Love forever 〜Destiny〜
最新 最初 全 
#1 [ゅぃ]
三角関係・・・を書いていたゅぃです!!
新しいトピを立てました♪
2作目も頑張って書いていきたいと思います(^^)/
:10/01/13 11:10
:PC
:☆☆☆
#2 [ゅぃ]
Love forever 〜Destiny〜
:10/01/13 11:11
:PC
:☆☆☆
#3 [ゅぃ]
例えばもし、今笑っている人がいれば、どこかに泣いている人がいる。
例えばもし、今幸せな人がいれば、どこかに不幸な人がいる。
それは、人と人とが繋がっているから。
:10/01/13 11:12
:PC
:☆☆☆
#4 [ゅぃ]
人と人は、必ず繋がっている。
貴方はそう教えてくれました。
貴方に出逢っていない人生だったら、
私は何か変わっていましたか?
:10/01/13 11:16
:PC
:☆☆☆
#5 [ゅぃ]
「・・・ぉはよー」
そう私に挨拶してきた、亜美
「おはよー亜美」
:10/01/13 11:23
:PC
:☆☆☆
#6 [ゅぃ]
「・・・心、今日起きるの早くない?」
まだ半分しか開いていない目を擦りながら、あたしに言う。
「なんか、早く起きちゃって。コーヒー飲む?」
「うん。飲む〜」
:10/01/13 11:24
:PC
:☆☆☆
#7 [ゅぃ]
相沢心 (20)
親友の亜美と二人暮らし。
亜美とは親同士仲が良くて、小さい頃からいつも一緒だった。
:10/01/13 11:28
:PC
:☆☆☆
#8 [ゅぃ]
亜美は今はネイリストをしている。
昔から爪をいじったりするのが好きなお洒落なコだった。
同じハタチなのに、すごくしっかりしている。
・・・あたしは、そんな亜美に、ずっと支えられっぱなし。
:10/01/13 11:31
:PC
:☆☆☆
#9 [ゅぃ]
中学生の頃・・・
キーンコーンンカーンコーン
「ここー!次の範囲だからな!勉強するように!」
「ええー!長すぎだし!」
「あり得ない〜」
「先生、鬼!!」
:10/01/13 11:33
:PC
:☆☆☆
#10 [ゅぃ]
「お前ら来年受験だぞ!?覚悟するように!」
「まだ来年じゃん!」
「そーだそーだ!」
みんなが先生にブーブーと文句を言っている。
:10/01/13 11:34
:PC
:☆☆☆
#11 [ゅぃ]
中3の夏。
賑やかで楽しいクラス。
「心〜やっと授業終わったね♪」
「ほんとだよー・・・あたし数学キライ。」
:10/01/13 11:38
:PC
:☆☆☆
#12 [ゅぃ]
「亜美も〜。あっねぇ!今日ひま?」
「ごめんっ!今日はね、直哉んち行くんだー」
「もーラブラブなんだから!
じゃあさっ、今度でも買い物付き合って♪」
「あはは、りょうかーいっ!」
:10/01/13 11:42
:PC
:☆☆☆
#13 [ゅぃ]
「ねぇー!亜美ー心ー、今日カラオケ行くけど、来る!?」
クラスのみんなにカラオケに誘われた。
「あー・・「今日心デートなんだって〜」
「心ー!またか!」
「心だけずるいー!あたしも彼氏ほしい!」
:10/01/13 11:44
:PC
:☆☆☆
#14 [ゅぃ]
「お暑いね〜」
みんながあたしをひやかしてくる。
「ごめーん!今日はみんなで楽しんできて♪」
「次はこいよー!」
「はーい!」
:10/01/13 11:46
:PC
:☆☆☆
#15 [ゅぃ]
「あ!心!あれ、直哉先輩じゃない?」
「えっほんと!?」
窓の外を見ると、直哉がこっちに向かって手を振っていた。
「噂をすれば♪」
「ほらっ姫!行ってきな!」
:10/01/13 11:47
:PC
:☆☆☆
#16 [ゅぃ]
・・・姫って。(笑)
「行ってきまーす♪お先!」
あたしは猛ダッシュで階段を駆け下りた。
・・・ホームルーム、さぼっちゃえ♪
:10/01/13 11:48
:PC
:☆☆☆
#17 [ゅぃ]
急いで靴を履いて、直哉がいるところまで走った。
「なおやー!!」
「お前走りすぎー!」
直哉があたしを見て笑ってそう言う。
:10/01/13 11:50
:PC
:☆☆☆
#18 [ゅぃ]
「だって、早くきたいじゃんか♪」
「え、なに?そんな早くいちゃつきたいの?(笑)」
「〜〜〜!そんなんじゃないこともないけど!」
「ははっなんだソレ(笑)ほれっ早く乗れ」
:10/01/13 11:51
:PC
:☆☆☆
#19 [ゅぃ]
そう言って直哉は自転車に跨った。
「今日は安全運転でお願いしますよ〜」
「へいへい」
あたしは自転車の後ろに跨った。
:10/01/13 11:52
:PC
:☆☆☆
#20 [ゅぃ]
「相沢ー!!!!」
大声であたしを呼ぶ声。
振り返ると担任がこっちに向かって走ってきた。
「うわっやっべ!」
:10/01/13 11:54
:PC
:☆☆☆
#21 [ゅぃ]
「こらー!!木下!!自転車止めろー!!!!」
担任が直哉に大声で怒鳴っている。
「せんせーい!今日だけ許して〜♪」
「許して〜!!」
:10/01/13 11:55
:PC
:☆☆☆
#22 [ゅぃ]
「お前ら!今日だけって、今までに何回もあるだろー!!!」
担任はその言葉を最後まで言うと、追いかけるのに疲れたのか、
もう追いかけてこなくなった。
「直哉〜あたし明日怒られるじゃん!」
「・・・お前。俺とお前は共犯だぞ」
:10/01/13 11:56
:PC
:☆☆☆
#23 [ゅぃ]
木下直哉 あたしの2コ上の先輩。
中学へ入ってから絡むようになった先輩の一人。
誰とでも気さくに喋る人。
最初は、お兄ちゃんができたみたいで嬉しかった。
:10/01/13 11:59
:PC
:☆☆☆
#24 [ゅぃ]
一緒の中学で、学年は違ったけど、
学校ですれ違う時はいっつもちょっかいを出してきたりしていた。
例えば、髪の毛をくしゃくしゃにされたり、
頭にデコピンされたり。
:10/01/13 12:01
:PC
:☆☆☆
#25 [ゅぃ]
そんな感じで最初は友達だったけど、
中2の終わりくらいから付き合い始めた。
直哉はその時もう高校生だったけど、
中学にはよく遊びにきていた。
:10/01/13 12:03
:PC
:☆☆☆
#26 [ゅぃ]
あたしと付き合う前、直哉には世菜さんっていう彼女がいた。
・・・でも、世菜さんが直哉じゃない人との子供を妊娠した。
直哉は、浮気されていた。
:10/01/13 12:06
:PC
:☆☆☆
#27 [ゅぃ]
その相手は、世菜さんの元彼だった。
世菜さんは元彼が忘れられないまま直哉と付き合っていた。
直哉と付き合っているのにも関わらず、
世菜さんは元彼との関係を切れずにいた。
:10/01/13 12:07
:PC
:☆☆☆
#28 [ゅぃ]
そんな中世菜さんの妊娠が発覚して、
直哉と世菜さんは別れた。
いつものように先輩やみんなと絡んで遊んでいた日。
その日は寒い冬だっていうのに、公園でたまっていた。
:10/01/13 12:09
:PC
:☆☆☆
#29 [我輩は匿名である]
:10/01/13 12:10
:F03B
:☆☆☆
#30 [ゅぃ]
みんなは、直哉と世菜さんの事を知っている。
でも、直哉が気を遣わないように、
その話には一切触れず、直哉に接していた。
あたしもそうしていた。
:10/01/13 12:10
:PC
:☆☆☆
#31 [ゅぃ]
「それでさぁ!担任がね!」
「あはは!何それ!」
「お前マジうけるんだけど!」
みんなわいわいと話している。
直哉が一人の先輩に耳打ちをして、どこかへ行ってしまった。
:10/01/13 12:12
:PC
:☆☆☆
#32 [ゅぃ]
「・・・ねぇ、直哉は?」
「あーなんか、飲みもん買いにいったぞ」
「そっか」
直哉はみんなに心配かけないようにか、
いつものように元気だった。
:10/01/13 12:14
:PC
:☆☆☆
#33 [ゅぃ]
でもあたしは、きっと直哉が無理してるんじゃないかと思った。
直哉が心配になって直哉にこっそり着いていった。
公園を出て少しのところに、自販機とベンチがある。
直哉はそこに座っていた。
:10/01/13 12:15
:PC
:☆☆☆
#34 [ゅぃ]
直哉に声をかけようと思った時。
「・・・・ッ・・・・・・ッ」
・・・・直哉は、泣いていた。
:10/01/13 12:16
:PC
:☆☆☆
#35 [ゅぃ]
直哉は声を押し殺し、背を丸めて泣いている。
あたしは、いつも元気で笑顔の直哉しか知らなかった。
だから、初めて直哉の泣いている所を見て、
どうしていいのか分からず、しばらく呆然としていた。
:10/01/13 12:18
:PC
:☆☆☆
#36 [ゅぃ]
・・・こういうとき、一人の方がいいのかな?
あたしはそう思い引き替えそうとした。
すると、近くにあった缶を蹴ってしまった。
カーン カランカラン・・・・
:10/01/13 12:19
:PC
:☆☆☆
#37 [ゅぃ]
・・・・・・・・・
やばい、ばれた。絶対ばれた。
「誰?」
直哉が言った。
:10/01/13 12:20
:PC
:☆☆☆
#38 [ゅぃ]
あたしは覚悟を決めて、直哉の前に姿を見せた。
「・・・・ごめん」
「なんだ・・・心か」
あれ・・・直哉普通だ?
:10/01/13 12:21
:PC
:☆☆☆
#39 [ゅぃ]
「となり、座れよ」
「うん・・・・」
・・・・・・・・・
しばらくお互い何も喋らなかった。
:10/01/13 12:22
:PC
:☆☆☆
#40 [ゅぃ]
沈黙を破ったのは直哉だった。
「・・・俺かっこわりぃよな。泣いたりとかさ」
そう言い、鼻をズズーと吸った。
直哉は、はぁっとため息を吐いて
「俺、弱いな」そう言った。
:10/01/13 12:25
:PC
:☆☆☆
#41 [ゅぃ]
直哉の顔を見ると、目から涙が流れていた。
直哉・・・・・
・・・・あたしは、直哉を抱き締めていた。
:10/01/13 12:26
:PC
:☆☆☆
#42 [ゅぃ]
「・・ズッ・・・・・ッ」
直哉はまた声を押し殺して泣いている。
あたしの背中に腕を回し、うずくまるようにして泣いている。
「・・・直哉は、弱くなんかないよ」
:10/01/13 12:27
:PC
:☆☆☆
#43 [ゅぃ]
「・・・・さんきゅ」
直哉の返事は、今にも消え入りそうだった。
いつも笑っている直哉からは想像がつかない。
・・・あたしの目にも涙が溢れ出た。
:10/01/13 12:29
:PC
:☆☆☆
#44 [ゅぃ]
「・・ッ・・・っく・・・・ひッ・・・・」
直哉を思うと、涙が止まらない。
「・・・・・なに、お前が泣いてんだよ。」
「・・・だっ・・・て・・・・っく・・・直哉は・・っ・・・弱くなんっか・・・ない・・」
:10/01/13 12:31
:PC
:☆☆☆
#45 [ゅぃ]
あたしは直哉よりも泣いていた。
きっと直哉からしたら、泣きたいのはこっちだって思ったと思う。
あたしが背中をさすられる側になってしまった。
:10/01/13 13:30
:PC
:☆☆☆
#46 [ゅぃ]
あたしはしばらく直哉に背中をさすってもらっていた。
「お前、泣きすぎ(笑)」
そう言いあたしの顔を見て笑う直哉。
・・・・でも、その笑顔はどこか少し無理して笑っているようだった。
:10/01/13 13:36
:PC
:☆☆☆
#47 [ゅぃ]
「顔見ないでー」
「なにそんな泣いてんの。悲しいのは俺なのに、なんでお前の背中、
さすってんだろうな(笑)」
「・・・・ごめん」
:10/01/13 13:37
:PC
:☆☆☆
#48 [ゅぃ]
「いや、逆に助かったわ」
「え?」
「もう泣かないって決めてたからさ。
お前が俺の分まで泣いてくれて、助かった(笑)」
直哉はどこか吹っ切れたように、笑いながら言った。
:10/01/13 13:39
:PC
:☆☆☆
#49 [ゅぃ]
「ありがとな」
ポンとあたしの頭の上に手を置いてそう言った。
そして勢い良くベンチから立ち上がり、
「よっしゃ!帰るぞ!」と言った。
:10/01/13 13:40
:PC
:☆☆☆
#50 [ゅぃ]
「・・・直哉!」
「なに?」
「あたし、いつでも聞くからね!話!だから頼ってね!」
「・・・またお前が泣くんだろ(笑)」
:10/01/13 13:41
:PC
:☆☆☆
#51 [ゅぃ]
直哉のことが放っておけなかったから、あたしはそう口にしていた。
この頃からあたしは直哉に惹かれていたのか、
それとも、気付かない内・・・もっと前に惹かれていたのか。
・・・とにかく、放っておけなかった。
:10/01/13 13:45
:PC
:☆☆☆
#52 [ゅぃ]
今まで何人かの人と付き合ってきたけど、
中学生の恋なんて、長続きはしなかった。
自分の恋愛であんなに泣いたことはなかった。
:10/01/13 13:47
:PC
:☆☆☆
#53 [ゅぃ]
あの日以来、直哉は頻繁にあたしに連絡をするようになった。
あたしはその時、直哉の気持ちに気付いていなかった。
ある日、直哉に借りていたCDを返すために直哉の家へ呼ばれた。
:10/01/13 13:51
:PC
:☆☆☆
#54 [ゅぃ]
直哉に着いたとメールを送ると、部屋にこいってメールが帰ってきたから、
直哉の部屋へ上がっていった。
直哉の家は何回かきたことがあったから、直哉の部屋の場所とかは、ちゃんと覚えていた。
:10/01/13 13:52
:PC
:☆☆☆
#55 [ゅぃ]
「直哉〜きたよー」
「おー、さんきゅーな」
「ううん。今日はたまたま暇だったし。あ、これ新しいやつ?読んでいい?」
直哉の部屋はマンガがたくさんあった。
:10/01/13 13:53
:PC
:☆☆☆
#56 [ゅぃ]
なんとかっていうマンガの続きが気になっていた。
「おう。読め読め」
「はーい♪」
直哉は車やバイクの雑誌を読んでいた。
だから二人そろって個人プレイ(笑)
:10/01/13 13:55
:PC
:☆☆☆
#57 [ゅぃ]
・・・・・読み終わっちゃった。
あー、続き気になるなぁ・・・・
そう思っていると・・・・
ギュっ
:10/01/13 13:56
:PC
:☆☆☆
#58 [ゅぃ]
直哉がいきなり後ろから、あたしを抱き締めた。
「え・・・直哉?」
「・・・・・・」
どうしたんだろう。また何かあったのかな?
:10/01/13 13:57
:PC
:☆☆☆
#59 [ゅぃ]
「なお・・・・」
「心。・・・俺、お前の事好きかも」
え?
:10/01/13 13:57
:PC
:☆☆☆
#60 [ゅぃ]
「今まで妹みたいだと思ってた。でも、あの日・・・・
俺は弱くないって、そう言ってくれた」
直哉・・・・・
どうしてだろう。
直哉に抱き締められるのは全然嫌じゃない。
・・・・あたしも直哉が好きだから?
:10/01/13 14:00
:PC
:☆☆☆
#61 [ゅぃ]
「・・・・俺、お前に側にいてほしい」
「・・・直哉。あたしも好き。」
:10/01/13 14:02
:PC
:☆☆☆
#62 [ゅぃ]
こうして、あたしと直哉は付き合い始めた。
「心〜」
直哉は自転車のベルをチリンチリンと鳴らして、あたしを呼ぶ。
:10/01/13 14:03
:PC
:☆☆☆
#63 [ゅぃ]
「なにー?」
「アイス買って帰るか」
「うん♪」
あたしはすごく幸せだった。
:10/01/13 14:03
:PC
:☆☆☆
#64 [ゅぃ]
「・・・・・あっ待って!直哉!」
「待てない」
「だって!アイス溶けちゃう・・・」
「大丈夫だって」
:10/01/13 14:04
:PC
:☆☆☆
#65 [ゅぃ]
近くのコンビニでアイスを二つ買って、直哉の家へ帰った。
直哉の部屋に入るなり、直哉はあたしにキスをし、
ベッドへとあたしを押し倒した。
:10/01/13 14:05
:PC
:☆☆☆
#66 [ゅぃ]
「・・・最近ずっとヤってなかったから。我慢できない。」
直哉はそう言ってあたしの服を脱がす。
:10/01/13 14:06
:PC
:☆☆☆
#67 [ゅぃ]
・・・・・・・・・
「・・っ!心・・・・・!」
「アッ・・・・ン・・・・なお・・・やっ・・・・」
あたしと直哉は体を重ねた。
:10/01/13 14:07
:PC
:☆☆☆
#68 [ゅぃ]
「心っ・・・・好きだ」
「んッ!・・・・・あたしもっ好き・・・!」
:10/01/13 14:10
:PC
:☆☆☆
#69 [ゅぃ]
行為が終わり、二人でベッドで横になっていた。
「なぁー、心。お前高校どうすんの?」
「直哉と一緒の高校がいい」
:10/01/13 14:11
:PC
:☆☆☆
#70 [ゅぃ]
「それは俺嬉しいけど、一年しか一緒に通えねぇな」
「そうだけどー。って中学もそうだったじゃん」
「ははっまぁ確かにな(笑)」
「直哉って、一応先輩だよね」
「なんだよ、一応って」
:10/01/13 14:12
:PC
:☆☆☆
#71 [ゅぃ]
・・・・そんな他愛のない毎日を送っていた。
あたしは、受験勉強も自分なりに頑張って、
直哉と同じ西高に合格できることができた。
もちろん亜美も同じ西高。
:10/01/13 14:15
:PC
:☆☆☆
#72 [ゅぃ]
高校に入学した一年は本当に楽しかった。
友達もたくさんできたし、直哉とも楽しく過ごしていた。
・・・・でも、幸せは長くは続かなかった。
:10/01/13 14:16
:PC
:☆☆☆
#73 [ゅぃ]
直哉は仲の良い先輩と同じ大学に行くために、
勉強を頑張っていた。
「直哉、昔勉強なんてしてたっけ?」
「うるせぇよ(笑)」
:10/01/13 14:18
:PC
:☆☆☆
#74 [ゅぃ]
直哉は頑張って勉強した甲斐があって、無事大学に合格した。
でも、その大学は地元から離れているため、
直哉は地元を離れて一人暮らしをすることになった。
:10/01/13 14:18
:PC
:☆☆☆
#75 [ゅぃ]
あたしは寂しかったけど、直哉の事を応援していたし、
誰より直哉が頑張っている事を知っていたから、わがままは言わなかった。
でも直哉に「お前寂しくねぇの?」って言われて
自分の中で寂しいのをずっと我慢していたから。
その気持ちが爆発して、思いっきり泣いた。
:10/01/13 14:20
:PC
:☆☆☆
#76 [ゅぃ]
直哉は、「お前寂しいって言わねぇから、こっちが寂しかったし」
って言っていた。
あたしはずっと直哉の胸で泣いていた。
直哉はずっと抱き締めて背中をさすってくれていた。
:10/01/13 14:21
:PC
:☆☆☆
#77 [ゅぃ]
「心。泣いてくれるのは嬉しいんだけど、そんな泣かれたら俺、行けねぇじゃんか。毎日帰ってくるよ?(笑)」
「・・・ひっく・・・・駄目だよ・・・っ・・・・ちゃんと勉強しなきゃ・・・・」
「はいはい。お前も会いにこいよな?」
:10/01/13 14:24
:PC
:☆☆☆
#78 [ゅぃ]
「・・・うっ・・・ん・・・・」
「心。そろそろ泣き止めよ。・・・・いーもんあげるから」
「・・・っ・・・なに・・・?」
:10/01/13 14:25
:PC
:☆☆☆
#79 [ゅぃ]
「右手かして」
そう言って直哉はあたしの右手を引っ張った。
そして、「左は空けとけよ」そう言って、薬指に指輪をはめた。
:10/01/13 14:27
:PC
:☆☆☆
#80 [ゅぃ]
シルバーのシンプルな指輪。
「こんなんでごめんな?大人になったら、でっかいダイヤの、買ってやるよ」
あたしはもう涙が止まらなくなった。
:10/01/13 14:28
:PC
:☆☆☆
#81 [ゅぃ]
「お前泣きすぎ(笑)」
「・・っだって・・・!・・・っありがとう・・・・」
「おう。ペアだからな」
そう言って直哉は右手の薬指をあたしに見せた。
:10/01/13 14:30
:PC
:☆☆☆
#82 [ゅぃ]
その指には、同じ指輪が光っていた。
・・・・そして直哉は、地元から出ていった。
:10/01/13 14:31
:PC
:☆☆☆
#83 [ゅぃ]
直哉がいなくなったけど、毎日連絡を取っていたし
亜美や他の友達と遊んで、毎日を過ごしていた。
・・・・でも、段々と直哉からの連絡は少なくなってきた。
:10/01/13 14:32
:PC
:☆☆☆
#84 [ゅぃ]
あたしはきっと、勉強や色んな事で忙しいんだろうと思い、
迷惑にならない程度に連絡をしていた。
やっぱり連絡が返ってくるのは少なかった。
:10/01/13 14:33
:PC
:☆☆☆
#85 [ゅぃ]
直哉が地元を離れて、何度かこっちに返ってきた。
でも、会ったのはそれっきりだった。
いきなり直哉の家へ行くのも迷惑だと思ったから
あたしは地元で大人しく連絡がくるのを待っていた。
:10/01/13 14:34
:PC
:☆☆☆
#86 [ゅぃ]
電話をかけてもかかることはなかった。
あたしは段々と心配になり初めてきた。
亜美や周りの友達はあたしを心配してくれていた。
:10/01/13 14:36
:PC
:☆☆☆
#87 [ゅぃ]
いくらなんでも連絡が全然こないから、
あたしは待っていられず、休日に直哉の家へと向かった。
一人で電車に乗り、知らない町へ行く。
いてもたってもいられなかった。
:10/01/13 14:38
:PC
:☆☆☆
#88 [ゅぃ]
前に直哉がメールで知らせてくれた住所へと向かった。
駅からしばらく歩いて着いたマンション。
その3階が直哉の部屋だった。
:10/01/13 14:39
:PC
:☆☆☆
#89 [ゅぃ]
あたしは深呼吸をして、インターホンを押した。
・・・・・・・
直哉は出てこない。いるのかな?
鍵開いてるかも。でも、いくら彼女でも見られたくないものとかあると思い、
しばらくドアの前で待っていた。
:10/01/13 14:41
:PC
:☆☆☆
#90 [ゅぃ]
でも目の前のドアが開くことはなかった。
電話をかけても一緒だろうと思い、帰ろうとした。
そのとき、直哉がこっちに向かって歩いてきた。
:10/01/13 14:42
:PC
:☆☆☆
#91 [ゅぃ]
「・・・・直哉・・・・直哉!!!!」
あたしはもう走り出さずにはいられなかった。
直哉は驚いた顔をしていた。
「・・・・心」
:10/01/13 14:42
:PC
:☆☆☆
#92 [ゅぃ]
「直哉!!!」
「心、なんでここにいんの?」
直哉はずっと驚いた顔をしている。
なんだか、痩せたみたいだった。
:10/01/13 14:43
:PC
:☆☆☆
#93 [ゅぃ]
「直哉、ずっと連絡してこないから・・・心配になって」
「・・・わりぃ。大学とバイトで、忙しくてさ」
「大丈夫?ちゃんとご飯食べてる?」
「おう。大丈夫」
:10/01/13 14:44
:PC
:☆☆☆
#94 [ゅぃ]
「・・・・よかった」
「・・・心」
「ん?」
「お前、もう帰れ」
:10/01/13 14:44
:PC
:☆☆☆
#95 [ゅぃ]
え・・・・
「な、なんで?せっかく来たんだし、何か作るよ?」
「わりぃ、今からバイトなんだ」
「そっか・・・・じゃあ仕方ないよね。バイト頑張って。じゃあ」
:10/01/13 14:46
:PC
:☆☆☆
#96 [ゅぃ]
「おう」
ねぇ直哉・・・・・それだけ?
久しぶりに会ったのに、キスもしないの?
ずっと会ってなかったんだよ?
あたし、寂しかったんだよ?
:10/01/13 14:47
:PC
:☆☆☆
#97 [ゅぃ]
冷たすぎるよ。
あたし・・・何かした?
あたしは駅まで走った。
電車がくると、すぐに飛び乗った。
:10/01/13 14:48
:PC
:☆☆☆
#98 [ゅぃ]
直哉・・・何かあったの?
次の日、あたしは学校を休んでしまった。
亜美には前日、会いに行ってくると言っていた。
だから放課後亜美が家に来てくれた。
:10/01/13 14:51
:PC
:☆☆☆
#99 [ゅぃ]
コンコン
「・・・亜美?」
ガチャ
「心。大丈夫?」
:10/01/13 14:52
:PC
:☆☆☆
#100 [ゅぃ]
亜美はそう言いながらあたしに段々と近づいてくる。
「・・・・亜美。亜美・・・・・!!」
気が付くとあたしは亜美に抱きついていた。
「心・・・大丈夫?」
:10/01/13 14:53
:PC
:☆☆☆
#101 [ゅぃ]
「・・・ひっく・・・・ッ・・・・・ぁみ・・・・」
亜美は黙ったままずっと抱き締めてくれていた。
そして昨日の出来事を全て話した。
涙で途切れ途切れだったけど、亜美はうんうんと聞いてくれた。
:10/01/13 14:54
:PC
:☆☆☆
#102 [ゅぃ]
>>29さん
ありがとうございます♪
今日の更新はここまでにしたいと思います!
:10/01/13 14:55
:PC
:☆☆☆
#103 [ゅぃ]
更新します!
:10/01/14 10:28
:PC
:☆☆☆
#104 [ゅぃ]
・・・・・・
しばらくして落ち着いたあたしに、
「無理しなくても、あたしがいるから何でも言ってよ」
亜美がそう言ってくれた。
あたしは鼻声でありがとうと言った。
:10/01/14 10:29
:PC
:☆☆☆
#105 [ゅぃ]
もう随分時間が経っていた。
ずっと亜美の胸で泣いていたみたいだった。
あたしは亜美に、「もう大丈夫、ありがとう」
って言ったけど、
「ほんとに大丈夫?一人が嫌なら、亜美一緒にいるからね」
って言ってくれた。
:10/01/14 10:30
:PC
:☆☆☆
#106 [ゅぃ]
でも明日も学校だから、帰ってもらうことになった。
亜美が帰ってから、あたしはご飯も食べる気もせず
ただただボーっと一人部屋にいた。
:10/01/14 10:31
:PC
:☆☆☆
#107 [ゅぃ]
もう何も考えたくない。
右手の薬指には、直哉からもらったリング。
・・・ずっと一緒だよね?直哉。
あたしはリングにキスをして眠りについた。
:10/01/14 10:32
:PC
:☆☆☆
#108 [ゅぃ]
次の日起きたら、目が腫れていた。
これじゃあ学校に行けないと思い、先生と亜美に遅刻すると
連絡を入れた。
階段を降りてリビングへ行くと、お母さんが心配していた。
:10/01/14 10:33
:PC
:☆☆☆
#109 [ゅぃ]
でも、「目、これで冷やしなさい」と、
冷たいタオルを渡してくれた。
あたしには、何も聞いてこなかった。
:10/01/14 10:34
:PC
:☆☆☆
#110 [ゅぃ]
しばらくして目の腫れが引いたから、
あたしは学校へ行った。
教室のドアを開けると授業中だった。
亜美はあたしがドアを開けるなり、あたしを見ていて、
あたしと目が合うと、にっこり笑ってくれた。
:10/01/14 10:35
:PC
:☆☆☆
#111 [ゅぃ]
席について、授業中もずっとボーっとしていた。
・・・・・・
そんな日がしばらく続いた。
直哉からの連絡は、一行にない。
:10/01/14 10:36
:PC
:☆☆☆
#112 [ゅぃ]
あたしは、もう直哉とは終わっちゃったのかな?
と思っていた。
・・・・・ある日。
:10/01/14 10:37
:PC
:☆☆☆
#113 [ゅぃ]
直哉から電話がかかってきた。
あたしは携帯画面を見るなり、携帯に飛びついた。
「もしもし直哉!?」
「・・・・・」
「・・・・直哉?」
:10/01/14 10:38
:PC
:☆☆☆
#114 [ゅぃ]
「なお・・・・」
「心。俺ら別れよう」
「・・・・・え?」
「ごめん、別れて。」
「な・・んで?直哉?」
:10/01/14 10:39
:PC
:☆☆☆
#115 [ゅぃ]
「それだけだから。じゃあ」
ピ ツーツーツー・・・・・
意味・・・・わかんない。
なんで?
・・・・・・あたし達終わっちゃったの?
:10/01/14 10:39
:PC
:☆☆☆
#116 [ゅぃ]
突然直哉から別れを告げられたあたしは、
もう全てが無くなったように感じた。
直哉・・・・直哉・・・・・
:10/01/14 10:40
:PC
:☆☆☆
#117 [ゅぃ]
「心。・・・俺、お前の事好きかも」
「・・・・俺、お前に側にいてほしい」
「アイス買って帰るか」
「心っ・・・・好きだ」
「お前寂しいって言わねぇから、こっちが寂しかったし」
:10/01/14 10:44
:PC
:☆☆☆
#118 [ゅぃ]
「こんなんでごめんな?大人になったら、でっかいダイヤの、買ってやるよ」
・・・・・・直哉。
今でも鮮明に覚えてる、直哉の言葉。直哉の声。
:10/01/14 10:45
:PC
:☆☆☆
#119 [ゅぃ]
全部が昨日の事のように感じる。
なのに、もう終わりなの?
好きだったのは、あたしだけ?
・・・・・ねぇ、直哉。
:10/01/14 10:46
:PC
:☆☆☆
#120 [ゅぃ]
次の日も学校を休んでしまった。
あたしは朝ご飯も昼ご飯も食べないで、ずっと泣いていた。
放課後、また亜美がきてくれた。
:10/01/14 10:47
:PC
:☆☆☆
#121 [ゅぃ]
またこの間のように、亜美の胸で泣いた。
出来事を、まるで認めたくないように話した。
・・・・別れを認めたくなかった。
:10/01/14 10:47
:PC
:☆☆☆
#122 [ゅぃ]
亜美は、「明日から連休だから、ゆっくりしな?またくるから」
って言ってくれた。
亜美が帰ってからも、ご飯を食べる気にもなれず、
ずっとベッドの上にいた。
:10/01/14 10:48
:PC
:☆☆☆
#123 [ゅぃ]
・・・もしかしたら悪い夢を見たのかもしれない。
あたしはもう現実逃避をしていた。
あたしは悪い夢を見たんだ。これは悪い夢だ。
そう思い、気付けば直哉に電話をかけていた。
:10/01/14 10:49
:PC
:☆☆☆
#124 [ゅぃ]
メールもたくさん送った。
コールは何回鳴っても切れる様子はない。
終了ボタンを押しては、何度も発信ボタンを押した。
・・・・・何度それを繰り返したんだろう。
:10/01/14 10:50
:PC
:☆☆☆
#125 [ゅぃ]
次の日、亜美が朝から来てくれた。
あたしは、心配をかけないように元気に振る舞った。
「亜美の前では、無理しなくていいんだよ?」
って言ってくれた亜美。
:10/01/14 10:51
:PC
:☆☆☆
#126 [ゅぃ]
でも、別れを認めたくないあたしは、
「大丈夫大丈夫」って何回も言っていた。
連休は亜美がずっと側にいてくれた。
:10/01/14 10:52
:PC
:☆☆☆
#127 [ゅぃ]
月曜日。
直哉に何度も連絡を入れたけど、返ってはこなかった。
学校には行かなきゃと思い、思い足取りで学校へ向かった。
:10/01/14 10:52
:PC
:☆☆☆
#128 [ゅぃ]
学校にいる時、直哉から連絡が返ってくるかもしれない。
と思い、ずっとずっと携帯を握っていた。
・・・・でも、連絡は返ってこなかった。
:10/01/14 10:54
:PC
:☆☆☆
#129 [ゅぃ]
放課後、隣のクラスの男子に呼ばれた。
クラスのみんなに、今からカラオケに行こう。
と誘われていたけど、「あとから行く」と言った。
:10/01/14 10:56
:PC
:☆☆☆
#130 [ゅぃ]
「話したいことがある。ついてきて」
と言われ、あたしはふらふらと付いて行った。
・・・・直哉の話かもしれない。
そんな期待を抱きながら。
:10/01/14 10:57
:PC
:☆☆☆
#131 [ゅぃ]
つれてこられたのは、人気の少ない公園。
きたこともない所だった。
「・・・・ねぇ、話ってなに?」
直哉の話?
:10/01/14 10:58
:PC
:☆☆☆
#132 [ゅぃ]
あたしがそう言うと、その男はあたしの腕を掴んできた。
!?
振り払おうとしても、力が強くて出来ない。
「ちょっ!やめて・・・・!!」
:10/01/14 10:59
:PC
:☆☆☆
#133 [ゅぃ]
男は何も言わず、あたしの腕を掴んだままだ。
ドスッ ・・・・・・
あたしの意識はそこで途絶えた。
:10/01/14 11:00
:PC
:☆☆☆
#134 [ゅぃ]
「・・・・・る?」
「・・・・い、・・しろよ」
・・・・・話し声が聞こえてくる。
煙草の臭い。嫌な臭いがたくさんする。
:10/01/14 11:01
:PC
:☆☆☆
#135 [ゅぃ]
あたしはハッと目を覚ました。
「あ、起きちゃったじゃん」
え・・・・・なに?この人達・・・・・
周りを見ると、知らない車に乗っていた。
:10/01/14 11:01
:PC
:☆☆☆
#136 [ゅぃ]
え・・・・あたし・・・・・・
車には運転席・助手席・後部座席・合わせて4人位男がいた。
・・・隣のクラスの男はいなかった。
あたしより年上の20代くらいの男達。
:10/01/14 11:03
:PC
:☆☆☆
#137 [ゅぃ]
にやにやとあたしを見てくる。
隣に座っていた男がいきなりあたしの手を握った。
「大丈夫、なんにも怖くないよ」
その男はニヤっと笑った。
:10/01/14 11:04
:PC
:☆☆☆
#138 [ゅぃ]
・・・・・背筋が一気に凍った。
あたしはもう声も出せない状態だった。
「よし、車止めたぞ」
:10/01/14 11:04
:PC
:☆☆☆
#139 [ゅぃ]
「・・・・始めようか?」
「つーか普通に可愛いんじゃん?」
そう言いながら両隣の男がいきなりあたしを押し倒した。
「・・・・・やッ!!!!」
:10/01/14 11:05
:PC
:☆☆☆
#140 [ゅぃ]
ビッビッ
何かの音がしたと思ったら、ガムテープを口に貼られた。
「静かにしててね」
男はそう言い、あたしの制服のネクタイを無理矢理外した。
:10/01/14 11:06
:PC
:☆☆☆
#141 [ゅぃ]
そしてブラウスのボタンをちぎられ、スカートを捲り上げられた。
・・・・・・レイプ。
あたしは、レイプに遭ったんだ。
・・・・・・・・
:10/01/14 11:07
:PC
:☆☆☆
#142 [ゅぃ]
・・・・・・・・・
外は真っ暗。
吹いている風は、少し冷たい。
:10/01/14 11:08
:PC
:☆☆☆
#143 [ゅぃ]
乱れている格好。ズキズキと痛む身体。
・・・膝からは血が滲んでいる。
さっきの男達に車から無理矢理降ろされた時に、きっと擦りむいたんだ。
:10/01/14 11:09
:PC
:☆☆☆
#144 [ゅぃ]
・・・・・もう、死にたい。
ここ、どこ?直哉は?・・・・・直哉、助けて。
:10/01/14 11:10
:PC
:☆☆☆
#145 [ゅぃ]
〜♪
・・・・・携帯鳴ってる。
あたしは鞄から携帯を取り出した。
:10/01/14 11:10
:PC
:☆☆☆
#146 [ゅぃ]
着信は亜美。
ピ
「心!?」
「・・・・・亜美」
:10/01/14 11:11
:PC
:☆☆☆
#147 [ゅぃ]
「よかったぁ!もうこないから心配したよ!?」
「亜美・・・・・」
「どうしたの?・・・・心?」
「亜美・・・・助けて」
:10/01/14 11:11
:PC
:☆☆☆
#148 [ゅぃ]
「心?今どこにいるの!?」
「わかんない・・・・・」
「ちょっ心!近くに何かないの!?」
:10/01/14 11:12
:PC
:☆☆☆
#149 [ゅぃ]
あたしは亜美に、○●ビルがあると伝えると、
亜美は「すぐ行くから!動いちゃ駄目だよ!」と言って、
電話が切れた。
・・・・・・痛い。身体が痛い。・・・・心が痛い。
:10/01/14 11:13
:PC
:☆☆☆
#150 [ゅぃ]
・・・・・・どのくらい経ったんだろう?
