Love forever 〜Destiny〜
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#601 [ゅぃ]
「・・・・・犬?」
「あ、違う違う。人なつっこいって意味で・・・・」
「んーまぁ確かに犬っぽいな・・・・って、犬に対してあんな目向けるかよ」
ジンはすっげぇ疑っているっていう目で俺を見る。
:10/03/29 23:55
:PC
:☆☆☆
#602 [ゅぃ]
「・・・・俺、そんな目で心を見てんのか?
「あぁ、見てるな」
・・・あぁ。気付かなかった。
俺が自分の気持ちに気付いてないことに。知らない内に目で、心を追っていることに。・・・・いつもいつも、隣にいることに。
:10/03/29 23:56
:PC
:☆☆☆
#603 [ゅぃ]
「・・・・・ジン。俺さ、世菜と別れてから、感覚狂ったのかもしんねぇ。好きってなんなんだよ・・・・・」
「・・・・・そのまんまだよ。知らない内に目で追ってたり・・・・それが好きって事なんじゃねぇの?」
ジンはチャラいくせに、そーゆーとこには敏感なんだ。
:10/03/29 23:59
:PC
:☆☆☆
#604 [ゅぃ]
「・・・・・・好き、か」
俺はその言葉を呟いてみた。
「直哉・・・お前、」
「ん?」
「・・・・いや、なんでもねぇわ」
:10/03/31 16:33
:PC
:☆☆☆
#605 [ゅぃ]
「んだよ?」
「・・や・・・・・直哉さ」
「おう?」
「もう・・・・世菜とのこと、大丈夫かよ?」
「え・・・・?」
:10/04/08 22:16
:PC
:☆☆☆
#606 [ゅぃ]
「や、言いたくねぇならいいんだけどさ?・・・・・たまに悲しそうな顔するだろ?お前。・・・・・心のことが好きなんだったら、俺はそれで良いと思う・・・・」
・・・・・・・ジン。
「・・・・・・俺さ、ぶっちゃけあの頃かなりキツかった」
「・・・・あぁ」
:10/04/08 22:19
:PC
:☆☆☆
#607 [ゅぃ]
でも・・・・俺は。
「実はな?結構前に公園で花火したろ?・・・・・そんとき俺、頭ん中世菜のことばっかでさ・・・・皆の前だったし、情けねぇけど、俺抜け出して泣いてたんだょ・・・・・」
「・・・・・おぅ」
「・・・・・そんとき、心が着いてきたんだ。・・・・んで、一緒に泣いてくれた」
:10/04/08 22:21
:PC
:☆☆☆
#608 [ゅぃ]
「で、言ってくれた。・・・・直哉は弱くないよって」
俺は一旦そこで話を止めて、煙草を吸った。
「・・・・・・・そんなことがあったのか」
ジンが静かに呟いた。
:10/04/08 22:24
:PC
:☆☆☆
#609 [ゅぃ]
「あぁ・・・・俺、気付かねぇ内に心に惹かれてたのかもしんねぇ。いっつも俺の心配ばっかして、俺の隣にばっかり来て・・・・俺、あいつが俺に笑いかけてるのとか見ると、犬がしっぽ振って喜んでるように見えんだよな・・・・・」
「・・・・・・ぶっ」
ジンが噴出した。
:10/04/08 22:26
:PC
:☆☆☆
#610 [ゅぃ]
「確かに見えるかもな(笑)」
「・・・・だろ?でも・・・その笑顔がさ、俺の心癒してんのかなぁ・・・って思うんだよな。・・・気付いたら心にばっか連絡してるし」
「・・・・・決定的だな」
ジンが俺を見てふっと笑って言った。
:10/04/08 22:29
:PC
:☆☆☆
#611 [ゅぃ]
「・・・・良かった。お前まだ引きずってんじゃねぇかって思ってたんだよ。お前なんも言わねぇからさ、俺なりに心配してたんだぞ?」
・・・・・ジン・・・・・・
「・・・さんきゅーな」
「おう。なんかあったら、すぐ言えよな」
:10/04/08 22:32
:PC
:☆☆☆
#612 [ゅぃ]
そう言ってジンは、俺の肩に軽いパンチを入れた。
なんつーか・・・・こいつとの友情が深まった気がした。
クサイけど。
