Love forever 〜Destiny〜
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#501 [ゅぃ]
・・・・・・・避妊はちゃんとしていた。
避妊はしていても、中で出さなくても妊娠すると聞いたことはある。

でもまさか・・・・世菜がそうなると思ってもなかった。

頭の中はとにかく、「やべぇ」。
それだけだった。

⏰:10/03/08 14:17 📱:PC 🆔:☆☆☆


#502 [ゅぃ]
俺はしばらくその写真を見つめていた。


「・・か・・・てよ!」

「・・・・だ・・よ!!」

・・・・下から微かに怒鳴り声が聞こえた。・・・・世菜?

⏰:10/03/08 14:20 📱:PC 🆔:☆☆☆


#503 [ゅぃ]
俺はゆっくり腰を上げて、その声に耳を傾けながら、階段を下りた。

・・・・・嫌な予感がした。・・・・その怒鳴り声が男の声だったから。


「・・お願い帰って!!!」

「んだよ来てんだろ!?さっさと話つけろや!!!」

⏰:10/03/08 14:23 📱:PC 🆔:☆☆☆


#504 [ゅぃ]
俺は自分の目と耳を疑った。
・・・目の前には、世菜を怒鳴り付けている男がいた。

「・・・・・世菜?」

「っ!!直哉・・・・・・っ」

男は俺を睨み付けていた。
俺も男を睨み返した。

⏰:10/03/08 14:27 📱:PC 🆔:☆☆☆


#505 [ゅぃ]
俺は男を見て思い出した。
・・・・コイツ、世菜の元彼だ。

髪型が変わっていて、一瞬誰だか分からなかった。

「世菜・・・・・何やってんの?」

「っ直哉!!あたし・・・・・」

⏰:10/03/08 14:30 📱:PC 🆔:☆☆☆


#506 [ゅぃ]
「こいつ、妊娠してんだよ!!!」
世菜の元彼が怒鳴った。

「・・・ッやめて!!!」

「どーせ分かることなんだよ!!!」

「・・・・・世菜。どーゆーこと?」

本当は聞かなくても分かっていた・・・・。

⏰:10/03/08 14:35 📱:PC 🆔:☆☆☆


#507 [ゅぃ]
「・・・っごめ・・んなさいっ・・・・!!」

「・・・何誤ってんだよ?」

「ごめっ・・・っ直哉・・・あったし・・・・・」

〜♪

世菜が俺に謝る中、携帯が鳴った。

⏰:10/03/08 14:39 📱:PC 🆔:☆☆☆


#508 [ゅぃ]
「ちっ」

男は舌打ちして電話に出た。

「・・・・俺だ。・・・・あぁ・・・・・・分かった」

「っ・・・・・ぅ・・・・っく」
世菜は泣きながら嗚咽を繰り返している。

⏰:10/03/08 14:41 📱:PC 🆔:☆☆☆


#509 [ゅぃ]