「心!心!」
あたしの名前を呼ぶ声がする。
「・・・・亜美」
:10/01/14 11:14
:PC
:☆☆☆
#151 [ゅぃ]
「心!!!」
亜美はあたしを見つけるなり、あたしに駆け寄った。
そして、あたしの姿を見るなり、亜美の表情はみるみる内に変わった。
:10/01/14 11:15
:PC
:☆☆☆
#152 [ゅぃ]
「・・・・・心。ちょっと・・・・・」
「・・・・あはは」
「あははじゃないでしょ!こころ・・・・」
亜美はそう言ってあたしを抱き締めた。
:10/01/14 11:16
:PC
:☆☆☆
#153 [ゅぃ]
・・・・あたしは自然と涙が出た。
亜美も泣いていた。
しばらくして、
「心。家、帰ろう?」
:10/01/14 11:17
:PC
:☆☆☆
#154 [ゅぃ]
「・・・・・あたし、家、帰れないよ・・・・・」
「・・・亜美の家にきな?お母さんには、亜美から言ってあげるよ。だから大丈夫」
そう言い、亜美はあたしの肩を抱き、あたしを立たせた。
:10/01/14 11:19
:PC
:☆☆☆
#155 [ゅぃ]
そして、車が少し通っている道に出た。
亜美はタクシーを呼んだ。
あたしを後部座席に乗せて、ずっと肩を抱いていてくれた。
:10/01/14 11:20
:PC
:☆☆☆
#156 [ゅぃ]
亜美の家につき、亜美は着替えを出してくれた。
「お風呂入ってきな」
そう言われ、あたしはお風呂を借りた。
:10/01/14 11:21
:PC
:☆☆☆
#157 [ゅぃ]
服を脱ぎ終え鏡を見ると、晴れ上がった顔。
身体にはたくさんの痣。
首や腕にもたくさんついていた。
・・・・・・・キタナイ
:10/01/14 11:22
:PC
:☆☆☆
#158 [ゅぃ]
あたしはお風呂に入り、何度も何度も身体を洗った。
ゴシゴシとタオルを身体にあて、何度も擦る。
キタナイ、キタナイ、キタナイ。
:10/01/14 11:22
:PC
:☆☆☆
#159 [ゅぃ]
シャワーで泡を洗い流し、身体を見ると、真っ赤だった。
・・・・・・その後の事はあまり覚えていない。
亜美がタオルで顔を冷やしてくれた事。
亜美が隣で眠ってくれたこと。それ位しか頭にない。
:10/01/14 11:24
:PC
:☆☆☆
#160 [ゅぃ]
次の日、あたしは身体の痛みで目が覚めた。
・・・・やっぱり夢じゃなかった。
悪い夢だと思いたかった。・・・・直哉と別れたことも、夢じゃない。
全てが現実なんだ。
:10/01/14 11:26
:PC
:☆☆☆
#161 [ゅぃ]
あたしは全てを理解した。
しばらくぼーっとしていた。
すると亜美が起きてきた。
「・・・・眠れた?」
:10/01/14 11:27
:PC
:☆☆☆
#162 [ゅぃ]
「・・・・うん。亜美のおかげで眠れたよ」
「そっか。よかった」
「・・・・ありがとう」
「学校行けないよね・・・・」
「・・・・うん」
:10/01/14 11:28
:PC
:☆☆☆
#163 [ゅぃ]
「あたし大丈夫だから、亜美は行ってきてね?」
「でも・・・」
「大丈夫」
:10/01/14 11:28
:PC
:☆☆☆
#164 [ゅぃ]
亜美に迷惑かけらんないよ。
あたしのせいで学校休んでほしくない。
亜美はここにいてもいいよって言ってくれたけど
あたしは家に帰ると言った。
:10/01/14 11:29
:PC
:☆☆☆
#165 [ゅぃ]
お母さんビックリするだろうな。
そう思いながら家に帰った。
ガチャ
:10/01/14 11:30
:PC
:☆☆☆
#166 [ゅぃ]
家のドアど開けるとお姉ちゃんがいた。
「心!!!お母さん!心だよ!」
お姉ちゃんがそう言うなり、お母さんが玄関に来た。
:10/01/14 11:31
:PC
:☆☆☆
#167 [ゅぃ]
「・・・・心、おかえり。・・・・・!!!」
お姉ちゃんのときは少し下を向いていたから気付かれなかったけど、
お母さんとお姉ちゃんを見上げた時、
二人はあたしの顔が腫れ上がっている事に驚いていた。
:10/01/14 11:32
:PC
:☆☆☆
#168 [ゅぃ]
「・・・・・心・・」
あたしとお母さんとお姉ちゃんは、しばらく向かい会ったまま、
何も喋らなかった。
「・・・・お母さん」
:10/01/14 11:33
:PC
:☆☆☆
#169 [ゅぃ]
あたしの目からはじわじわと涙が溢れてきた。
そしてあたしは堪えきれなくなり、その場にうずくまった。
お母さんはすぐにあたしに駆け寄って、あたしの肩を抱き
リビングのソファへと座らせた。
:10/01/14 11:34
:PC
:☆☆☆
#170 [ゅぃ]
いったん終わります!
:10/01/14 11:35
:PC
:☆☆☆
#171 [ゅぃ]
あたしの目からは熱い涙がこぼれ落ちてくる。
お母さんは暖かいお茶を入れてくれた。
お母さんはあたしの目の前にきて、
「辛かったでしょう?・・・・今こんなこと聞かれるのは辛いと思うけど、
・・・・・・・誰にこんなことされたの?」
:10/01/14 16:00
:PC
:☆☆☆
#172 [ゅぃ]
「・・・っぅ・・しっらない・・・人たち」
そう言うとお母さんはあたしの手を握って
「病院に行こう」と言った。
:10/01/14 16:02
:PC
:☆☆☆
#173 [ゅぃ]
お姉ちゃんは
「あたしもついていくよ」と言ってくれた。
あたしはもうボロボロだった。
:10/01/14 16:03
:PC
:☆☆☆
#174 [ゅぃ]
しばらくお母さんに手を握られて泣いていた。
お母さんも泣いていた。
「・・・・・お腹空いたでしょ?何か作るね」
そう言ってお母さんは台所へ入っていった。
:10/01/14 16:05
:PC
:☆☆☆
#175 [ゅぃ]
お姉ちゃんはあたしの隣にずっと座っていてくれた。
何も聞かずに、ただ座っていてくれた。
お母さんがお粥を作ってくれて、それを食べた。
:10/01/14 16:06
:PC
:☆☆☆
#176 [ゅぃ]
「・・・・疲れたから、休んでるね」
そう言い自分の部屋へ向かった。
・・・・・何故か一人になりたくなった。
:10/01/14 16:07
:PC
:☆☆☆
#177 [ゅぃ]
机の上に置いてある写真入れ。
あたしは無意識にそれに手を伸ばした。
・・・・中には直哉の写真。
・・・・・直哉。会いたいよ。別れたくなんてなかったよ。
:10/01/14 16:09
:PC
:☆☆☆
#178 [ゅぃ]
あたしはペン立てからカッターナイフを取り出した。
・・・・・死にたい
頭にはそれだけ。
:10/01/14 16:10
:PC
:☆☆☆
#179 [ゅぃ]
左手首を切った。
何度も切った。
血が出てくるだけで、あたしは生きている。
:10/01/14 16:11
:PC
:☆☆☆
#180 [ゅぃ]
痛い。
でもこんな痛みあの時に比べれば・・・・
あたしはそう思い、何度も自分を傷付けた。
:10/01/14 16:11
:PC
:☆☆☆
#181 [ゅぃ]
ポタ・・・・・
あたしの目から出た涙が、傷に染みた。痛い・・・・
コンコン
:10/01/14 16:12
:PC
:☆☆☆
#182 [ゅぃ]
ドアを叩く音。誰?入ってこないで・・・・・
ガチャ
「・・・・心!!!」
:10/01/14 16:12
:PC
:☆☆☆
#183 [ゅぃ]
亜美だ。
「何してんの!?」
亜美はそう言い、あたしの持っていたカッターナイフを奪った。
:10/01/14 16:13
:PC
:☆☆☆
#184 [ゅぃ]
「自分の身体傷付けて!!!」
亜美は、泣いていた。
あたしを抱き締めて、そして・・・・・
:10/01/14 16:15
:PC
:☆☆☆
#185 [ゅぃ]
「亜美・・・・そんなに頼りない?なんでも言ってよ・・・・・
あたし、心いなくなっちゃ、寂しいじゃんか・・・・・」
そう言った。
「・・・・亜美だけじゃないよ。心のお母さんも家族もみんな、
悲しむに決まってるじゃん・・・・・・」
:10/01/14 16:15
:PC
:☆☆☆
#186 [ゅぃ]
「心・・・・?」
亜美が大声を出してビックリしたのか、お姉ちゃんがきた。
「えっ!心!?お母さん!!!!」
お姉ちゃんはあたしの姿を見るなりお母さんを呼んだ。
:10/01/14 16:16
:PC
:☆☆☆
#187 [ゅぃ]
「心何してんの!?」
「どうしたの朱里・・・・・心・・・・」
お母さんもビックリしていた。
:10/01/14 16:17
:PC
:☆☆☆
#188 [ゅぃ]
「・・・っく・・・・・ごめ・・んなさい・・・・・」
自分だけが辛い思いをしていると思った。
だから死にたいと思った。
・・・だけど、あたしを必要としている人はいるんだね。
:10/01/14 16:18
:PC
:☆☆☆
#189 [ゅぃ]
その後の事は、あたしは泣くだけで、
みんなが何を言っているのか、まるで耳に入らなかった。
お母さんが手首の手当をしてくれた。
:10/01/14 16:19
:PC
:☆☆☆
#190 [ゅぃ]
亜美は泊まると言ってくれたけど、
お母さんは迷惑かけれないと言って、亜美は帰って行った。
あたしは涙につまって、亜美にお礼を言った。
亜美はあたしの頭を撫でてくれて、「またくるね」そう言った。
:10/01/14 16:21
:PC
:☆☆☆
#191 [ゅぃ]
夜になり、お父さんが帰ってきた。
お母さんはお父さんに事情を説明したみたいで、
お父さんがあたしの部屋へ入ってきた。
:10/01/14 16:22
:PC
:☆☆☆
#192 [ゅぃ]
「心。入るぞ」
「・・・・・ぅん」
あたしはずっとベッドに座っていた。
お父さんは段々近づいて、お父さんもベッドに座った。
:10/01/14 16:24
:PC
:☆☆☆
#193 [ゅぃ]
「・・・・心。明日お父さんも病院ついていくからな」
「・・・・・うん・・・」
「・・・自分の身体は傷付けるな。神様からもらった大事な身体なんだぞ」
:10/01/14 16:26
:PC
:☆☆☆
#194 [ゅぃ]
「・・・う・・・ん」
お父さんはあたしの手を握って、
「お前は大丈夫だ」そう言った。
・・・・・あたしはまた涙が出た。
:10/01/14 16:27
:PC
:☆☆☆
#195 [くー]
:10/01/14 22:23
:SH906i
:☆☆☆
#196 [.]
>>195さん
アンカーありがとうございます!!!
少し更新します☆
:10/01/14 22:58
:PC
:☆☆☆
#197 [.]
その日の夜はご飯が食べられなかった。
お昼ご飯は食べれたのに。
きっと、時間が少し経って現実が心に染みたからだと思う。
:10/01/14 23:32
:PC
:☆☆☆
#198 [.]
お風呂に入って、また身体が赤くなるまでゴシゴシ洗った。
何回洗っても、汚い汚れが落ちない感覚。
顔の腫れはまだ残っている。
:10/01/14 23:33
:PC
:☆☆☆
#199 [.]
手首の傷にお湯が染みる。
あたしは後悔した。
どうして自分を自分で傷付けたんだろう?
・・・・この傷は、一生残るだね。
:10/01/14 23:34
:PC
:☆☆☆
#200 [ゅぃ]
すいません名前消えてました↓
ゅぃです><
:10/01/14 23:35
:PC
:☆☆☆
#201 [ゅぃ]
お風呂から上がってベッドの上にいた。
電気も付けずに、ただボーっとしているだけ。
コンコン
?
:10/01/14 23:36
:PC
:☆☆☆
#202 [ゅぃ]
「心、入るよ」
そう言い入ってきたのはお姉ちゃんだった。
「一緒に寝よ」
そう言いお姉ちゃんは、自分の枕をあたしに見せてきた。
:10/01/14 23:37
:PC
:☆☆☆
#203 [ゅぃ]
「・・・・ぅん」
その日はお姉ちゃんと眠った。
誰かと一緒に眠るなんて、小学生以来だった。
お姉ちゃんが側にいると思うと、安心できた。
:10/01/14 23:37
:PC
:☆☆☆
#204 [ゅぃ]
次の日家族と一緒に病院へ行った。
・・・・・・・
・・・・・幸いに、妊娠はしていなかった。
:10/01/14 23:38
:PC
:☆☆☆
#205 [ゅぃ]
あたしもお母さん達も凄くホっとした。
・・・ご飯は、まだなかなか喉を通らない。
体重、減ってるだろうな。
:10/01/14 23:39
:PC
:☆☆☆
#206 [ゅぃ]
その日は一人で眠った。
・・・・夢を見た。
あの時の光景が・・・・夢の中に出てくる。
知らない男達が、あたしの腕を掴んでいる。
:10/01/14 23:40
:PC
:☆☆☆
#207 [ゅぃ]
バッ
あたしは飛び起きた。
・・・・・夢・・・
:10/01/14 23:40
:PC
:☆☆☆
#208 [ゅぃ]
顔と身体は、汗まみれだった。
凄い恐怖が迫ってくる夢。
あのときの思いが、蘇ってくる・・・・・。
:10/01/14 23:41
:PC
:☆☆☆
#209 [ゅぃ]
その後何度も眠ろうとしたけど、眠れなかった。
またあの夢を見るんじゃないか・・・
あたしはずっと自分の身体を押さえていた。
・・・・助けて。
:10/01/14 23:42
:PC
:☆☆☆
#210 [ゅぃ]
そんな日が毎日続いた。
・・・・あたしは、学校も休み続けていた。
亜美から聞いた話によると、隣のクラスの男は、退学したと聞いた。
:10/01/14 23:43
:PC
:☆☆☆
#211 [ゅぃ]
理由は分からなかったけど、色々悪い事をしたと言っていた。
その男が学校を辞めたと聞いても
あたしは学校に行く気にはなれなかった。
:10/01/14 23:44
:PC
:☆☆☆
#212 [ゅぃ]
将来やりたい事・・・・
たくさんあったのに、もう叶わない夢かもしれない。
・・・・・あたしは弱い。
:10/01/14 23:45
:PC
:☆☆☆
#213 [ゅぃ]
ある日。
亜美があたしを襲った犯人達が誰か分かったと言った。
亜美の彼氏、一登が犯人を捜してくれていた。
:10/01/14 23:48
:PC
:☆☆☆
#214 [ゅぃ]
一登はあたしと亜美より1つ年上。
鳶職。
一登と亜美が付き合い始めた時から、一登を亜美から紹介されていた。
:10/01/14 23:50
:PC
:☆☆☆
#215 [ゅぃ]
車の種類。男達の特徴。
他にも手がかりになる事を亜美に話していた。
亜美は、一登が直接話したいと言っていると言って、
亜美と一登とあたしの3人で、会うことになった。
:10/01/14 23:52
:PC
:☆☆☆
#216 [ゅぃ]
「心。上がって。もう一登きてるよ」
「うん、お邪魔します」
亜美の家で話をする事になった。
:10/01/14 23:55
:PC
:☆☆☆
#217 [ゅぃ]
ガチャ
ドアを開けると、一登がいた。
「久しぶり」
一登があたしに言った。
:10/01/14 23:56
:PC
:☆☆☆
#218 [ゅぃ]
「久しぶりだね。・・・・ありがとう、見つかったんだね」
「あぁ、それで・・・・今から話す事は、心にはすごく辛い話だと思う」
・・・・・辛い話?
:10/01/14 23:57
:PC
:☆☆☆
#219 [ゅぃ]
「・・・・・・・」
「・・・心が聞きたくないなら、俺は言わないけど・・・・」
「大丈夫」
「心、・・・・大丈夫?」
:10/01/14 23:58
:PC
:☆☆☆
#220 [ゅぃ]
亜美があたしを気遣う。
「うん・・・・」
あたしがそう返事をすると、亜美が手を握ってくれた。
:10/01/14 23:58
:PC
:☆☆☆
#221 [ゅぃ]
そして一登はゆっくりと口を開いた。
「・・・・・最近、女の子が襲われる事件、何件か続いてるんだ・・・」
・・・・レイプ。
:10/01/15 10:34
:PC
:☆☆☆
#222 [ゅぃ]
「俺の知ってるヤツの彼女も、襲われてさ・・・・
心が教えてくれた手掛かりも、そいつに話したんだ。
そしたらそいつが犯人を割り出したんだ
車種も、男達の特徴も、一致した」
:10/01/15 10:36
:PC
:☆☆☆
#223 [ゅぃ]
・・・・・・
一登の話してくれた話はこうだった。
:10/01/15 10:36
:PC
:☆☆☆
#224 [ゅぃ]
隣のクラスの男・・・斉木は、最近付き合っていた彼女と別れた。
その彼女の事が相当好きだったみたい。
・・・ある日、ある女からあることを協力してくれたら、
彼女との仲を取り持つ。・・・そう言われた。
:10/01/15 10:38
:PC
:☆☆☆
#225 [ゅぃ]
・・・その女が、直哉の元カノの世菜さん。
世菜さんは、直哉と別れてからも直哉が好きだった。
つまり・・・世菜さんは、直哉も元彼のことも好きだった。
:10/01/15 10:40
:PC
:☆☆☆
#226 [ゅぃ]
直哉が地元から出て、大学へ行ってバイトも両立していたとき・・・
世菜さんは、直哉の前に姿を現した。
世菜さんの元彼は・・・薬物中毒。
世菜さんも、元彼の影響で、薬物を始めた。
:10/01/15 10:42
:PC
:☆☆☆
#227 [ゅぃ]
世菜さんは直哉のことが忘れられなくて、しつこく言い寄った。
初めは直哉も、「彼女がいるから」
と、世菜さんが話を持ちかける度に拒否していた。
でも・・・・・
:10/01/15 10:43
:PC
:☆☆☆
#228 [ゅぃ]
世菜さんは、妊娠していた子供は、直哉の子供だったかもしれない。
と、脅しをかけた。
その子供は直哉と別れてから、流産したと言っていた。
:10/01/15 10:44
:PC
:☆☆☆
#229 [ゅぃ]
もちろん直哉は、避妊はしっかりしていた。
・・・世菜さんの元彼との子供の可能性の方が、高い。
直哉は忙しい生活の中世菜さんに言い寄られ、凄く困っていた。
:10/01/15 10:45
:PC
:☆☆☆
#230 [ゅぃ]
ある日・・・世菜さんは直哉の跡を付けて、
直哉の家に上がり込んだ。
直哉は「出て行け」と言った。でも世菜さんは出て行かなかった。
:10/01/15 10:46
:PC
:☆☆☆
#231 [ゅぃ]
そして直哉にあるモノを渡した。
・・・・それが、薬物。
世菜さんは直哉に無理矢理薬物を投入した。
:10/01/15 10:47
:PC
:☆☆☆
#232 [ゅぃ]
・・・・・・・・
そのせいで、直哉は薬物中毒になってしまった。
世菜さんから、薬物をもらっている。
・・・薬物をもらう代わり、世菜さんとの関係を持つこと。
:10/01/15 10:48
:PC
:☆☆☆
#233 [ゅぃ]
・・・・こうして直哉は、狂っていった・・・。
そして、世菜さんは、斉木にあたしの事を誘い出すよう命令した。
:10/01/15 10:49
:PC
:☆☆☆
#234 [ゅぃ]
あたしを襲ったのは、世菜さんの友人。
最近その人たちは、薬物やレイプなど・・・悪い事をたくさんしているみたい。
:10/01/15 10:50
:PC
:☆☆☆
#235 [ゅぃ]
斉木も、そのせいでもあり、高校を辞めたと聞いた。
直哉は薬の力に負けた。
誘惑には勝てなかった・・・・。
:10/01/15 10:54
:PC
:☆☆☆
#236 [ゅぃ]
・・・・・・・
「・・・・心。もう直哉君には会わない方がいい」
「・・・・・・・」
:10/01/15 10:55
:PC
:☆☆☆
#237 [ゅぃ]
あたしは言葉が出なかった。
全て裏で糸を引いていたのは・・・・世菜さん。
直哉を犯罪者にして・・・・。
:10/01/15 10:56
:PC
:☆☆☆
#238 [ゅぃ]
・・・でもあたしは、もう直哉のことも信じられなくなった。
直哉なら・・・そんなモノには絶対手を出さないと思った。
ハマらないと思った。
あたしの事が大事だからって、最後まで言い張ってくれると思った。
:10/01/15 10:58
:PC
:☆☆☆
#239 [ゅぃ]
・・・でも、違ったんだね。
直哉にとってあたしは、ただなんの思い入れもない元カノ。
ただそれだけだったんだね・・・・。
:10/01/15 10:58
:PC
:☆☆☆
#240 [ゅぃ]
もう誰も信じられないよ。
「・・・・ひどいよ。心と直哉先輩の事、切り離したんでしょ!?
許せない!!!!」
亜美は怒っていた。
:10/01/15 11:00
:PC
:☆☆☆
#241 [ゅぃ]
「・・・亜美。もういいよ。直哉にとってあたしの存在は、
それだけだったんだよ」
「・・・心」
そうだよ。ただそれだけ。
:10/01/15 11:00
:PC
:☆☆☆
#242 [ゅぃ]
・・・・
直哉の嘘つき
:10/01/15 11:01
:PC
:☆☆☆
#243 [ゅぃ]
それからあたしは、家に引きこもるようになった。
そんなあたしを、亜美は「たまには外の空気吸おう?」
そう言って、あたしを外に連れ出した。
:10/01/15 11:02
:PC
:☆☆☆
#244 [ゅぃ]
・・・でも、あの時と似たような車を見たり、
似たような男を見かけると、あたしはあの時のことを思い出し、
恐怖が止まらなくなった。
:10/01/15 11:03
:PC
:☆☆☆
#245 [ゅぃ]
あとから聞いた話によると、その男達は薬物所持などで逮捕された・・・
と言っていた。
・・・直哉や世菜さんも、その内捕まるかもしれない・・・・と聞いた。
:10/01/15 11:04
:PC
:☆☆☆
#246 [ゅぃ]
・・・あたしの夢の中にも出てくる、あの恐怖。
あたしはご飯も食べられない日が続いて、数日間入院した。
精神安定剤・眠剤、薬がないと寝られない日も続いた。
:10/01/15 11:06
:PC
:☆☆☆
#247 [ゅぃ]
学校には相変わらず行かなかったため、単位を落とした。
このままじゃ駄目だと何回も思った。
:10/01/15 11:07
:PC
:☆☆☆
#248 [ゅぃ]
毎日この世界に脅えて生活している自分が・・・・
凄く惨めだった。
そんな生活がしばらく続いた。
:10/01/15 11:08
:PC
:☆☆☆
#249 [ゅぃ]
亜美は高校を無事卒業し、地元から離れると言っていた。
亜美はあたしを、このままじゃ良くない。
と、一緒に上京しよう。と誘ってくれた。
:10/01/15 11:11
:PC
:☆☆☆
#250 [ゅぃ]
あたしの親も、もう大人になるんだし、自立するのもいい。と、
あたしの背中を押してくれた。
・・・・・こうしてあたしと亜美は、一緒に上京した。
:10/01/15 11:12
:PC
:☆☆☆
#251 [ゅぃ]
・・・・・・
「心〜仕事何時から?」
「10時から。亜美は?」
:10/01/15 11:13
:PC
:☆☆☆
#252 [ゅぃ]
「亜美もそのくらい♪」
あたしは、上京してからショップ店員になった。
10代や20代の女の子が集まるお店。
あたしはあの出来事があってから、男性が苦手になっていた。
:10/01/15 11:14
:PC
:☆☆☆
#253 [ゅぃ]
だから、できるだけ男の人と関わる仕事はしたくない。
そう思っていたし、あたしは服とか靴が好きだったから、
この仕事をしたいと思って、この仕事を選んだ。
:10/01/15 11:15
:PC
:☆☆☆
#254 [ゅぃ]
亜美のおかげで一人で出歩く事や、一人で電車に乗ったり・・・
生活に最低限の事を、出来るまでにあたしは復活した。
たまにどうしても男の人と喋らなきゃいけない時もある。
・・・でもそれは、人生にとって当たり前のことだ。
と、自分で言い聞かせる。
:10/01/15 11:17
:PC
:☆☆☆
#255 [ゅぃ]
もう、薬に頼ってもいない。
考えが少し明るくなってから、悪い夢も見ないようになった。
だからなるべくプラス思考になろうと思った。
:10/01/15 11:19
:PC
:☆☆☆
#256 [ゅぃ]
・・・・・・
「〜〜っ寒い!!!」
「ちょー寒いね・・・・・凍え死ぬ・・・・・」
:10/01/15 11:20
:PC
:☆☆☆
#257 [ゅぃ]
季節は冬。
ここ最近毎日寒い。厚着しないと外を歩けない位。
「あっ!ねぇ心」
「ん?なにー?」
:10/01/15 11:21
:PC
:☆☆☆
#258 [ゅぃ]
「一登が今日うちこない?って!久しぶりに飲もうって♪」
「あっいいねぇ!あたし明日仕事ないし♪」
「じゃっ決まりだね!」
その日の夜、一登の家に行くことになった。
:10/01/15 11:22
:PC
:☆☆☆
#259 [ゅぃ]
いったん終わります!!
:10/01/15 11:23
:PC
:☆☆☆
#260 [*]
「いらっしゃいませー」
寒い冬にも、お客さんはたくさん来る。
あたしは、お客さんと喋るのが楽しかった。
:10/01/15 18:54
:PC
:☆☆☆
#261 [*]
・・・・・・
「・・ひっく・・・・ぅあぁ」
「・・・・亜美・・・・」
:10/01/15 18:55
:PC
:☆☆☆
#262 [*]
仕事が終わってから、買い出しをして亜美と一登の家へ行った。
ビール・酎ハイ・焼酎、色んなお酒を開けて、
3人でわいわいと話をしていた。
:10/01/15 18:56
:PC
:☆☆☆
#263 [*]
・・・・亜美は酔うと、わけの分からない事を喋る。
そのあと「・・・・・気持ち悪い」ってなって吐いたり・・・
急に元気になったり・・・・
亜美を見て、お酒の力はすごいと思った。
:10/01/15 18:57
:PC
:☆☆☆
#264 [ゅぃ]
すいませんまた消えてました↓
ゅぃです(汗)
:10/01/15 18:58
:PC
:☆☆☆
#265 [ゅぃ]
あたしはお酒を飲むと元気になる。
楽しい気持ちになる。
・・・でも同時に、身体が凄く寒くなる。
お酒を飲んで出る症状は、人それぞれらしい・・・
:10/01/15 19:00
:PC
:☆☆☆
#266 [ゅぃ]
「・・・・・吐きそう!!」
亜美はそう言って、トイレへ向かった。
「あぁあぁ・・・・まただよ。心水とって」
「冷蔵庫開けるよー」
:10/01/15 19:01
:PC
:☆☆☆
#267 [ゅぃ]
・・・・・ない。水がない。
「・・・一登、水ないよ・・・・」
「え!?マジ!?・・・・困ったな」
:10/01/15 19:02
:PC
:☆☆☆
#268 [ゅぃ]
「あたし、そこのコンビニで買ってくるよ」
「大丈夫か・・・?」
「大丈夫大丈夫、ここらへん車多いし、外灯もあるし」
:10/01/15 19:03
:PC
:☆☆☆
#269 [ゅぃ]
「俺が代わりに行くよ」
「いーのいーの!じゃ、行ってくるね〜」
・・・・実は生理になって、ナプキンあんまり持ってこなくて
心配だから買いに行きたかったんだよね・・・・。
:10/01/15 19:04
:PC
:☆☆☆
#270 [ゅぃ]
家を出て、足早にコンビニへと向かった。
すると・・・前から走ってきている男の人に、肩がぶつかって、
あたしは転倒した。
:10/01/15 19:06
:PC
:☆☆☆
#271 [ゅぃ]
「いった・・・・・」
「・・・・・・って」
痛い・・・尻もちついちゃった・・・・・。
:10/01/15 19:07
:PC
:☆☆☆
#272 [ゅぃ]
「・・・・ごめん大丈夫?」
あたしが地面に倒れ込んでいると、男の人があたしに手を差し伸べてきた。
あたしは差し出された手を握るわけもなく、
「大丈夫です。すいません」そう言って立ち上がった。
:10/01/15 19:08
:PC
:☆☆☆
#273 [ゅぃ]
・・・外灯の光が男の人を照らしている。
背が高くて、髪にメッシュが入った男の人・・・
顔を見ると、すごくかっこよかった。
:10/01/15 19:10
:PC
:☆☆☆
#274 [ゅぃ]
「俺前見てなくて・・・マジ大丈夫?」
「いえ、全然。・・・・・・あ」
男の人の口元を見ると、血が出ていた。
・・・転んだ時に!?
:10/01/15 19:12
:PC
:☆☆☆
#275 [ゅぃ]
「すいません!あたし・・・・怪我してる!!」
「・・・はぃ?」
あたしは急いでハンカチを取り出した。
:10/01/15 19:12
:PC
:☆☆☆
#276 [ゅぃ]
男の人は「は?」って顔をしている。
「口、血出てます!すいません転んだ時に・・・」
あたしはその人にハンカチを差し出した。
男の人はそのハンカチを受け取った。
:10/01/15 19:13
:PC
:☆☆☆
#277 [ゅぃ]
「あの、これ・・・・・」
「じゃあっすいません!あたし急いでるので・・・・」
あたしは足早にその場を立ち去った。
・・・あたし、何ハンカチ貸してるんだろう。
でもあたしのせいであの人、怪我してたしな・・・・
:10/01/15 19:14
:PC
:☆☆☆
#278 [ゅぃ]
あたしはコンビニで素早く水を買って、
走るように一登の家へと向かった。
ガチャ
:10/01/15 19:15
:PC
:☆☆☆
#279 [ゅぃ]
ドアを開けると・・・・・
「あ」
「え」
さっきの男の人がいた。
:10/01/15 19:16
:PC
:☆☆☆
#280 [ゅぃ]
「さっきの」
「さっきの」
声がハモった。
「え?なに、知り合い?」
一登が口を挟んだ。
:10/01/15 19:16
:PC
:☆☆☆
#281 [ゅぃ]
「おー、さっきたまたまぶつかってさ・・・・」
「マジ?偶然だな」
「あ、さっきは、すいませんでした」
あたしはペコッと頭を下げた。
:10/01/15 19:17
:PC
:☆☆☆
#282 [ゅぃ]
「や、こちらこそ」
男の人も頭を下げ返した。
「はい、お水買ってきたよ」
「おーわりぃな、さんきゅ」
:10/01/15 19:18
:PC
:☆☆☆
#283 [ゅぃ]
「翔輝、上がれよ」
「おー」
・・・・翔輝って言うんだ、この人・・・
:10/01/15 19:19
:PC
:☆☆☆
#284 [ゅぃ]
「ほら、亜美水だぞ」
「・・・・ぅ〜ん・・・・・ぅぅ」
亜美・・・潰れてる(笑)
:10/01/15 19:20
:PC
:☆☆☆
#285 [ゅぃ]
「あ、心。コイツ翔輝。同じ鳶職」
「あ、どうも」
「こんちは」
翔輝という男は、ニコっと笑った。
:10/01/15 19:21
:PC
:☆☆☆
#286 [ゅぃ]
「で、翔輝。こっちが心。亜美の連れ」
「心・・・ちゃんね。さっきはマジごめんね」
「や・・・こちらこそです」
:10/01/15 19:22
:PC
:☆☆☆
#287 [ゅぃ]
「あ、翔輝お前また喧嘩したのか?」
「あ?おー・・・まぁ余裕で勝ったけどな」
・・・喧嘩?
え?なんで一登そんなことわかるの?
:10/01/15 19:23
:PC
:☆☆☆
#288 [ゅぃ]
〜♪
・・・あ、電話。
誰だろう、こんな時間に。
:10/01/15 19:24
:PC
:☆☆☆
#289 [ゅぃ]
画面を見るとお店からだった。
?
「はい、もしもし?」
「あ、心ちゃん?明日急に瑞紀ちゃんこれなくなって・・・
代わりに入れない・・・よね?」
:10/01/15 19:25
:PC
:☆☆☆
#290 [ゅぃ]
・・・ここは行くべきだよね。
「大丈夫ですよ」
「ほんとに!?ごめんね!じゃあ!明日はお昼からで!」
「はい」
:10/01/15 19:26
:PC
:☆☆☆
#291 [ゅぃ]
ピ・・・・
「・・・一登、ごめん。明日仕事入ったから、そろそろ帰るね」
「マジ?」
「亜美には言っといてっ!」
「おー、気ぃつけてなぁ」
:10/01/15 19:27
:PC
:☆☆☆
#292 [ゅぃ]
「・・・俺もそろそろ帰るわ」
「来たばっかじゃん、お前」
「や、二人の邪魔しちゃ悪いし」
「・・・亜美、潰れてるけどな(笑)」
:10/01/15 19:27
:PC
:☆☆☆
#293 [ゅぃ]
「まぁまぁ。・・・じゃ、これは確かに受け取ったぞ」
「おー、明日頑張れよ、現場」
「おーまたな」
・・・・・ん?受け取った?・・・なんか袋持ってる・・・。
:10/01/15 19:28
:PC
:☆☆☆
#294 [ゅぃ]
あたしは横目にそれを見ながら、
足早に一登の部屋を出た。
外灯が照らす道を、携帯を握りしめながら小走りで歩く。
:10/01/18 10:17
:PC
:☆☆☆
#295 [ゅぃ]
誰かあたしの周りにいないか、たまに辺りを見回す。
・・・・さっきからあたしの後ろから足音がする。
誰・・・・・?
あたしは不自然に思われないように後ろに振り向いた。
:10/01/18 10:18
:PC
:☆☆☆
#296 [ゅぃ]
・・・・・・
え。さっきの。
「あ」
え、どうゆうこと?
:10/01/18 10:18
:PC
:☆☆☆
#297 [ゅぃ]
「あ、心ちゃん、だよね。危ないし、送ってこっか?」
・・・・・はぃ?
「・・・・あの」
「車で来たからさ。ついでに送ってくよ」
:10/01/18 10:20
:PC
:☆☆☆
#298 [ゅぃ]
・・・・・車。
だめ。だめ。絶対だめ。
知らない人の言うことなんか信用しちゃだめだ。
「あのっいいです!あたし、電車で帰りますから!」
:10/01/18 10:21
:PC
:☆☆☆
#299 [ゅぃ]
「や、マジ危ないし、送ってくって」
そう言って翔輝という男はあたしの腕を引っ張った。
「・・・・・やッ!!!!」
・・・・あの時が、・・・蘇ってくる。
:10/01/18 10:24
:PC
:☆☆☆
#300 [ゅぃ]
翔輝は驚いたのか、あたしの腕から手を離した。
「・・・・わりぃ、いきなり触ったり・・・・・」
翔輝は謝ってきた。
:10/01/18 10:26
:PC
:☆☆☆
#301 [ゅぃ]
「・・・・あたしも・・・ごめんなさい。いきなり大声上げて・・・・」
あたしも謝ると、そこから沈黙が続いた。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
:10/01/18 10:26
:PC
:☆☆☆
#302 [ゅぃ]
そして、
「・・・あのさ、夜道・・・怖いんだろ?」
「・・・・え」
「ずっとそわそわしてたからさ」
:10/01/18 10:27
:PC
:☆☆☆
#303 [ゅぃ]
「・・・うん」
・・・・この人、分かったんだ。
「俺なんもしねぇから、送ってくよ。最近夜、変質者出るらしいし」
:10/01/18 10:28
:PC
:☆☆☆
#304 [ゅぃ]
・・・・・変質者!?