その日は色んなことについて、ずっと喋っていたような気がする。
:10/04/08 22:34
:PC
:☆☆☆
#613 [ゅぃ]
・
・・・・・・・・ジンと屋上で話した日以来、俺は特に心を意識するようになっていた。
周りから見たら変わんないと思うけど、俺はかなり平然を装って心と接していた。
・・・・・・俺はそろそろ、心に気持ちを伝えようと思っていた。
:10/04/08 22:36
:PC
:☆☆☆
#614 [ゅぃ]
いつ、どこで気持ちを伝えようと考えていた頃、俺の携帯に心からメールが届いた。
「この間借りたCD返したいんだけど?」
俺はすぐに返信した。
「今家いるから、うちくる?」
:10/04/08 22:40
:PC
:☆☆☆
#615 [ゅぃ]
心から、「すぐ行くね♪」って返ってきたから、俺は今日告白しようって思っていた・・・・・。
心は20分くらいで家についた。
・・・・最初の方、心はマンガ、俺は雑誌を読んでいて、心も俺も全然会話らしい会話をしていなかった。
:10/04/08 22:42
:PC
:☆☆☆
#616 [ゅぃ]
読んでいる雑誌の内容が頭に入ってこない位、俺はこのあとどう出るか・・・・ずっと考えていた。
・・・・・・よし、心がマンガを読み終わったら、・・・言う!
俺はそう決めた。
マンガはあと半分くらいのページまできていた。
:10/04/08 22:43
:PC
:☆☆☆
#617 [ゅぃ]
パラ・・・・・・パラ・・・・・・
心が一枚一枚マンガをめくる度、俺の心臓はドキドキと音を立てる。
・・・・・あーこれが告白だったっけな。
なんて、初めて女の子に告白したときの事を思い出したりしていた。
:10/04/08 22:45
:PC
:☆☆☆
#618 [ゅぃ]
マンガのページ数が減ると、反比例するように俺の心臓の音は早くなる。
・・・・・心が最後のページに指をかけた。
ドクンッッ
俺の心臓は今日一番の音を立てて飛び跳ねた。
:10/04/08 22:47
:PC
:☆☆☆
#619 [ゅぃ]
心がマンガを机の上に置いた。
俺はもう・・・・・頭が真っ白だった。
だけど、行動を起こさなきゃ駄目だ・・・・・・
そう思い、俺は後ろから心に抱きついたんだ。
「え・・・直哉?」
:10/04/08 22:49
:PC
:☆☆☆
#620 [ゅぃ]
当然心は吃驚している。
「なお・・・・」
「心。・・・俺、お前の事好きかも」
・・・・・・言った。
:10/04/08 22:49
:PC
:☆☆☆
#621 [ゅぃ]
「今まで妹みたいだと思ってた。でも、あの日・・・・
俺は弱くないって、そう言ってくれた」
俺がそう言うと心は、ゆっくりと・・・・俺の腕に自分の手を重ねた。
「・・・・俺、お前に側にいてほしい」
「・・・直哉。あたしも好き。」
:10/04/08 22:51
:PC
:☆☆☆
#622 [ゅぃ]
3月5日。
俺と心は、この日から恋人同士になった。
・・・・・その日、俺は初めて心とキスをした。
そして・・・・・・・身体を重ねた。
:10/04/08 22:54
:PC
:☆☆☆
#623 [ゅぃ]
・
「いやぁ〜ほんとよかった!」
「カップル誕生だね〜」
「ヒューヒュー♪」
直哉と付き合いだしてから、直哉と一緒にたまり場に行くと、案の定皆からひやかされた。
:10/04/08 22:56
:PC
:☆☆☆
#624 [ゅぃ]
↑すいませんミスです。。。。
心と付き合いだしてから、心と一緒にたまり場に行くと、案の定皆からひやかされた。
です。ごめんなさい
:10/04/08 22:57
:PC
:☆☆☆
#625 [ゅぃ]
「なおやん・こころんカップル〜♪ポッキーだよーん」
ジンがそう言いながらポッキーを差し出してきた。
「おい・・・なんだよその、なおやん・こころんって・・・・」
「あはは。こころんって・・・・ぶっ(笑)」
心はどうやらツボにはまったらしい・・・・。
:10/04/08 23:00
