔輝に妹がいるってことが分かった。

・・・・・・それから、翔輝と連絡先を交換した。

昔のあたしからは、想像もつかない。
翔輝は・・・・・なんだか大丈夫だって思えるんだ。

⏰:10/04/14 22:49 📱:PC 🆔:☆☆☆


#688 [ゅぃ]
「亜美〜お待たせ」

「あ、起きてた?翔輝!」

「寝起きだったよ。メール気付かなかったって言ってた」

「やっぱり!」

⏰:10/04/14 22:52 📱:PC 🆔:☆☆☆


#689 [ゅぃ]
・・・・・翔輝が玄関に出てきたときに気付いたんだけど・・・・・、翔輝の目は二重だった。

初めて会った時は、警戒していたし・・・・一緒に飲んだ時は、まじまじと顔見る余裕なんてなかったし・・・・・。

でも、さっきのは結構な至近距離だったから、改めて顔を見たような気がした。

⏰:10/04/14 22:54 📱:PC 🆔:☆☆☆


#690 [ゅぃ]




「「ありがとうございましたぁ」」


「心ちゃんっ上がっていいよ〜♪」

「えっもうそんな時間ですか?お疲れ様でした!」

時計を見ると、もう七時。
仕事が終わる時間だった。

⏰:10/04/14 22:59 📱:PC 🆔:☆☆☆


#691 [ゅぃ]
・・・・・・翔輝と連絡先を交換してから、三日が経った。
交換した日に、一通だけメールが届いていた。


「上着わざわざありがとな。また飲みいこーな。 翔輝」

ってきていた。

「こちらこそ。また行こうね」
・・・・・男の人とのメールなんて、凄く久しぶりだったあたしは、たったそれだけの返事を返した。

⏰:10/04/14 23:03 📱:PC 🆔:☆☆☆


#692 [ゅぃ]
それから二日が経って・・・・・仕事が終わって携帯を見ると、不在着信が入っていた。

誰だろう?
そう思って確かめると、翔輝からだった。


・・・・・・・え、電話?

⏰:10/04/14 23:05 📱:PC 🆔:☆☆☆


#693 [ゅぃ]
着信が入っていたのは、一時間くらい前。一件だけだった。
あたしは、なんだろう?と思い、電話をかけ直した。


プルルルルル・・・・・・
プルルルルル・・・・・・

「・・・・もしもし?」

「あ・・・・心、です」

⏰:10/04/14 23:07 📱:PC 🆔:☆☆☆


#694 [ゅぃ]
一瞬、翔輝の声を聞いてドキッとした。
・・・・・・電話越しでの低い声に。

「あ、仕事終わった?」

「うん、ついさっき」

「実はさー・・・・・あ、亜美に代わるな?」

亜美?
今一緒いいるの?

⏰:10/04/14 23:08 📱:PC 🆔:☆☆☆


#695 [ゅぃ]
「もしもし心?」

「亜美〜」

「仕事おつかれ!」

「うん」

「今ね、一登と翔輝といるんだけど・・・久しぶりにご飯いこーってなってね!心これる?」

「うん、行けるよ」

⏰:10/04/14 23:10 📱:PC 🆔:☆☆☆


#696 [ゅぃ]
「分かった!じゃあ、●○駅今からこれる?」

「はーい、二十分くらいで着くかな」

「おっけ〜じゃ、また後でねっ♪」

「はいはーい」


なんでだろ・・・・?
なんで亜美、電話直接掛けてこなかったんだろ?

⏰:10/04/14 23:13 📱:PC 🆔:☆☆☆


#697 [ゅぃ]
特に意味はないのかな。
充電切れてるって事も、あるし。

あたしは特に気にしないで、電車に乗って、待ち合わせの駅まで向かった。


それにしても・・・・やばい。
翔輝の声にドキッってしちゃったよ・・・・・。

⏰:10/04/14 23:14 📱:PC 🆔:☆☆☆


#698 [ゅぃ]
待ち合わせの駅に着くと、亜美・一登・翔輝があたしを迎えてくれた。

「おつかれ〜♪」

「ごめんっ待たせちゃって!」

「いいのいいのっ」

皆を交互に見ると、翔輝とバチッと目が合った。
「おつかれ」
翔輝が少し笑って、言った。

「あ、ありがとう」

⏰:10/04/14 23:16 📱:PC 🆔:☆☆☆


#699 [ゅぃ]
「ここから歩いて少しのトコなんだけどさー」

「なんかね、最近できたお店なんだって♪」

「へぇー居酒屋?」

「そうそう。美味しいらしいよ〜」

「ビール飲みてぇな」

いきなり隣を歩いていた翔輝がそう言った。

⏰:10/04/14 23:18 📱:PC 🆔:☆☆☆


#700 [ゅぃ]
え!あたしに喋りかけてんのかな・・・?そうだよね?

だから、
「楽しみだね」って言っておいた。
そしたら「だな」って返事が返ってきて・・・・やっぱりあたしに話しかけてたのか・・・・って思った。

⏰:10/04/14 23:20 📱:PC 🆔:☆☆☆


#701 [ゅぃ]
それから皆で喋っていたら、お店に着いた。
外から見ると、今時の若い人達が集まるって感じのお店だった。
内装も凄く凝っていた。

店内は少しだけ薄暗くて、カップルとかも結構いた。

「お腹すいた〜」

「とりあえずビールと〜枝豆と〜・・・・・」

⏰:10/04/14 23:23 📱:PC 🆔:☆☆☆


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