あたしは翔輝の目を見て、この人は嘘はついていない
そう思った。
:10/01/18 10:30
:PC
:☆☆☆
#305 [ゅぃ]
あたしが黙りこんでいると、
「行くぞ?」
そう言って翔輝はあたしの肩をポンっと叩き、駐車場へ入っていった。
・・・・・あたしは、変質者には会いたくないから、車で送ってもらうことにした。
:10/01/18 10:33
:PC
:☆☆☆
#306 [ゅぃ]
「助手席、座って」
翔輝は指で助手席を指して、あたしに言った。
「あ、うん」
あたしは言われた通り助手席に座った。
:10/01/18 10:35
:PC
:☆☆☆
#307 [ゅぃ]
「・・・ごめんね、煙草臭くて」
「やっ全然!」
「あ、あとさー」
「?」
:10/01/18 10:35
:PC
:☆☆☆
#308 [ゅぃ]
「人にぶつかられて転んだだけで、こんなとこに傷できんの
手使えない人くらいじゃない?」
翔輝は口の傷をあたしに見せて言った。
「あ・・・・・」
:10/01/18 10:36
:PC
:☆☆☆
#309 [ゅぃ]
・・・確かに。
「心ってさ、亜美と連れなんだよな?ってことは、俺より1コ下?」
え・・・いきなり呼び捨て?
:10/01/18 10:38
:PC
:☆☆☆
#310 [ゅぃ]
「あ、そうみたいです・・・・」
「・・・・あのさ、敬語いーからね」
「えっ・・・うん」
「あと、俺のこと、翔輝でいーから。
ってか俺さっき、すでに呼び捨てで呼んだよな」
:10/01/18 10:40
:PC
:☆☆☆
#311 [ゅぃ]
「わかった」
「・・・心ってさ、天然?」
「・・・・たまに言われる」
「やっぱり」
:10/01/18 10:40
:PC
:☆☆☆
#312 [ゅぃ]
翔輝とあたしはお互いを名前で呼び合うようになった。
・・・もう、会うこともないかもしれない人だけど。
翔輝は聞きたい事をあたしに聞いて満足したのか、
あたしがつまらない女だから、もう喋らなくなったのか・・・
車が走っている間会話は特になかった。
:10/01/19 17:14
:PC
:☆☆☆
#313 [ゅぃ]
「家どこ?」
「次どっち?」
って翔輝が聞く質問に「右」「左」そう答えるだけだった。
:10/01/19 17:15
:PC
:☆☆☆
#314 [ゅぃ]
俺なんもしねぇから
そう言った翔輝。
本当に何もしなかった。
っていうか、あたしが男の人に敏感になりすぎてるだけなんだよね。
:10/01/19 17:16
:PC
:☆☆☆
#315 [ゅぃ]
「なぁ」
「・・・なに?」
「心ってさ、一人暮らし?怖くない夜とか?
「や、亜美と一緒に暮らしてるから・・・って今日は一人だけど・・・」
:10/01/19 17:17
:PC
:☆☆☆
#316 [ゅぃ]
っ!あたし何言ってんの!
今日会ったばっかりの人に!
・・・もしかしたら襲われるかもしれないじゃん!!!
・・・言った事に後悔。(泣)
:10/01/19 17:18
:PC
:☆☆☆
#317 [ゅぃ]
「心のことだったんだ」
「へ?」
「はは、なにその声」
何が?って思って変な声が出て、翔輝がそれに対して笑った。
:10/01/19 17:19
:PC
:☆☆☆
#318 [ゅぃ]
「一登と亜美といたときにさぁ、亜美が言ってたんだ。
連れと二人暮らしだって」
「あ、そういうことか」
「うん」
:10/01/19 17:20
:PC
:☆☆☆
#319 [ゅぃ]
「心だったんだな」
「うん・・」
それから翔輝はちゃんと家まで送ってくれた。
本当は夜道を一人で歩くのは怖いから、本当に助かった。
:10/01/19 17:23
:PC
:☆☆☆
#320 [ゅぃ]
「送ってくれてありがとう」
「おう。ちゃんと戸締まりしろよ?じゃあまたな」
「・・・うん」
またな、か。
:10/01/19 17:25
:PC
:☆☆☆
#321 [ゅぃ]
・・・・・・
「心、またな。・・・・・愛してる」
直哉・・・・・
:10/01/19 17:26
:PC
:☆☆☆
#322 [ゅぃ]
・・・直哉があたしに言った言葉。
どうして直哉の事なんか思い出すんだろう。
今更。・・・直哉はあたしを裏切ったのに。
・・・思い出すのは、もうやめよう。
:10/01/19 17:27
:PC
:☆☆☆
#323 [ゅぃ]
その日、あたしは涙を流して眠った。
ピッピッピッ
・・・・ぅるさいなぁ・・・。
:10/01/19 17:28
:PC
:☆☆☆
#324 [ゅぃ]
ピッ
あたしは携帯のアラームを荒々しく止めた。
・・・・・起きなきゃ。
:10/01/19 17:29
:PC
:☆☆☆
#325 [ゅぃ]
ガチャ
ドアをあけると、亜美がソファで眠っていた。
「え・・・亜美?」
「・・・・・こころ〜?」
:10/01/19 17:29
:PC
:☆☆☆
#326 [ゅぃ]
「えっいつ帰ってきたの?」
「ん〜・・・ちょっと前に・・・一登に送ってもらった・・・ふあぁぁ」
「そうだったんだ。ほら、ベッドで寝ないと風邪引くよ〜」
:10/01/19 17:30
:PC
:☆☆☆
#327 [ゅぃ]
「え、なに心、仕事?」
「うん。昨日電話で、今日入ってくれって言われて・・・」
「そっかぁ・・・頑張ってね」
「うん、じゃー、シャワー浴びてくる!」
:10/01/19 17:31
:PC
:☆☆☆
#328 [ゅぃ]
あたしはシャワーを軽く浴びて、
髪の毛をセットして、メイクをして、家を出た。
・・・昨日泣いたから、目が少し腫れていた。
誤魔化せる程度でよかった・・・。
:10/01/19 17:34
:PC
:☆☆☆
#329 [ゅぃ]
その日は夕方まで仕事をして、真っ直ぐ家に帰った。
・・・・そんな日が続いて、翔輝に会ってから一週間が経っていた。
:10/01/19 17:36
:PC
:☆☆☆
#330 [ゅぃ]
日曜日。
今日はたまたま仕事が休みだった。
「ねぇー心」
「なに〜?」
:10/01/19 17:37
:PC
:☆☆☆
#331 [ゅぃ]
「一登と、翔輝いたでしょー?今日ご飯食べに行かない?って♪」
「ご飯?うん、いいよー」
「りょうかーい♪」
なんで翔輝もくるんだろう・・・・。
:10/01/19 17:38
:PC
:☆☆☆
#332 [ゅぃ]
「亜美」
「ん?」
「なんで・・翔輝・・・も、くるの?」
「あ、ごめん嫌だった?心が嫌なら断れるよ?」
:10/01/19 18:00
:PC
:☆☆☆
#333 [ゅぃ]
「やっそうじゃないんだけど・・・、なんで翔輝なのかなぁ?と思って・・・」
「亜美もなんで翔輝なのか分かんないんだけど・・・・
単に一登と翔輝、仲良いし」
「そっか・・・・」
:10/01/19 18:01
:PC
:☆☆☆
#334 [ゅぃ]
「心。大丈夫だよ。翔輝は」
「え?」
「翔輝は良い人だよ。亜美もずっと前から知ってるし♪
だから、翔輝は大丈夫っ」
「うん。あたしも、そう思う」
:10/01/19 18:02
:PC
:☆☆☆
#335 [ゅぃ]
「あ、この間、送ってもらったって言ってたもんね?
てかごめんね。亜美、飲み過ぎちゃって・・・・・(泣)」
「亜美のせいじゃないって!仕事だっていきなり入ったんだし!」
:10/01/19 18:05
:PC
:☆☆☆
#336 [ゅぃ]
亜美と話していたら、結構時間が経っていて、
あたしと亜美は急いで用意をして、待ち合わせの居酒屋へ行った。
今日は飲むぞ〜♪
:10/01/19 18:07
:PC
:☆☆☆
#337 [ゅぃ]
居酒屋へ入ると一登と翔輝はもうきていた。
「やっほー♪」
「おー昨日ぶり〜(笑)」
:10/01/19 18:08
:PC
:☆☆☆
#338 [ゅぃ]
翔輝と目が合って、翔輝はあたしに笑った。
あたしも笑い返した。
席は、円になっていて、翔輝、あたし、亜美、一登、っていう順番だった。
:10/01/19 18:10
:PC
:☆☆☆
#339 [ゅぃ]
「何飲む?」
「俺、とりあえずビールな」
「俺も〜亜美と心は?」
「亜美、酎ハイピーチ♪」
「んーあたしはカシスオレンジ」
:10/01/19 18:12
:PC
:☆☆☆
#340 [ゅぃ]
30分後・・・・・
「・・・・さむい」
「心、大丈夫?」
「大丈夫かぁ?今日ペース早くね?」
:10/01/19 18:14
:PC
:☆☆☆
#341 [ゅぃ]
「大丈夫・・・・」
「あー、これ使えよ」
そう言って翔輝は上着をあたしに渡してきた。
「え・・・でも」
「いーから、使え」
:10/01/19 18:15
:PC
:☆☆☆
#342 [ゅぃ]
「も〜、心は飲む時、毛布持ってこなくちゃね!」
「あははは。あたしの身体おかしいよ〜」
「やぁ、でも結構いるんじゃん?飲むと寒くなるやつって」
「人それぞれだもんな。酒飲んで出る症状って」
:10/01/19 18:16
:PC
:☆☆☆
#343 [ゅぃ]
・・・確かに。
「まぁ翔輝は酒飲んでも飲んでなくても、変わんねぇよな!」
「あっ言えてる!」
「そーか?」
:10/01/19 18:17
:PC
:☆☆☆
#344 [ゅぃ]
「だって、結構飲んでるもんね・・・・」
翔輝・・・今何杯目?
「でも、俺酒飲むと暑くなるわ」
「心と反対じゃん♪(笑)」
:10/01/19 18:18
:PC
:☆☆☆
#345 [ゅぃ]
それからあたしは、翔輝に借りた上着を着て、残りの時間を過ごした。
翔輝から上着を受け取った時、煙草と香水の混じった臭いがした。
・・・なんか、翔輝の煙草のにおいは嫌いじゃない。
:10/01/20 14:31
:PC
:☆☆☆
#346 [ゅぃ]
「・・・心、大丈夫か?」
「え?」
翔輝がいきなりあたしに話しかけた。
:10/01/20 14:31
:PC
:☆☆☆
#347 [ゅぃ]
「・・・なにが?」
「や、・・・・寒いの?」
「うん・・・。上着・・・貸してくれたから、あったかいよ」
正直、翔輝とまた会って、こうして話すとか思ってもなかった。
:10/01/20 14:33
:PC
:☆☆☆
#348 [ゅぃ]
今までのあたしなら、こんなことはなかった。
男の人と話して、こうして一緒に飲んだりして。
・・・でも、まだ人を信じることはできない。
:10/01/20 14:33
:PC
:☆☆☆
#349 [ゅぃ]
「そっか」
翔輝はフっと笑って言った。
結局その日は、10時くらいまで飲んでいた。
:10/01/20 14:34
:PC
:☆☆☆
#350 [ゅぃ]
「タクシーで帰るかぁ」
「おう」
「てか寒い〜!!あ!心っ翔輝の上着!」
:10/01/20 14:36
:PC
:☆☆☆
#351 [ゅぃ]
「や、いいよ亜美。俺、暑いし(笑)」
あたしは飲み過ぎていて、みんなの声が遠くから聞こえる感覚だった。
・・・・・やばい、ほんとに飲み過ぎた・・・・。
「・・・・ぁりがとう」
:10/01/20 14:37
:PC
:☆☆☆
#352 [ゅぃ]
翔輝に聞こえたか分からなかったけど、
あたしは聞こえるか聞こえないかの声でお礼を言った。
「おう」
あ・・・聞こえたんだ。
:10/01/20 14:38
:PC
:☆☆☆
#353 [ゅぃ]
それからあたしと亜美は、タクシーで家に帰った。
・・・・家について、あたしはそのままベッドで眠っていた。
:10/01/20 14:39
:PC
:☆☆☆
#354 [ゅぃ]
「・・・・ん〜」
・・・あ、そういや昨日飲んだんだっけ・・・・。
今日は仕事も休みだし、掃除でもしよっかなぁ。
・・・あ。
:10/01/20 14:40
:PC
:☆☆☆
#355 [ゅぃ]
・・・この上着、翔輝のだよ・・・ね?
あ。昨日借りたんだっけ!
返すの忘れてた・・・ってか暑いからって貸してくれたんだっけ・・・。
返さなきゃ。
:10/01/20 14:42
:PC
:☆☆☆
#356 [ゅぃ]
「・・・亜美」
「あ、心〜おはよー」
「おはよう」
「どうしたの?」
:10/01/20 14:43
:PC
:☆☆☆
#357 [ゅぃ]
「あのさ・・・翔輝に、これ返さないと・・・」
「あ、昨日借りたやつ?」
「うん」
「亜美、翔輝の家知ってるから、一緒にいこっか?」
:10/01/20 14:44
:PC
:☆☆☆
#358 [ゅぃ]
「え、いいの?」
「亜美も今日は仕事休みだしさ♪」
「ありがとー亜美♪」
そのあとあたしはお風呂に入って、出かける用意をして
亜美と一緒に翔輝の家へ向かった。
:10/01/20 14:44
:PC
:☆☆☆
#359 [ゅぃ]
翔輝の家は、あたしの家と反対方向だった。
・・・なのに、この間送ってくれた。
亜美と電車に乗って、翔輝の家へと行った。
:10/01/20 14:45
:PC
:☆☆☆
#360 [ゅぃ]
〜翔輝side〜
:10/01/20 14:49
:PC
:☆☆☆
#361 [ゅぃ]
矢吹翔輝 (21)
どこにでもいるただの21歳。
俺には、両親も兄弟もいて、今まで何不自由なく生きてきた。
友達にも恵まれて、彼女も人並みにいた。
:10/01/20 14:57
:PC
:☆☆☆
#362 [ゅぃ]
それなりに遊んだ時期もあった。
・・・そんな俺が、初めて永遠だと思った恋。信じた恋。
初めて、こいつだけを一生幸せにしていきたい。
そう思った女。
:10/01/20 15:00
:PC
:☆☆☆
#363 [ゅぃ]
そいつに初めて会ったのは、寒い冬の夜のことだった。
・・・あいつは何かを背負って生きている。
俺はそう感じた。
:10/01/20 15:02
:PC
:☆☆☆
#364 [ゅぃ]
・・・・・ある日、仕事仲間の一登から、
「お前、服届いたから、取りに来いよ」
と、俺に電話があった。
:10/01/21 15:10
:PC
:☆☆☆
#365 [ゅぃ]
だから、その日の夜、一登の家に仕事の服を取りに行こうと思った。
近くの駐車場へ車をとめて、歩いて一登の部屋へ向かっていた。
・・・俺は、空を見上げるのが好きだった。
昔からの癖。
:10/01/21 15:12
:PC
:☆☆☆
#366 [ゅぃ]
・・・今日星やべぇ。
そんなことを思いながら、あんまり前を見ないで歩いていた。
すると、前を歩いている女とぶつかった。
:10/01/21 15:14
:PC
:☆☆☆
#367 [ゅぃ]
「いった・・・・・」
「・・・・・・って」
俺は女とぶつかった衝撃で、倒れて尻もちをついた。
ぃてぇ。
:10/01/21 15:15
:PC
:☆☆☆
#368 [ゅぃ]
ぶつかった女は尻もちをついて、ずっとうつむいている。
「・・・・ごめん大丈夫?」
俺はそう言い、女に手を差し伸べた。
:10/01/21 15:18
:PC
:☆☆☆
#369 [ゅぃ]
女は俺の手を握ろうとせず、
「大丈夫です。すいません」
と、そっけなく答えた。
女は立ち上がった。
・・・・・そのとき、俺はこの女に見惚れたんだ。
:10/01/21 15:19
:PC
:☆☆☆
#370 [ゅぃ]
外灯で照らされた顔。
長い前髪を横に流していて、二重で大きめの瞳。
鼻はスっとしていて、すごく整っている。唇は無駄なく厚い。
・・・・・茶髪の女。
:10/01/21 15:23
:PC
:☆☆☆
#371 [ゅぃ]
大人っぽい化粧が印象的だった。
俺はすぐに我に返って、
「俺前見てなくて・・・マジ大丈夫?」そう言った。
:10/01/21 15:24
:PC
:☆☆☆
#372 [ゅぃ]
「いえ、全然。・・・・・・あ」
女は返事をするなり、俺の口を見て驚いた顔をした。
・・・・・?
:10/01/21 15:25
:PC
:☆☆☆
#373 [ゅぃ]
「すいません!あたし・・・・怪我してる!!」
「・・・はぃ?」
女はいきなり俺にハンカチを差し出してきた。
・・・・は?はんかち?
:10/01/21 15:26
:PC
:☆☆☆
#374 [ゅぃ]
「口、血出てます!すいません転んだ時に・・・」
「あの、これ・・・・・」
「じゃあっすいません!あたし急いでるので・・・・」
そう言ってその女は足早に去って行った。
:10/01/22 13:22
:PC
:☆☆☆
#375 [ゅぃ]
俺はしばらくハンカチを持ったまま、呆然としていた。
・・・・、なんか、なんだ?今の・・・。
やべぇ、マジ・・・なんか・・・はは。俺なんだよ。
:10/01/22 13:23
:PC
:☆☆☆
#376 [ゅぃ]
俺はそのハンカチをポケットの中に突っ込んだ。
そしてゆっくり歩いて、一登の家へと向かった。
・・・・一登の家について玄関で話していると・・・
ガチャ
:10/01/22 13:31
:PC
:☆☆☆
#377 [ゅぃ]
いきなりドアが開いた。
俺が振り向くと・・・そこには・・・・
「あ」
「え」
さっきの女がいた。
:10/01/22 13:32
:PC
:☆☆☆
#378 [ゅぃ]
・・・・、え、なんだ?・・・。
やべぇ、マジ・・・なんか・・・はは。
俺どうしちゃったんだよ。
:10/01/22 13:34
:PC
:☆☆☆
#379 [ゅぃ]
「あ、さっきの・・・・」
「あ、あぁ・・・・すいませんでした!」
口ごもりながらも謝った。
どもるなんて俺らしくない。
どうしちゃったんだ?
:10/01/22 13:59
:PC
:☆☆☆
#380 [ゅぃ]
※378と379は、私が書いたものではありません;;
:10/01/22 16:23
:PC
:☆☆☆
#381 [ゅぃ]
「え?なに、知り合い?」
一登が言った。
「おー、さっきたまたまぶつかってさ・・・・」
「マジ?偶然だな」
:10/01/22 16:24
:PC
:☆☆☆
#382 [ゅぃ]
「あ、さっきは、すいませんでした」
さっきの女は俺に頭を下げて謝った。
だから、なんとなく俺も、反射的に頭を下げて謝った。
:10/01/22 16:26
:PC
:☆☆☆
#383 [ゅぃ]
・・・なんか、礼儀正しいっつーか、律儀っつーか、
俺より年上なのかな。とか思ってた。
「翔輝、上がれよ」
「おー」
:10/01/22 16:27
:PC
:☆☆☆
#384 [ゅぃ]
「よかったらお詫びしたいので、連絡先教えて下さい」
?
俺はミミを疑った。
:10/01/22 16:28
:PC
:☆☆☆
#385 [ゅぃ]
一登の彼女の亜美は、多分酒の飲み過ぎで潰れていた。
・・・亜美の知り合いか?
「あ、心。コイツ翔輝。同じ鳶職」
「あ、どうも」
:10/01/22 16:29
:PC
:☆☆☆
#386 [ゅぃ]
「こんちは」
心ってゆうのか・・・。
俺は心に笑いかけた。
:10/01/22 16:30
:PC
:☆☆☆
#387 [ゅぃ]
「で、翔輝。こっちが心。亜美の連れ」
やっぱり・・・亜美の連れだな。
・・は?待てよ。亜美と同い年だよな?・・・1個下かよ・・・。
:10/01/22 16:31
:PC
:☆☆☆
#388 [ゅぃ]
「心・・・ちゃんね。さっきはマジごめんね」
一応ちゃん付けで呼んだ。
俺は、初対面のヤツでも誰でも名前で呼ぶから、
ちゃん付けで呼ぶなんて、なんか変な感じだった。
:10/01/22 16:32
:PC
:☆☆☆
#389 [ゅぃ]
心は照れたように嬉しそうにうつむいた。
「お前らなんか良い雰囲気だな」
一登が冗談を言った。
「は?」
俺は一登を睨み付けた。
少し、声が上擦ってしまったかも知れない。
:10/01/22 17:57
:PC
:☆☆☆
#390 [ゅぃ]
「ばか言ってんじゃねーし」
心が見てんだろーが
:10/01/25 09:37
:PC
:☆☆☆
#391 [ゅぃ]
心は照れたようにうつむいたままだ。
なんだか変な気分だ。
「いいから今日は飲もうぜ」
:10/01/29 11:43
:PC
:☆☆☆
#392 [ゅぃ]
誰か読んでくれてますでしょうか?…
:10/01/29 11:51
:PC
:☆☆☆
#393 [姫愛]
見てます

いつも楽しみにしてるんで
頑張って下さい(>_<)!!
:10/01/29 11:58
:P905i
:☆☆☆
#394 [ゅぃ]
姫愛さん
ありがとうございます!
がんばります
:10/01/29 13:34
:PC
:☆☆☆
#395 [我輩は匿名である]
:10/01/29 15:44
:W65T
:☆☆☆
#396 [ゅぃ]
作者のゅぃです><
389からは、私が書いたものではありません。
心sideを見て貰えば分かると思います。
今まで放置していてすいませんでした;;
また書いていきたいので、読んでくれたら嬉しいです。
※なりすまし・荒しはやめてください。
:10/02/18 15:09
:PC
:☆☆☆
#397 [ゅぃ]
384から書いていきます。
:10/02/18 15:11
:PC
:☆☆☆
#398 [ゅぃ]
失礼しました;;;
389から書いていきます。
:10/02/18 15:14
:PC
:☆☆☆
#399 [ゅぃ]
「や・・・こちらこそです」
「あ、翔輝お前また喧嘩したのか?」
「あ?おー・・・まぁ余裕で勝ったけどな」
一登は俺の口を見て言った。
・・・あぁ、さっきの、これみてハンカチ渡したんだな。納得。
:10/02/18 15:18
:PC
:☆☆☆
#400 [ゅぃ]
ってか、転んだだけで口に傷って・・・、
できなくね?(笑)
俺がそんなことを考えてると、携帯の着信音が聞こえた。
心が電話で誰かと話していた。
:10/02/18 15:20
:PC
:☆☆☆
#401 [ゅぃ]
「・・・一登、ごめん。明日仕事入ったから、そろそろ帰るね」
電話を切るなり、心はそう言った。
「マジ?」
「亜美には言っといてっ!」
「おー、気ぃつけてなぁ」
:10/02/18 15:21
:PC
:☆☆☆
#402 [ゅぃ]
・・・・・・・・
「・・・俺もそろそろ帰るわ」
何でか分からないけど、俺は心が気になった。
:10/02/18 15:22
:PC
:☆☆☆
#403 [ゅぃ]
「来たばっかじゃん、お前」
「や、二人の邪魔しちゃ悪いし」
「・・・亜美、潰れてるけどな(笑)」
:10/02/18 15:23
:PC
:☆☆☆
#404 [ゅぃ]
「まぁまぁ。・・・じゃ、これは確かに受け取ったぞ」
「おー、明日頑張れよ、現場」
「おーまたな」
あーだりぃ。明日も仕事かよ。
そう思いながら、俺は心のあとに、一登の部屋を出た。
:10/02/18 15:25
:PC
:☆☆☆
#405 [ゅぃ]
外灯が照らす道を、また歩いていく。
俺の数メートル前には、心の姿があった。
・・・心は、何かを大事そうに持ちながら、少し肩をすくめて歩いている。
自分の周りをキョロキョロしながら、少し小走りで歩いている。
:10/02/18 15:27
:PC
:☆☆☆
#406 [ゅぃ]
・・・・・あ。夜道怖いんだ。さっきも歩いてたのに。
おいおい大丈夫かよ・・・・。
俺はそう思いながら、少しずつ心との距離を縮めて歩いた。
:10/02/18 15:29
:PC
:☆☆☆
#407 [ゅぃ]
すると心はゆっくりと立ち止まり、後ろに振り返った。
「あ」
俺を見るなりそう言った。
:10/02/18 15:29
:PC
:☆☆☆
#408 [ゅぃ]
「あ、心ちゃん、だよね。危ないし、送ってこっか?」
「・・・・あの」
心は困った顔を見せた。
「車で来たからさ。ついでに送ってくよ」
:10/02/18 15:31
:PC
:☆☆☆
#409 [ゅぃ]
心は少し何かを考えた顔をして、そのあとすぐに
「あのっいいです!あたし、電車で帰りますから!」
と断った。
「や、マジ危ないし、送ってくって」
あんなに怖がってたくせに・・・
最近ここら、変質者出るんだよな。
出くわしたりでもしたら、あぶねぇし。
:10/02/18 15:34
:PC
:☆☆☆
#410 [ゅぃ]
俺は心の腕を引っ張った。
「・・・・・やッ!!!!」
・・・・・・・・・え?
:10/02/18 15:36
:PC
:☆☆☆
#411 [ゅぃ]
心がいきなり大声を上げた。
心は俯き加減で、下を向いたまま動かなくなった。
・・・・・・・なんかあったのか?
俺はそう感じた。
:10/02/18 15:37
:PC
:☆☆☆
#412 [ゅぃ]
「・・・・わりぃ、いきなり触ったり・・・・・」
心が大声を上げて思い切り拒絶した。
俺はどうしてもそれが気になった。
・・・男嫌いな女も中にはいると思ってたけど、
心は違うと思った。もっと・・・何か深いモノがあるんだと思った。
:10/02/18 15:41
:PC
:☆☆☆
#413 [ゅぃ]
「・・・・あたしも・・・ごめんなさい。いきなり大声上げて・・・・」
心がゆっくりと口を開いて言った。
・・・どっちにしても、夜道とか危ないだろ。
マジ、ほっとけねぇ。
:10/02/18 15:43
:PC
:☆☆☆
#414 [ゅぃ]
「・・・あのさ、夜道・・・怖いんだろ?」
「・・・・え」
「ずっとそわそわしてたからさ」
俺がそう言うと、心は俺を見上げた。
:10/02/18 15:44
:PC
:☆☆☆
#415 [ゅぃ]
「・・・うん」
良かった。認めてくれて。
「俺なんもしねぇから、送ってくよ。最近夜、変質者出るらしいし」
:10/02/18 15:45
:PC
:☆☆☆
#416 [ゅぃ]
俺のその言葉に、心はギョっとした。
それから少し何かを考えていた。
・・・知らない男についてくんの、躊躇してんだな。
どうしても送り届けようと思った俺は、心の肩を少し叩いて駐車場へ向かった。
:10/02/18 15:48
:PC
:☆☆☆
#417 [ゅぃ]
いったん今日はここまでです。
:10/02/18 15:49
:PC
:☆☆☆
#418 [ゅぃ]
心は少し戸惑っていたけど、やっぱ変質者には会いたくないらしくて、
俺についてきた。
俺は心を助手席に座らせた。
「人にぶつかられて転んだだけで、こんなとこに傷できんの
手使えない人くらいじゃない?」
:10/02/19 13:40
:PC
:☆☆☆
#419 [ゅぃ]
俺は心に傷を見せて言った。
「あ・・・・・」
・・・・こいつ、天然?(笑)
:10/02/19 13:41
:PC
:☆☆☆
#420 [ゅぃ]
「心ってさ、亜美と連れなんだよな?ってことは、俺より1コ下?」
・・・やっぱ、年下に見えねーわ。
「あ、そうみたいです・・・・」
「・・・・あのさ、敬語いーからね」
:10/02/19 13:48
:PC
:☆☆☆
#421 [ゅぃ]
俺は心に、『翔輝』って呼ぶように言った。
「・・・心ってさ、天然?」
「・・・・たまに言われる」
「やっぱり」
やっぱ天然だな。(笑)
:10/02/19 13:52
:PC
:☆☆☆
#422 [ゅぃ]
その後は車を走らせながら、少し喋る程度だった。
「送ってくれてありがとう」
心が礼を言った。
「おう。ちゃんと戸締まりしろよ?じゃあまたな」
「・・・うん」
:10/02/19 13:54
:PC
:☆☆☆
#423 [ゅぃ]
・・・?
・・・・今、なんか元気なかったか?
気のせいか。
俺はその後家に帰った。
:10/02/19 13:56
:PC
:☆☆☆
#424 [ゅぃ]
・・・・・・・・・
・・・・
家に帰っても、頭の中にいるのは心だった。
・・・あの顔。一瞬だけ何か寂しそうな顔をしていた。
あれはやっぱり・・・気のせいなんかじゃなかったのか?
:10/02/19 13:57
:PC
:☆☆☆
#425 [ゅぃ]
なんか、また喋りてぇって思う自分がいる。
・・・・俺、きもい・・・。
その日は心のことを思い出してばっかりで、なかなか寝付けなかった。
:10/02/19 13:58
:PC
:☆☆☆
#426 [ゅぃ]
あの日から一週間位が経った。
「なぁ、一登」
「なんだぁ?」
:10/02/19 14:02
:PC
:☆☆☆
#427 [ゅぃ]
「今日さ、久しぶりに飲みに行かね?」
「あー今日さ、亜美と約束してたんだよ。3人で行こーぜ♪」
「おう。・・・あのさ、アイツは?」
「あいつ?」
:10/02/19 14:04
:PC
:☆☆☆
#428 [ゅぃ]
俺はまた心に会いたいと思っていた。
「・・・心だよ。こないだいたじゃん?」
「あぁ心か。心も誘うように言っとくよ」
「・・・・おぅ」
:10/02/19 14:04
:PC
:☆☆☆
#429 [ゅぃ]
「もしかして惚れたのかよ?(笑)」
「・・・ばーか」
会ってまた話がしたい。
:10/02/19 14:06
:PC
:☆☆☆
#430 [ゅぃ]
今日はここまでです><
:10/02/19 14:06
:PC
:☆☆☆
#431 [我輩は匿名である]
その日は、一登・亜美・心・俺で、飲みに行くことになって、
俺は内心浮かれていた。
「いらっしゃいませ〜」
居酒屋の店員がそう言ったから、心と亜美がきたか?
って思って、見てみると、一週間ぶりに会う心がいた。
:10/02/23 14:18
:PC
:☆☆☆
#432 [ゅぃ]
すいませんゅぃです;;;
:10/02/23 14:18
:PC
:☆☆☆
#433 [ゅぃ]
「やっほー♪」
「おー昨日ぶり〜(笑)」
マジ、こいつら(一登&亜美)仲いーってゆーか・・・
ラブラブってゆーか。
なんかいーよな。こうゆうの。
:10/02/23 14:19
:PC
:☆☆☆
#434 [ゅぃ]
心と目が合った俺は、心に笑いかけた。
したら心も、俺に笑い返してくれた。
俺はなんだかそれが、妙に嬉しかった。
・・・・乙女かよ、俺は。
:10/02/23 14:20
:PC
:☆☆☆
#435 [ゅぃ]
俺の隣に座ったのは心だった。
30分くらいが経った頃。
「・・・・さむい」
「心、大丈夫?」
「大丈夫かぁ?今日ペース早くね?」
:10/02/23 14:21
:PC
:☆☆☆
#436 [ゅぃ]
心がいきなり寒いと言い出した。
なんだぁ?酒飲んだら寒くなんのか?
心は身震いをしながら、頬を少し赤く染めている。
「あー、これ使えよ」
:10/02/23 14:23
:PC
:☆☆☆
#437 [ゅぃ]
俺は心に自分の上着を渡した。
心は少し遠慮していたけど、俺は無理矢理上着を着せた。
その日はみんな飲みまくって、話したりして、解散になった。
心とは少ししか喋らなかったけど、俺は楽しかった。
:10/02/23 14:26
:PC
:☆☆☆
#438 [ゅぃ]
帰り際、心が俺に「・・・・ぁりがとう」と、言った。
俺は心がいつ喋りかけてきてもいいように、
ずっと心を意識していた。
だから、心が何て言っても聞き取れるようにしていた。
:10/02/23 14:27
:PC
:☆☆☆
#439 [ゅぃ]
その後一登とタクシーに乗って、家に帰った。
「・・・・・あ。番号聞くの忘れた」
ベッドに入る前、俺は気付いた。
・・・・次会ったとき聞こう。俺はそう思い眠りについた。
:10/02/23 14:29
:PC
:☆☆☆
#440 [ゅぃ]
・・・・・・・・・
・・・・
ーーーン
・・ピンポーン
「・・・・誰だ?」
:10/02/23 14:30
:PC
:☆☆☆
#441 [ゅぃ]
次の日俺は、インターホンの音で目が覚めた。
・・・・一登か?
俺はそう思い、ベッドの近くにあったゴムで、少し伸びてきている前髪をくくった。
・・ちなみに、可愛い妹(小1)からもらった、キャラクターのゴム。
:10/02/23 14:34
:PC
:☆☆☆
#442 [ゅぃ]
「はーい・・・・」
俺は返事をしてドアを開けた。
そこにいたのは・・・・
「・・・あ」
「!?」
:10/02/23 14:35
:PC
:☆☆☆
#443 [ゅぃ]
・・・・心だった。
「・・・え?あ・・・・」
「えっと・・・おはよう」
「あぁ・・・・・おはよう」
いきなり(朝から)なんで心がいるんだ?
:10/02/23 14:36
:PC
:☆☆☆
#444 [ゅぃ]
心は俺のことをジっと見つめている。
・・・てゆーか、俺の頭?
「・・・・・キティちゃん」
心は俺の頭を見てそう呟いた。
「・・・・へ?」
:10/02/23 14:38
:PC
:☆☆☆
#445 [ゅぃ]
俺は少し素っ頓狂な声を出した。
「あ、ゴム。キティちゃんだなぁって思って・・・・」
「あー・・・これ、妹からもらったんだ」
「妹いるんだ」
「うん。今小1」
:10/02/23 14:39
:PC
:☆☆☆
#446 [ゅぃ]
なんか俺ら・・・普通に喋ってるし。
「・・・・あっ。実は今日・・・昨日借りた上着返しにきて・・・・」
そう言って心は持っていた袋を俺に差し出した。
「・・おー。さんきゅー。・・・・一人?」
俺は、なんで家知ってんだ?って思いながら聞いた。
:10/02/23 14:40
:PC
:☆☆☆
#447 [ゅぃ]
「亜美に連れてきてもらって・・・・ごめんね、朝から」
「上着なんか、いつでも良かったのに」
「・・・うん。たまたま仕事が休みで・・・・じゃあ、あたし帰るね」
心はそう言って帰ろうとした。
:10/02/23 14:42
:PC
:☆☆☆
#448 [ゅぃ]
「・・・・あ!ちょい待ってくんね?」
俺はそう言ってベッドに向かって走った。
携帯を手にして開くと、新着メールが入っていた。
・・・・亜美だ。
「今から心と家行くね!上着返しに☆」
・・・・俺、起きてねぇよ。
時計を見ると、もう10時半だった。
:10/02/23 14:44
:PC
:☆☆☆
#449 [ゅぃ]
俺は急いで心の所へ戻って、
「あのさ!携帯持ってる?・・・・番号交換しねぇ?」
俺は心に聞いた。
「・・・あ。うん、ちょっと待ってね」
心はそう言って鞄から携帯を取りだした。
:10/02/23 14:45
:PC
:☆☆☆
#450 [ゅぃ]
「はい」
俺と心は赤外線で番号を交換した。
「さんきゅー」
「うん。・・・じゃあ、亜美待ってるから・・・・」
:10/02/26 14:36
:PC
:☆☆☆
#451 [ゅぃ]
「おう。あ、亜美にメール気付かなかったって伝えといて?
・・・・またな」
「うんわかった。またね・・・・」
そう言って心は帰っていった。
:10/02/26 14:37
:PC
:☆☆☆
#452 [ゅぃ]
やべ。来るとか思わなかったし。
つーか俺寝起きじゃん?・・・・不意打ち(?)だろ・・・。
しかも普通に喋ったし。
あんな喋ったのって、あんまし無かったな。
ってまだ会うの3回目だけどさ。
:10/02/26 14:40
:PC
:☆☆☆
#453 [ゅぃ]
その後しばらく俺は、
新しく心の電話帳が入った液晶画面を眺めていた。
「・・・・いつ連絡しよっかな」
・・・・
:10/02/26 14:41
:PC
:☆☆☆
#454 [ゅぃ]
〜直哉side〜
:10/03/02 23:13
:PC
:☆☆☆
#455 [ゅぃ]
あの日・・・・・・
俺は心を裏切った。
・・・・・・・・・・・・
:10/03/02 23:13
:PC
:☆☆☆
#456 [ゅぃ]
・・・・・・・・
心と出逢ったのは、心が中学に入ってきた頃だった。
当時地元では、学年関係なくみんな仲が良かった。
男も。女も。
ある日たまり場に、クラスの女子が心を連れてきた。
:10/03/02 23:20
:PC
:☆☆☆
#457 [ゅぃ]
「あっサキだ!」
「サキ!おせーよ・・・ってだれだー?そのコ!」
「ごめんごめん!この子、心!2コ下だよ!