:PC
:☆☆☆
#626 [ゅぃ]
「いや〜お前ら二人にピッタリなカップル名だろっ!?」
そう言ってジンはポッキーを食べ始めた。
「ピッタリって・・・・・」
「なおやん・・・・っ!良いねなおやん!ねっなおやん♪」
「・・・・・こころん、それやめて?」
とか言って俺もノリで言ってみた(笑)
:10/04/08 23:03
:PC
:☆☆☆
#627 [ゅぃ]
「ぶっ!あははははは!」
「ふはっなおやん今日ノリいーな!」
ジンと心は二人で爆笑してた。
・・・・・言うんじゃなかったって少し後悔した。
「ジン君やばいって〜あたしはまりそう・・・・ね、なおやん」
「てゆーか、すでにはまってんじゃん・・・・・」
:10/04/08 23:05
:PC
:☆☆☆
#628 [ゅぃ]
・
それからしばらくの間、俺たちはたまり場で「なおやん・こころん」って呼ばれてた。
心もかなり楽しそうに「なおやん〜」とか言って、俺のこと呼んでた。
:10/04/08 23:07
:PC
:☆☆☆
#629 [ゅぃ]
三月には中・高卒業式があって、俺たちは付き合いだしてすぐ春休みを迎えた。
春休み中は皆で遊んだり、心と二人っきりで遊んだりもした。
:10/04/08 23:09
:PC
:☆☆☆
#630 [ゅぃ]
たくさん思い出ができた。
そうやって毎日遊んでいると、春休みなんてあっという間だった。
・・・・・・・それから一年。俺と心は別れもせず順調に付き合っていた。
春は花見に行って、夏は海に行って、秋には遊園地へ行って、冬には公園で雪遊びした。
:10/04/08 23:13
:PC
:☆☆☆
#631 [ゅぃ]
心は中三になってて、俺と一緒の高校へ受験するために、勉強を頑張っていた。
元々勉強できる心は、毎日こつこつ頑張っていて、無事に高校に合格した。
俺は頑張っている心を見てきたから、「よく頑張ったな」って言って、合格祝いにホールケーキ買ってやった。
:10/04/08 23:16
:PC
:☆☆☆
#632 [ゅぃ]
「二人じゃ食べきれない」って言って、結局皆で食べたんだっけ。
そのときジンに「お前よっぽど好きなのな。付き合って一年は経つのに、いーよな」って言われた。
・・・・・心といると飽きねぇ自分がいた。
春・夏・秋・冬。一年365日一緒にいてもいい程。って思ってた。
:10/04/08 23:19
:PC
:☆☆☆
#633 [ゅぃ]
そして4月、入学式。
俺と一緒の制服着てる心を、嬉しく思った。
いつもつるんでいる皆も一緒だったから、高校生活は半端なく楽しかった。
そうやってまた一年過ぎていったんだ・・・・・・・
:10/04/08 23:22
:PC
:☆☆☆
#634 [ゅぃ]
俺と心は二つ歳が離れている。
・・・・・だから、一緒に高校へ通えるのは、たったの一年だった。
俺には仲の良い先輩がいて、その先輩が県外の大学へ行っていた。
その先輩から聞く大学の話が、俺には新鮮で、その大学へ行ってみたい。って思い始めてた。
:10/04/08 23:24
:PC
:☆☆☆
#635 [ゅぃ]
・・・・・・でも、県外の大学へ行くには、地元を離れなきゃいけない。
心とも毎日会えなくなる。
皆とも毎日会えなくなる。
・・・・・・俺は決心した。
遠距離恋愛、そんなもんどうってことない。
ここにも帰ってこれる。またいつでも皆に会える。
:10/04/08 23:26
:PC
:☆☆☆
#636 [ゅぃ]
俺は心に、先輩が通ってる、県外の大学へ行きたい・・・・って話をした。
そしたら心は「がんばってね!!」って屈託のない笑顔で俺を応援してくれた。
だから俺は、頑張ろうって決めたんだ。
:10/04/08 23:29
:PC
:☆☆☆
#637 [ゅぃ]
日は長くはない。
俺は心といる時間も勉強をしていた。
誰より俺を応援してくれていたんだ、心は・・・・・
・・・・・・だけど、心は・・・・寂しくないのか?
心は毎日俺を見てくれていた。
一回も、「寂しい」「行って欲しくない」なんてこと、言わなかった。
:10/04/08 23:31
:PC
:☆☆☆
#638 [ゅぃ]
・・・・・・俺は無事大学に合格した。
「直哉おめでとう!よかったね!がんばってね!」
心がとびきりの笑顔で祝福してくれた。
だけど俺は、
「お前寂しくねぇの?」
ずっと聞きたかった事を口にした。
:10/04/08 23:34
:PC
:☆☆☆
#639 [ゅぃ]
「・・・・・・・・」
俺がそう言うと、今まで笑顔だった心が突然ぴたっと黙った。
「・・・・・・ひっ」
ひっ!?
「寂しいよぉー・・・・・ひっく・・・・ぅぅ・・・・・・」
黙ったと思った心が、いきなり泣き出した。
:10/04/08 23:36
:PC
:☆☆☆
#640 [ゅぃ]
「っう・・・・・・寂しかったけど・・・・我慢してた・・・・・っほんとは寂しいぃ・・・・・」
そう言って泣いている心を、俺は抱き締めた。
抱き締めて、背中をさすっていた。
・・・・・そして、泣き止まない心に、俺は指輪を贈ったんだ。
:10/04/08 23:39
:PC
:☆☆☆
#641 [ゅぃ]
実は、日雇いのバイトとかで、ちょくちょく貯金してた。
心はすげぇ吃驚してたけど、泣きじゃくりながら、「ありがとう
」って言ってた。
「ペアだからな」って言うと、もっと涙を流す心を、改めて好きだって実感した。
:10/04/08 23:43
:PC
:☆☆☆
#642 [ゅぃ]
それからすぐに、俺は地元から出て行った。
・・・・・・・・新しい地へ向かう汽車の中、俺は静かに、一筋の涙を流した。
:10/04/08 23:46
:PC
:☆☆☆
#643 [ゅぃ]
・
俺の新しい生活は、一日があっという間に終わる。
親からの仕送りは毎月ちゃんと送られてくる。だけど、俺は毎日バイトを入れていた。
大学生活はすげぇ楽しいけど、やっぱり地元が恋しくなる。・・・・心に会いたくなる。
:10/04/08 23:48
:PC
:☆☆☆
#644 [ゅぃ]
俺と心は毎日連絡を取り合っていたけど、毎日忙しくて・・・・・・忙しすぎて、あんまり連絡を取ってやれないような生活になっていた。
バイトから帰ってきたらクタクタで、すぐに眠りにつく。
飯はちゃんと食ってるつもりでいたけど、体重が少し減ってるように感じた。
:10/04/08 23:50
:PC
:☆☆☆
#645 [ゅぃ]
ある日・・・・・・ある人物との再会のせいで、・・・・俺は人生を狂わせることになる。
その日は大学が休みだった。
だけど、昼にはバイトを入れていたから、昼前までしっかり寝てから、バイトへ出かけた。
:10/04/08 23:54
:PC
:☆☆☆
#646 [ゅぃ]
「お疲れ様です!」
バイトが終わったのは、夜8時頃だった。
・・・・・晩飯何食おっかな・・・・そんな事を考えながら駅へ向かって歩いていた。
すっかり暗くなった空の下、「・・・・・・直哉・・・・」誰かが俺を呼んだ。
:10/04/08 23:56
:PC
:☆☆☆
#647 [ゅぃ]
・・・・・・まさか。俺はそう思った。
・・・・でも、このよく聞いた事のある声。間違いないと俺は思った。
俺は後ろを振り向いた。
そこには・・・・・・世菜がいた。
:10/04/08 23:57
:PC
:☆☆☆
#648 [ゅぃ]
「直哉、久しぶりだね・・・・・・」
世菜は俺に段々近づいてくる。
「世菜・・・・・」
「元気だった?」
そう言った世菜の顔を見た瞬間・・・・・おかしいと思った。
・・・・・目が・・・・・おかしい。
:10/04/09 00:00
:PC
:☆☆☆
#649 [ゅぃ]
「・・・・ぉう」
「ずっと・・・・話しに行こうって思ってたの」
「もう・・・話すことなんてないよな・・・・?」
どうして今頃いきなり現れたんだ?
・・・・・なんのために?
:10/04/09 00:02
:PC
:☆☆☆
#650 [ゅぃ]
世菜は俺の言葉に、首を横に振った。
なんなんだよ・・・・・・・
「あのね・・・・・・あたし、流産したの」
・・・・・・え?