今日から心もよろしくね!」
「お〜心ちゃん!よろしくね!」
「よろしく〜♪」
:10/03/02 23:23
:PC
:☆☆☆
#458 [ゅぃ]
たまり場にいたヤツらが何やら騒いでいる。
サキが1年の子を連れてきた。
「直哉もこっちこいよ!」
「おー」
:10/03/02 23:25
:PC
:☆☆☆
#459 [ゅぃ]
連れてこられた子は周りの人とさっそく馴染んでいた。
「直哉!この子心だよ!」
「心です♪よろしくお願いします」
心は人なつっこい笑顔で俺に挨拶した。
:10/03/02 23:27
:PC
:☆☆☆
#460 [ゅぃ]
「おー。俺直哉。ってか敬語とかいーよ」
「そうだよ!ここじゃみんなタメだから♪」
俺が心に受けた第一印象。
それは・・・コイツかわえーな。妹みてぇ。犬みたいだし。
なんつーか・・・なつきやすいレトリバー犬みたいな???
いや、どっちかっつーと小型犬だけど。
:10/03/02 23:31
:PC
:☆☆☆
#461 [ゅぃ]
当時俺には、世菜っていう彼女がいた。
たまに喧嘩したりもするけど、仲も良かったし、
まぁまぁ付き合いも長かった。
世菜はおもしろいヤツだし、話も合った。
・・・だから、その時俺と心が付き合うなんて・・・・思ってもなかった。
:10/03/02 23:33
:PC
:☆☆☆
#462 [ゅぃ]
最初心は、たまり場でも、みんなの妹みてぇな存在で。
よく笑うし、犬じゃねぇけどよく走るし(?)
たまにドジだったりもする。
いつも一緒にいて笑ってた。
:10/03/02 23:37
:PC
:☆☆☆
#463 [ゅぃ]
「・・・直哉」
「んー?」
「直哉って、彼女とどこまで行ってんの?」
「ぶっ!!」
心がいきなり変な事聞いてきやがった。
俺は飲んでいたコーヒーを思い切り噴いた。
:10/03/02 23:40
:PC
:☆☆☆
#464 [ゅぃ]
「ちょっとー!!かかった!」
「おまっ!いきなり何言い出すんだよ!中1がそんな事に興味持つの、まだ早いわ!」
コイツ何言い出すんだよマジで・・・・・。
そりゃ男同士とかで話したりすんのは別だけど、
心になると話が違ってくる。
:10/03/02 23:45
:PC
:☆☆☆
#465 [ゅぃ]
「ねぇー!教えてよ!」
「・・・・だめ」
「んー・・・じゃあ、どうやってすんの?」
「・・・何が?」
:10/03/02 23:46
:PC
:☆☆☆
#466 [ゅぃ]
「・・・・・セック・・・」
数秒で心の聞きたい事を理解した俺は、
心が最後の言葉を言い出す前に、心の口を手で塞いだ。
「お前にはまだ早い!」
「んー!!・・・ぷはっ。いーじゃんか!」
:10/03/02 23:49
:PC
:☆☆☆
#467 [ゅぃ]
「だめなもんはだめ」
「なんでー!」
「なんでも」
「どうしてー!」
「どうしても」
:10/03/02 23:49
:PC
:☆☆☆
#468 [ゅぃ]
「・・・・いいじゃんか」
心がぼそっと呟いた。
「はぁ・・・心なんでそんなんに興味持つの?」
「・・・・あたしだけだったから」
「・・・・はい?」
:10/03/03 13:06
:PC
:☆☆☆
#469 [ゅぃ]
「・・・だから。そうゆー事知らないの、あたしだけだった。みんなは・・・クラスの友達とか、詳しかった」
「・・・そうか」
まぁ確かに俺も、中学入ってからはそんなんだったな。
でもやっぱ俺からは心に教えらんねぇな。
「心は、そのままでいいんだよ」
:10/03/03 13:11
:PC
:☆☆☆
#470 [ゅぃ]
俺はそう言っといた。
心は少しの間黙った後、「わかった」って言ってた。
それから時が過ぎて、俺は高校に入って、心は中二になった。
やっぱりみんな相変わらずで、高校に入っても、しょっちゅうたまり場にたまってた。もちろん心も。
:10/03/03 13:16
:PC
:☆☆☆
#471 [ゅぃ]
俺と世菜は、住んでいる区域が違ったから、中学も高校も違ったけど、相変わらずだった。週3くらいで会うペースだった。
・・・・・だから、俺と会ってない間に世菜が、誰とどこで何をしているのか、知らなかった。
俺は元々束縛とかもしないし、世菜を信じていた。
信じていたのに・・・・・・・。
:10/03/03 13:25
:PC
:☆☆☆
#472 [ゅぃ]
ある日俺はみんなでたまり場にいた。
世菜が、「今週中はずっと会えない」って言っていたから、俺はしばらくたまり場にいるつもりでいた。
・・・・・だけど、一週間の間心がずっと来なかった。
テスト期間でもないし、どうしたんだ?って思っていた次の週の火曜日。
やっと心が顔を見せた。
:10/03/03 13:34
:PC
:☆☆☆
#473 [ゅぃ]
「やっほー」
「あ!心!やっときたな〜」
「心にお菓子買ってきてるからおいで〜♪」
・・・・・・
「なぁ、直哉」
:10/03/03 13:36
:PC
:☆☆☆
#474 [ゅぃ]
俺の隣にいたヤツが俺に話しかけてきた。
「んー?」
「心さ、最近彼氏できたんだって」
「・・・・・彼氏?」
「うん。なんかさ、隣の中学のヤツらしーよ」
俺はそのとき心に彼氏ができたと知った。
:10/03/03 13:42
:PC
:☆☆☆
#475 [ゅぃ]
「そーいや俺らがまだ中三だった頃にも、いたって聞いた。誰だとは聞かなかったけど」
おいおい、俺は聞いてねぇぞ?
心のヤツなんも言わなかったじゃねぇか。
でも別に俺は世菜だけだったし、兄貴分として気になった。
:10/03/03 13:45
:PC
:☆☆☆
#476 [ゅぃ]
「直哉〜久しぶり」
そう言って心は俺に近づいてきた。
「おー久しぶりじゃん。元気か?」
心が近づいてきた時にふわっと甘い香りがした。
心は俺の隣に腰かけた。
その甘い香りは俺のすぐ近くにあって、俺の鼻をくすぐった。
:10/03/03 13:50
:PC
:☆☆☆
#477 [ゅぃ]
「元気だよ!高校はどう?」
そうやって俺に話しかけてくる心を見ると、睫毛がカールされていた。唇は、淡いピンク色。
なんだよコイツ。彼氏できたからって色気付いてんのか?
薄化粧しやがって。
「おー楽しいよ。・・・・心彼氏できたんだろ?」
:10/03/03 13:53
:PC
:☆☆☆
#478 [ゅぃ]
すると心は少し照れたように「・・・・ぅん」って答えた。
「俺の知ってるヤツか?」
「おい〜直哉。お前心の父ちゃんかよ!」
「みたいみたい」
周りの奴らがそう言ってきた。
:10/03/03 13:54
:PC
:☆☆☆
#479 [ゅぃ]
「父ちゃんじゃねぇよ」
「いや、直哉今本当にお父さんみだいだった(笑)」
「直哉パパ〜♪」
周りの奴らはそう言って笑っていた。
俺は心がそうやってだんだんキレイになっていくんだなぁ。と思うと、少し寂しかった。
:10/03/03 13:57
:PC
:☆☆☆
#480 [ゅぃ]
でもそれは、本当に父親が娘に対して思うような感情で。
てか、妹より父親かよ。って思った。
その日を境に心はだんだんキレイになっていくように見えた。
「サキちゃん!メイク教えて!」
心はサキやクラスの女子に、化粧の仕方とか教わってた。
:10/03/03 13:59
:PC
:☆☆☆
#481 [ゅぃ]
「おじゃましまーす♪」
「亜美きたぁ!」
「亜美、先生なんだったのー?」
心と亜美は仲が良かったから、亜美もよく来ていた。
亜美も彼氏がいるらしくて、最近はちょくちょくしか来ていなかった。
:10/03/03 14:03
:PC
:☆☆☆
#482 [ゅぃ]
「・・・・・みんな恋愛してんな」
「え、どうしたいきなり(笑)直哉もしてるじゃんかよ?」
「いやなんつーかさ、初々しいじゃん?」
「まぁなぁ。かわいいよなぁこの頃の恋愛って。てかお前らも充分らぶいから!」
「そうか・・・・?」
:10/03/08 13:15
:PC
:☆☆☆
#483 [ゅぃ]
「やっぱ付き合い長いと、新鮮味って無くならねぇ?」
「そーだな。女って新鮮味ばっか求めるじゃん?でも世菜は全然そんなんじゃねぇんだよな」
「へぇ。ま、直哉も世菜も大人だからな」
:10/03/08 13:21
:PC
:☆☆☆
#484 [ゅぃ]
男女の付き合いって、初めはすげぇ幸せそうにしてる。
お互いが言う事にいちいち照れたりして、ドキドキしたりして。
俺と世菜も最初はそうだった。
でも、段々慣れみたいなものが出てきて、俺はそっちの方が楽だったし、世菜もなんにも言わなかった。俺にわがままなんかも言わなかった。
:10/03/08 13:24
:PC
:☆☆☆
#485 [ゅぃ]
だから、心や亜美たちがやけに幸せそうに感じた。
彼氏できたんだろ?って聞くだけで恥ずかしそうにして。
例えば俺と世菜は、二人で外歩いてる時は手繋いだりするけど、
ただ手繋いでて、お互いなんか喋り会ってるだけ。
俺は幸せだなとは思うけど、ドキドキもなんもしない。
:10/03/08 13:28
:PC
:☆☆☆
#486 [ゅぃ]
そういうもんなんだろう。
・・・・・
俺の隣に世菜がいることが当たり前なんだ。って、毎日そう思いながら過ごしてきた。
・・・・でも、そんな当たり前な事が簡単に崩れ去ることを、俺は知ることになる・・・・。
:10/03/08 13:40
:PC
:☆☆☆
#487 [ゅぃ]
・・・・・・・
ある日。俺はいつものように学校へ行った。
その日は天気予報が見事に外れて、朝は晴れていたのに、学校が終わる頃になると、曇り空が広がっていた。
その日は世菜の家に行くことになってて、俺は放課後になると世菜の家まで急いだ。
:10/03/08 13:45
:PC
:☆☆☆
#488 [ゅぃ]
世菜の家に着く頃には、雨はぽつぽつと降り出してきていた。
・・・・・これは、きっとこれから起こる事の前触れだったに違いない。
ピンポーン・・・・・
俺はインターホンを鳴らした。
:10/03/08 13:48
:PC
:☆☆☆
#489 [ゅぃ]
でも世菜はなかなか出てこない。
・・・3回目くらいでやっと世菜が玄関に来た。
「ごめん!トイレ行ってた!上がって」
「おう。おじゃましまーす」
俺は特になにも気にしなかった。
:10/03/08 13:49
:PC
:☆☆☆
#490 [ゅぃ]
「お茶入れてくるから、さきに部屋行ってて?」
「はいよー」
俺は軽く返事をして世菜の部屋へ行った。
いつもは綺麗に片付いている部屋は、少しだけ散らかっていた。
俺はベッドに腰を下ろして待っていた。
そのとき、クラスのヤツから電話が掛かってきた。
:10/03/08 13:53
:PC
:☆☆☆
#491 [ゅぃ]
ピ
「あ!直哉?」
「おう。どうした?」
「あのさぁ!実はな・・・サキがこないだ、岡本と別れたじゃん?んで!今日気晴らしにカラオケ行くことになってさぁ・・・」
:10/03/08 13:55
:PC
:☆☆☆
#492 [ゅぃ]
電話の内容はカラオケに行こうって話だった。
サキには彼氏がいて、最近別れたって話を聞いていた。
「俺今、世菜んちなんだわ。行けたら行くな」
「了解!あ!あとさぁ・・・心も別れたんだと」
「・・・マジ?」
心も彼氏と別れたと聞いた。
:10/03/08 13:58
:PC
:☆☆☆
#493 [ゅぃ]
理由を聞くと、心の元彼は、心がたまり場に行くことを良く思ってなかったらしい。
自分の知らない男もいるとかって、反対していた。
でも心はみんな仲が良いし、みんな大事な友達だ。って言ったらしい。
その理由で彼氏と喧嘩して別れたと聞いた。
:10/03/08 14:01
:PC
:☆☆☆
#494 [ゅぃ]
「・・・ま、中学生の恋愛って喧嘩して別れるとか多いもんな」
「だなぁ。なんかみんな別れてね?」
しばらくの間ずっと雑談していた。
気付いたらもう10以上は経ってて・・・・
「ま、そーゆうわけだ。じゃまたな」
「おう、またな」
:10/03/08 14:04
:PC
:☆☆☆
#495 [ゅぃ]
電話を終えてからも世菜はまだこない。
どうしたんだ?そう思っていると世菜が部屋に来た。
「ごめんー。ちょっと時間掛かった」
「おーさんきゅー」
:10/03/08 14:06
:PC
:☆☆☆
#496 [ゅぃ]
それからテレビをつけて話したりしていた。
二人でベッドにねっころがりながら、キスしたりしていると、
自然な流れで俺は世菜の胸を触ったりしていた。
すると・・・・・
:10/03/08 14:08
:PC
:☆☆☆
#497 [ゅぃ]
「・・・・っ直哉、ちょっと待って」
そう言って世菜はいきなり部屋を飛び出していった。
・・・・・なんなんだ?
世菜は机の上に置いていた鞄の中からタオルを取りだした。
その瞬間机の上から鞄が勢い良く落ちた。
:10/03/08 14:10
:PC
:☆☆☆
#498 [ゅぃ]
バサバサ!!
鞄の中身がいっきに出てきた。
ノート・教科書・財布・手帳。
・・・・・俺は一点を見つめたまま動けなくなった。
:10/03/08 14:11
:PC
:☆☆☆
#499 [ゅぃ]
数秒間思考が停止した。
・・・は?うそだろ・・・・なんでこんなもん・・・・・
・・・・・・それは、エコー写真だった。
テレビや映画でよく見る、赤ちゃんのエコー写真。
:10/03/08 14:13
:PC
:☆☆☆
#500 [ゅぃ]
俺でも知っているその白黒写真に、俺は手を伸ばした。
・・・・・世菜、妊娠・・・してんのか?
うそだろ?・・・・ってことは、父親は俺だよな?
・・・・・やべぇ。俺、なにしてんだよ。
:10/03/08 14:14
:PC
:☆☆☆
#501 [ゅぃ]
・・・・・・・避妊はちゃんとしていた。
避妊はしていても、中で出さなくても妊娠すると聞いたことはある。
でもまさか・・・・世菜がそうなると思ってもなかった。
頭の中はとにかく、「やべぇ」。
それだけだった。
:10/03/08 14:17
:PC
:☆☆☆
#502 [ゅぃ]
俺はしばらくその写真を見つめていた。
「・・か・・・てよ!」
「・・・・だ・・よ!!」
・・・・下から微かに怒鳴り声が聞こえた。・・・・世菜?
:10/03/08 14:20
:PC
:☆☆☆
#503 [ゅぃ]
俺はゆっくり腰を上げて、その声に耳を傾けながら、階段を下りた。
・・・・・嫌な予感がした。・・・・その怒鳴り声が男の声だったから。
「・・お願い帰って!!!」
「んだよ来てんだろ!?さっさと話つけろや!!!」
:10/03/08 14:23
:PC
:☆☆☆
#504 [ゅぃ]
俺は自分の目と耳を疑った。
・・・目の前には、世菜を怒鳴り付けている男がいた。
「・・・・・世菜?」
「っ!!直哉・・・・・・っ」
男は俺を睨み付けていた。
俺も男を睨み返した。
:10/03/08 14:27
:PC
:☆☆☆
#505 [ゅぃ]
俺は男を見て思い出した。
・・・・コイツ、世菜の元彼だ。
髪型が変わっていて、一瞬誰だか分からなかった。
「世菜・・・・・何やってんの?」
「っ直哉!!あたし・・・・・」
:10/03/08 14:30
:PC
:☆☆☆
#506 [ゅぃ]
「こいつ、妊娠してんだよ!!!」
世菜の元彼が怒鳴った。
「・・・ッやめて!!!」
「どーせ分かることなんだよ!!!」
「・・・・・世菜。どーゆーこと?」
本当は聞かなくても分かっていた・・・・。
:10/03/08 14:35
:PC
:☆☆☆
#507 [ゅぃ]
「・・・っごめ・・んなさいっ・・・・!!」
「・・・何誤ってんだよ?」
「ごめっ・・・っ直哉・・・あったし・・・・・」
〜♪
世菜が俺に謝る中、携帯が鳴った。
:10/03/08 14:39
:PC
:☆☆☆
#508 [ゅぃ]
「ちっ」
男は舌打ちして電話に出た。
「・・・・俺だ。・・・・あぁ・・・・・・分かった」
「っ・・・・・ぅ・・・・っく」
世菜は泣きながら嗚咽を繰り返している。
:10/03/08 14:41
:PC
:☆☆☆
#509 [ゅぃ]
ピ
男は電話を切るなり「・・・・話つけとけよ」
・・・そう低い声で世菜に言った。
最後に俺を睨み付けて男は帰っていった。
・・・・・・・・
:10/03/08 14:42
:PC
:☆☆☆
#510 [ゅぃ]
「・・・・・・世菜」
「・・・ぅぅ・・・っ」
「世菜。何があったのか話してくれよ・・・・・?」
「・・・・ごっめんな・・さぃ・・・・・・」
俺は泣いて謝り続ける世菜に対して、段々腹が立ってきた。
:10/03/08 14:44
:PC
:☆☆☆
#511 [ゅぃ]
「・・・・何なんだよ!!ちゃんと言えよ!!!」
「・・・ッ」
俺がそう怒鳴ると世菜は身体をビクつかせた。
「ごめ・・・・「なんで謝るんだよ!?俺に謝るようなことしたのか!?どうなんだよ!!!」
:10/03/08 14:45
:PC
:☆☆☆
#512 [ゅぃ]
自分の彼女にこんな怒鳴りつけるのは、初めてだった。
・・・泣き続けてる世菜に怒りが芽生えた。
「おい!!お前浮気したんだろ!?あいつお前の元彼なんだろ!?」
「・・・ぁ・・・・っっ」
「なんとか言えよ!!!!」
:10/03/08 14:48
:PC
:☆☆☆
#513 [ゅぃ]
「・・・・・・ごめっなさい・・・・・・」
世菜はそう言って俺に頭を下げてきた。
「・・・・・嘘だろ。なんなんだよ、俺の知らないとこで会ってたのかよ!?」
俺がそう言うと、世菜は小さく頷いた。
:10/03/08 14:50
:PC
:☆☆☆
#514 [ゅぃ]
「・・・・・・ふざけんな!!!!」
ドンッ
俺は思い切り壁を殴り付けた。
世菜が大きく震え上がった。
・・・・拳に痛みなんか感じない。今は怒りの方が大きい。
:10/03/08 14:53
:PC
:☆☆☆
#515 [ゅぃ]
しばらくの間沈黙が続いた。
世菜も俺も、何も言わない・・・・・・。
もう、俺たちは終わりだ。
何もかも。
俺は静かに動いた。
階段を上がって、荷物を取り、もう一度階段を下りた。
:10/03/08 14:55
:PC
:☆☆☆
#516 [ゅぃ]
階段を下りると、世菜はさっきと同じ体制で蹲って泣いている。
嗚咽が聞こえる。肩を震わせて泣いている。
・・・・でも、俺はもう世菜の肩を抱くことはない。
「・・・・っなおやぁぁ・・・・・」
世菜が俺の名前を呼んだ。でも俺は世菜に返事をしない。
:10/03/08 14:57
:PC
:☆☆☆
#517 [ゅぃ]
「・・・・・っごめんねっ・・・・・あたしっ好きなの・・・・・」
好きと言われても、そんなの信じられない。
・・・・だってお前は、浮気しただろ?あの男と・・・俺の知らない所で会ってたんだろ?
もう・・・・俺・・・・・
:10/03/08 14:59
:PC
:☆☆☆
#518 [ゅぃ]
「信じらんねぇよ」
俺は言葉を吐き出した。
「・・・・っ好き・・なの・・・」
「・・・・・・俺・・・もう無理だ」
俺はそう言い残して、世菜の前から姿を消した。
:10/03/08 15:01
:PC
:☆☆☆
#519 [あすか]
:10/03/09 12:43
:N04A
:☆☆☆
#520 [ゅぃ]
>>519さん ありがとうございます!!!
もうこの小説読んでくれている方がいると思わなかったので
めちゃくちゃ嬉しいです!!! (ノω・、)
:10/03/09 15:31
:PC
:☆☆☆
#521 [ゅぃ]
更新します♪
:10/03/09 15:32
:PC
:☆☆☆
#522 [ゅぃ]
・・・・・・・・・・・
あぁ・・・そういや雨降ってたんだっけ。
世菜の家を出て、俺は傘も差さずに歩いていた。
いつのまにか雨は強く降り出していた。
・・・・・全然気付かなかった。
:10/03/09 15:34
:PC
:☆☆☆
#523 [ゅぃ]
あー・・・カラオケ。行けねぇよな、この格好じゃ。
てゆーか、電車乗るにしてもこの格好のままって・・・・・
「・・・・・・なんなんだょ・・・・」
嫌な日だ。・・・・今日は厄日だな。
:10/03/09 15:38
:PC
:☆☆☆
#524 [ゅぃ]
しばらく雨に打たれて考えていた。
どうして世菜は・・・・あの男と会っていたのか。
・・・・あの男のことが忘れられなかったのか?
俺、あの男より世菜を幸せにしてやれなかったのか?
俺は、それに気付いていなかったんだ・・・・。
・・・・・・ちくしょう。
:10/03/09 15:42
:PC
:☆☆☆
#525 [ゅぃ]
悔しかった。
あんなに一緒にいたのに・・・・愛し合ってたんじゃねぇのかよ?
・・・世菜は俺よりあの男が好きなんだ。
なんならちゃんと言ってほしかった。
あの男のことが忘れられないって。だから俺と別れようって・・・・。
俺、こんな別れ方したくなかったんだよ・・・・。
俺って・・・・なんだったんだ?
・・・・だから悔しかった。
:10/03/09 15:49
:PC
:☆☆☆
#526 [ゅぃ]
でも、それ以上に
・・・・・・・寂しかった。
あんなに一緒にいたから、愛し合っていたと思っていたから。
俺のことを誰よりも好きでいると思っていたから。
・・・・これからも一緒に、隣にいるんじゃなかったのかよ?
:10/03/09 15:50
:PC
:☆☆☆
#527 [ゅぃ]
・・・・でも、だからって・・・・・世菜がいくら俺を好きだと言おうと、
俺がいくら悔やんでも、俺はもう戻れないんだ。
何度謝られたって、どうしようもねぇんだ。
・・・・・もう、世菜との恋は終わりなんだ。
あの頃に戻ることはない。・・・・・・永遠に。
:10/03/09 15:53
:PC
:☆☆☆
#528 [ゅぃ]
・・・・・・・・・
俺は鞄から携帯を取り出した。
ピ プルルルル プルルルル プルルル
「もっしー!?」
「あ、俺」
「あ!直哉!?」
:10/03/09 15:55
:PC
:☆☆☆
#529 [ゅぃ]
「おう。あと30分位でそっち行くわ」
「まじ?おーい、直哉も来るってさ♪あっいつもの駅前な!6号室だから!」
「わかった。またあとでな」
:10/03/09 15:56
:PC
:☆☆☆
#530 [ゅぃ]
ピ
俺は、今は一人でいたくなかった。
誰かと一緒にいたかった。
慰めてもらいたいわけじゃない。・・・・一人が嫌だった。
「・・・・はっ、別れブームか?今」
自嘲気味に笑った。俺ってなんだんだよ。って。
:10/03/09 15:59
:PC
:☆☆☆
#531 [ゅぃ]
・・・・・・・・・・・
俺はずぶ濡れのまま電車に乗った。
周りからの視線を感じたけど、もうどうでもよかった。
見たきゃ見ればいい。
俺は足早に家に帰った。濡れた制服を脱いで、Tシャツとジーンズに着替えた。
:10/03/09 16:01
:PC
:☆☆☆
#532 [ゅぃ]
髪の毛から滴が垂れてくる。
ワックスを付けた髪の毛は、少しべたついていた。
洗面所の水道で頭に水を当てた。
タオルで適当に髪を拭いて、財布と携帯だけを持って、俺は家を出た。
:10/03/09 16:03
:PC
:☆☆☆
#533 [ゅぃ]
傘を差して歩いていると、丁度タクシーがあったから、
それに乗り込んで、カラオケまで行った。
・・・・・・・・・
「あ!直哉きたぞ〜♪」
「・・・おっす」
部屋の中はみんなで歌って踊ってて、すげぇ賑やかだった。
「おー!ってお前濡れてんじゃん!?」
:10/03/09 16:06
:PC
:☆☆☆
#534 [ゅぃ]
「まぁ座れよ!」
「飲み物何飲む〜?ってか世菜よかったのか?」
「あー・・・・・・てか、別れた」
「「「え・・・・・・・?」」」
その場が一気にシーンとなった。
みんな吃驚した顔で、嘘だろ?って顔で俺を見てる。
:10/03/09 16:07
:PC
:☆☆☆
#535 [ゅぃ]
「・・・なんか、家にあいつの前の男きてさ・・・・なんか、あいつ妊娠してたんだよ。・・・俺、浮気されてた」
気付くと俺は口走っていた。
・・・こんなんじゃ、もっと悪い雰囲気になる。
「ははっ!ま!そーゆうわけで、俺も失恋。だから今日は楽しむわ!」
俺は笑ってそう言った。
:10/03/09 16:11
:PC
:☆☆☆
#536 [ゅぃ]
「直哉・・・・・大丈夫かよ?」
「ん?全然!俺も歌うわ!」
「・・・直哉、失恋同士、今日ははっちゃけよ!」
「そうだそうだ!もうこうなったら歌いまくれ!」
:10/03/09 16:13
:PC
:☆☆☆
#537 [あすか]
1作目から見てました

完結まで
頑張ってください(^^)

:10/03/10 00:04
:N04A
:☆☆☆
#538 [ゅぃ]
>>537さん
本当ですか!?ありがとうございます(っ´∀`)
なかなか更新できなくてすいません↓
頑張って完結させるので、よろしくお願いします♪
:10/03/12 16:15
:PC
:☆☆☆
#539 [ゅぃ]
更新します☆
:10/03/12 16:16
:PC
:☆☆☆
#540 [ゅぃ]
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
「あ〜たしさくらんぼ〜♪」
「「「もう一回!!」」」
俺はマスカラを持ってジャカジャカ振り回して踊った。
・・・みんな、俺を心配して、気遣ってくれる。
:10/03/12 16:20
:PC
:☆☆☆
#541 [ゅぃ]
なんか・・・・・いーよな、仲間って。
一緒にいると、気が紛れるんだ。
楽しい気持ちになれる。気持ちが楽になる。
・・・・こいつらがいて、マジよかった。
「直哉」
:10/03/12 16:21
:PC
:☆☆☆
#542 [ゅぃ]
「・・・おう。心」
‘さくらんぼ’が歌い終わり、他のヤツが入れた失恋ソングが始まると同時に、心が俺の隣に座った。
「・・・・あたしもね、別れちゃったんだっ」
「そっか・・・・・。なんか今、別れブームでもきてんのか?」
:10/03/12 16:23
:PC
:☆☆☆
#543 [ゅぃ]
「だねぇ〜」
心があははと笑った。
「直哉も、もっとなんか歌いなよ」
「そうだな。何歌おっかな」
それからカラオケが終わるまで、心はずっと俺の隣に座っていた。
:10/03/12 16:25
:PC
:☆☆☆
#544 [ゅぃ]
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・ん、なんか・・・・あったけぇ。
誰かが、俺の手を繋いでいる。
相手の手は、すごく温かかった。
:10/03/12 16:27
:PC
:☆☆☆
#545 [ゅぃ]
・・・・・そして、その温もりは突然スッとどこかへと消えてしまった。
俺の隣には、誰もいない。
少し遠くに・・・男女の姿が見えた。・・・・・世菜。
世菜は俺ではなく、違う男と手を繋いでいる。
その時見た世菜の笑顔が・・・・・俺の心を締め付けた。
:10/03/12 16:29
:PC
:☆☆☆
#546 [ゅぃ]
バッ!!!!!
「・・・・・夢・・・か?」
俺は世菜の夢を見ていた。・・・・気が付くと、俺は涙を流していた。
頬に、涙のあとがある。目は、少し赤く腫れていた。
・・・・・世菜と別れたという事実は、今更ながら心を締め付けられる。
:10/03/12 16:32
:PC
:☆☆☆
#547 [ゅぃ]
俺は、世菜と別れてから、世菜の夢を、よく見るようになった。
気がつくといつも、涙のあとがある。
・・・・そして、世菜を思い出しては、寝ているときでなくても、涙を流すようになった。
もう終わりにしたい。世菜を思う気持ちも、その度に目頭が熱くなることも、心を締め付けられる、あの感覚も。
:10/03/12 16:35
:PC
:☆☆☆
#548 [ゅぃ]
・・・・・俺は、忘れられるんだろうか?
「ぎゃははははは!!」
「ひぃー腹いてぇ」
「やばいってまじ直哉!」
:10/03/12 16:37
:PC
:☆☆☆
#549 [ゅぃ]
世菜と別れた俺は、毎日のようにたまり場へと入り浸っていた。
ここにいると、落ち着くんだ。
世菜の事を思い出さなくて済む。
毎日、みんなとバカなことして笑っていた。
そして、俺の隣にはいつも心が居たんだ。
:10/03/12 16:41
:PC
:☆☆☆
#550 [ゅぃ]
心は、最初出会った頃とは、段々変わってきていた。
なんか、大人っぽくなった。っていうか、あか抜けたっていうか。
まだ一年も経ってねぇのに、なんか変わっていた。
・・・・俺は、周りから見ると、どんな風に変わっているんだろう?
:10/03/12 16:43
:PC
:☆☆☆
#551 [ゅぃ]
そんなことをしながら過ごしていた。
季節は変わって、冬になった。
毎日寒い。・・・・・・そういえば、世菜と付き合いだしたのも冬だった。
:10/03/12 16:44
:PC
:☆☆☆
#552 [ゅぃ]
・・・・・・・・・・・
「・・・・ッ」
バッ
「・・・・・またかょ・・・・」
まただ。また夢だ。
いつもいつも・・・・笑顔の世菜がいる。
:10/03/19 17:37
:PC
:☆☆☆
#553 [ゅぃ]
カチッ
俺は煙草を一本取り出し、火を点けた。
いつからだったかな・・・・。
俺は、煙草を吸うようになっていたんだ。
煙草を吸うと・・・・落ち着くんだ。
:10/03/19 17:39
:PC
:☆☆☆
#554 [ゅぃ]
・・・・・冬休みが始まって3日目。
今年のクリスマスは、たまり場でパーティーをした。
去年は・・・・・やめよう。思い出すのは。
・・・・俺、弱い。
:10/03/19 17:42
:PC
:☆☆☆
#555 [ゅぃ]
時計を確認すると、もう昼過ぎだった。
〜♪
携帯が鳴り出した。
ピ
「はい?」
「おす直哉〜」
:10/03/19 17:44
:PC
:☆☆☆
#556 [ゅぃ]
「どーした?」
「おー今日さ、花火やるぞ、花火!」
「は?この季節に花火かよ?」
おいおい・・・・真冬だぞ?
「やーまぁ、ノリでそーなったんだよ!夏に買っといたやつ、残っててさ・・・・」
:10/03/23 18:08
:PC
:☆☆☆
#557 [ゅぃ]
「はは、なんだソレ」
「まぁまぁ。・・・っつーわけで、一応5時には集合な」
「りょうかい〜」
ピ
・・・・花火か。あんだけ夏にしたのに・・・・。(笑)
:10/03/23 18:10
:PC
:☆☆☆
#558 [ゅぃ]
ふー・・・・・
煙草・・・もう残り少ねぇ。
俺は煙草を吸い終わった後、下へ行ってとりあえず朝飯(昼飯?を食った。
ゴツッ
「ってぇ!!!!」
:10/03/23 18:14
:PC
:☆☆☆
#559 [ゅぃ]
「おい、俺のバイクの雑誌どこだ」
「・・・・いてぇよ」
あー、出たバカ兄貴。
「おい直哉、どこだ?」
「俺の部屋・・・・・」
:10/03/23 18:15
:PC
:☆☆☆
#560 [ゅぃ]
実は俺には、4つ年上の兄貴がいる。
名前は、光哉。
「・・・・つーかいてぇよ」
「許せ」
バカ兄貴はスタスタと俺の前から去って行った。
:10/03/23 18:18
:PC
:☆☆☆
#561 [ゅぃ]
あいつ・・・寝起きで機嫌わりぃんだ、絶対。
俺に当たられても困るっつーの。
ちなみに、寝起きでなかったらいっっつもヘラヘラしてるんだよな。
・・・・ヘラヘラではないか。普段は愛想良いんだよな。
:10/03/23 18:20
:PC
:☆☆☆
#562 [ゅぃ]
・・・・・・・・・・
「おっす」
「直哉〜みんなきたぞー」
「おそい!!」
俺がたまり場にきた時間は、とっくに五時を過ぎていた。
「わりぃわりぃ」
:10/03/24 15:54
:PC
:☆☆☆
#563 [ゅぃ]
「よっしゃ公園行くぞ!」
「いこーっ♪」
ぞろぞろとみんなで歩き出した。
ざっと十人はいただろうな。
「打ち上げ早くしたいな〜」
「いや、線香花火だろ♪」
:10/03/24 15:56
:PC
:☆☆☆
#564 [ゅぃ]
「じゃあさ、線香花火、みんなで勝負ね!」
・・・・・今日の夢、・・・はぁ。
「直哉きいてる?」
「・・・・え?」
「だから!線香花火勝負だよ!」
:10/03/24 15:57
:PC
:☆☆☆
#565 [ゅぃ]
「あぁ、聞いてる聞いてる。勝負な!」
冬になると、日が暮れるのが早くなってきていた。
公園に着くなり、みんながわいわいと花火をやりだした。
俺もみんなと一緒になって、花火をしながら気を紛らわせた。
:10/03/24 16:00
:PC
:☆☆☆
#566 [ゅぃ]
「おい見ろ!二刀流っ!!!」
「んだと!?こっちは三十本持ちだぁぁ!!!」
「ぎゃははははは!」
「持ちすぎ〜」
はは、三十本て、持ちすぎだろ。(笑)
:10/03/24 16:02
:PC
:☆☆☆
#567 [ゅぃ]
それからしばらくして、花火は一本も無くなった。
「あ〜終わっちゃったね」
「ね〜線香花火ジンが一番だったし」
「さすが俺だろっ」
それからは、公園でずっとたまっていた。
みんな、色んな話をしている。
:10/03/24 16:04
:PC
:☆☆☆
#568 [ゅぃ]
みんなが話している間、俺は今日見た夢のことを考えていた。
・・・・考えても、何も変わらないのに。
ただ、気持ちが暗くなるだけだ。
でも・・・考えてしまう。
・・・・いい加減・・・・終わりにしてぇ。
:10/03/24 16:08
:PC
:☆☆☆
#569 [我輩は匿名である]
・・・・・・やばい。泣きてぇ。
「ちょっと、ジュース買ってくるわ」
「おー」
俺は近くのヤツに声をかけて、自販機へ向かった。
:10/03/26 00:20
:PC
:☆☆☆
#570 [ゅぃ]
↑すいませんゅぃです;;;
:10/03/26 00:20
:PC
:☆☆☆
#571 [ゅぃ]
ジュース買うなんて真っ赤なウソだ。
俺は近くのベンチに腰をかけた。
その瞬間、涙がとめどなく溢れてきた。
・・・・んだよ・・・なんだよ!!!なんで涙出てくるんだ?