流・・・・産?
:10/04/09 00:03
:PC
:☆☆☆
#651 [ゅぃ]
「・・・・んだよ、それ。・・・・・俺には関係ないだろ?」
俺がそう言うと、世菜はまた首を横に振った。
・・・・・・・・
「あのときの子供・・・・・・直哉の子なの」
:10/04/09 00:04
:PC
:☆☆☆
#652 [ゅぃ]
うそだろ・・・・・・うそに決まってんだろ・・・・・?
「冗談やめろよ?」
「・・・・冗談じゃない」
・・・・・・そんな目ラリってるやつの話なんか、信じられるかよ。
「・・・・あのときの男の子供じゃねぇのかよ?」
:10/04/09 00:06
:PC
:☆☆☆
#653 [ゅぃ]
「・・・・・違う」
じゃあなんなんだよ・・・・・!?
あのとき、謝ってたじゃねぇかよ・・・・・・・
「・・・・・確かに、あたしは・・・・直哉と付き合っている時、元彼とも会ってた・・・・・・」
「・・・・・・浮気してたんだろ?」
:10/04/09 00:08
:PC
:☆☆☆
#654 [ゅぃ]
世菜は足下を見つめたまま、否定しなかった。
「・・・・ごめんっでも!・・・・・避妊はちゃんとしてたの・・・・・」
・・・・・・んだよソレ。
「だから・・・・俺の子供だって言いたいのか?・・・・・避妊してたのは俺も一緒だろ?」
・・・・・でも・・・・例え避妊していても、その行為をしたって事は、100パーセント子供の父親が俺じゃないとは言い切れない・・・・・・。
:10/04/09 00:10
:PC
:☆☆☆
#655 [ゅぃ]
マジ・・・・・・勘弁してくれよ・・・・・・。
「お前・・・・あの男んとこ、戻ったんじゃねぇのかよ?」
「・・・・・・・・・」
世菜は答えない。
「・・・・・・・・」
俺も黙ったまま何も言わない。
:10/04/09 00:13
:PC
:☆☆☆
#656 [ゅぃ]
少しして、世菜が口を開いた。
「・・・・・直哉のこと、忘れられない」
・・・・・・は?
「んだよ?・・・・・今更。俺、今彼女いるし」
「・・・・・でも、忘れられない」
なんだよそれ、マジ。
俺と付き合っている間、あの男・・・・元彼のこと、忘れられなかったんじゃねぇの?
だから、浮気してたんじゃねぇの?
:10/04/09 00:15
:PC
:☆☆☆
#657 [ゅぃ]
俺の・・・・・俺の気持ちも知らないで。
「毎日思ってた。・・・・あのときの子供・・・・直哉との子じゃないのかなって・・・・・」
やめてくれ・・・・・・・
「きっと・・・・・直哉との子だったんだなって・・・・・・」
マジやめろよ・・・・・・。
:10/04/09 00:17
:PC
:☆☆☆
#658 [ゅぃ]
「・・・・・・俺に責任取れって言ってんのか?」
「・・・・それは・・・・・・・・」
世菜はまた黙ってしまった。
マジ意味わかんねぇ。
:10/04/09 00:19
:PC
:☆☆☆
#659 [ゅぃ]
「・・・・・・俺、今忙しいんだけど」
そう言うと世菜は俺を見上げた。
そして、何か考えたようにすると、「・・・・・分かった。じゃあ・・・・・」
「悪いけど、俺もう話す気ないよ?今大事な彼女いるし。責任取ってほしいって言うんなら、金渡すし」
:10/04/09 00:22
:PC
:☆☆☆
#660 [ゅぃ]
「・・・・・・・・・」
「・・・・じゃあな」
俺はそう言って再び駅へと向かった。
・・・・・もう、俺の前に姿見せないでくれ・・・・・・。
:10/04/09 00:23
:PC
:☆☆☆
#661 [ゅぃ]
その日、俺は心から掛かってきていた電話を、掛け返さなかった。
・・・・・動揺していたから・・・・・心への気持ちが変わったわけなんかじゃない。
・・・・・何か余計なことを言ってしまいそうで、心に心配掛けたくなかった。
・・・・・・・・・ごめんな、心。
:10/04/09 00:25
:PC
:☆☆☆
#662 [ゅぃ]
それからしばらく、世菜は俺の前に姿を現さなかった。
心とは、忙しいけど合間を見つけて、連絡を取り合っていた。
けど・・・・俺が生活に段々慣れてきた頃、世菜がまた、俺の前に姿を見せたんだ・・・・・。
:10/04/09 00:26
:PC
:☆☆☆
#663 [ゅぃ]
夜10時。
バイトが終わって、家に帰って、大学の課題をしていた。
そのとき、インターホンが鳴った。
・・・・・・・誰だ?