俺ってこんな弱かったのか?なんで出てくるんだよ・・・・・・
:10/03/26 00:22
:PC
:☆☆☆
#572 [ゅぃ]
情けなかったけど、俺は声を押し殺して泣いた。
「・・・・ッ・・・・・・ッ」
くそ・・・・ちくしょう。
早く泣き止め。止まれ止まれ止まれ・・・・・・・。
:10/03/26 00:24
:PC
:☆☆☆
#573 [ゅぃ]
カーン カランカラン・・・・
聞かれてたか?・・・・・だれだ・・・・?
「誰?」
:10/03/26 00:25
:PC
:☆☆☆
#574 [ゅぃ]
俺がそう言うと、
「・・・・ごめん」
心が俺に姿を見せた。
「なんだ・・・心か」
・・・・泣いているのなんて、見られてたんだろうけど・・・・
俺は平然を装った。
:10/03/26 00:26
:PC
:☆☆☆
#575 [ゅぃ]
「となり、座れよ」
「うん・・・・」
それから、お互い何も喋らなかった。
心、俺が泣いてんの見て、吃驚したんだろうな、はは。
:10/03/26 00:27
:PC
:☆☆☆
#576 [ゅぃ]
もう・・・・いっか。
「・・・俺かっこわりぃよな。泣いたりとかさ」
俺はそう言っていた。
鼻がすげぇムズムズする。
俺は鼻から息を吸った。そしたら、ズズーって音がして、余計にかっこわりかった。
:10/03/26 00:28
:PC
:☆☆☆
#577 [ゅぃ]
「俺、弱いな」
そう自分の口からその言葉が出ると同時に、俺の目からは涙が溢れた。
ギュっ
:10/03/26 00:29
:PC
:☆☆☆
#578 [ゅぃ]
心が俺を抱き締めた。
・・・・駄目だ。駄目だ。優しくされたら、余計に涙が出る。
「・・ズッ・・・・・ッ」
久しぶりに、人の温もりを感じた。
・・・・俺は心の背中に手を回した。
「・・・直哉は、弱くなんかないよ」
:10/03/26 00:31
:PC
:☆☆☆
#579 [ゅぃ]
「・・・・さんきゅ」
俺はそう言い返すのが精一杯だった。
多分、声震えてた。
・・・・・・心の身体が震えている。
「・・ッ・・・っく・・・・ひッ・・・・」
:10/03/29 23:06
:PC
:☆☆☆
#580 [ゅぃ]
「・・・・・なに、お前が泣いてんだよ。」
ほんとに、え、なんでお前が?って感じだった。
「・・・だっ・・・て・・・・っく・・・直哉は・・っ・・・弱くなんっか・・・ない・・」
心は、否定してくれたんだ。
:10/03/29 23:08
:PC
:☆☆☆
#581 [ゅぃ]
嗚咽までして・・・・・俺は心の背中をさすっていた。
普通立場逆じゃね?
「お前、泣きすぎ(笑)」
心は、俺の分まで泣いてくれた。
・・・・それが、今の俺には助かったんだ。
:10/03/29 23:10
:PC
:☆☆☆
#582 [ゅぃ]
・・・・・・もう、泣きたくねぇ・・・って思ってたから。
「顔見ないでー」
「なにそんな泣いてんの。悲しいのは俺なのに、なんでお前の背中、
さすってんだろうな(笑)」
「・・・・ごめん」
:10/03/29 23:10
:PC
:☆☆☆
#583 [ゅぃ]
心は、マジでごめんって顔で言ってた。(笑)
「いや、逆に助かったわ」
「え?」
「もう泣かないって決めてたからさ。
お前が俺の分まで泣いてくれて、助かった(笑)」
:10/03/29 23:11
:PC
:☆☆☆
#584 [ゅぃ]
心のおかげで・・・・世菜を忘れる決心ついたんだ。
「ありがとな」
俺は心に、お礼を言った。
心は俺の言葉に笑いかけてくれて、「いつでも話きくからね」って言った。ていうか、少し叫びに近かった。
:10/03/29 23:14
:PC
:☆☆☆
#585 [ゅぃ]
・・・・・でも、もう話さねぇよ。
忘れるって決心したんだから・・・・。
ウジウジしねぇって決めたんだからな・・・・・・。
:10/03/29 23:16
:PC
:☆☆☆
#586 [ゅぃ]
その日から・・・・何も変わっていないようで、俺の中の気持ちが、確実に変わって行っていたんだ・・・・
・・・・・心に対する、俺の気持ち。
その自分の気持ちに気付いたのは、ジンの一言だった。
:10/03/29 23:18
:PC
:☆☆☆
#587 [ゅぃ]
・
・・・・ある日。いつものように学校へ行って、授業受けて・・・・4時間目の授業を、ジンと一緒に、屋上でサボってた。
「直哉、火ぃかして」
「ん」
二人で晴れ渡った空見ながら、煙草吸ってた。
:10/03/29 23:21
:PC
:☆☆☆
#588 [ゅぃ]
「ふぅーー」
「・・・今日、天気いいな」
「・・・・・な」
ぼーっと黄昏れてた。
:10/03/29 23:21
:PC
:☆☆☆
#589 [ゅぃ]
「・・・・お前さ、どうなったんだよ?5組のユーコちゃん」
「・・・俺みたいなチャラいヤツは無理なんだって・・・・・(泣)」
「ぶっマジかよ!(笑)」
まぁ・・・ジンは仲良くなった頃、すでにチャラい状態で。
高校へ入ると、それはそれは更にチャラくなったわけで。
:10/03/29 23:25
:PC
:☆☆☆
#590 [ゅぃ]
「いいし!こないだから目つけてる二高の子アタックするもん!」
まぁこんな感じで。
するもん!て・・・・(笑)女子か。
「まぁ次々と・・・・」
「俺は一途にはなれねぇんだよ」
:10/03/29 23:30
:PC
:☆☆☆
#591 [ゅぃ]
ジンには昔、紗理奈って言う彼女がいた。
ジンはかなり惚れていた。
・・・・でも、紗理奈がまぁすごい女で。
ジンのことを金としか見ていなかった。
紗理奈と付き合ってる時は、マジ人が変わったようにウザかった。「紗理奈がさ!紗理奈が!」ってばっか言いやがって。
:10/03/29 23:34
:PC
:☆☆☆
#592 [ゅぃ]
んで紗理奈が別の男と歩いてんの目撃して、その時紗理奈が言った台詞が、
「ジン、うざいよ?っていうか、アンタのこと遊んでるって気付かなかった?金にしか見えねぇんだよ」・・・・・・。
そんとき俺はジンと一緒にいて、紗理奈がそうジンに言ったのも横でバッチリ聞いてて。
・・・・・その日からジンは元通りになった。
っていうか、更にパワーアップした。
:10/03/29 23:39
:PC
:☆☆☆
#593 [ゅぃ]
「俺はお前みたいにチャラくはなれねぇよ」
「一緒にこの道行こうぜ、直哉」
「いや、断る。・・・・お前いつか女に呪われるぞ」
っていうかすでに呪われてんじゃ・・・・・?
:10/03/29 23:41
:PC
:☆☆☆
#594 [ゅぃ]
「つーか直哉だよ」
「は?」
いきなりジンが笑顔でそう言ってきた。
「お前!!」
「は?え?だからなに?」
「知ってんだからな、分かってんだからな。俺は♪」
:10/03/29 23:43
:PC
:☆☆☆
#595 [ゅぃ]
「だからなにが?」
半分呆れて真面目に聞き返すと、
「青春だね、直哉くん」
そしてニヤニヤした顔で俺にそう言ってきた。
「・・・・だからなんだよ・・・・」
:10/03/29 23:44
:PC
:☆☆☆
#596 [ゅぃ]
「お前、心に惚れてんだろ?」
・・・・・・・・俺が心に?
「・・・・・・・は!?」
「ぅおっなんだよ!変に隠すのやめろよ!」
:10/03/29 23:46
:PC
:☆☆☆
#597 [ゅぃ]
「え、ちょいちょいちょいちょい待って下さい」
「何回言ってんだよ?」
「俺が心に?」
「おう。見ててなんだよって思う」
ジンが煙草をふかしながら冷静に答えた。
:10/03/29 23:47
:PC
:☆☆☆
#598 [ゅぃ]
「・・・・なんだよって何が?」
「・・・・・はぁ」
ジンは俺を見つめるとため息つきやがった。
「お前な。自覚してねぇのか?最近やたら心と一緒にいねぇ?んでもって、やたら心を目で追ってねぇ?んでから、やたら心を違う目で見つめるわけ?」
:10/03/29 23:49
:PC
:☆☆☆
#599 [ゅぃ]
ジンが一気に俺に言った。
俺はそれを頭の中で整理して、数秒後にその言葉全部を理解した。
「・・・・・そうか?」
俺が出した答えはその一言だった。
そしてジンは「はぁー・・・・」ってまたため息つきやがった。
:10/03/29 23:50
:PC
:☆☆☆
#600 [ゅぃ]
「お前自覚してねぇの?」
「・・・・え?」
「してねぇんだな。心を好きだって」
「・・・・ちょっと待ってくれよ。・・・俺そんな目で見てんのか?あいつのこと。俺あいつのことは・・・・犬みたいなやつで・・・・」
:10/03/29 23:53
:PC
:☆☆☆
#601 [ゅぃ]
「・・・・・犬?」
「あ、違う違う。人なつっこいって意味で・・・・」
「んーまぁ確かに犬っぽいな・・・・って、犬に対してあんな目向けるかよ」
ジンはすっげぇ疑っているっていう目で俺を見る。
:10/03/29 23:55
:PC
:☆☆☆
#602 [ゅぃ]
「・・・・俺、そんな目で心を見てんのか?
「あぁ、見てるな」
・・・あぁ。気付かなかった。
俺が自分の気持ちに気付いてないことに。知らない内に目で、心を追っていることに。・・・・いつもいつも、隣にいることに。
:10/03/29 23:56
:PC
:☆☆☆
#603 [ゅぃ]
「・・・・・ジン。俺さ、世菜と別れてから、感覚狂ったのかもしんねぇ。好きってなんなんだよ・・・・・」
「・・・・・そのまんまだよ。知らない内に目で追ってたり・・・・それが好きって事なんじゃねぇの?」
ジンはチャラいくせに、そーゆーとこには敏感なんだ。
:10/03/29 23:59
:PC
:☆☆☆
#604 [ゅぃ]
「・・・・・・好き、か」
俺はその言葉を呟いてみた。
「直哉・・・お前、」
「ん?」
「・・・・いや、なんでもねぇわ」
:10/03/31 16:33
:PC
:☆☆☆
#605 [ゅぃ]
「んだよ?」
「・・や・・・・・直哉さ」
「おう?」
「もう・・・・世菜とのこと、大丈夫かよ?」
「え・・・・?」
:10/04/08 22:16
:PC
:☆☆☆
#606 [ゅぃ]
「や、言いたくねぇならいいんだけどさ?・・・・・たまに悲しそうな顔するだろ?お前。・・・・・心のことが好きなんだったら、俺はそれで良いと思う・・・・」
・・・・・・・ジン。
「・・・・・・俺さ、ぶっちゃけあの頃かなりキツかった」
「・・・・あぁ」
:10/04/08 22:19
:PC
:☆☆☆
#607 [ゅぃ]
でも・・・・俺は。
「実はな?結構前に公園で花火したろ?・・・・・そんとき俺、頭ん中世菜のことばっかでさ・・・・皆の前だったし、情けねぇけど、俺抜け出して泣いてたんだょ・・・・・」
「・・・・・おぅ」
「・・・・・そんとき、心が着いてきたんだ。・・・・んで、一緒に泣いてくれた」
:10/04/08 22:21
:PC
:☆☆☆
#608 [ゅぃ]
「で、言ってくれた。・・・・直哉は弱くないよって」
俺は一旦そこで話を止めて、煙草を吸った。
「・・・・・・・そんなことがあったのか」
ジンが静かに呟いた。
:10/04/08 22:24
:PC
:☆☆☆
#609 [ゅぃ]
「あぁ・・・・俺、気付かねぇ内に心に惹かれてたのかもしんねぇ。いっつも俺の心配ばっかして、俺の隣にばっかり来て・・・・俺、あいつが俺に笑いかけてるのとか見ると、犬がしっぽ振って喜んでるように見えんだよな・・・・・」
「・・・・・・ぶっ」
ジンが噴出した。
:10/04/08 22:26
:PC
:☆☆☆
#610 [ゅぃ]
「確かに見えるかもな(笑)」
「・・・・だろ?でも・・・その笑顔がさ、俺の心癒してんのかなぁ・・・って思うんだよな。・・・気付いたら心にばっか連絡してるし」
「・・・・・決定的だな」
ジンが俺を見てふっと笑って言った。
:10/04/08 22:29
:PC
:☆☆☆
#611 [ゅぃ]
「・・・・良かった。お前まだ引きずってんじゃねぇかって思ってたんだよ。お前なんも言わねぇからさ、俺なりに心配してたんだぞ?」
・・・・・ジン・・・・・・
「・・・さんきゅーな」
「おう。なんかあったら、すぐ言えよな」
:10/04/08 22:32
:PC
:☆☆☆
#612 [ゅぃ]
そう言ってジンは、俺の肩に軽いパンチを入れた。
なんつーか・・・・こいつとの友情が深まった気がした。
クサイけど。
その日は色んなことについて、ずっと喋っていたような気がする。
:10/04/08 22:34
:PC
:☆☆☆
#613 [ゅぃ]
・
・・・・・・・・ジンと屋上で話した日以来、俺は特に心を意識するようになっていた。
周りから見たら変わんないと思うけど、俺はかなり平然を装って心と接していた。
・・・・・・俺はそろそろ、心に気持ちを伝えようと思っていた。
:10/04/08 22:36
:PC
:☆☆☆
#614 [ゅぃ]
いつ、どこで気持ちを伝えようと考えていた頃、俺の携帯に心からメールが届いた。
「この間借りたCD返したいんだけど?」
俺はすぐに返信した。
「今家いるから、うちくる?」
:10/04/08 22:40
:PC
:☆☆☆
#615 [ゅぃ]
心から、「すぐ行くね♪」って返ってきたから、俺は今日告白しようって思っていた・・・・・。
心は20分くらいで家についた。
・・・・最初の方、心はマンガ、俺は雑誌を読んでいて、心も俺も全然会話らしい会話をしていなかった。
:10/04/08 22:42
:PC
:☆☆☆
#616 [ゅぃ]
読んでいる雑誌の内容が頭に入ってこない位、俺はこのあとどう出るか・・・・ずっと考えていた。
・・・・・・よし、心がマンガを読み終わったら、・・・言う!
俺はそう決めた。
マンガはあと半分くらいのページまできていた。
:10/04/08 22:43
:PC
:☆☆☆
#617 [ゅぃ]
パラ・・・・・・パラ・・・・・・
心が一枚一枚マンガをめくる度、俺の心臓はドキドキと音を立てる。
・・・・・あーこれが告白だったっけな。
なんて、初めて女の子に告白したときの事を思い出したりしていた。
:10/04/08 22:45
:PC
:☆☆☆
#618 [ゅぃ]
マンガのページ数が減ると、反比例するように俺の心臓の音は早くなる。
・・・・・心が最後のページに指をかけた。
ドクンッッ
俺の心臓は今日一番の音を立てて飛び跳ねた。
:10/04/08 22:47
:PC
:☆☆☆
#619 [ゅぃ]
心がマンガを机の上に置いた。
俺はもう・・・・・頭が真っ白だった。
だけど、行動を起こさなきゃ駄目だ・・・・・・
そう思い、俺は後ろから心に抱きついたんだ。
「え・・・直哉?」
:10/04/08 22:49
:PC
:☆☆☆
#620 [ゅぃ]
当然心は吃驚している。
「なお・・・・」
「心。・・・俺、お前の事好きかも」
・・・・・・言った。
:10/04/08 22:49
:PC
:☆☆☆
#621 [ゅぃ]
「今まで妹みたいだと思ってた。でも、あの日・・・・
俺は弱くないって、そう言ってくれた」
俺がそう言うと心は、ゆっくりと・・・・俺の腕に自分の手を重ねた。
「・・・・俺、お前に側にいてほしい」
「・・・直哉。あたしも好き。」
:10/04/08 22:51
:PC
:☆☆☆
#622 [ゅぃ]
3月5日。
俺と心は、この日から恋人同士になった。
・・・・・その日、俺は初めて心とキスをした。
そして・・・・・・・身体を重ねた。
:10/04/08 22:54
:PC
:☆☆☆
#623 [ゅぃ]
・
「いやぁ〜ほんとよかった!」
「カップル誕生だね〜」
「ヒューヒュー♪」
直哉と付き合いだしてから、直哉と一緒にたまり場に行くと、案の定皆からひやかされた。
:10/04/08 22:56
:PC
:☆☆☆
#624 [ゅぃ]
↑すいませんミスです。。。。
心と付き合いだしてから、心と一緒にたまり場に行くと、案の定皆からひやかされた。
です。ごめんなさい
:10/04/08 22:57
:PC
:☆☆☆
#625 [ゅぃ]
「なおやん・こころんカップル〜♪ポッキーだよーん」
ジンがそう言いながらポッキーを差し出してきた。
「おい・・・なんだよその、なおやん・こころんって・・・・」
「あはは。こころんって・・・・ぶっ(笑)」
心はどうやらツボにはまったらしい・・・・。
:10/04/08 23:00
:PC
:☆☆☆
#626 [ゅぃ]
「いや〜お前ら二人にピッタリなカップル名だろっ!?」
そう言ってジンはポッキーを食べ始めた。
「ピッタリって・・・・・」
「なおやん・・・・っ!良いねなおやん!ねっなおやん♪」
「・・・・・こころん、それやめて?」
とか言って俺もノリで言ってみた(笑)
:10/04/08 23:03
:PC
:☆☆☆
#627 [ゅぃ]
「ぶっ!あははははは!」
「ふはっなおやん今日ノリいーな!」
ジンと心は二人で爆笑してた。
・・・・・言うんじゃなかったって少し後悔した。
「ジン君やばいって〜あたしはまりそう・・・・ね、なおやん」
「てゆーか、すでにはまってんじゃん・・・・・」
:10/04/08 23:05
:PC
:☆☆☆
#628 [ゅぃ]
・
それからしばらくの間、俺たちはたまり場で「なおやん・こころん」って呼ばれてた。
心もかなり楽しそうに「なおやん〜」とか言って、俺のこと呼んでた。
:10/04/08 23:07
:PC
:☆☆☆
#629 [ゅぃ]
三月には中・高卒業式があって、俺たちは付き合いだしてすぐ春休みを迎えた。
春休み中は皆で遊んだり、心と二人っきりで遊んだりもした。
:10/04/08 23:09
:PC
:☆☆☆
#630 [ゅぃ]
たくさん思い出ができた。
そうやって毎日遊んでいると、春休みなんてあっという間だった。
・・・・・・・それから一年。俺と心は別れもせず順調に付き合っていた。
春は花見に行って、夏は海に行って、秋には遊園地へ行って、冬には公園で雪遊びした。
:10/04/08 23:13
:PC
:☆☆☆
#631 [ゅぃ]
心は中三になってて、俺と一緒の高校へ受験するために、勉強を頑張っていた。
元々勉強できる心は、毎日こつこつ頑張っていて、無事に高校に合格した。
俺は頑張っている心を見てきたから、「よく頑張ったな」って言って、合格祝いにホールケーキ買ってやった。
:10/04/08 23:16
:PC
:☆☆☆
#632 [ゅぃ]
「二人じゃ食べきれない」って言って、結局皆で食べたんだっけ。
そのときジンに「お前よっぽど好きなのな。付き合って一年は経つのに、いーよな」って言われた。
・・・・・心といると飽きねぇ自分がいた。
春・夏・秋・冬。一年365日一緒にいてもいい程。って思ってた。
:10/04/08 23:19
:PC
:☆☆☆
#633 [ゅぃ]
そして4月、入学式。
俺と一緒の制服着てる心を、嬉しく思った。
いつもつるんでいる皆も一緒だったから、高校生活は半端なく楽しかった。
そうやってまた一年過ぎていったんだ・・・・・・・
:10/04/08 23:22
:PC
:☆☆☆
#634 [ゅぃ]
俺と心は二つ歳が離れている。
・・・・・だから、一緒に高校へ通えるのは、たったの一年だった。
俺には仲の良い先輩がいて、その先輩が県外の大学へ行っていた。
その先輩から聞く大学の話が、俺には新鮮で、その大学へ行ってみたい。って思い始めてた。
:10/04/08 23:24
:PC
:☆☆☆
#635 [ゅぃ]
・・・・・・でも、県外の大学へ行くには、地元を離れなきゃいけない。
心とも毎日会えなくなる。
皆とも毎日会えなくなる。
・・・・・・俺は決心した。
遠距離恋愛、そんなもんどうってことない。
ここにも帰ってこれる。またいつでも皆に会える。
:10/04/08 23:26
:PC
:☆☆☆
#636 [ゅぃ]
俺は心に、先輩が通ってる、県外の大学へ行きたい・・・・って話をした。
そしたら心は「がんばってね!!」って屈託のない笑顔で俺を応援してくれた。
だから俺は、頑張ろうって決めたんだ。
:10/04/08 23:29
:PC
:☆☆☆
#637 [ゅぃ]
日は長くはない。
俺は心といる時間も勉強をしていた。
誰より俺を応援してくれていたんだ、心は・・・・・
・・・・・・だけど、心は・・・・寂しくないのか?
心は毎日俺を見てくれていた。
一回も、「寂しい」「行って欲しくない」なんてこと、言わなかった。
:10/04/08 23:31
:PC
:☆☆☆
#638 [ゅぃ]
・・・・・・俺は無事大学に合格した。
「直哉おめでとう!よかったね!がんばってね!」
心がとびきりの笑顔で祝福してくれた。
だけど俺は、
「お前寂しくねぇの?」
ずっと聞きたかった事を口にした。
:10/04/08 23:34
:PC
:☆☆☆
#639 [ゅぃ]
「・・・・・・・・」
俺がそう言うと、今まで笑顔だった心が突然ぴたっと黙った。
「・・・・・・ひっ」
ひっ!?
「寂しいよぉー・・・・・ひっく・・・・ぅぅ・・・・・・」
黙ったと思った心が、いきなり泣き出した。
:10/04/08 23:36
:PC
:☆☆☆
#640 [ゅぃ]
「っう・・・・・・寂しかったけど・・・・我慢してた・・・・・っほんとは寂しいぃ・・・・・」
そう言って泣いている心を、俺は抱き締めた。
抱き締めて、背中をさすっていた。
・・・・・そして、泣き止まない心に、俺は指輪を贈ったんだ。
:10/04/08 23:39
:PC
:☆☆☆
#641 [ゅぃ]
実は、日雇いのバイトとかで、ちょくちょく貯金してた。
心はすげぇ吃驚してたけど、泣きじゃくりながら、「ありがとう
」って言ってた。
「ペアだからな」って言うと、もっと涙を流す心を、改めて好きだって実感した。
:10/04/08 23:43
:PC
:☆☆☆
#642 [ゅぃ]
それからすぐに、俺は地元から出て行った。
・・・・・・・・新しい地へ向かう汽車の中、俺は静かに、一筋の涙を流した。
:10/04/08 23:46
:PC
:☆☆☆
#643 [ゅぃ]
・
俺の新しい生活は、一日があっという間に終わる。
親からの仕送りは毎月ちゃんと送られてくる。だけど、俺は毎日バイトを入れていた。
大学生活はすげぇ楽しいけど、やっぱり地元が恋しくなる。・・・・心に会いたくなる。
:10/04/08 23:48
:PC
:☆☆☆
#644 [ゅぃ]
俺と心は毎日連絡を取り合っていたけど、毎日忙しくて・・・・・・忙しすぎて、あんまり連絡を取ってやれないような生活になっていた。
バイトから帰ってきたらクタクタで、すぐに眠りにつく。
飯はちゃんと食ってるつもりでいたけど、体重が少し減ってるように感じた。
:10/04/08 23:50
:PC
:☆☆☆
#645 [ゅぃ]
ある日・・・・・・ある人物との再会のせいで、・・・・俺は人生を狂わせることになる。
その日は大学が休みだった。
だけど、昼にはバイトを入れていたから、昼前までしっかり寝てから、バイトへ出かけた。
:10/04/08 23:54
:PC
:☆☆☆
#646 [ゅぃ]
「お疲れ様です!」
バイトが終わったのは、夜8時頃だった。
・・・・・晩飯何食おっかな・・・・そんな事を考えながら駅へ向かって歩いていた。
すっかり暗くなった空の下、「・・・・・・直哉・・・・」誰かが俺を呼んだ。
:10/04/08 23:56
:PC
:☆☆☆
#647 [ゅぃ]
・・・・・・まさか。俺はそう思った。
・・・・でも、このよく聞いた事のある声。間違いないと俺は思った。
俺は後ろを振り向いた。
そこには・・・・・・世菜がいた。
:10/04/08 23:57
:PC
:☆☆☆
#648 [ゅぃ]
「直哉、久しぶりだね・・・・・・」
世菜は俺に段々近づいてくる。
「世菜・・・・・」
「元気だった?」
そう言った世菜の顔を見た瞬間・・・・・おかしいと思った。
・・・・・目が・・・・・おかしい。
:10/04/09 00:00
:PC
:☆☆☆
#649 [ゅぃ]
「・・・・ぉう」
「ずっと・・・・話しに行こうって思ってたの」
「もう・・・話すことなんてないよな・・・・?」
どうして今頃いきなり現れたんだ?
・・・・・なんのために?
:10/04/09 00:02
:PC
:☆☆☆
#650 [ゅぃ]
世菜は俺の言葉に、首を横に振った。
なんなんだよ・・・・・・・
「あのね・・・・・・あたし、流産したの」
・・・・・・え?
流・・・・産?
:10/04/09 00:03
:PC
:☆☆☆
#651 [ゅぃ]
「・・・・んだよ、それ。・・・・・俺には関係ないだろ?」
俺がそう言うと、世菜はまた首を横に振った。
・・・・・・・・
「あのときの子供・・・・・・直哉の子なの」
:10/04/09 00:04
:PC
:☆☆☆
#652 [ゅぃ]
うそだろ・・・・・・うそに決まってんだろ・・・・・?
「冗談やめろよ?」
「・・・・冗談じゃない」
・・・・・・そんな目ラリってるやつの話なんか、信じられるかよ。
「・・・・あのときの男の子供じゃねぇのかよ?」
:10/04/09 00:06
:PC
:☆☆☆
#653 [ゅぃ]
「・・・・・違う」
じゃあなんなんだよ・・・・・!?
あのとき、謝ってたじゃねぇかよ・・・・・・・
「・・・・・確かに、あたしは・・・・直哉と付き合っている時、元彼とも会ってた・・・・・・」
「・・・・・・浮気してたんだろ?」
:10/04/09 00:08
:PC
:☆☆☆
#654 [ゅぃ]
世菜は足下を見つめたまま、否定しなかった。
「・・・・ごめんっでも!・・・・・避妊はちゃんとしてたの・・・・・」
・・・・・・んだよソレ。
「だから・・・・俺の子供だって言いたいのか?・・・・・避妊してたのは俺も一緒だろ?」
・・・・・でも・・・・例え避妊していても、その行為をしたって事は、100パーセント子供の父親が俺じゃないとは言い切れない・・・・・・。
:10/04/09 00:10
:PC
:☆☆☆
#655 [ゅぃ]
マジ・・・・・・勘弁してくれよ・・・・・・。
「お前・・・・あの男んとこ、戻ったんじゃねぇのかよ?」
「・・・・・・・・・」
世菜は答えない。
「・・・・・・・・」
俺も黙ったまま何も言わない。
:10/04/09 00:13
:PC
:☆☆☆
#656 [ゅぃ]
少しして、世菜が口を開いた。
「・・・・・直哉のこと、忘れられない」
・・・・・・は?
「んだよ?・・・・・今更。俺、今彼女いるし」
「・・・・・でも、忘れられない」
なんだよそれ、マジ。
俺と付き合っている間、あの男・・・・元彼のこと、忘れられなかったんじゃねぇの?
だから、浮気してたんじゃねぇの?
:10/04/09 00:15
:PC
:☆☆☆
#657 [ゅぃ]
俺の・・・・・俺の気持ちも知らないで。
「毎日思ってた。・・・・あのときの子供・・・・直哉との子じゃないのかなって・・・・・」
やめてくれ・・・・・・・
「きっと・・・・・直哉との子だったんだなって・・・・・・」
マジやめろよ・・・・・・。
:10/04/09 00:17
:PC
:☆☆☆
#658 [ゅぃ]
「・・・・・・俺に責任取れって言ってんのか?」
「・・・・それは・・・・・・・・」
世菜はまた黙ってしまった。
マジ意味わかんねぇ。
:10/04/09 00:19
:PC
:☆☆☆
#659 [ゅぃ]
「・・・・・・俺、今忙しいんだけど」
そう言うと世菜は俺を見上げた。
そして、何か考えたようにすると、「・・・・・分かった。じゃあ・・・・・」
「悪いけど、俺もう話す気ないよ?今大事な彼女いるし。責任取ってほしいって言うんなら、金渡すし」
:10/04/09 00:22
:PC
:☆☆☆
#660 [ゅぃ]
「・・・・・・・・・」
「・・・・じゃあな」
俺はそう言って再び駅へと向かった。
・・・・・もう、俺の前に姿見せないでくれ・・・・・・。
:10/04/09 00:23
:PC
:☆☆☆
#661 [ゅぃ]
その日、俺は心から掛かってきていた電話を、掛け返さなかった。
・・・・・動揺していたから・・・・・心への気持ちが変わったわけなんかじゃない。
・・・・・何か余計なことを言ってしまいそうで、心に心配掛けたくなかった。
・・・・・・・・・ごめんな、心。
:10/04/09 00:25
:PC
:☆☆☆
#662 [ゅぃ]
それからしばらく、世菜は俺の前に姿を現さなかった。
心とは、忙しいけど合間を見つけて、連絡を取り合っていた。
けど・・・・俺が生活に段々慣れてきた頃、世菜がまた、俺の前に姿を見せたんだ・・・・・。
:10/04/09 00:26
:PC
:☆☆☆
#663 [ゅぃ]
夜10時。
バイトが終わって、家に帰って、大学の課題をしていた。
そのとき、インターホンが鳴った。
・・・・・・・誰だ?
俺は不審に思いながら、ドアの小さな穴を覗いた。
:10/04/09 00:28
:PC
:☆☆☆
#664 [ゅぃ]
そこにいたのは・・・・・・・・・・世菜。
「直哉っ!」
・・・・・んで家知ってるんだ?
まさか、つけられてたのか?
・・・・・・・今日で話をつけよう。
俺はそう思いドアを開けた。
:10/04/09 00:30
:PC
:☆☆☆
#665 [ゅぃ]
「直哉・・・・・!」
「・・・・なに?こないだの話?」
俺は冷たく言い放った。
「あ・・・・・あたし、やっぱり直哉が・・・・・」
「その話なら聞かないから」
:10/04/09 00:31
:PC
:☆☆☆
#666 [ゅぃ]
俺はそう言って再びドアに手を掛けた。
「待って!話だけでも聞いて・・・・・・・」
「・・・・・いい加減にしてくれよ」
世菜は俺同様ドアに手を掛け、悲願してくる。
:10/04/09 00:37
:PC
:☆☆☆
#667 [ゅぃ]
「お願い!」
世菜はそう言い、部屋に入ってこようとする。
「帰ってくれよ!!!!」
俺がそう怒鳴った瞬間、世菜は隙をついて俺を押し倒した。
ドンッ
:10/04/09 00:39
:PC
:☆☆☆
#668 [ゅぃ]
俺は背中を思い切り床に打ち付けられた。
いってぇ・・・・・・
そう思い俺は身動き出来なくなっていた。
その瞬間
「・・・・・・・・・ッ!!」
何かが腕に刺さった、そんな痛みが走った。
:10/04/09 00:40
:PC
:☆☆☆
#669 [ゅぃ]
「おっ・・・おい!何したんだよ!?」
「大丈夫・・・・・・・すぐ気持ち良くなるから・・・・・」
!?
んだよそれ!
・・・・・・腕には注射器が刺さっていた。
:10/04/09 00:42
:PC
:☆☆☆
#670 [ゅぃ]
「やめろ!やめろーーーーー!!!!!」
俺は・・・・・・薬物を投入された。
「・・・・・っやめてくれ・・・・・・」
俺は何度もそう言った気がする。
・・・・・俺はパニックに陥っていた。
:10/04/09 00:45
:PC
:☆☆☆
#671 [ゅぃ]
「はぁ・・・・・・・はぁ・・・・・・・」
パニックのせいか、息が乱れてくる。
玄関の扉は、気付かない内に閉められていた。
そして、俺に薬物を投入した世菜は、自分にも薬物を投入していた。
:10/04/09 00:46
:PC
:☆☆☆
#672 [ゅぃ]
「直哉、大丈夫だよ・・・・・?」
フラフラした目で、俺を見つめる世菜。
「・・・・・・っ」
世菜は俺に、キスをした。
「・・・・ゃめろ!やめろ!!」
「やめないよ・・・・・・?」
:10/04/09 00:48
:PC
:☆☆☆
#673 [ゅぃ]
そう言った世菜は、俺に跨りキスを繰り返す。
・・・・・その内、段々と俺は抵抗することもなくなっていた。
なんだか・・・・凄い良い気分だ。
気持ちが良い。
「・・・・・気持ちいーよね?」
「・・・・・うん」
:10/04/09 00:49
:PC
:☆☆☆
#674 [ゅぃ]
俺は完全に、自分を見失っていた。
俺は・・・・・・・狂った。
どれくらい時間が経っただろう?
俺は今何してるんだ?・・・・・俺の目の前にいるのは・・・・・世菜。
:10/04/09 00:52
:PC
:☆☆☆
#675 [ゅぃ]
「・・んっ・・・・あっ・・・・ぁ」
「はぁ・・・・・・・はぁ・・・・・・」
俺が今身体を重ねてるのは・・・・・世菜。
「あっ・・・・・なお・・・・ゃぁ・・・・・・」
今俺の首に手を回して、俺の名前を呼んでいるのは・・・・・・世菜。
・・・・・・おれ・・・・・・おれ・・・・・・。
:10/04/09 00:55
:PC
:☆☆☆
#676 [ゅぃ]
・
「ねぇ・・・・・・直哉」
「・・・・・・・・」
「あたしと・・・・・一緒にいてくれる?」
「・・・・・・・・」
:10/04/09 00:56
:PC
:☆☆☆
#677 [ゅぃ]
最悪だ・・・・・・こんなの最低だ。
「また・・・・・・あげるよ?」
「・・・・・・・・」
「一緒にいてくれたら、またあげる」
「・・・・・・・分かった」
・・・・・・・・俺は、腐っている。
:10/04/09 00:59
:PC
:☆☆☆
#678 [ゅぃ]
「直哉・・・・・彼女と別れて?」
「・・・・・・・」
「・・・・じゃないと、もうあげないよ?」
「分かった」
・・・・・・俺はクズ以下だ。
:10/04/09 01:00
:PC
:☆☆☆
#679 [ゅぃ]
プルルルルル・・・・・・
プルルルルル・・・・・・
「もしもし直哉!?」
「・・・・・」
「・・・・直哉?」
あぁ。俺は最低最悪の人間だ。
:10/04/09 01:03
:PC
:☆☆☆
#680 [ゅぃ]
「なお・・・・」
「心。俺ら別れよう」
「・・・・・え?」
「ごめん、別れて。」
「な・・んで?直哉?」
「それだけだから。じゃあ」
ピ
:10/04/09 01:05
:PC
:☆☆☆
#681 [ゅぃ]
・・・・・・・俺は自分の手で・・・・・心を失った。
薬の力に・・・・・誘惑に・・・・・俺は敵わなかったんだ。
こんな俺を・・・・・心は二度と会ってはくれないだろう。
俺を許してはくれないだろう・・・・・・。
こんなに汚れた俺を。
:10/04/09 01:08
:PC
:☆☆☆
#682 [ゅぃ]
「直哉・・・・・・抱いて?」
「・・・・・・あぁ」
こんなに腐り切った俺を・・・・・・・・・
誰が許してくれる?
:10/04/09 01:09
:PC
:☆☆☆
#683 [ゅぃ]
ごめん。
・・・・・そんな言葉だけじゃ済まされない。
俺は、簡単には抜け出せられない道を、彷徨うことになる。
もう、俺は駄目だ・・・・・・。
:10/04/09 01:10
:PC
:☆☆☆
#684 [ゅぃ]
・
心・・・・・・・心・・・・・・・こころ・・・・・・
心・・・・・・・・・
ごめん。
:10/04/09 01:11
:PC
:☆☆☆
#685 [ゅぃ]
〜心side〜
:10/04/09 01:22
:PC
:☆☆☆
#686 [ゅぃ]
・・・・・・・・吃驚した。
亜美と一緒に、翔輝の家へ行って、上着を返しに行った・・・んだけど・・・。
あたしの前に姿を見せた翔輝は、寝起きだった。
・・・・・しかも、キティちゃんのゴムで、前髪をちょんまげに縛って・・・・
:10/04/14 22:45
:PC
:☆☆☆
#687 [ゅぃ]
二人で話すのは、あの夜・・・あたしと翔輝が初めて会った時以来で・・・・翔輝に妹がいるってことが分かった。
・・・・・・それから、翔輝と連絡先を交換した。
昔のあたしからは、想像もつかない。
翔輝は・・・・・なんだか大丈夫だって思えるんだ。
:10/04/14 22:49
:PC
:☆☆☆
#688 [ゅぃ]
「亜美〜お待たせ」
「あ、起きてた?翔輝!」
「寝起きだったよ。メール気付かなかったって言ってた」
「やっぱり!」
:10/04/14 22:52
:PC
:☆☆☆
#689 [ゅぃ]
・・・・・翔輝が玄関に出てきたときに気付いたんだけど・・・・・、翔輝の目は二重だった。
初めて会った時は、警戒していたし・・・・一緒に飲んだ時は、まじまじと顔見る余裕なんてなかったし・・・・・。
でも、さっきのは結構な至近距離だったから、改めて顔を見たような気がした。
:10/04/14 22:54
:PC
:☆☆☆
#690 [ゅぃ]
・
「「ありがとうございましたぁ」」
「心ちゃんっ上がっていいよ〜♪」
「えっもうそんな時間ですか?お疲れ様でした!」
時計を見ると、もう七時。
仕事が終わる時間だった。
:10/04/14 22:59
:PC
:☆☆☆
#691 [ゅぃ]
・・・・・・翔輝と連絡先を交換してから、三日が経った。
交換した日に、一通だけメールが届いていた。
「上着わざわざありがとな。また飲みいこーな。 翔輝」
ってきていた。
「こちらこそ。また行こうね」
・・・・・男の人とのメールなんて、凄く久しぶりだったあたしは、たったそれだけの返事を返した。
:10/04/14 23:03
:PC
:☆☆☆
#692 [ゅぃ]
それから二日が経って・・・・・仕事が終わって携帯を見ると、不在着信が入っていた。
誰だろう?
そう思って確かめると、翔輝からだった。
・・・・・・・え、電話?
:10/04/14 23:05
:PC
:☆☆☆
#693 [ゅぃ]
着信が入っていたのは、一時間くらい前。一件だけだった。
あたしは、なんだろう?と思い、電話をかけ直した。
プルルルルル・・・・・・
プルルルルル・・・・・・
「・・・・もしもし?」
「あ・・・・心、です」
:10/04/14 23:07
:PC
:☆☆☆
#694 [ゅぃ]
一瞬、翔輝の声を聞いてドキッとした。
・・・・・・電話越しでの低い声に。
「あ、仕事終わった?」
「うん、ついさっき」
「実はさー・・・・・あ、亜美に代わるな?」
亜美?
今一緒いいるの?
:10/04/14 23:08
:PC
:☆☆☆
#695 [ゅぃ]
「もしもし心?」
「亜美〜」
「仕事おつかれ!」
「うん」
「今ね、一登と翔輝といるんだけど・・・久しぶりにご飯いこーってなってね!心これる?」
「うん、行けるよ」
:10/04/14 23:10
:PC
:☆☆☆
#696 [ゅぃ]
「分かった!じゃあ、●○駅今からこれる?」
「はーい、二十分くらいで着くかな」
「おっけ〜じゃ、また後でねっ♪」
「はいはーい」
なんでだろ・・・・?
なんで亜美、電話直接掛けてこなかったんだろ?
:10/04/14 23:13
:PC
:☆☆☆
#697 [ゅぃ]
特に意味はないのかな。
充電切れてるって事も、あるし。
あたしは特に気にしないで、電車に乗って、待ち合わせの駅まで向かった。
それにしても・・・・やばい。
翔輝の声にドキッってしちゃったよ・・・・・。
:10/04/14 23:14
:PC
:☆☆☆
#698 [ゅぃ]
待ち合わせの駅に着くと、亜美・一登・翔輝があたしを迎えてくれた。
「おつかれ〜♪」
「ごめんっ待たせちゃって!」
「いいのいいのっ」
皆を交互に見ると、翔輝とバチッと目が合った。
「おつかれ」
翔輝が少し笑って、言った。
「あ、ありがとう」
:10/04/14 23:16
:PC
:☆☆☆
#699 [ゅぃ]
「ここから歩いて少しのトコなんだけどさー」
「なんかね、最近できたお店なんだって♪」
「へぇー居酒屋?」
「そうそう。美味しいらしいよ〜」
「ビール飲みてぇな」
いきなり隣を歩いていた翔輝がそう言った。
:10/04/14 23:18
:PC
:☆☆☆
#700 [ゅぃ]
え!あたしに喋りかけてんのかな・・・?そうだよね?
だから、
「楽しみだね」って言っておいた。
そしたら「だな」って返事が返ってきて・・・・やっぱりあたしに話しかけてたのか・・・・って思った。
:10/04/14 23:20
:PC
:☆☆☆
#701 [ゅぃ]
それから皆で喋っていたら、お店に着いた。
外から見ると、今時の若い人達が集まるって感じのお店だった。
内装も凄く凝っていた。
店内は少しだけ薄暗くて、カップルとかも結構いた。
「お腹すいた〜」
「とりあえずビールと〜枝豆と〜・・・・・」
:10/04/14 23:23
:PC
:☆☆☆
#702 [ゅぃ]
適当に注文して、すぐに料理が運ばれてきた。
「コレ美味しい〜♪」
「あ、ビールおかわり」
亜美と一登は、とにかく食べまくりの、飲みまくりだった(笑)
前に座っていた翔輝が、「はい」っていきなりお皿を目の前に置いてきて、「?」って顔をしていると、「それ、ウマいよ」って、チーズがついている揚げ物を分けてくれた。
:10/04/14 23:26
:PC
:☆☆☆
#703 [ゅぃ]
食べてみると、翔輝の言う通り美味しかった。
「・・・コレ、おいしいね」
「だろ?」
それから色んな単品料理が出てきて、翔輝にたくさん分けてもらって、すっかりお腹は満腹状態になっていた。
:10/04/14 23:27
:PC
:☆☆☆
#704 [ゅぃ]
「コレも食う?」
「ま、待って・・・・・ギブ」
「・・・まじ?」
「翔輝〜心は小食なんだよっ」
「まじで?わりぃ、勧めすぎた」
「ううんっおいしかったよ」
:10/04/14 23:29
:PC
:☆☆☆
#705 [ゅぃ]
あたしとは正反対で翔輝は、出てくる品を次から次へと食べていた。
だから
「すごい食欲だね」って言ったら、
「仕事、疲れたから」って言っていた。
「どんな事するの?」
「んー、組み立てとか、高いとこで足場設置したり・・・・」
「へぇ・・・・・」
:10/04/14 23:36
:PC
:☆☆☆
#706 [ゅぃ]
「だから、体力使う」
「大変なんだね」
「まぁ・・・・・そーいや心、仕事何だっけ?」
「○●通りにあるビルのね、ショップ店員してるんだ」
「へぇー。客商売か」
「うん。結構楽しいよ」
:10/04/14 23:40
:PC
:☆☆☆
#707 [ゅぃ]
「へ〜」
「あ、でも立ちっぱなしだから、足パンパンなんだよね」
「そうか・・・・じゃあ体力も使うな」
「まぁ・・・・楽な仕事はないって事だな!」
と、一登が話をまとめた。
:10/04/21 23:31
:PC
:☆☆☆
#708 [ゅぃ]
「亜美もさ〜神経使うなぁ、細かい作業だから」
「だよね!あたし何回か亜美にしてもらったんだけど、亜美の集中力半端ないよ!」
「「へぇ・・・・・」」
「おかげで肩こりまくりだよ〜」
そう言って亜美はコキコキと首を鳴らした。
:10/04/21 23:36
:PC
:☆☆☆
#709 [ゅぃ]
「俺、亜美が仕事してるの見たことねぇわ」
「確かに一度もないね!一登してあげるよ、割引したげる♪」
「えっ一登がネイルって・・・・・(笑)」
「いや、俺しねーから」
「・・・・・・・ふはっ」
:10/04/21 23:38
:PC
:☆☆☆
#710 [ゅぃ]
みんなで冗談交じりの会話をしていたら、翔輝が吹き出した。
一登がネイルをしているところを想像したんだろうね・・・・。
この日はよく喋ったような気がした。
少しずつ・・・・このメンバーでいると、楽しくて落ち着くような感じがしてきた。
友達って、凄く大事な存在だなぁ・・・と、思った日だった。
:10/04/21 23:40
:PC
:☆☆☆
#711 [ゅぃ]
・
・・・・・・ぁれ?
直哉がいる。・・・・・なんで・・・・・?
「・・・・・・俺・・・・・」
え・・・・何?何って言ってるの?
:10/04/21 23:44
:PC
:☆☆☆
#712 [ゅぃ]
「俺さ・・・・・・・」
直哉、聞こえないよ。
直哉の言っていることが聞き取れない。
そのまま直哉はどんどん離れていってしまった。
「・・やッ・・・・行かないで!!!!」
:10/04/21 23:45
:PC
:☆☆☆
#713 [ゅぃ]
バッ!!!!!!
「・・・・・・・ゆ・・・め?」
夢か・・・・・
あたしは気が付くと身体が汗で湿っていた。
・・・・・・・どうして今頃、直哉の夢なんて見るのかな・・・・・。
:10/04/21 23:46
:PC
:☆☆☆
#714 [ゅぃ]
あたしは直哉のことを、忘れてない?
まだ、引きずってる?
・・・・・・たまに、本当にたまにだけど、直哉の夢を見ることはあった。
でも、ここ最近ずっとそんな夢見ていなくて・・・・やっぱり、心のどこかで、引きずっている部分があるのかもしれない。
:10/04/21 23:49
:PC
:☆☆☆
#715 [ゅぃ]
あたしはしばらくぼーっとしていた。
そして、何となく左手首に視線を向ける。
「・・・・・消えないか」
あたしの左手首・・・・リストカットの傷跡。
あれから数年経っても、消えてくれない手首の傷。
あたしの・・・・心の傷も。
:10/04/21 23:50
:PC
:☆☆☆
#716 [ゅぃ]
あたしは今まで、夏は腕時計をはめたり、太めの腕輪をして傷跡を隠してきた。
冬は服で隠れるから、助かる。
自分でつけた傷なのに・・・・あたしは馬鹿だ。
一人で自己嫌悪する。
:10/04/21 23:53
:PC
:☆☆☆
#717 [ゅぃ]
今日は仕事が休みで、一人でのんびりとしていた。
亜美は今日も仕事で、夜は職場の人たちと食事会って言っていた。
だから、今日のご飯何作ろうかな・・・と考えていた。
すると、あたしの携帯が鳴り出した。
あ・・・・・・翔輝。
:10/04/21 23:57
:PC
:☆☆☆
#718 [ゅぃ]
「もしもし・・・・・?」
「もしもし、俺・・・・翔輝だけど」
「うん。・・・どうしたの?」
「今日の夜、空いてる?」
「・・・・うん、予定ないけど・・・・・」
「じゃあさ・・・・二人で飯行かねぇか?」
え・・・・・二人で?
:10/04/21 23:58
:PC
:☆☆☆
#719 [ゅぃ]
「あっえっと・・・・・」
「や、無理ならいいんだけどさ?」
・・・・翔輝とならこの間たくさん喋ったし・・・・・
それに、翔輝は大丈夫だ。初めて会った時だって・・・・。
「えっと・・・・大丈夫だよ?」
「まじ?」
:10/04/21 23:59
:PC
:☆☆☆
#720 [ゅぃ]
「うん・・・・・」
「分かった。じゃあ待ち合わせ場所・・・・この間の駅でいい?」
「うん、分かった」
「おう。じゃあまた夜にな」
「うん、またね・・・・・」
:10/04/22 00:01
:PC
:☆☆☆
#721 [ゅぃ]
・・・・・約束しちゃった。
え、どうしよう。服とか何着ていこう?
髪の毛どうしよう?巻き髪?ストレート?
って・・・・何であたし、こんなに考え込んでるんだろう?
・・・・翔輝はただの友達なのに。
友達がご飯食べようって誘うのは、普通のことなのに。
:10/04/22 00:03
:PC
:☆☆☆
#722 [ゅぃ]
でも・・・・あたしは翔輝のことが好きなのかな?
・・・・・・・分かんない。
結局その日選んだ服は、シンプルな黒のニットに、下はデニムを履いて、髪の毛はアイロンでストレートにした。
:10/04/22 00:06
:PC
:☆☆☆
#723 [ゅぃ]
・
駅につくと、改札口の近くに翔輝が立っていた。
「お待たせっ・・・」
「おう。行くか?」
翔輝はそう言ってあたしに微笑んだ。
:10/04/26 22:16
:PC
:☆☆☆
#724 [ゅぃ]
「うん。どこ食べに行くの?」
「ここから車で少しのとこ。車こっちだから」
そう言って翔輝は歩き出した。
「えっ・・・・車なの?」
あたしは一瞬戸惑ってしまった。
「あー・・・・・わりぃ・・・・」
:10/04/26 22:18
:PC
:☆☆☆
#725 [ゅぃ]
翔輝はそう言うと、しまった。という感じで頭を掻いた。
・・・・多分、あたしが嫌がってると思ったのかな・・・・。
そう思ったあたしは、
「あっ違うの!今日、飲まないのかなぁ・・・って思ったから」
そう言った。
「明日、仕事だからさ」
「あっそうなんだ!」
:10/04/26 22:19
:PC
:☆☆☆
#726 [ゅぃ]
あたしは精一杯平気なフリをした。
翔輝なら大丈夫だって頭では分かってるんだけど・・・・どうしても男の人が平気になれない。
身体が拒否してるんだ。男性を。
友達なのに・・・・・と、あたしは心の中でため息をついた。
:10/04/26 22:21
:PC
:☆☆☆
#727 [ゅぃ]
「助手席、乗って」
少し歩いた所に、車が止めてあった。
「うん」
あたしは助手席に座った。
・・・この間と同じ、煙草の香りがした。
煙草と、香水の匂いが少し混ざっている香り・・・・・。
同じ煙草の臭いでも、翔輝の車の匂いは、なんだか違うように感じた。
:10/04/26 22:29
:PC
:☆☆☆
#728 [ゅぃ]
「ここからすぐだから」
「うん。そのお店よく行くの?」
「知り合いがいてさ、しょっちゅう行く」
「へぇ・・・・・」
「飯もうまいよ」
そんなことを話しながら、翔輝とあたしを乗せた車は、本当にすぐお店についた。
:10/04/26 22:31
:PC
:☆☆☆
#729 [ゅぃ]
ついたお店はまだ新しくて、店内にはあたしたちと同年代位の人たちが多かった。
「いらっしゃいませー。・・・あ、翔輝!」
黒いエプロンをつけた店員さんが、翔輝を見るなりそう言った。
「よお。飯食いにきた」
「久しぶりじゃん?あ、二人な?って、その子彼女?」
:10/04/26 22:33
:PC
:☆☆☆
#730 [ゅぃ]
店員さんはあたしを覗き込むようにして言った。
「ぃや・・・友達だよ」
「そっか!じゃあ、席こっちどーぞ」
店員さんはニカっと歯を見せて笑い掛けてくれて、席に案内してくれた。
:10/04/26 22:35
:PC
:☆☆☆
#731 [ゅぃ]
「飲み物何にする?」
「あー、俺水でいーわ。心は?」
「あ、あたしもお水で!」
「なんだよ〜飲まねぇのかよ」
「今日車なんだよ。・・・・コレとーあとコレも。あと・・・・」
そう言って翔輝は料理を注文し始めた。
:10/04/26 22:37
:PC
:☆☆☆
#732 [ゅぃ]
「じゃ、ごゆっくりどーぞ♪」
注文を終わったあたし達に、店員さんはそう言い店の奥へと消えていった。
「・・・・・あいつさ、俺らとタメなんだよ」
「へぇ・・・・すっごく感じのいい人だね」
:10/04/26 22:39
:PC
:☆☆☆
#733 [ゅぃ]
それから料理が次々と運ばれてきて、あたしと翔輝は仕事の話とかをしながら、ご飯を食べた。
「ちょっと・・・お手洗い行ってくるね」
「おう」
あたしはそう言って席を立った。
:10/04/26 22:41
:PC
:☆☆☆
#734 [ゅぃ]
トイレに行って用を足してから、少し化粧直しをした。
「・・・・・・ふぅ」
ちょっと今日は食べ過ぎちゃったな・・・・。
そう思いながらトイレを後にした。
:10/04/26 22:42
:PC
:☆☆☆
#735 [ゅぃ]
ガチャ
ドアを開けると・・・・・
「わっ!」
「・・・・・・っ!!」
ガシャーーン!!!!!
:10/04/26 22:43
:PC
:☆☆☆
#736 [ゅぃ]
トレーを持った店員さんとぶつかってしまった。
「すいません!!」
そう言って布巾を差し出す店員さん。
気が付くと、あたしの服が濡れていた。
足下には割れたグラス。
「申し訳ありません、お客様!!!」
:10/04/26 22:46
:PC
:☆☆☆
#737 [ゅぃ]
「あ、いいですよっ全然大丈夫ですから!」
あたしはとりあえず、濡れた左腕を拭こうと、服を捲った。
店員さんは割れたグラスを片付けるために、店の奥へと行ってしまった。
「心!」
「あ・・・・翔輝」
:10/04/26 22:47
:PC
:☆☆☆
#738 [ゅぃ]
翔輝が慌てた様子であたしに近付いてきた。
「ぶつかったのか!?」
「うん、トイレから出たら・・・・」
「怪我してないか?大丈夫か?」
割れたグラスを見ながら、あたしを心配してくれた。
:10/04/26 22:49
:PC
:☆☆☆
#739 [ゅぃ]
「全然平気だよ。怪我もしてないから大丈夫」
あたしはそう言って布巾で左腕を拭いた。
すると翔輝は・・・・
「・・・・・!これ・・・・?」
「え・・・?」
翔輝があたしの腕を掴んで、吃驚した顔をしている。
:10/04/26 22:50
:PC
:☆☆☆
#740 [ゅぃ]
・・・・・・・!!!!
バッ
あたしは左腕を思い切り振り切って、後ろに隠した。
「・・・・・お前」
翔輝は変わらず、吃驚した顔であたしを見つめる。
「・・・・・・・」
あたしは何も言えず、無言だった。
:10/04/26 22:51
:PC
:☆☆☆
#741 [ゅぃ]
「すいません!!今すぐ片付けます!」
そこに店員さんが、ほうきとちり取りと手にして戻ってきた。
あたしは内心ほっとしていた。
よかった・・・・
それから翔輝は、左腕の傷跡の事には触れてこなかった。
というより、会話らしい会話をしなかったんだ。
:10/04/26 22:54
:PC
:☆☆☆
#742 [ゅぃ]
料理も残り少なくて、再び席について、二人で黙々と料理を口に運んだ。
二人の間には、気まずい空気が漂っていた。
多分・・・・よくわからないけど、翔輝はあたしがリストカットをしたこと、気付いたのかな?
あたしのあの時の反応から見て、大体察しがつくだろうな。
:10/04/26 22:55
:PC
:☆☆☆
#743 [ゅぃ]
料理もすっかりなくなった頃、「・・・そろそろ行くか?」翔輝がそう言い、店を出ることにした。
車に戻ったあとも、「家まで送るな」って言った翔輝に、「・・・うん」としか言えず、その後も家につくまで、ずっと無言だった。
:10/04/26 22:58
:PC
:☆☆☆
#744 [ゅぃ]
家につくと、「・・・ありがとうっ!!」あたしはそう言って、逃げるようにして部屋に入った。
・・・・なんか、翔輝に悪かったよね?
せっかく晩ご飯に誘ってくれて、しかもご馳走になっちゃったし・・・、車の中でもずっと無言だったから。
はぁ・・・・・・。
:10/04/26 23:00
:PC
:☆☆☆
#745 [ゅぃ]
結局その日は、悶々としたままベッドに入った。
今日見た夢のことや・・・翔輝との今日の出来事を振り返っていると、段々とテンションが下がってきた。
あたし、どうしたんだろう。何やってるんだろう・・・。
:10/04/27 22:48
:PC
:☆☆☆
#746 [ゅぃ]
〜翔輝side〜
:10/04/27 22:48
:PC
:☆☆☆
#747 [ゅぃ]
「もしもし・・・・・?」
「もしもし、俺・・・・翔輝だけど」
ある日。仕事の休憩中に、俺は心に電話をかけた。
・・・・・今日こそ、心を晩飯に誘う。
最近、一登・亜美・心の四人でよく飲んだりするようになっていた。
まだ、一度も二人で行ったことはなかった。
だから、誘おうって決めてたんだ。
:10/04/27 22:59
:PC
:☆☆☆
#748 [ゅぃ]
俺が誘うと、心は少し戸惑っていた。
会う回数が増えていく度に、段々と喋るようになってきた俺たち。
最初心は、人見知りなんだろうな。って思ってた。
でも、喋っていく内に、俺に笑いかけてくれたりするようになってきた。
段々仲良くなってきてるんだ。って思うと、俺は自然と口元が緩んだ。
:10/04/27 23:01
:PC
:☆☆☆
#749 [ゅぃ]
戸惑っている心に、無理強いはしない方がいい。と思って、
「や、無理ならいいんだけどさ?」
と言った。
「えっと・・・・大丈夫だよ?」
「まじ?」
:10/04/27 23:03
:PC
:☆☆☆
#750 [ゅぃ]
その日、心と夜合うことになった。
電話を切った後の俺は、多分テンション高かったと思う。
「お前、なんかあったのか?」
一登が少し不思議そうに俺に言った。
「や、別に?」
・・・・・俺、思いっきり恋する男子じゃん?
恥ずかしすぎて、言えねぇー・・・・・。
:10/04/27 23:05
:PC
:☆☆☆
#751 [ゅぃ]
待ち合わせは、七時半にこの間の駅。
今日は朝早くから仕事で、夕方には終わった。
すっげぇ疲れてたけど、今から心に会えるんだ。って思うと、疲れが吹き飛んでいくように思えた。
家に帰って、シャワー浴びて出かける用意をした。
:10/04/27 23:07
:PC
:☆☆☆
#752 [ゅぃ]
時計を見ると6時45分・・・・。
俺は机の上に置いてある煙草を手に取り、火をつけて吸い出した。
・・・・昔から、何かと落ち着かないときは煙草を吸ってた。
・・・・・結局俺は煙草を3、4本吸ったあと、少し早かったけど、車で駅へ向かうことにした。
:10/04/27 23:09
:PC
:☆☆☆
#753 [ゅぃ]
今日車で向かった理由は、明日も仕事あるし、夜道が苦手な心のことだから、帰りはタクシー使うと思ったから・・・だから、ついでに送って行こうと思った。
駅へ着いたのは、7時10分過ぎ。
早く着いたから、俺はまた煙草を吸って、少し経った頃改札口の方へと向かった。
:10/04/27 23:16
:PC
:☆☆☆
#754 [ゅぃ]
30分を回った頃、心が姿を見せた。
「お待たせっ・・・」
「おう。行くか?」
・・・・あー、やべー、かわいーな・・・・・。
俺は一瞬心臓が跳ねた。
:10/04/27 23:18
:PC
:☆☆☆
#755 [ゅぃ]
「うん。どこ食べに行くの?」
「ここから車で少しのとこ。車こっちだから」
俺がそう言って歩き出すと・・・・
「えっ・・・・車なの?」
心が少し吃驚していた。
・・・・やっぱり抵抗あんのか。
:10/04/27 23:19
:PC
:☆☆☆
#756 [ゅぃ]
「あー・・・・・わりぃ・・・・」
やっちまった。そう思った。
「あっ違うの!今日、飲まないのかなぁ・・・って思ったから」
あーなんだ。
否定してくれて、ちょっとホっとした。
:10/04/27 23:20
:PC
:☆☆☆
#757 [ゅぃ]
それから心を助手席に乗せて、俺は地元のヤツが働いている店へと向かった。
車の中で、俺は緊張気味だった。
・・・・心の髪は、思わず触りたくなる程の綺麗な髪だった。
ストレートだったから余計思った。
:10/04/27 23:22
:PC
:☆☆☆
#758 [ゅぃ]
店について店内に入ると、
「いらっしゃいませー。・・・あ、翔輝!」
相変わらず愛想の良い、‘洋平’が迎えてくれた。
「よお。飯食いにきた」
「久しぶりじゃん?あ、二人な?って、その子彼女?」
:10/04/27 23:25
:PC
:☆☆☆
#759 [ゅぃ]
洋平はそう言いながら、心の顔をまじまじと見つめた。
「ぃや・・・友達だよ」
「そっか!じゃあ、席こっちどーぞ」
俺たちは二人にしては少し広めの席に案内された。
煙草吸いてぇけど・・・・今日はやめとこう。
:10/04/27 23:26
:PC
:☆☆☆
#760 [ゅぃ]
料理を注文して、俺と心は向かい合いの席で、仕事の話とかをしていた。
『最近店の売り上げが良い』って心が言っていた。
たまに俺と目を合わせてくれるとこが、俺にはドキっとしたりもした。
:10/04/27 23:29
:PC
:☆☆☆
#761 [ゅぃ]
「ちょっと・・・お手洗い行ってくるね」
「おう」
心が席を外した時に、少しだけ。と思い、煙草を手にした。
「フー・・・・・・・」
やっぱ、落ち着かねぇわ。
:10/04/27 23:31
:PC
:☆☆☆
#762 [ゅぃ]
「わっ!」
ガシャーーン!!!!!
!!??
いきなり奥の方で、人の声とガラスか何かが割れる音がした。
俺はその声が、心の声だってすぐに分かった。
:10/04/27 23:32
:PC
:☆☆☆
#763 [ゅぃ]
俺はすぐに煙草を揉み消して、心の所へ向かった。
「心!」
「あ・・・・翔輝」
心は床に膝をついて、布を手にしていた。
足下には、割れたグラス。
・・・・・・マジかよ。
:10/04/27 23:34
:PC
:☆☆☆
#764 [ゅぃ]
「ぶつかったのか!?」
「うん、トイレから出たら・・・・」
「怪我してないか?大丈夫か?」
俺は心が怪我をしていないか聞いた。
「全然平気だよ。怪我もしてないから大丈夫」
:10/04/27 23:36
:PC
:☆☆☆
#765 [ゅぃ]
よかった・・・・・・
俺がそう思ったのも束の間。
ぶつかった時にこぼれた水が、左腕の服にかぶったのか、心が服を捲って布巾で腕を拭いていた。
そのとき、あるモノが俺の目に映った。
「・・・・・!これ・・・・?」
「え・・・?」
:10/04/27 23:38
:PC
:☆☆☆
#766 [ゅぃ]
・・・・・・・・左手首にある、刃物で切り刻んだような傷跡。
その傷跡は、何回も何回も切りつけられていて、その時のおぞましさを物語っている。
俺はいつの間にか心の腕を掴んで、絶句していた。
バッ!!!!!
:10/04/27 23:41
:PC
:☆☆☆
#767 [ゅぃ]
突然心が、左腕を思い切り後ろへ隠した。
「・・・・・お前」
・・・・・・心、まさか・・・・・・?
「・・・・・・・」
心は視線を下に落としたまま、何も言わない。
・・・・・・・俺の勘違いかもしれない。けど・・・・もしかしたら・・・・・。
:10/04/27 23:43
:PC
:☆☆☆
#768 [ゅぃ]
「すいません!!今すぐ片付けます!」
気まずい二人の間に、店員が掃除道具を手にしやって来た。
・・・・・・・その後俺たちは、さっきと同じ居心地の悪い雰囲気の中、食事を再開した。
心も俺も、口を開かなかった。
俺は何て言えばいいのか分からなかったし、心も気まずそうに、堅く口を閉じている。
:10/04/27 23:45
:PC
:☆☆☆
#769 [ゅぃ]
・・・・・・何も言わないで。
心がそう、思っているような・・・・心の中で訴えかけているかのように感じた。
だから俺は、心を家まで送り届けるまで、何も聞こうとはしなかった。
:10/04/27 23:46
:PC
:☆☆☆
#770 [ゅぃ]
心の家につくと、心は俺に礼を言って、急いで家の中へと入って行った。
俺はその後すぐに家に帰った。
部屋に戻っても、特に何もする気になれない。
ベッドの上で、ぼーっと考え事をしていた。
:10/04/27 23:48
:PC
:☆☆☆
#771 [ゅぃ]
・・・・・・あの時の、心の左手首の傷跡。
あれはきっと、勘違いなんかじゃない。
あの時の心の反応からして・・・・あれはきっと、‘リストカット’・・・・。
・・・・・心の過去に、何かがあったのに間違いはない。
:10/04/27 23:49
:PC
:☆☆☆
#772 [ゅぃ]
出会ったときだってそうだ。
「・・・・・やッ!!!!」
大声で・・・・悲鳴にも近いような声。
最初は、人見知りなんだな。とか、男が嫌いなんだな。
って思っていた程度だった。
:10/04/27 23:52
:PC
:☆☆☆
#773 [ゅぃ]
少し大人しくて、静かな子なだけかもしれない。
そう思っていた。
・・・・・・けど、心は今まで、フっと切なそうな表情を俺に見せたことがある。
何か思い出したような、遠くを見ているような・・・・・。
俺はそんな瞳をする心に、最初は何かあったのか?って思っていた。
:10/04/27 23:56
:PC
:☆☆☆
#774 [ゅぃ]
・・・・・今日見たあの傷・・・・心のあの反応・・・・。
きっと心は・・・・過去に辛い思いをしてきたんだ。
あのとき見せた寂しげな顔・・・・見間違いなんかじゃなかった。
何を抱えている?何を背負っている?
俺は真実を知りたいと思った。
:10/04/27 23:58
:PC
:☆☆☆
#775 [ゅぃ]
・
次の日。
「なぁ、一登」
「んー?」
「今日さ、話したいことあるんだけど」
仕事の休憩中・・・俺は一登に言った。
:10/04/27 23:59
:PC
:☆☆☆
#776 [ゅぃ]
「話したいこと?・・・・何の話だよ?」
「・・・・や、ちょっとな・・・・亜美も連れてきてほしいんだけど・・・」
「亜美?別にいーけどさ。急にどうした?」
「・・・まぁ、そのときに話すから。夜、俺んち来れる?」
「・・・・おー」
:10/04/28 00:02
:PC
:☆☆☆
#777 [ゅぃ]
一登は不思議そうに俺を見つめていた。
・・・亜美ならきっと、知っているはずだ。
俺はどうしても気になった。
何があいつを悲しませている?苦しませている?
・・・・・この日、俺は一登と亜美から、衝撃の事実を聞くことになる。
:10/04/28 00:04
:PC
:☆☆☆
#778 [ゅぃ]
ピンポーン・・・・・
夜の8時過ぎ。
仕事が終わって、飯を食い終わってくつろいでいると、一登と亜美が家にやってきた。
「翔輝、きたぞ〜」
「こんばんわ〜」
:10/05/01 00:01
:PC
:☆☆☆
#779 [ゅぃ]
「おう。わざわざわりぃな・・・・・」
「いや、全然いいんだけど・・・どうした?」
「何かあったの?」
「・・・・あぁ。まぁとりあえず座れよ」
俺は二人に座るように言った。
:10/05/01 00:02
:PC
:☆☆☆
#780 [ゅぃ]
あいつの・・・・・心の過去に何があったのか・・・。
「・・・・・あのさ」
「「うん?」」
「・・・・心の・・・・話、なんだけど」
「・・・心?」
:10/05/01 00:03
:PC
:☆☆☆
#781 [そら]
おもしろいです

応援してます

!
:10/05/02 15:06
:SH02A
:☆☆☆
#782 [ゅぃ]
>>781さん
ありがとうございます!!!
なかなか更新できなくてすいません↓
かなりの長編になってしまいますが・・・
どうか完結まで愛読お願いいたします♪
:10/05/06 21:59
:PC
:☆☆☆
#783 [ゅぃ]
更新します☆
:10/05/06 21:59
:PC
:☆☆☆
#784 [ゅぃ]
俺がそう言うと、亜美が俺の目をしっかり見て、聞き返してきた。
「・・・・・あぁ」
「心と・・・・何かあったのか?」
「いや、・・・・昨日さ?一緒に晩飯食べたんだよ」
「うん?」
:10/05/06 22:01
:PC
:☆☆☆
#785 [ゅぃ]
「心さ、店員とぶつかって、服に水かかってさ・・・・・・・。それで、見えちまったんだ。・・・・左手首にある・・・・・傷跡を」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
俺がそう言い終わると、二人は黙り込んでしまった。
:10/05/06 22:03
:PC
:☆☆☆
#786 [ゅぃ]
一登と亜美は、考え込んだ表情をしている。
そして、少しの沈黙の後、二人で顔を見合わせて、俺を見た。
「・・・・あのね」
口を開いたのは亜美だった。
「あぁ・・・・・?」
:10/05/06 22:04
:PC
:☆☆☆
#787 [ゅぃ]
「左手首の傷跡・・・・翔輝が考えてる事と、きっと合ってると思う」
「・・・・・・あぁ」
「あの傷は・・・・・心本人がつけた傷なの」
やっぱり・・・・・。
:10/05/06 22:07
:PC
:☆☆☆
#788 [ゅぃ]
「翔輝・・・・心ってさ、人見知りだと思ったでしょ?」
「あぁ・・・。最初はそう思ってたんだ。・・・・でも、心には何かあるんだって、・・・・薄々感じてた」
・・・・たまに見せる、あの寂しげな表情の理由は何なんだ?
「そっか。・・・心はね、昔はすごく明るくて、誰とでも気さくに喋る子だったんだ」
:10/05/06 22:13
:PC
:☆☆☆
#789 [ゅぃ]
俺は黙って、話の続きを聞いた。
「話せば長くなるんだけど・・・中学生の頃から心には、‘木下直哉’って言う彼氏がいたの・・・・・」
・・・・・木下直哉・・・。
「あたしたちの地元って、年の差関係なく、みんな仲が良かったんだ。よく色んな人たちと集まってた。・・・直哉先輩もその一人だったの」
:10/05/06 22:20
:PC
:☆☆☆
#790 [ゅぃ]
「直哉先輩は、あたしと心より、二つ上だった。・・・二人が付き合うのは、三年生に上がる前だった。直哉先輩は心の前に、、‘世菜さん’って言う彼女がいたんだけど・・・・世菜さんは元彼のことも忘れられなくて、直哉先輩と付き合ってる間にも、会っていたみたい。・・・それで、二年生の秋頃だったかな?世菜さんが妊娠したって聞いて・・・・世菜さんの浮気が発覚したんだ」
亜美は話をそこで一旦切った。
思い出すように、遠くを見つめるように一点を見つめる。
:10/05/06 22:26
:PC
:☆☆☆
#791 [ゅぃ]
そして、また口を開いた。
「直哉先輩は高校へ上がってからも、よくたまり場に遊びにきていて・・・世菜さんと別れてからは、毎日のように集まってたんだ。心も毎日いた。・・・・・心と直哉先輩は、一年の頃から仲良くて、あたしは、それをよく知ってた。世菜さんと別れてから、心は直哉先輩のことばっかり気にしてた。」
:10/05/06 22:30
:PC
:☆☆☆
#792 [我輩は匿名である]
:10/05/07 01:42
:816SH
:☆☆☆
#793 [そら]
最後まで読みます!!
頑張って下さい

:10/05/07 08:22
:SH02A
:☆☆☆
#794 [ゅぃ]
>>792さん
>>793さん
ありがとうございます!!!
読んでくれている方がいると思うと、
やる気が出てきます(^^*)
がんばります!
:10/05/07 21:17
:PC
:☆☆☆
#795 [ゅぃ]
「・・・それからお互いに恋愛感情芽生えてきて、二人は付き合うことになったんだ。二人はいつでも仲良しで、喧嘩したことなんて全くなかった程だったの。順調に付き合っていて、心とあたしは直哉先輩と同じ高校に入学して・・・一年があっという間に過ぎて行って、直哉先輩は県外の大学へ行くために、地元を離れたの・・・・・」
:10/05/08 00:58
:PC
:☆☆☆
#796 [ゅぃ]
「心は、直哉先輩の事が本当に大好きだった。遠距離恋愛でも、心は幸せそうだったんだ・・・・・・。・・・・・でもね、心と直哉先輩との連絡が、途絶え始めたの」
「・・・・・途絶え始めた?」
「うん・・・最初は心も亜美も、新しい生活が大変なんだろうな。って思っていたんだ。でも、全く連絡が取れないようになって・・・・それで心、一度直哉先輩の家まで訪ねたんだ」
:10/05/08 01:01
:PC
:☆☆☆
#797 [ゅぃ]
「・・・・・・・それで?」
「・・・・・直哉先輩の様子がおかしかったって。・・・次の日心ね、学校を休んだんだ。放課後会いに行ったら、『久しぶりに会ったのに、もう帰れって言われた・・・』って・・・」
「え・・・・?」
:10/05/08 01:04
:PC
:☆☆☆
#798 [ゅぃ]
「・・・・もうその頃から・・・・・直哉先輩はおかしくなっちゃって・・・・・」
「・・・・・・・」
おかしくなったって、どういう意味だ?