俺は不審に思いながら、ドアの小さな穴を覗いた。
:10/04/09 00:28
:PC
:☆☆☆
#664 [ゅぃ]
そこにいたのは・・・・・・・・・・世菜。
「直哉っ!」
・・・・・んで家知ってるんだ?
まさか、つけられてたのか?
・・・・・・・今日で話をつけよう。
俺はそう思いドアを開けた。
:10/04/09 00:30
:PC
:☆☆☆
#665 [ゅぃ]
「直哉・・・・・!」
「・・・・なに?こないだの話?」
俺は冷たく言い放った。
「あ・・・・・あたし、やっぱり直哉が・・・・・」
「その話なら聞かないから」
:10/04/09 00:31
:PC
:☆☆☆
#666 [ゅぃ]
俺はそう言って再びドアに手を掛けた。
「待って!話だけでも聞いて・・・・・・・」
「・・・・・いい加減にしてくれよ」
世菜は俺同様ドアに手を掛け、悲願してくる。
:10/04/09 00:37
:PC
:☆☆☆
#667 [ゅぃ]
「お願い!」
世菜はそう言い、部屋に入ってこようとする。
「帰ってくれよ!!!!」
俺がそう怒鳴った瞬間、世菜は隙をついて俺を押し倒した。
ドンッ
:10/04/09 00:39
:PC
:☆☆☆
#668 [ゅぃ]
俺は背中を思い切り床に打ち付けられた。
いってぇ・・・・・・
そう思い俺は身動き出来なくなっていた。
その瞬間
「・・・・・・・・・ッ!!」
何かが腕に刺さった、そんな痛みが走った。
:10/04/09 00:40
:PC
:☆☆☆
#669 [ゅぃ]
「おっ・・・おい!何したんだよ!?」
「大丈夫・・・・・・・すぐ気持ち良くなるから・・・・・」
!?
んだよそれ!
・・・・・・腕には注射器が刺さっていた。
:10/04/09 00:42
:PC
:☆☆☆
#670 [ゅぃ]
「やめろ!やめろーーーーー!!!!!」
俺は・・・・・・薬物を投入された。
「・・・・・っやめてくれ・・・・・・」
俺は何度もそう言った気がする。
・・・・・俺はパニックに陥っていた。
:10/04/09 00:45
:PC
:☆☆☆
#671 [ゅぃ]
「はぁ・・・・・・・はぁ・・・・・・・」
パニックのせいか、息が乱れてくる。
玄関の扉は、気付かない内に閉められていた。
そして、俺に薬物を投入した世菜は、自分にも薬物を投入していた。
:10/04/09 00:46
:PC
:☆☆☆
#672 [ゅぃ]
「直哉、大丈夫だよ・・・・・?」
フラフラした目で、俺を見つめる世菜。
「・・・・・・っ」
世菜は俺に、キスをした。
「・・・・ゃめろ!やめろ!!」
「やめないよ・・・・・・?」
:10/04/09 00:48
:PC
:☆☆☆
#673 [ゅぃ]
そう言った世菜は、俺に跨りキスを繰り返す。
・・・・・その内、段々と俺は抵抗することもなくなっていた。
なんだか・・・・凄い良い気分だ。
気持ちが良い。
「・・・・・気持ちいーよね?」
「・・・・・うん」
:10/04/09 00:49
:PC
:☆☆☆
#674 [ゅぃ]
俺は完全に、自分を見失っていた。
俺は・・・・・・・狂った。
どれくらい時間が経っただろう?
俺は今何してるんだ?・・・・・俺の目の前にいるのは・・・・・世菜。
:10/04/09 00:52
:PC
:☆☆☆
#675 [ゅぃ]
「・・んっ・・・・あっ・・・・ぁ」
「はぁ・・・・・・・はぁ・・・・・・」
俺が今身体を重ねてるのは・・・・・世菜。
「あっ・・・・・なお・・・・ゃぁ・・・・・・」
今俺の首に手を回して、俺の名前を呼んでいるのは・・・・・・世菜。
・・・・・・おれ・・・・・・おれ・・・・・・。
:10/04/09 00:55
:PC
:☆☆☆
#676 [ゅぃ]
・
「ねぇ・・・・・・直哉」
「・・・・・・・・」
「あたしと・・・・・一緒にいてくれる?」
「・・・・・・・・」
:10/04/09 00:56
:PC
:☆☆☆
#677 [ゅぃ]
最悪だ・・・・・・こんなの最低だ。
「また・・・・・・あげるよ?」
「・・・・・・・・」
「一緒にいてくれたら、またあげる」
「・・・・・・・分かった」
・・・・・・・・俺は、腐っている。
:10/04/09 00:59
:PC
:☆☆☆
#678 [ゅぃ]
「直哉・・・・・彼女と別れて?」
「・・・・・・・」
「・・・・じゃないと、もうあげないよ?」
「分かった」
・・・・・・俺はクズ以下だ。
:10/04/09 01:00
:PC
:☆☆☆
#679 [ゅぃ]
プルルルルル・・・・・・
プルルルルル・・・・・・
「もしもし直哉!?」
「・・・・・」
「・・・・直哉?」
あぁ。俺は最低最悪の人間だ。
:10/04/09 01:03
:PC
:☆☆☆
#680 [ゅぃ]
「なお・・・・」
「心。俺ら別れよう」
「・・・・・え?」
「ごめん、別れて。」
「な・・んで?直哉?」
「それだけだから。じゃあ」
ピ
:10/04/09 01:05
:PC
:☆☆☆
#681 [ゅぃ]
・・・・・・・俺は自分の手で・・・・・心を失った。
薬の力に・・・・・誘惑に・・・・・俺は敵わなかったんだ。
こんな俺を・・・・・心は二度と会ってはくれないだろう。
俺を許してはくれないだろう・・・・・・。
こんなに汚れた俺を。
:10/04/09 01:08
:PC
:☆☆☆
#682 [ゅぃ]
「直哉・・・・・・抱いて?」
「・・・・・・あぁ」
こんなに腐り切った俺を・・・・・・・・・
誰が許してくれる?
:10/04/09 01:09
:PC
:☆☆☆
#683 [ゅぃ]
ごめん。
・・・・・そんな言葉だけじゃ済まされない。
俺は、簡単には抜け出せられない道を、彷徨うことになる。
もう、俺は駄目だ・・・・・・。
:10/04/09 01:10
:PC
:☆☆☆
#684 [ゅぃ]
・
心・・・・・・・心・・・・・・・こころ・・・・・・
心・・・・・・・・・
ごめん。
:10/04/09 01:11
:PC
:☆☆☆
#685 [ゅぃ]
〜心side〜
:10/04/09 01:22
:PC
:☆☆☆
#686 [ゅぃ]
・・・・・・・・吃驚した。
亜美と一緒に、翔輝の家へ行って、上着を返しに行った・・・んだけど・・・。
あたしの前に姿を見せた翔輝は、寝起きだった。
・・・・・しかも、キティちゃんのゴムで、前髪をちょんまげに縛って・・・・
:10/04/14 22:45
:PC
:☆☆☆
#687 [ゅぃ]
二人で話すのは、あの夜・・・あたしと翔輝が初めて会った時以来で・・・・翔輝に妹がいるってことが分かった。
・・・・・・それから、翔輝と連絡先を交換した。
昔のあたしからは、想像もつかない。
翔輝は・・・・・なんだか大丈夫だって思えるんだ。
:10/04/14 22:49
:PC
:☆☆☆
#688 [ゅぃ]
「亜美〜お待たせ」
「あ、起きてた?翔輝!」
「寝起きだったよ。メール気付かなかったって言ってた」
「やっぱり!」
:10/04/14 22:52
:PC
:☆☆☆
#689 [ゅぃ]
・・・・・翔輝が玄関に出てきたときに気付いたんだけど・・・・・、翔輝の目は二重だった。
初めて会った時は、警戒していたし・・・・一緒に飲んだ時は、まじまじと顔見る余裕なんてなかったし・・・・・。
でも、さっきのは結構な至近距離だったから、改めて顔を見たような気がした。
:10/04/14 22:54
:PC
:☆☆☆
#690 [ゅぃ]
・
「「ありがとうございましたぁ」」
「心ちゃんっ上がっていいよ〜♪」
「えっもうそんな時間ですか?お疲れ様でした!」
時計を見ると、もう七時。
仕事が終わる時間だった。
:10/04/14 22:59
:PC
:☆☆☆
#691 [ゅぃ]
・・・・・・翔輝と連絡先を交換してから、三日が経った。
交換した日に、一通だけメールが届いていた。
「上着わざわざありがとな。また飲みいこーな。 翔輝」
ってきていた。
「こちらこそ。また行こうね」
・・・・・男の人とのメールなんて、凄く久しぶりだったあたしは、たったそれだけの返事を返した。
:10/04/14 23:03
:PC
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#692 [ゅぃ]
それから二日が経って・・・・・仕事が終わって携帯を見ると、不在着信が入っていた。
誰だろう?