俺は何も聞き返せなかった。
・・・・・亜美の表情が・・・・すごく強張っていた。
:10/05/08 01:05
:PC
:☆☆☆
#799 [ゅぃ]
「直哉先輩は・・・・・薬物依存になってた・・・・・・」
「・・・・薬物・・・依存・・・・?」
俺が聞き返すと、亜美はコクリと頷いた。
薬物依存・・・・・。
・・・薬に、手を出していたのか。
:10/05/08 01:07
:PC
:☆☆☆
#800 [ゅぃ]
「直哉先輩が一人暮らしを初めてから、少し経った頃にね・・・世菜さんが、直哉先輩に会いにきたの」
・・・・・元カノ。
「『あの時妊娠した子供は、直哉の子供』そう直哉先輩に言ったらしい。直哉先輩は、動揺してたみたい。・・・そりゃそうだよね。可能性は、ゼロじゃないんだから・・・・。」
:10/05/08 01:12
:PC
:☆☆☆
#801 [ゅぃ]
「でも、そのお腹の子は流産したんだって。・・・きっと、その頃から薬物に手を染めていたと思うから・・・。」
流産・・・・。
「それで、一回会った時はまだそれだけだったみたいなんだけど・・・次に再会したのは、世菜さんが直哉先輩の跡をつけてきて・・・無理矢理部屋に入って・・・・・直哉先輩に、薬物を投入したの・・・・・」
!!??
:10/05/08 01:15
:PC
:☆☆☆
#802 [ゅぃ]
「・・・・・それから直哉先輩はおかしくなっちゃった・・・・」
薬物・・・・
「・・・心と別れないなら、『もう薬を渡さない。』って・・・、直哉先輩は、完全に薬にハマっちゃったの・・・・」
依存。
:10/05/08 01:17
:PC
:☆☆☆
#803 [さや]
いつも続きがすごく気になります


面白いです

頑張ってください

:10/05/08 14:32
:SH02A
:☆☆☆
#804 [ゅぃ]
>>803さん
ありがとうございます!!!
更新少ししかできなくていつもすいません↓
楽しんで頂けるように、頑張りますね☆
コメントをしてくださった方々、ありがとうございます!
いつも励みになります(><。)ノ”
:10/05/08 22:56
:PC
:☆☆☆
#805 [ゅぃ]
「・・・・それから心は別れを告げられたの。電話でただ一言。「別れよう」って・・・・」
亜美の表情が、だんだんと曇ってきた。
「それで・・・・それで・・・・」
「亜美」
今まで黙っていた一登が、口を開いた。
:10/05/08 23:00
:PC
:☆☆☆
#806 [ゅぃ]
亜美の手を握りしめている。
「・・・大丈夫」
亜美は一言、そう言った。
「それでね・・・・心、それから元気無くなっちゃって・・・。でも、それで終わりじゃなかったの」
「終わりじゃなかった・・・・?」
:10/05/08 23:04
:PC
:☆☆☆
#807 [ゅぃ]
亜美は頷いた。
終わりじゃなかったって?
どういうことだ?
「次の週の日、心は学校へきたんだ。その日はずっと抜け殻みたいで・・・一日中上の空だった。・・・放課後、隣のクラスの‘斉木’って言う男が、心を呼び出したの。『話したいことがある』って言って・・・・」
:10/05/08 23:07
:PC
:☆☆☆
#808 [ゅぃ]
「心は、『直哉の話かもしれない』って言って、斉木についていったの・・・・」
亜美はそこまで言うと、俺の目をジッと見つめた。
「・・・・心は、斉木に騙されて・・・・・・・・レイプされたの」
:10/05/08 23:09
:PC
:☆☆☆
#809 [ゅぃ]
!!??
レ・・・イプ?
「・・・・・嘘だろ?」
「嘘じゃない・・・・・」
亜美ではなく、一登が答えた。
:10/05/08 23:10
:PC
:☆☆☆
#810 [ゅぃ]
嘘だろ?
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
言葉が出てこない。
・・・・・心が、レイプに遭ったなんて・・・・・・。
:10/05/08 23:11
:PC
:☆☆☆
#811 [ゅぃ]
「心を襲ったのは、・・・世菜さんの仲間だった」
亜美がポツリと言葉を発した。
「・・・・・・え?」
‘木下直哉’の・・・・元カノ。
「斉木も騙されていたの。斉木、そのとき彼女と別れたばかりで・・・世菜さんから『あることを協力してくれたら、彼女との仲を取り持つ』って言われて、心を誘い出すように言ったの・・・・」
:10/05/08 23:16
:PC
:☆☆☆
#812 [ゅぃ]
「世菜さんはね、心のことを良く思っていなかったの。・・・・・直哉先輩が、心に本気で惚れていたから・・・心の存在が気に入らなかったみたい」
・・・・・マジかよ?
心を襲ってまで・・・・。
「・・・・・それで、心は?」
:10/05/08 23:21
:PC
:☆☆☆
#813 [ゅぃ]
「心・・・・心ね・・・・、あたしが電話すると、『助けて』って・・・・。居場所を聞き出してそこへ行くと・・・・レイプに遭った後の心がいた。その後亜美の家へ連れて行ったの。・・・・・心の身体は、痣だらけで・・・所々腫れていて・・・・泣いたせいで、目も腫れてた」
「・・・・・・・・」
「次の日も当然学校でね・・・・心は家に帰るって言って、亜美は学校へ行ったの。・・・放課後になると、亜美急いで心の家へ向かったんだ」
:10/05/08 23:27
:PC
:☆☆☆
#814 [ゅぃ]
「心の部屋へ行くと・・・・・・・心がカッターナイフで、自分の手首を傷付けていた・・・・・っ」
亜美の声色が、段々と変わってきた。
「・・・もうその時は遅くて・・・・・ッ、亜美が・・・亜美がもっと早く向かってたら・・・・あんなに深い傷にならなかったのに・・・!」
・・・・亜美の瞳から、涙が溢れていた。
:10/05/08 23:30
:PC
:☆☆☆
#815 [ゅぃ]
「亜美・・・・・」
一登が亜美の肩を抱いた。
「・・・・ッひ・・・・ッ」
「・・・・・・・」
俺は相変わらず、ただただ黙っているだけだった。
:10/05/08 23:32
:PC
:☆☆☆
#816 [ゅぃ]
「・・・・ごめん、もう大丈夫」
数分経った頃だっただろうか。
「そのときの傷が・・・・・今でも左手首に遺ってる」
亜美が少し落ち着いた様子でそう言った。
:10/05/08 23:35
:PC
:☆☆☆
#817 [ゅぃ]
「・・・・もうそれから心は・・・今までの心じゃなくなった・・・・。家に引きこもるようになって、学校にも来なくなった・・・・ご飯もろくに食べなくて、精神安定剤とか、眠剤がないとちゃんと生活できなくて・・・酷いときは、入院したこともあった」
「・・・・・・」
「もうね・・・心、男の人が苦手になって・・・・男性不信になっちゃって。・・・心は、車の中でレイプに遭ったの。その時の似たような車を見たりすると、その時が蘇ってきて、震えが止まらない程だった」
:10/05/08 23:41
:PC
:☆☆☆
#818 [ゅぃ]
「このままじゃ駄目だって思って、心を外に連れ出して、段々前みたいに外歩けるまでに心は戻ったんだ。・・・亜美、高校卒業したら上京するって決めてて、心も一緒に上京したの。それから、ずっと二人で生活してるんだ。今では心、一人でも外に出歩けるようになったし、仕事もしてるし・・・・・落ち着いて本当に良かった」
亜美はそう言って、最後に少し微笑んだ。
「・・・・そうだったのか」
:10/05/08 23:47
:PC
:☆☆☆
#819 [ゅぃ]
「うん・・・・・だからさ・・・?」
「ん?」
「そういうことに関連することとか・・・・避けてあげてね?」
「あぁ」
俺は亜美の目をしっかり見て、そう答えた。
:10/05/08 23:50
:PC
:☆☆☆
#820 [ゅぃ]
「・・・・・つーかさ?」
「うん?」
「翔輝って、心に惚れたんだろ?」
「は!?」
「亜美も思ってた。ていうか分かるよ!」
:10/05/08 23:52
:PC
:☆☆☆
#821 [ゅぃ]
「や、惚れてるっつーか・・・・」
「なんだよっ!」
「・・・・・・・・好きなんじゃんっ(笑)」
「お前わかってんだから隠すなよな!」
「・・・・・・・・」
:10/05/08 23:59
:PC
:☆☆☆
#822 [ゅぃ]
俺は何も言い返せなかった。
・・・・・・・惚れてるから。
んだよ二人して。仲いーって言っても、はずい。
「がんばれよ!!」
一登が満面の笑みで俺にそう言ってきた。
さっきまで暗い雰囲気だったけど、少し雰囲気が明るくなった。
:10/05/09 00:03
:PC
:☆☆☆
#823 [ゅぃ]
「二人とも・・・今日はさんきゅーな」
俺は二人に礼を言った。
二人は俺を見つめて、優しく微笑んだ。
「なんかあったら、また言えよな」
「おう」
:10/05/09 23:16
:PC
:☆☆☆
#824 [ゅぃ]
「また四人で遊ぼうねっ」
「そうだな」
一登と亜美・・・・
本当にこいつら二人って、いいヤツすぎるんだよな。
それから少し喋った後、二人は帰って行った。
:10/05/09 23:25
:PC
:☆☆☆
#825 [ゅぃ]
・
やっぱり、心は過去に辛い思いをしてきたんだ。
心に、傷を負っている。
俺は何故だか・・・そんな心を守ってやりたいと思った。
まだ出会って一ヶ月足らず。
・・・・初めて出会った時から、何かを感じていた俺。
:10/05/09 23:30
:PC
:☆☆☆
#826 [我輩は匿名である]
あの夜から・・・全てが始まったんだ。
俺達はまだまだお互いを知らない。
俺は、心のことをもっと知りたいと思った。
心との仲を、深めたいと思った。
これはどんな気持ちからくる感情なのか。
:10/05/09 23:41
:PC
:☆☆☆
#827 [ゅぃ]
↑すいませんゅぃです;;
:10/05/09 23:42
:PC
:☆☆☆
#828 [ゅぃ]
この感情を何と呼ぶのか。
この頃の俺は、その気持ちを理解していなかった。
まだまだ理解できねぇ、ガキだったんだ。
・・・・たった一人の女を守り抜くことが、どれだけの事かを・・・。
:10/05/09 23:45
:PC
:☆☆☆
#829 [ゅぃ]
〜心side〜
:10/05/09 23:46
:PC
:☆☆☆
#830 [ゅぃ]
「見て心、これ可愛い〜」
「ほんとだ!買っちゃう?」
今日は久しぶりのお買い物。
亜美と色んなショップで、服や小物を買いまくっていた。
「やばいー!買いすぎちゃったよ〜」
:10/05/10 22:36
:PC
:☆☆☆
#831 [ゅぃ]
二人して、両手にショップ袋がたくさんぶらさがっている。
「ほんと・・・重いよ〜。でも満足♪」
「だね〜女の子に生まれてよかったぁ!」
亜美の言う通り、女の子に生まれて良かったと思う。
だって男の子に生まれたら、ひらひらのスカートや、ヒールの可愛い靴やサンダルだって、履けなかったもん。
:10/05/10 22:40
:PC
:☆☆☆
#832 [ゅぃ]
「あっねぇねぇ、お茶してこーよ」
「そうだね。喉もかわいたしっ」
亜美とあたしは、近くの喫茶店に入った。
「いらっしゃいませー」
:10/05/10 22:41
:PC
:☆☆☆
#833 [ゅぃ]
ドサッ
「ふぁ〜疲れた!」
「いっぱい歩いたね!脚パンパンだよ〜」
「ヒール、疲れるね」
・・・・・仕方ない。女の子だもん。
:10/05/10 22:43
:PC
:☆☆☆
#834 [ゅぃ]
「ご注文伺ってもよろしいですか?」
「ん〜あたしアイスティー」
「あ、あたしもアイスティーで!」
「かしこまりました」
ドリンクを頼んで、亜美と雑談していた時。
カランカラン♪
:10/05/10 22:44
:PC
:☆☆☆
#835 [ゅぃ]
「いらっしゃいませー」
「・・・・あれ?」
・・・・・・あ!
「えっ心!亜美!」
「うそ!サキちゃん!有沙も!!よっちゃんも!!!」
:10/05/10 22:49
:PC
:☆☆☆
#836 [ゅぃ]
中学・高校時代仲が良かった、サキちゃん・有沙・よっちゃんがいた。
「えぇ〜めっちゃ久しぶりじゃん!?」
「元気してたぁ!?あっこっちきなよ!」
久しぶりの再会に思わず顔が緩む。
いつもたまり場にいた、女子メンバー。
:10/05/10 22:51
:PC
:☆☆☆
#837 [ゅぃ]
「何でみんな、こっちにいるの?」
「たまたまね〜こっち遊びにきててさっ♪」
「マジ、みんなで会うの久しぶり!」
亜美・あたしに加わり、5人になったあたし達。
お決まりのガールズトークは、留まることを知らなかった。
:10/05/10 22:54
:PC
:☆☆☆
#838 [ゅぃ]
「ねぇ〜、亜美と一登君ってまだ付き合ってるんでしょ?」
「うん、そうだよっ♪」
「ほんと、二人が羨ましいよ。結婚とかまだ話出ないの?」
「・・・結婚かぁ。まだ考えてないなぁ。まだハタチだしさ」
:10/05/15 00:06
:PC
:☆☆☆
#839 [ゅぃ]
「結婚式には、呼んでよね〜」
「ほんとだよ!・・・・心は最近どう?」
サキちゃんが少し遠慮気味にあたしに聞いてきた。
・・・・・サキちゃんも、みんなも、直哉との事を知っているから・・・。
「あたしは・・・・・彼氏とかいないし、今はまだ遊んでいたいかな」
あたしは笑顔で言った。
:10/05/15 00:10
:PC
:☆☆☆
#840 [ゅぃ]
「そっか。でもあたしたちまだピチピチなんだから、これからだよっ!」
「そうそう!」
「あはは、そうだよね〜」
これから、か・・・・。
:10/05/15 00:12
:PC
:☆☆☆
#841 [ゅぃ]
「あっそうだぁ〜。あたしね、職場この近くなんだけど・・・良かったら来てね♪」
有沙がそう言い、カードを渡してくれた。
「サロン?へぇ〜結構近いんだね!」
「でしょ?まだ見習いなんだけどね」
「あたし、近いうちに行くね♪」
:10/05/15 00:14
:PC
:☆☆☆
#842 [ゅぃ]
・
「じゃあね〜♪」
「また集まろっ!」
「ばいばーい」
この日、しばらく喫茶店で喋って、気付いたらもう日が暮れ始めていた。
久しぶりにみんなで集まれて、すごく楽しい一日になった。
:10/05/15 00:16
:PC
:☆☆☆
#843 [ゅぃ]
「心、タクシー拾おうか?」
「そうだね。この荷物じゃ、歩いて帰れないや」
荷物が大量にあるあたしたち。
近くの大通りでタクシーを拾い、あたしたちは帰宅した。
:10/05/15 00:18
:PC
:☆☆☆
#844 [ゅぃ]
帰宅後。
はぁ・・・・・
疲労感が一気に出てきた。疲れた。
あの日・・・翔輝と二人で晩ご飯を食べに行った日から、翔輝とはまだ一度も会っていない。
:10/05/15 00:22
:PC
:☆☆☆
#845 [ゅぃ]
何ていうか・・・お互い気まずい雰囲気。
あたしから翔輝に連絡するはずもなければ、翔輝からの連絡も、一度もない。
・・・・・心は最近どう?
そう聞かれて、ふと頭をよぎったのは翔輝の顔。
:10/05/15 00:24
:PC
:☆☆☆
#846 [ゅぃ]
でも・・・・・・。
はぁ・・・
最近ずっとこんな感じだ。
あたしは翔輝のことが、好きなのかな?
どうしてあのとき、翔輝の顔が浮かんだの?
・・・・恋なんて、ずっとしていないから分かんない。
忘れちゃったよ。
:10/05/15 00:26
:PC
:☆☆☆
#847 [ゅぃ]
・
「今日バイトの子入れる事になったから、心ちゃん明日からで大丈夫だよ」
そうお店から電話がかかってきたのは、朝の8時。
丁度起きて、出かける用意をしていたところ。
急遽仕事が休みになった。
:10/05/17 23:18
:PC
:☆☆☆
#848 [ゅぃ]
「あーあ。今日何しよっかな・・・」
亜美は朝早くから出掛けていて、家にはあたし一人。
とりあえず、途中までやっていたメイクを再開する。
・・・・・そう言えば、今月のお金、どれくらい残ってたっけ?
:10/05/17 23:20
:PC
:☆☆☆
#849 [ゅぃ]
今日は月末。
もう少しでお給料日。
確認しておこうと思い、財布を覗いた。
「あ、このカード」
財布に入っていたのは、ついこの間有沙が渡してくれた、サロンのカード。
:10/05/17 23:22
:PC
:☆☆☆
#850 [ゅぃ]
髪の毛・・・・切ろうかなぁ。
カラーも変えたいしな。
財布の中には意外とお金が残っていた。
今日の予定変更。あたしは有沙が働いているサロンへ行く事にした。
:10/05/17 23:25
:PC
:☆☆☆
#851 [ゅぃ]
のんびりとメイクを済ませて、天気が良いから、洗濯物を干して家を出た。
サロンは電車で20分位のところにある。
電車に揺られている中、どんな髪型にしようかなぁ。って考えながらぼーっと考えていた。
:10/05/17 23:34
:PC
:☆☆☆
#852 [ゅぃ]
「・・・・・ここだ」
着いたのはまだ新しくてキレイなサロン。
いつできたんだろう?
そう思いながら、店に足を踏み入れた。
「こんにちは〜・・・・」
:10/05/17 23:36
:PC
:☆☆☆
#853 [ゅぃ]
「いらっしゃいませ、こんにちは!」
あたしを出迎えてくれたのは、ショートカットのお姉さん。
「あの、カラーとカットお願いしたいんですけど」
「カラーとカットですね!少しお待ち頂けますか?」
「はい。えっと・・・有沙っていますか?・・・舟越有沙・・・」
:10/05/17 23:38
:PC
:☆☆☆
#854 [ゅぃ]
「舟越有沙をご指名ですね?それではこちらにお名前をお願いいたします」
「はい」
その後あたしは、お客さんが順番を待つ所に案内された。
あたしの他にお客さんが何人かいた。
:10/05/22 22:52
:PC
:☆☆☆
#855 [ゅぃ]
・
待つこと約20分・・・・。
「相沢さん。どうぞ」
受付のお姉さんに呼ばれた。
「こちらでお待ちください」
そう言ってあたしは、一番窓側の席に案内された。
外から中は見えないようになっている。
あたしはぼーっと窓の外を眺めていた。
:10/05/22 22:54
:PC
:☆☆☆
#856 [ゅぃ]
「心っ」
有沙の声であたしは後ろに振り向いた。
「有沙!」
「きてくれたんだね♪ありがとう〜」
「うんっ。今日は仕事が休みだったんだ」
「そっかそっか。・・・・でっ今日はどんな感じにしますかぁ?」
:10/05/22 22:57
:PC
:☆☆☆
#857 [ゅぃ]
有沙がニッコリと聞いてきた。
「う〜ん・・・・・とりあえずカラー変えて・・・前髪、切っちゃおうかなぁ」
「おっ?結構思い切るねっ!」
「うんっよし決めた。前髪切っちゃいます」
「りょうかーい!カラーはどんな感じにする?」
:10/05/22 22:59
:PC
:☆☆☆
#858 [ゅぃ]
「そうだなぁ〜今より少しだけ明るめがいいなぁ」
「オッケー!じゃ少し待っててね」
有沙はそう言って店の奥へと入って行った。
前髪・・・結構伸ばしてたなぁ。
別にそこまで前髪に思い入れがあるわけでもないんだけど。
・・・・なんだか、最近もやもやしてる。
だから少し気持ちを切り替えたかったんだよね。
:10/05/22 23:09
:PC
:☆☆☆
#859 [ゅぃ]
・・・・・・・・
あ、まただ。
また翔輝のこと考えてちゃったな。
一人になると思い浮かぶのは、翔輝の顔。
・・・・・元気かな?
:10/05/22 23:10
:PC
:☆☆☆
#860 [ゅぃ]
「お待たせ〜っ」
一人の世界に入っていたあたしを、有沙の声が引き戻す。
「うんっ」
「どうしたっ?何か考え事?」
「・・・・や、なんでもないよ♪」
:10/05/22 23:12
:PC
:☆☆☆
#861 [ゅぃ]
「そう?」
その後有沙とは他愛もない話で盛り上がった。
中学の時学年主任だった先生が、実はカツラかぶってたんだって話になって、そのときが最高に盛り上がった。(笑)
:10/05/22 23:14
:PC
:☆☆☆
#862 [ゅぃ]
・
「・・・・・・・じゃあ、いきます」
「・・・・・お願いします」
カラーを入れ終わった後。
今まさに、ずっと伸ばし続けていた前髪を切る瞬間。
:10/05/22 23:17
:PC
:☆☆☆
#863 [ゅぃ]
シャキっ・・・・・・
・・・・切った。
「わぁ〜切っちゃったよぉ」
と、有沙が(何故か)楽しそうに言う。
「この前髪ともさよならだ〜」
:10/05/22 23:19
:PC
:☆☆☆
#864 [ゅぃ]
シャキ・・・・・シャキ・・・・。
次々にカットされていく前髪。
「・・・・・で〜きたっ♪」
「わぁー・・・短い短い!(笑)」
鏡の中のあたしは、以前より子供っぽくなっていた。
:10/05/22 23:21
:PC
:☆☆☆
#865 [ゅぃ]
「長い時は大人っぽかったけど・・・心は短くても似合うよ♪可愛い!
」
「そうかなぁ?ありがとうっ♪」
有沙がそう褒めてくれて、あたしは上機嫌になった。
「すごい印象変わったよぉ。うん、似合う似合う♪」
「ふふふ〜♪」
:10/05/22 23:23
:PC
:☆☆☆
#866 [ゅぃ]
その後は毛先のカットをしてもらった。
「そーいえば、心は昔から髪長いよねー?」
「あ、そうかも。短いときってなかったかも」
「だよね〜。髪短いの見たことないよ」
「・・・・有沙さぁ、中3の頃だったっけ?バッサリ切ったことなかった?」
:10/05/22 23:26
:PC
:☆☆☆
#867 [ゅぃ]
「あったあった!・・・・まぁ今だから言える話なんだけどさ?」
「うん?」
「実はあのときのは失恋が原因だったんだよね〜」
「えっそれって3つ上の・・・・・」
「そうそう。でも髪切った後すぐヨリ戻っちゃってさ(笑)」
:10/05/22 23:29
:PC
:☆☆☆
#868 [ゅぃ]
「まっ、待って!聞いてないよそんな話っ」
「ごめんごめん。何かあのときはあんまり周りに話すような恋じゃなかったってゆうか・・・なんてゆうか、・・・ね?」
有沙は苦笑いした。
「あの頃はね、相手が年上なだけに、妙に背伸びしちゃってたなぁ。自分も大人になろうと必死だったの」
:10/05/22 23:32
:PC
:☆☆☆
#869 [ゅぃ]
「うん・・・・」
あたしは鏡越しに有沙を見つめた。
「まぁその後、またすぐに別れちゃったんだけどね♪」
有沙は別にどうって事ない。って顔で答えた。
・・・・・あたしは、直哉との恋をまだそんな風には話せない。
:10/05/22 23:34
:PC
:☆☆☆
#870 [ゅぃ]
いつかは有沙みたいに話せる日がくるのかな?
・・・・・ううん。絶対に無理だ。
「・・・・今は?彼氏とかいないの?」
「う〜ん・・・・実は良い感じになってる人がいて♪」
有沙は少し照れた様子で答えた。
:10/05/22 23:35
:PC
:☆☆☆
#871 [ゅぃ]
「へぇ〜どんな人っ?」
「友達に誘われて合コン行ったんだけど・・・その時いた人とね、この間偶然駅で会ったの。・・・それから連絡とかよく取るようになって」
「なるほど」
「うん。川崎さんって言うんだけどね?根は凄く真面目な人で、頼りがいがあるんだぁ」
・・・・・いいなぁ有沙。
:10/05/22 23:39
:PC
:☆☆☆
#872 [ゅぃ]
「あっ、ついでに巻いてあげよっか?」
「うんっお願いしまーす」
有沙は順調な恋してるんだな。
あたしは、翔輝と連絡取ったり、ご飯食べに行ったりするけど。
回数なんて全然少ないな。
最近なんてめっきりだ。連絡すら取ってない。
:10/05/22 23:42
:PC
:☆☆☆
#873 [ゅぃ]
「・・・・・心はいないんだったっけ・・?」
有沙が静かに聞いてきた。
「・・・・あたしは・・・・・」
あたしは、好きなんだと思う。
翔輝のことが。
・・・でも恋に臆病になっている。なかなか前に進めない。
:10/05/22 23:44
:PC
:☆☆☆
#874 [ゅぃ]
「・・・・あたし、最近よく亜美や一登と一緒に集まってた人がいるんだ。・・・・・その人のことが好きだと思う」
「うん」
優しく微笑む有沙。
「・・・・・あたし臆病になってるんだよね。・・・直哉とのことなんて、もう何年も経つのに。まだ忘れられないの」
:10/05/22 23:47
:PC
:☆☆☆
#875 [ゅぃ]
「・・・・たまにさ、夢にも出てくるんだよ」
あたしがそう言うと、有沙は鏡越しにあたしを見つめた。
有沙が少し黙った後、
「・・・・・・二人を見てたから分かるよ。二人はいつもあたしの憧れだったもん。お互いの事想い合ってて・・・・」
静かにあたしに語りかけた。
:10/05/27 22:38
:PC
:☆☆☆
#876 [ゅぃ]
「・・・・・・・ぅん」
「忘れる、忘れないなんて、みんなペースがあるんだよ。心は心の思うままでいいんじゃない?無理に忘れなくても」
「うん」
「心はその・・・気になってる人が、今はいるんでしょ?」
あたしはコクリと頷いた。
:10/05/27 22:41
:PC
:☆☆☆
#877 [ゅぃ]
「好きかもしれない。って思ってる事があたしには、一歩前に進んだように感じるなぁ」
「・・・・そーなのかな?」
有沙がそう言ってくれて、心が軽くなったように感じた。
「人を好きになるって、いい事だよね」あの後有沙がそう言った。
:10/05/27 22:45
:PC
:☆☆☆
#878 [ゅぃ]
・
「ありがとうね、心」
「うん。ありがとう。色々話せて楽しかったよ」
「そうだね。・・・・安心したよ。卒業してからずっと会ってなかったから・・・。あたしならいつでも話聞くし、いつでも連絡してよ♪」
:10/05/27 22:48
:PC
:☆☆☆
#879 [ゅぃ]
「ありがとう・・・・・」
・・・・あたしって、いつも友達に恵まれていると思う。
有沙も亜美も、みんなあたしを心配してくれた。支えてくれた。
大事な友達がいたから、今のあたしがいるんだ。
「じゃあ、またねっ」
「うんっ。仕事頑張ってね!」
:10/05/27 22:50
:PC
:☆☆☆
#880 [ゅぃ]
有沙と別れた後、サロンの近くに小さなパン屋さんを見つけた。
あたしは途中そのパン屋さんに立ち寄った。家に帰ってゆっくり食べよう。そう思い、家路についた。
〜♪
:10/05/27 22:54
:PC
:☆☆☆
#881 [ゅぃ]
突然携帯が鳴り出した。
画面を見ると、亜美からだった。
「もしもーし?」
「あ、もしもし心?今どこにいる?」
「今は〜●○駅の近くにいるよっ」
「そっか!実は今日一登たちに食事会誘われちゃってさぁ」
一登たち・・・・?
もしかして翔輝もいるの?
:10/05/27 22:56
:PC
:☆☆☆
#882 [ゅぃ]
「・・・うん?」
「人数足りないみたいだから、心も一緒にこない?」
・・・・・絶対会うよね。これは。
でも、せっかく誘ってくれてるんだし、亜美と一緒にいればいいしね。
「うんっ行く〜」
:10/05/27 22:58
:PC
:☆☆☆
#883 [ゅぃ]
「ほんと?じゃあ6時頃迎えに行くね!」
「はーい。待ってるね」
ピ
・・・・会うの久しぶりだ。
どうしよう。やっぱ気まずいよなぁ。会いづらいなぁ。
でも考えても仕方ないし・・・まぁいっか。
:10/05/27 23:00
:PC
:☆☆☆
#884 [ゅぃ]
あんまり考えないようにしながら、あたしは家へと帰った。
家についてとりあえずリビングのソファーで、テレビを見ながらくつろいでいた。
ぐぅぅぅぅ・・・・・
・・・・・・お腹すいた。
そういやパン買ってきたんだっけ。
あたしはパンの存在を思い出して、買ってきたパンを食べた。
:10/05/27 23:02
:PC
:☆☆☆
#885 [ゅぃ]
・・・・・・おいしい。
小さなパン屋さんで買ったパンはすごくおいしかった。
また今度買いに行こう。そう思った。
パンを食べ終わった後、ドラマの再放送がしていたから、あたしはついつい夢中になって見てしまった。
・・・そして、気が付かない内に眠ってしまっていた。
:10/05/27 23:03
:PC
:☆☆☆
#886 [ゅぃ]
〜♪
「・・・・・ん〜」
誰だろう?さっきから携帯鳴ってる・・・。
あたしは重い身体を起こした。
「もしもし・・・?」
:10/05/27 23:04
:PC
:☆☆☆
#887 [ゅぃ]
「あ!繋がった!もしかして寝てた?」
「・・・亜美?ごめん寝てた・・・・今何時?」
時計に目をやると・・・5時55分。
「えっ5分前!?」
あたしは一気に眠気が吹っ飛んだ。
「もうすぐ家着くんだけど・・・降りてこれる?」
「ごめんすぐ行く!」
:10/05/27 23:06
:PC
:☆☆☆
#888 [ゅぃ]
あたしは大急ぎで洗面所に行き、とりあえずぐしゃぐしゃな髪の毛を直した。
・・・・化粧直しは後にしよう。
慌ててカバンを手にして、慌ただしく部屋を後にした。
下に降りていくと、一台の車の窓から亜美が顔を覗かせていた。
・・・・・あの車、翔輝の車だ。
:10/05/27 23:08
:PC
:☆☆☆
#889 [ゅぃ]
「おまたせっ!」
「あ、心きたぁ。乗って乗って!」
そう言って亜美が後部座席のドアを開けてくれた。
助手席には一登。運転席には久しぶりに会う翔輝が座っていた。
「えっあれ!?前髪切っちゃったの!?」
亜美のその言葉に、みんながあたしに注目した。
:10/05/27 23:10
:PC
:☆☆☆
#890 [ゅぃ]
「・・・あはは♪うん、思い切って切っちゃった」
「可愛いじゃん!似合う似合う」
「そうかなぁ?ありがとう♪」
「ずっと長かったのになぁ。随分思い切ったな!」
と、一登。
「バッサリいっちゃった」
:10/05/27 23:11
:PC
:☆☆☆
#891 [ゅぃ]
そう前を向きながら言うと、パチっと翔輝と目が合った。
目が合うと翔輝は、あたしに笑いかけてくれた。
・・・・・・久しぶりだ。
翔輝は目が合うといつも笑いかけてくれる。
・・・なんだかそれが習慣になっているみたい・・・・。
あたしがぼーっと考えている内に、今日の目的地に着いていた。
:10/05/27 23:14
:PC
:☆☆☆
#892 [ゅぃ]
着いた先は居酒屋。
四人で車から降りて、ぞろぞろと店の中へ入って行った。
「心、今日は飲むの?」
「あたし明日仕事だから今日はパス。亜美明日仕事?」
「うん。亜美も仕事だよ。だから今日はジュースだね♪」
:10/05/27 23:15
:PC
:☆☆☆
#893 [ゅぃ]
「あっお前らこっちこっち!!」
店の奥へ入っていくと、十数人の男女がいた。
その中の男子がこっちに向かって手を振っている。
「わりぃ、待たせたな」
「おうっ!まぁとりあえず座れって♪」
:10/05/27 23:17
:PC
:☆☆☆
#894 [ゅぃ]
今日の食事会のメンバー。
翔輝や一登の友達や、その友達のまた友達やその友達の彼女達。
つまりあたしと亜美も、翔輝たちの友達からすれば、友達のまた友達。そしてその彼女・・・・・なわけで。
当然初めて会う人ばかりだった。
「お姉さん達、注文何にする?」
「あたし達はソフトドリンクで」
「了解♪」
:10/05/27 23:20
:PC
:☆☆☆
#895 [ゅぃ]
注文を聞いてくれた人は、さっきあたし達に向かって手を振っていた人。
・・・どうやらこの食事会を主催したのは、この人らしい。
「亜美。あたしちょっとお手洗い行ってくるね」
「わかった。ジュース何がいい?とってきてあげる」
「じゃあオレンジジュース」
:10/05/27 23:21
:PC
:☆☆☆
#896 [ゅぃ]
あたしはそう言い残して、カバンを手にしお手洗いへ向かった。
鏡の前に立ち、ポーチを広げる。
・・・・あぁ。ちょっと滲んでるし。
目の下にアイラインが少し滲んでいた。
いつの間に寝ちゃってたんだろう。あたし・・・・。
素早く化粧直しをして、トイレを出た。
:10/05/27 23:23
:PC
:☆☆☆
#897 [ゅぃ]
ガチャ
「・・・・・あ」
ドアを開けると、そこには翔輝がいた。
「翔輝・・・・」
「・・・久しぶりだな。元気だったか?」
:10/05/27 23:23
:PC
:☆☆☆
#898 [ゅぃ]
「え、あ、・・・うん元気だったよ」
「そうか」
そう言って翔輝は歩き出した。
だからあたしも、その跡についていった。
「明日仕事なんだろ?」
「え?」
「や、ジュースだったし?」
:10/05/27 23:25
:PC
:☆☆☆
#899 [ゅぃ]
あぁ。
「うん。明日は仕事なんだぁ。・・・翔輝も?」
「そう。運転手しなきゃだしな」
「あっ!ありがとう!迎えにきてくれて」
・・・・・あれ?
あたしたち全然普通に喋ってるじゃん。
何にも気まずくない。
:10/05/27 23:26
:PC
:☆☆☆
#900 [ゅぃ]
「どーいたしまして」
翔輝はそう言った後、じーーーっとあたしの顔を見つめている。
え、なに?
「・・・どうしたの?」
何かついてる・・・・?
「や、前髪切ったんだなぁ・・・って」
:10/05/27 23:29
:PC
:☆☆☆
#901 [ゅぃ]
「あ、これ?今日切ったんだぁ」
「へぇー・・・髪染めた?」
「うん。よく分かったね?」
あんまり少ししか変わらない気が・・・・
「おう。似合ってるな」
ドキっ
:10/05/27 23:31
:PC
:☆☆☆
#902 [ゅぃ]
「そ、そうかな?ありがとう・・・」
「うん」
少し喋ったあと、あたしは亜美の所へ戻った。
「はい、オレンジジュース♪」
「ありがとうっ」
:10/05/27 23:32
:PC
:☆☆☆
#903 [ゅぃ]
・
30分後・・・・。
「はい、飲んで飲んで飲んで♪」
主催者が提案して、いかにもいじられキャラの男の人が、お酒を一気飲みさせられている。
「「「おぉぉぉぉー!!!」」」
その人の飲みっぷりにみんなが大げさに声を出す。
:10/05/27 23:35
:PC
:☆☆☆
#904 [ゅぃ]
「ちょっと、亜美」
「ん?」
亜美が一登に呼ばれてあたしの隣から少し離れた。
あたしは出てくる料理をつまんで、ひたすら食べていた。
「横、座るな」
:10/05/27 23:36
:PC
:☆☆☆
#905 [ゅぃ]
そう言って翔輝が、あたしの隣にきた。
「あっどうぞ!」
「盛り上がってるな」
翔輝は、ハハっと笑った。
「うん。みんなすごい飲みっぷりだね」
「だな」
そう言って翔輝も、料理を口に運ぶ。
:10/05/27 23:38
:PC
:☆☆☆
#906 [ゅぃ]
「・・・・・俺が中学ん時の話なんだけどさ?」
「うん・・・・?」
「体育祭のな、打ち上げでクラスのヤツんちで酒飲んでたんだよ。で次の日、その中の一人が学校きたとき、二日酔いですげぇことになったんだ」
楽しそうに話す翔輝。
:10/05/27 23:41
:PC
:☆☆☆
#907 [ゅぃ]
「え、それってもしかして・・・?」
「そ。朝教室でそいつが吐いて・・・・んで担任に酒飲んだことバレちまってさ。放課後説教食らわされた。延々と2時間も(笑)」
「あはは2時間も?てゆーかその人、よく学校これたね!」
「だろ?そこなんだよ。本人が言うには、学校着いた瞬間いきなり気分わるくなった。とか言ってさ?」
:10/05/27 23:44
:PC
:☆☆☆
#908 [ゅぃ]
「そうなんだー。・・・でもその後片付けとか大変だったよね?(笑)」
「・・・マジやばかった(笑)」
翔輝は思い出したように笑った。
・・・・・その後あたしたちは、何のきまずさもないまま喋っていた。
こんな風にまた話せて良かった。
そう思っていた時・・・
「ねぇ〜何の話してるのっ?」
:10/06/01 22:41
:PC
:☆☆☆
#909 [ゅぃ]
突然翔輝の背後から一人の女の子が現れた。
「・・・あ〜・・・・・えっと・・・」
翔輝が言葉に詰まっている。
「こんなトコいないでさ、みんなで飲もうよぉ!翔輝くん♪」
そう言って翔輝の腕を引っ張り出した女の子。
・・・・・こんなトコ?何・・・それ?
:10/06/01 22:44
:PC
:☆☆☆
#910 [ゅぃ]
「・・・・え〜っと・・・・」
「さっき自己紹介したじゃん!レミだよっ!」
「あーレミちゃん・・・ていうか俺明日仕事で・・・・」
「えぇ仕事なの?ちょっと位いいじゃん!ねっ?」
そう言ってレミちゃんは翔輝をぐいぐい引っ張って行った。
あたしは翔輝とレミちゃんのやり取りを、ただぼーっと見つめていた。
:10/06/01 22:49
:PC
:☆☆☆
#911 [ゅぃ]
レミちゃんに腕を引っ張られて無理矢理立たされた翔輝は、あたしに視線を向けて、申し訳なさそうな顔をしていた。
そして二人は、盛り上がっている人の中に紛れて行った。
・・・・・・なんだろう。この気持ち。
すっごくモヤモヤする。・・・嫌な感覚だ。
嫌だ。そんなに近付かないで。・・・・翔輝に触らないで。
:10/06/01 22:51
:PC
:☆☆☆
#912 [ゅぃ]
ヤキモチだ。
あたし、レミちゃんに妬いてる。・・・嫉妬している。
あたし・・・翔輝の彼女でもないのに妬いてる。
・・・・・・好き。翔輝のことが。
いつの間にか、こんなに好きな気持ちが膨らんでいた。
:10/06/01 22:54
:PC
:☆☆☆
#913 [ゅぃ]
二人に目をやると、レミちゃんが眩しい笑顔を翔輝に見せている。
・・・・後ろを向いている翔輝。
一体どんな顔してるの?楽しそうに笑ってるの?
・・・・・いつも向けてくれる優しい瞳を、レミちゃんにも見せてるの?
やだ。いやだ。そんなの嫌だ。
そんなの嫌だよ・・・・。
:10/06/01 22:58
:PC
:☆☆☆
#914 [ゅぃ]
あたしは自分の感情に耐えきれなくなって、その場から姿を消した。
向かった先はトイレ。
嫌だよ。こんな妬ましい気持ち。
自分がすっごく惨めに思えてくる。
翔輝とレミちゃんは、ただ話してただけじゃん。
一緒に飲もうよって翔輝に誘っただけじゃん。
・・・なのになんで?なんでこんな気持ちになるんだろう。
:10/06/01 23:00
:PC
:☆☆☆
#915 [ゅぃ]
翔輝はあたしの友達じゃん。
・・・・・あたしが一方的に好きになっただけ。
翔輝は優しい。
それはきっと、あたしにだけじゃないはず。ううん。絶対そう。
翔輝は誰にでも優しいのかもしれない。
あたしが勝手に、優しい瞳で見つめてくれるって、勘違いしてるのかもしれない。
あたしが勝手に、思いこんでいただけ・・・。
:10/06/01 23:03
:PC
:☆☆☆
#916 [ゅぃ]
自分が分かんない。
翔輝を好きな気持ち。それは確かな気持ちだよ。
でも、まだどこかに男の人が怖いって気持ちもある。
全部無くなったわけじゃない。
・・・こんなの嫌だよ。
どうしてあたしはこんなにも臆病者なんだろう。
:10/06/01 23:05
:PC
:☆☆☆
#917 [ゅぃ]
翔輝のことが好きなのに、あの時を思い出して、あの時の感情が・・・あたしの心を遮ろうとする。
色んな感情がぐるぐる回っている。
自分のどうしようもない私情に対して、それを上回る二人に対しての嫉妬。
・・・・・あたしってこんなに嫉妬深かったんだ。
:10/06/01 23:12
:PC
:☆☆☆
#918 [ゅぃ]
・
しばらくトイレの鏡の前で、ぼーーっとしていた。
・・・もう何も考えたくないや。
自分の感情が嫌になった。
もう帰りたい。
:10/06/01 23:13
:PC
:☆☆☆
#919 [ゅぃ]
あたしがいなくなっても、誰も何とも思わない。
亜美には一登がいるし、翔輝には・・・・・・。
帰ろう。
もう帰ろう。
あたしはカバンの中から携帯を取りだして、亜美にメールを送った。
「具合悪いから先に帰るね。ごめんね。」
:10/06/01 23:16
:PC
:☆☆☆
#920 [ゅぃ]
あたしは誰にも気付かれないように、こっそりと店を抜け出した。
お店の外は、冷たい風が吹いていた。
・・・まるであたしの気持ちを表しているみたいだった。
その風に包まれていると・・・孤独感を感じた。
どうしようもない気持ちを抱えたまま、あたしは家路についた。
:10/06/01 23:19
:PC
:☆☆☆
#921 [ゅぃ]
〜直哉side〜
:10/06/01 23:20
:PC
:☆☆☆
#922 [ゅぃ]
・
悪循環。
そんな言葉が俺にはピッタリだ。
今まで俺が大事にしてきたモノは、俺自身が崩した。狂わせた。
・・・・・俺は、もう全てが見えなくなっていた。
:10/06/01 23:24
:PC
:☆☆☆
#923 [ゅぃ]
「直哉」
いつも思い出している、心の声。
なんであの時・・・俺に会いにきてくれた心に、「帰れ」なんて言ってしまったんだろう。
バカだ。俺はどうしようもないバカだ。
もう合わす顔なんてねぇ。心を想う資格もねぇんだ。
:10/06/01 23:31
:PC
:☆☆☆
#924 [ゅぃ]
〜♪
「・・・・・もしもし」
「直哉・・・今日くる?」
電話の相手は世菜だ。
「・・・・・・今から行く」
・・・・・自分じゃ止められねぇ・・・・。
:10/06/01 23:34
:PC
:☆☆☆
#925 [ゅぃ]
俺は帽子を被って、家を後にした。
ここから車で30分くらいの所に、俺が最近入り浸っている場所がある。
・・・・俺は、無免許だ。
なるべく、人や車が通ってない道を選んでその場所へと向かう。
・・・・・・車は、人に借りた。
今から向かう場所にいる、今の俺の‘仲間’に。
:10/06/01 23:38
:PC
:☆☆☆
#926 [ゅぃ]
着いた先は、周りには何もない古い一軒家。
玄関の扉は、少し重くキィーと嫌な音が鳴る。
俺はその重い扉を開け、きしむ階段を上っていく。
ギィ・・・ギィ・・・と音がする。
階段を上がっている途中から聞こえてくる人の声。
何がそんなに楽しいのか。そう思える程バカ笑いしているソイツらの声。
:10/06/01 23:41
:PC
:☆☆☆
#927 [ゅぃ]
二階の一番奥の部屋。
俺が行くとそこには、いつも10人程の人がいる。
ガチャ
俺がドアを開けると、やっぱり今日も人がいた。
:10/06/01 23:42
:PC
:☆☆☆
#928 [ゅぃ]
「よお」
俺に気付いたヤツが声をかける。
「・・・・・おう」
俺は静かに答える。
周りには俺に気付いてないヤツがたくさんいる。
みんな自分の事だけしか見えていないんだ。
・・・・・俺もそうだ。
:10/06/01 23:44
:PC
:☆☆☆
#929 [ゅぃ]
部屋の中は空気が悪い。
香水・煙草・・・・クスリの匂い。
ここは・・・・ヤバイヤツらがたくさんいる場所だ。
暴力事件や万引き。・・・・レイプ。
タチの悪い事ばかりしている。・・・・俺もその中の一人だ。
・・・・・じきに男女の声が、耳に入る。
:10/06/01 23:49
:PC
:☆☆☆
#930 [ゅぃ]
「あっ・・・・ん・・・・あっ・・・!」
「・・・・っもっと声出せよ・・・・」
「んっやぁ・・・まっ・・・・て」
この部屋では誰の事も気にせず、お構い無しにセックスするヤツがたくさんいる。
・・・ただヤリたいからヤルだけ。愛なんてこれっぽっちもない。
:10/06/01 23:52
:PC
:☆☆☆
#931 [ゅぃ]
「おい、俺にもヤラせろ」
「3Pかよ〜ぎゃははははは!」
ここにいるヤツは、欲望の固まりだ。
・・・汚い欲望。
俺もそうだ。その中の一員だ。
これが今の俺の現状。こいつがら今の俺の・・・・‘仲間’。
:10/06/01 23:56
:PC
:☆☆☆
#932 [ゅぃ]
・
・・・・地元の仲間とはずっと会っていない。
ジンや高校で同じクラスだったヤツは、よく連絡を取っていた。
でも俺は最近、こんな生活ばかりしている。
大学もバイトも行っていない。携帯にも無着になっている。
俺の今の生活は、親から送られてくる仕送りで成り立っていた。
きっとジンたちや、親から、たくさん連絡が入っていると思う。
:10/06/09 00:35
:PC
:☆☆☆
#933 [ゅぃ]
・・・・・でも、自分から連絡しようとは思わなかった。
いや、思えなかったんだ。
最低な人間になっている俺。
もう誰にも合わす顔がなくなっている。
・・・・地元には戻れない。俺は心を裏切った。最悪な形で。
知らないヤツはいないだろう。
そんな俺の事を、みんなは軽蔑するだろう。
こんな生活しているということが知れたら、みんなは俺を白い目で見るだろう。
:10/06/09 00:38
:PC
:☆☆☆
#934 [ゅぃ]
誰か・・・・・誰か助けてくれ。
こんな所から今すぐ抜け出したい。助けてくれ。
・・・・自分では自分をコントロールできなくなっている。
どうしようもない俺。ただ不甲斐ないだけだ。
今の俺の‘仲間’はこいつらだけなんだ。
ここが俺の‘居場所’なんだ・・・。
・・・・もう戻れない。
:10/06/09 00:41
:PC
:☆☆☆
#935 [ゅぃ]
「直哉」
俺の名を呼ぶ声。
もうすっかり聞き慣れたその声。
「・・・おう」
俺は世菜に返事をする。
「・・・・・・ねぇ、行こうよ?」
すでにおかしくなっている目を、俺に向けてそう言う。
:10/06/09 00:42
:PC
:☆☆☆
#936 [ゅぃ]
「・・・・・あぁ」
俺は重い腰をゆっくりと上げた。
俺の真後ろには世菜がピッタリとくっついている。
フラフラした足取りだ。
俺と世菜は一軒家を出た後、車に乗ってある場所に向かった。
・・・・・最近頻繁に行っている場所。
・・・・・・ラブホテル。
:10/06/09 00:45
:PC
:☆☆☆
#937 [ゅぃ]
・・・・俺が世菜からクスリを受け取る時は、いつもラブホの中だった。
一軒家でヤるヤツはたくさんいる。
けれど、俺と世菜はいつもわざわざホテルまで足を運ぶ。
「二人っきりになりたい」毎回世菜はそう言っていた。
・・・もう何度目だろう。
もういちいち言わなくても、二人で会うときは、それが決まりになっていた。
:10/06/09 00:48
:PC
:☆☆☆
#938 [ゅぃ]
二人でラブホに入り、適当に部屋を選ぶ。
部屋までの道のりの間、俺も世菜も特に口を開かない。
・・・部屋につくと、俺はベッドに腰を下ろした。
「・・・・直哉、はい」
そう言い、俺にクスリを渡す世菜。
「・・・さんきゅ」
:10/06/09 00:50
:PC
:☆☆☆
#939 [ゅぃ]
「今日まだしてないでしょ?・・・あたしがしてあげる」
・・・そう言い注射器を手にする世菜。
俺は自分の左腕を世菜に突き出す。
チクっと少しの痛みが走った。・・・俺の腕には、たくさんの針の痕がある。
数え切れない程だ。
・・・・・少しすると、気持ちの良い感覚が俺を襲う。
:10/06/09 00:53
:PC
:☆☆☆
#940 [ゅぃ]
世菜は自分の腕にも、注射針を刺していた。
・・・・きっと世菜は、俺よりクスリをたくさん投入している。
俺よりも凄い依存症だ。
常にふらふらした目つきの世菜を見ると、俺もいつか本当に狂ってしまいそうになる。そう思う。
・・・・このままだと、確実に俺は狂う。
「・・・・・しよ?」
:10/06/09 00:55
:PC
:☆☆☆
#941 [ゅぃ]
俺を誘うように、色っぽい目つきでそう迫ってくる世菜。
「脱げ」
俺はそう吐き捨てる。
世菜は着ていた服を脱ぎ始めた。それを横目に見ながら、俺も服を脱ぐ。
・・・・・これから俺は、愛のない行為をする。
欲望のためだけ。もっと気持ち良くなりたいから。
そこに愛なんて、これっぽっちもないんだ。
:10/06/09 00:58
:PC
:☆☆☆
#942 [ゅぃ]
下着姿になった世菜を、俺はゆっくりとベッドに押し倒す。
・・・俺のスイッチが入った。
俺は世菜の顔にだんだんと近付き、キスをする。
最初はただ重ねるだけ。
角度を変えながら何度も唇を重ねていると、世菜は俺の口の中に自分の舌を入れてきた。
「・・・・んっ」
ただのキスだけなのに、声を漏らす世菜。
:10/06/09 01:00
:PC
:☆☆☆
#943 [ゅぃ]
何度も何度もお互いの舌を絡め合った。
俺はゆっくり顔を離し、世菜の首筋に顔を埋める。
首筋に舌を這わせながら、俺の右手は世菜の背中に回って行く。
プチ・・・・
世菜のブラのホックを外した。
「・・・・早く触って」
:10/06/09 01:02
:PC
:☆☆☆
#944 [ゅぃ]
俺はゆっくり、右手を世菜の胸に持って行った。
強弱をつけ、世菜の胸を揉む。
「んっ・・・・・あっ!」
突起物に少し触れただけで、声を上げる世菜。
俺は舌を世菜の胸に這わせた。
ゆっくりゆっくり、突起物に近付いて行く。
じらしながら胸をいじめ、俺の右手はだんだんと下に下がって行く。
:10/06/09 01:05
:PC
:☆☆☆
#945 [ゅぃ]
俺は世菜のパンツを脱がせた。
世菜のあそこに触れると、もうすでに濡れていた。
「・・・っ早く・・・入れて?」
そういやらしい顔をしながら言う世菜。
俺はゆっくりと、あそこに指を入れた。
クチュ・・・と、いやらしい音がする。
「あっ・・・ん・・・あぁっ・・・・!」
俺が指を動かす度、喘ぐ世菜。
:10/06/09 01:08
:PC
:☆☆☆
#946 [ゅぃ]
:10/06/10 22:56
:PC
:☆☆☆
#947 [ゅぃ]
俺は世菜の中で指をぐちゃぐちゃに動かした。
「まっ・・てぇ!!・・・・・ッッ」
世菜は身体をビクつかせ、イった。
「はぁ・・・・はぁ・・・・」
俺の目をジッと見つめ、世菜は息を切らしている。
そして・・・「・・・・直哉入れて?」そう言った。
・・・・・・このとき俺は思い出すんだ。
:10/06/10 23:06
:PC
:☆☆☆
#948 [ゅぃ]
世菜の腰を手で押さえ、俺は一気に自信を挿入した。
「ぁ・・・・ッんん・・・・ふっあ!」
心・・・・心・・・・・
・・・今俺が抱いている女は世菜なのに、どうしても思い出してしまう。
心のことを・・・・。
俺は世菜を抱くとき、いつもいつも心のことを想う。
:10/06/10 23:08
:PC
:☆☆☆
#949 [ゅぃ]
・・・・心を想いながら、世菜を抱く。
心ならどんな声を出した?どんな反応を示した?
「・・・直哉・・っ!」
・・・・初めて心を抱いた日のことを思い出す。
「あたしっ・・・・初めてだょ・・・?」
・・・そう言っていた心を、俺はこれでもかってくらい、優しく抱いた。壊れ物を扱うように、優しく・・・・。
:10/06/10 23:22
:PC
:☆☆☆
#950 [ゅぃ]
「・・・・・・好き」
・・・二人繋がって、俺を好きと言った心。
これ以上愛しい思いなんて、この世に存在するのかと思った。
俺は腰の動きを一気に早めた。
「ッッん!・・・ふぁっあ!!!」
・・・俺は心を思い出しながら、違う女を抱く最低な男だ。
目を瞑ると、そこには心がいた。
「・・・・・ッ心・・・・・・ッッ」
:10/06/10 23:26
:PC
:☆☆☆
#951 [ゅぃ]
ハァ・・・・ハァ・・・・
二人の乱れた息づかいが、ホテルの部屋に響く。
行為が終わった後、俺はベッドへと倒れ込んだ。
いつもこうだ。
心じゃない他の女とセックスするとき、俺は必ず心を思い出し、その女を抱く。
過去を辿り、あの頃の記憶を鮮明に思い出すんだ。
・・・・ごめんな。心。ごめん。
:10/06/10 23:47
:PC
:☆☆☆
#952 [ゅぃ]
心は今、どこで何をしているんだろう?
元気に過ごしているか?
亜美は、心を支えてくれているか?
・・・ごめんな。
俺は左手で顔を覆った。
ヒンヤリとした物が、俺のまぶたに当たる。
・・・・・指輪だ。
最低な俺は、まだ心とのペアリングを外していない。外せない。
:10/06/10 23:50
:PC
:☆☆☆
#953 [ゅぃ]
この指輪を外すと、全てが無くなるような気がする。
消えてしまう気がする。
・・・・・馬鹿だな。もうとっくに消えている。・・・全て。
そう思っているのに外せない俺は、本当にどうしようもない男だ。
ぎゅっ
隣にいる世菜が、突然俺を抱き締めてきた。
:10/06/10 23:53
:PC
:☆☆☆
#954 [ゅぃ]
「・・・・・何考えてるの?」
「・・別に」
俺が答えると、世菜はキスをしてきた。
何度も俺を求めてくる世菜。
それに答える俺。
「指輪まだつけてるの?」
:10/06/10 23:57
:PC
:☆☆☆
#955 [ゅぃ]
「・・・・あぁ」
「別れてるのに、外さないの?」
「・・・・・・」
「・・・外してよ」
「・・・・・・」
「外さないと、もうあげない」
「・・・・・・」
ずっと黙りっぱなしの俺。
:10/06/10 23:59
:PC
:☆☆☆
#956 [ゅぃ]
「あげないよ?」
そう言い、世菜は俺がはめている指輪に手を伸ばし・・・・・指輪を外した。
「・・・・・・・」
あげないよ?
世菜の言葉が俺の頭の中でグルグル回る。
「お風呂行こうよ」
そう言い世菜は立ち上がり、俺の手を引いた。
:10/06/11 00:03
:PC
:☆☆☆
#957 [ゅぃ]
・
チャプ・・・・・
水の音が浴室に響く。
「もっと気持ちいい事しようよ」
今の俺たちは、クスリの効き目がピークに達していた。
世菜が俺のモノを握り、いやらしく触ってくる。
「・・・・舐めろ」
:10/06/11 00:06
:PC
:☆☆☆
#958 [ゅぃ]
俺はそう言い、浴槽の中で立っている状態になった。
世菜は膝をついて、俺のモノを舐めている。
「・・・・・ッ!」
やべぇ。
俺は最高に気持ちよくなってきた。
世菜の頭を手で押さえ、もっと奥までくわえさせる。
もっと激しく・・・・激しく・・・・欲が次々に溢れ出てくる。
:10/06/11 00:10
:PC
:☆☆☆
#959 [ゅぃ]
「くッ・・・・・・!!」
もう少しでイキそうになったところで、俺は世菜の口からモノを抜いた。
「出て、こっちきて」
俺は浴槽から上がり、世菜も浴槽から上がらせた。
「ここで四つん這いになって」
俺がそう言うと、世菜は何の戸惑いもなくその場で四つん這いになった。
「・・・・いれるぞ」
:10/06/11 00:14
:PC
:☆☆☆
#960 [麗]
:10/06/11 00:33
:N01B
:☆☆☆
#961 [まぉ]
続き気になる〜(>_<)
更新楽しみにしてますケ
:10/06/11 23:09
:W61PT
:☆☆☆
#962 [我輩は匿名である]
おもしろいです!!
ずっと続いて欲しい(笑)
最後まで読むので
がんばってくださいね

:10/06/12 01:07
:840SH
:☆☆☆
#963 [ゅぃ]
>>960さん
>>961さん
>>962さん
ありがとうございます!!
スレッドがもう少しで1000になりそうですが;;
1000を超えたら、新しいトピを作ろうと思っていますので
これからも愛読お願いいたします♪
更新します☆
:10/06/12 22:24
:PC
:☆☆☆
#964 [ゅぃ]
俺は自身を一気に挿入した。
「・・・・・んッ!!」
何も濡れていない世菜のアソコにいきなり挿れたせいで、世菜は一瞬痛みに耐えた声を出した。
でも少しも経たない内に、世菜は感じ始めた。
「ぁ・・・・っん!もっと・・っ奥まで・・・・!!」
:10/06/12 22:27
:PC
:☆☆☆
#965 [ゅぃ]
バックで何度も何度も世菜の中を突き上げた。
浴室に響くのは世菜の喘ぎ声と、俺と世菜の身体がぶつかり合う音。
・・・・そのせいか俺たちはいつもより興奮して、もっと激しく求め合う。
二人の間に愛なんかなくても、簡単に抱けてしまう。
いつもと違う場でのセックス。そしてクスリの効果。
・・・俺たちは止まることもなく、お互いが果てるまで何度も抱き合った。
:10/06/12 22:33
:PC
:☆☆☆
#966 [ゅぃ]
・
ガチャン・・・・・
深夜1時。
世菜をホテルに残し、俺は帰宅しようとしている。
・・・世菜から受け取った、クスリを大事に持って帰る。
駄目だ、このままじゃ。そう何度思った事か。もう止められない。自分じゃどうする事もできない。
俺は一体どこまで墜ちるんだ・・・・・・?
:10/06/12 22:38
:PC
:☆☆☆
#967 [ゅぃ]
・・・・・・・・
「・・っ・・ッは・・・・・!!」
「んぁ・・・っあっっ・・・・・んっ」
クスリ漬けの日々。・・・今日もまた、世菜を抱く。
世菜を抱くのはもう何度目か、分からない。数える事もやめた。
もうどの位経つんだろう・・・?
何日?何週間?何ヶ月?
わからない・・・・。
:10/06/12 22:42
:PC
:☆☆☆
#968 [ゅぃ]
・・・今日もまた、クスリを受け取り家路につく。
クスリが切れると、どうしようもない苛立ちが俺を襲う。
すげぇ嫌な気分になる。
そしてクスリを身体に入れ込むと、その嫌な感覚はスーっと消えていく。
・・・それを繰り返し、依存する。
まさに悪循環。
:10/06/12 22:46
:PC
:☆☆☆
#969 [ゅぃ]
・
ある日。
俺はあの古い一軒家に足を運んでいた。
最近、俺はシンナーにも手を出している。あの一軒家に行けば、たくさんの薬物が置いてある。
俺の‘仲間’も、みんな薬物依存だ。
「この間さ、2、3人で女子高生襲ったんだけど、やばかったぜ」
:10/06/12 22:50
:PC
:☆☆☆
#970 [ゅぃ]
俺は扉の前に立ち、何となくその会話を聞いていた。
「どうだったんだよ?」
「処女だった。マジキツかったわ。でも最高」
こんな会話が飛び交うのは、日常茶飯事だ。
・・・・・けど、次の瞬間俺の耳に信じられない言葉が入ってきた。
「つーか世菜の指示でさ、なんつったっけ?相沢・・・」
「あぁ、直哉の元カノだろ?確か心じゃなかったっけ?」
!?!?
:10/06/12 22:57
:PC
:☆☆☆
#971 [ゅぃ]
なんだと・・・・・?
「世菜いきなりキレてきて、びびったんだけど」
「キレてたな。・・・誘い出すのに使ったヤツ、退学したんだろ?バカじゃね?なんでも徹底してやれっつーんだよ」
「だよな。世菜ってやべぇよ。『めちゃくちゃにしてこい』って言ってたしな」
バンッ!!!!!
:10/06/12 23:03
:PC
:☆☆☆
#972 [ゅぃ]
「うおっ・・・直哉・・・」
「おい!!!今の話どーゆーことだよ!?」
俺は片方のヤツの胸ぐらを掴み、揺さぶり聞いた。
「説明しろ!!!!」
俺の中で何かが切れた。
「どーゆー事なんだよ!!??」
「落ち着け!!」
:10/06/12 23:05
:PC
:☆☆☆
#973 [ゅぃ]
もう一人のヤツが俺を取り押さえた。
「説明しろよ!!!」
俺は怒鳴った。
「わかった!説明するから・・・・・」
そう言い、二人は俺に説明し始めた。
「・・・・・・世菜が言ったんだ。『直哉の元カノ襲ってこい』って・・・・。」
:10/06/12 23:07
:PC
:☆☆☆
#974 [ゅぃ]
「いつだ!?いつ心を襲ったんだ!?」
「2週間くらい前だったと思う・・・・京助たちが襲ったらしい・・・」
・・・・・心。
世菜、お前は一体何を考えている?
「世菜のやつ・・・・お前に惚れてんだよ」
・・・・・・。
:10/06/12 23:23
:PC
:☆☆☆
#975 [ゅぃ]
「元カノが気に入らないって」
「・・・・んだよ!なんだよそれ!!」
許せない。
世菜も。心を襲ったヤツも。・・・・今すぐ殴り倒してやりたい。
・・・・・でも、一番許せないのはこの俺だ。
心・・・・ごめん。ごめん。ごめん。ごめん。ごめん。
本当にごめん。
:10/06/12 23:26
:PC
:☆☆☆
#976 [ゅぃ]
「何してるの?」
・・・・丁度世菜が部屋にやってきた。
「世菜・・・・お前!!!!」
「きゃっ・・・・!!」
俺は世菜を壁際へと追いつめ、胸ぐらを掴んだ。
「・・・・・心を襲ったって本当か?」
俺は低い声で、脅すように問いかけた。
すると世菜の顔は、みるみる内に青ざめていった。
:10/06/12 23:28
:PC
:☆☆☆
#977 [ゅぃ]
「・・・・ぁ・・・・え・・・・」
「答えろ」
「・・・・・・・」
「・・・どうなんだ!!!!!」
胸ぐらをつかむ手に、力をグッと込めた。
・・・世菜が震えているのが分かる。今にも泣き出しそうな顔だ。
「・・・・・・・・っ」
世菜は小さく頷いた。
:10/06/12 23:31
:PC
:☆☆☆
#978 [ゅぃ]
「このッ!!!!」
俺は拳を力一杯握り締め、思いっきり振りかぶった。
そして・・・・ドンッ!!!!!
世菜の顔の真横。壁を思い切り殴り付けた。
その数秒後。
ドサっと音がした。・・・・世菜がズルズルと壁から滑り落ち、床に尻をついた。
・・・・前にも似たようなことがあった。
:10/06/12 23:34
:PC
:☆☆☆
#979 [ゅぃ]
いや、全く同じじゃねぇか。
何やってんだ俺。腐ってるじゃねぇか・・・・。
俺は何も言わず、部屋から出た。
俺の後ろでは、力が抜けきって何もできない世菜と、その世菜を心配している男二人。
・・・・俺が世菜を殴ると思ったのか、二人は何か言ってたような気がする。
だけど、そんな二人の言葉が耳に入らない程、俺の全ては怒りに満ちていた。
世菜に対しての怒りと・・・・・自分に対しての怒りだ。
:10/06/12 23:37
:PC
:☆☆☆
#980 [ゅぃ]
心・・・・・ごめんな。
俺は最低なヤツだ。俺がバカな事している間に・・・心は辛い思いをしていたんだ。いや。俺が辛い思いをさせていたんだ。
そんな事全く知らずに、俺はフラフラと毎日生きていた。
クスリ漬けになり、汚い性欲をむき出しにし、‘仲間’と呼んでいいのか分からない‘仲間’と過ごし・・・・・。
そんな毎日の中、心は辛い日々を送ってきたんだ。
・・・・・・・俺ってなんなんだ?
:10/06/12 23:43
:PC
:☆☆☆
#981 [ゅぃ]
・
心が襲われたと発覚してから、何日が経ったんだろう。
あの日以来、世菜とは会っていない。
あの一軒家にも足を運んでいない。
だけど・・・・クスリをやめられない自分がいる。
心を思うと、『自分は何のために生きているんだ?』そう思う。
『俺は最低だ。バカな人間だ。』そう思う。
そしてそう思う度、その嫌な感情から逃げたい為にクスリを身体に流し込む。
:10/06/12 23:48
:PC
:☆☆☆
#982 [ゅぃ]
そして今日も自己嫌悪に陥る。
・・・・そんな俺の前に、この闇から抜け出すきっかけを与えてくれる人が現れる。
俺を・・・必ず裏切る事はない人がいる事。
感謝してもしきれない。
何度も思った。
心から思った。
「ありがとう」・・・・・と。
:10/06/12 23:55
:PC
:☆☆☆
#983 [ゅぃ]
・
その日はただ、何となく家にいたんだ。
いつもはフラフラと出掛けている俺。ただその日は一日中・・・ずっと家にいたんだ。
時刻は夜10時。
何をするわけでもなくその日は、ベッドの中にいた。
時計の針が動く音だけが聞こえる中、インターホンが鳴った。
:10/06/13 00:05
:PC
:☆☆☆
#984 [ゅぃ]
ピンポーン・・・ピンポーン・・・ドンドンドン!!!
「!?」
・・・・何だ?
「直哉!!!!」
・・・・・・・え・・・
何度も何度も聞いたその声。一瞬で分かった。
俺はベッドの中から、ゆっくりと起きあがり玄関へと足を進めた。
:10/06/13 00:07
:PC
:☆☆☆
#985 [ゅぃ]
・・・そして、俺は玄関の扉を開けた。
「・・・・直哉!」
そう。俺の目の前にいるのは、兄貴の光哉だった。
「・・・・光哉」
「お前・・・何してんだよ!?お袋と親父が連絡つかないって言って・・・・俺ここへ何度も来たんだぞ!?今まで何してたんだ!!??」
「・・・・・・・」
どこからどうやって説明すればいいのか。
何をどうやって言えばいいのか。
:10/06/13 00:11
:PC
:☆☆☆
#986 [ゅぃ]
「とりあえず上がるぞ。近所に迷惑だ」
光哉はそう言い、部屋に入ってきた。
「・・・・・お前なんだよこれ!!??」
部屋に入るなり光哉は俺に向かって怒鳴りつけた。俺の部屋に置いてあるクスリが光哉の目に止まっていた。
「・・・・・・・・」
「何やってんだよ!!!!!」
ガッッッ!!! ドンッッ!!!
俺は光哉に思いっきり顔を殴られ、勢いよく床に倒れ込んだ。
・・・・・口の中は鉄の味が広がった。
:10/06/13 00:14
:PC
:☆☆☆
#987 [ゅぃ]
「お前!!!」
俺の胸ぐらを掴み、何度も俺を揺さぶる光哉。
「・・・・・お前バカか・・・・・・?」
光哉が呆れた声でそう言った。・・・・俺はバカだよ。どうしようもねぇバカだよ・・・。
「・・・お前、いつからこんなになったんだ?」
俺は・・・・自分でも気が付かない内に、ポツリポツリと光哉に話し始めていた。
「・・・・わかんねぇんだ・・・自分がいつからこんなになったか・・・。大学入学して、必死にバイトしてて・・・そしてら、世菜がいきなり現れて・・・」
:10/06/13 00:22
:PC
:☆☆☆
#988 [ゅぃ]
「・・・・・いきなり俺の部屋にきて・・・・それで・・・・・クスリ・・・」
もう何て言っているのか分からなかった。
俺は今まであった事全て、話せていたのか?ちゃんと光哉に伝えたのか・・・・。
「・・・・・お前バカだよ。何やってんだよ?」
「こころがっ・・・!俺心に・・・・っ心っ」
「直哉・・・・・お前もう終わろうぜ?いつまでも・・・こんなの駄目だ。ちゃんとクスリやめよう。な?」
光哉は落ち着いた口調で、俺を宥めるようにそう言った。
:10/06/13 00:28
:PC
:☆☆☆
#989 [ゅぃ]
「ちゃんとお袋と親父にも説明するんだ」
「・・・・・あぁ」
「もう絶対クスリはやめろ。もう二度と手出すな」
「・・・・・あぁ」
「・・・ちゃんと一からやり直すんだぞ。今までのことなかった事にはできない。だけどやり直すことはできるんだ。直哉」
「あぁ・・・・・。」
:10/06/13 00:32
:PC
:☆☆☆
#990 [ゅぃ]
・・・俺は兄貴に救われた。
兄貴にぶん殴られて、俺は一気に目が覚めた。
これから・・・・・俺の戦いが始まる。
一からまた人生を切り替えて行かなければならない。
一度道を踏み外してしまった俺。
簡単に元に戻すことはできない。・・・自分との戦いが始まるんだ。
そして、その前に俺にはすべき事がある。
「指輪、返してくれ」
:10/06/13 00:39
:PC
:☆☆☆
#991 [ゅぃ]
・
「・・・・・・指輪」
光哉が俺に会いにきた次の日。俺は世菜から指輪を返して貰うため、あの溜まり場へと足を運んだ。
「・・・・・・はぃ」世菜は俺に指輪を渡した。
「・・・今日持ってきてるけど・・・・いるよね?」
世菜が言う。
「もういらねぇ。・・・俺、もう会わねぇから。」
「・・・・・・」
「お前らとは、もう切る。」
:10/06/13 00:43
:PC
:☆☆☆
#992 [ゅぃ]
俺はハッキリとそう言い放った。
「もう二度と会わねぇ。」
最後に俺は、世菜、そして‘今日までの仲間’にそう言い残し、その場から立ち去った。
俺は変わる。変わるんだ。
・・・・そう強く思った。
:10/06/13 00:46
:PC
:☆☆☆
#993 [ゅぃ]
光哉。ありがとう。
・・・心から強く思っている。
あの時・・・自分ではどうすることもできず、もがき続けていた毎日から俺を救い出してくれた。
どうすることもできない闇の中に、光をくれた。
ありがとう。
:10/06/13 00:52
:PC
:☆☆☆
#994 [我輩は匿名である]
三角関係から読ませてもらってます

本当おもしろい

応援してます!!
:10/06/13 01:51
:840SH
:☆☆☆
#995 [ゅぃ]
>>994さん
ありがとうございます!!
本当ですか??嬉しいです♪
これからも楽しんでいただけるよう頑張って書いていきます!
更新します☆
:10/06/13 22:57
:PC
:☆☆☆
#996 [ゅぃ]
・・・・そして俺は決意した。
俺が一からやり直せたら・・・その時は、心に会いに行こう。
・・・こんな最低な俺だけど、きっと変わるから・・・。
心はもう俺と会ってはくれないだろう。
もう二度と口を聞いてはくれないだろう。
俺を許してくれることはないだろう。
・・・だけど俺は決めた。きっと変わるから、変わってみせるから・・・ずっと心を想い続けるから・・・・・。
:10/06/13 23:04
:PC
:☆☆☆
#997 [ゅぃ]
〜直哉side〜end
:10/06/13 23:04
:PC
:☆☆☆
#998 [ゅぃ]
:10/06/13 23:07
:PC
:☆☆☆
#999 [ゅぃ]
:10/06/13 23:13
:PC
:☆☆☆
#1000 [ゅぃ]
Love forever 〜Destiny〜end
:10/06/13 23:15
:PC
:☆☆☆
#1001 [我輩は匿名である]
このスレッドは 1000 を超えました。
もう書けないので新しいスレッドを建ててください。
:10/06/13 23:15
:
:Thread}
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194