そう思って確かめると、翔輝からだった。
・・・・・・・え、電話?
:10/04/14 23:05
:PC
:☆☆☆
#693 [ゅぃ]
着信が入っていたのは、一時間くらい前。一件だけだった。
あたしは、なんだろう?と思い、電話をかけ直した。
プルルルルル・・・・・・
プルルルルル・・・・・・
「・・・・もしもし?」
「あ・・・・心、です」
:10/04/14 23:07
:PC
:☆☆☆
#694 [ゅぃ]
一瞬、翔輝の声を聞いてドキッとした。
・・・・・・電話越しでの低い声に。
「あ、仕事終わった?」
「うん、ついさっき」
「実はさー・・・・・あ、亜美に代わるな?」
亜美?
今一緒いいるの?
:10/04/14 23:08
:PC
:☆☆☆
#695 [ゅぃ]
「もしもし心?」
「亜美〜」
「仕事おつかれ!」
「うん」
「今ね、一登と翔輝といるんだけど・・・久しぶりにご飯いこーってなってね!心これる?」
「うん、行けるよ」
:10/04/14 23:10
:PC
:☆☆☆
#696 [ゅぃ]
「分かった!じゃあ、●○駅今からこれる?」
「はーい、二十分くらいで着くかな」
「おっけ〜じゃ、また後でねっ♪」
「はいはーい」
なんでだろ・・・・?
なんで亜美、電話直接掛けてこなかったんだろ?
:10/04/14 23:13
:PC
:☆☆☆
#697 [ゅぃ]
特に意味はないのかな。
充電切れてるって事も、あるし。
あたしは特に気にしないで、電車に乗って、待ち合わせの駅まで向かった。
それにしても・・・・やばい。
翔輝の声にドキッってしちゃったよ・・・・・。
:10/04/14 23:14
:PC
:☆☆☆
#698 [ゅぃ]
待ち合わせの駅に着くと、亜美・一登・翔輝があたしを迎えてくれた。
「おつかれ〜♪」
「ごめんっ待たせちゃって!」
「いいのいいのっ」
皆を交互に見ると、翔輝とバチッと目が合った。
「おつかれ」
翔輝が少し笑って、言った。
「あ、ありがとう」
:10/04/14 23:16
:PC
:☆☆☆
#699 [ゅぃ]
「ここから歩いて少しのトコなんだけどさー」
「なんかね、最近できたお店なんだって♪」
「へぇー居酒屋?」
「そうそう。美味しいらしいよ〜」
「ビール飲みてぇな」
いきなり隣を歩いていた翔輝がそう言った。
:10/04/14 23:18
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#700 [ゅぃ]
え!あたしに喋りかけてんのかな・・・?そうだよね?
だから、
「楽しみだね」って言っておいた。
そしたら「だな」って返事が返ってきて・・・・やっぱりあたしに話しかけてたのか・・・・って思った。
:10/04/14 23:20
:PC
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#701 [ゅぃ]
それから皆で喋っていたら、お店に着いた。
外から見ると、今時の若い人達が集まるって感じのお店だった。
内装も凄く凝っていた。
店内は少しだけ薄暗くて、カップルとかも結構いた。
「お腹すいた〜」
「とりあえずビールと〜枝豆と〜・・・・・」
:10/04/14 23:23
:PC
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