男は電話を切るなり「・・・・話つけとけよ」
・・・そう低い声で世菜に言った。
最後に俺を睨み付けて男は帰っていった。


・・・・・・・・

⏰:10/03/08 14:42 📱:PC 🆔:☆☆☆


#510 [ゅぃ]
「・・・・・・世菜」

「・・・ぅぅ・・・っ」

「世菜。何があったのか話してくれよ・・・・・?」

「・・・・ごっめんな・・さぃ・・・・・・」

俺は泣いて謝り続ける世菜に対して、段々腹が立ってきた。

⏰:10/03/08 14:44 📱:PC 🆔:☆☆☆


#511 [ゅぃ]
「・・・・何なんだよ!!ちゃんと言えよ!!!」

「・・・ッ」

俺がそう怒鳴ると世菜は身体をビクつかせた。

「ごめ・・・・「なんで謝るんだよ!?俺に謝るようなことしたのか!?どうなんだよ!!!」

⏰:10/03/08 14:45 📱:PC 🆔:☆☆☆


#512 [ゅぃ]
自分の彼女にこんな怒鳴りつけるのは、初めてだった。
・・・泣き続けてる世菜に怒りが芽生えた。

「おい!!お前浮気したんだろ!?あいつお前の元彼なんだろ!?」

「・・・ぁ・・・・っっ」

「なんとか言えよ!!!!」

⏰:10/03/08 14:48 📱:PC 🆔:☆☆☆


#513 [ゅぃ]
「・・・・・・ごめっなさい・・・・・・」

世菜はそう言って俺に頭を下げてきた。

「・・・・・嘘だろ。なんなんだよ、俺の知らないとこで会ってたのかよ!?」

俺がそう言うと、世菜は小さく頷いた。

⏰:10/03/08 14:50 📱:PC 🆔:☆☆☆


#514 [ゅぃ]
「・・・・・・ふざけんな!!!!」

ドンッ

俺は思い切り壁を殴り付けた。
世菜が大きく震え上がった。

・・・・拳に痛みなんか感じない。今は怒りの方が大きい。

⏰:10/03/08 14:53 📱:PC 🆔:☆☆☆


#515 [ゅぃ]
しばらくの間沈黙が続いた。

世菜も俺も、何も言わない・・・・・・。
もう、俺たちは終わりだ。
何もかも。

俺は静かに動いた。
階段を上がって、荷物を取り、もう一度階段を下りた。

⏰:10/03/08 14:55 📱:PC 🆔:☆☆☆


#516 [ゅぃ]
階段を下りると、世菜はさっきと同じ体制で蹲って泣いている。
嗚咽が聞こえる。肩を震わせて泣いている。
・・・・でも、俺はもう世菜の肩を抱くことはない。

「・・・・っなおやぁぁ・・・・・」

世菜が俺の名前を呼んだ。でも俺は世菜に返事をしない。

⏰:10/03/08 14:57 📱:PC 🆔:☆☆☆


#517 [ゅぃ]
「・・・・・っごめんねっ・・・・・あたしっ好きなの・・・・・」

好きと言われても、そんなの信じられない。
・・・・だってお前は、浮気しただろ?あの男と・・・俺の知らない所で会ってたんだろ?

もう・・・・俺・・・・・

⏰:10/03/08 14:59 📱:PC 🆔:☆☆☆


#518 [ゅぃ]
「信じらんねぇよ」

俺は言葉を吐き出した。

「・・・・っ好き・・なの・・・」

「・・・・・・俺・・・もう無理だ」

俺はそう言い残して、世菜の前から姿を消した。

⏰:10/03/08 15:01 📱:PC 🆔:☆☆☆


#519 [あすか]
ごめんなさい

>>1-500

⏰:10/03/09 12:43 📱:N04A 🆔:☆☆☆


#520 [ゅぃ]
>>519さん ありがとうございます!!!

もうこの小説読んでくれている方がいると思わなかったので
めちゃくちゃ嬉しいです!!! (ノω・、)

⏰:10/03/09 15:31 📱:PC 🆔:☆☆☆


#521 [ゅぃ]
更新します♪

⏰:10/03/09 15:32 📱:PC 🆔:☆☆☆


#522 [ゅぃ]
・・・・・・・・・・・

あぁ・・・そういや雨降ってたんだっけ。

世菜の家を出て、俺は傘も差さずに歩いていた。
いつのまにか雨は強く降り出していた。

・・・・・全然気付かなかった。

⏰:10/03/09 15:34 📱:PC 🆔:☆☆☆


#523 [ゅぃ]
あー・・・カラオケ。行けねぇよな、この格好じゃ。
てゆーか、電車乗るにしてもこの格好のままって・・・・・


「・・・・・・なんなんだょ・・・・」

嫌な日だ。・・・・今日は厄日だな。

⏰:10/03/09 15:38 📱:PC 🆔:☆☆☆


#524 [ゅぃ]
しばらく雨に打たれて考えていた。

どうして世菜は・・・・あの男と会っていたのか。
・・・・あの男のことが忘れられなかったのか?
俺、あの男より世菜を幸せにしてやれなかったのか?

俺は、それに気付いていなかったんだ・・・・。

・・・・・・ちくしょう。

⏰:10/03/09 15:42 📱:PC 🆔:☆☆☆


#525 [ゅぃ]
悔しかった。

あんなに一緒にいたのに・・・・愛し合ってたんじゃねぇのかよ?
・・・世菜は俺よりあの男が好きなんだ。
なんならちゃんと言ってほしかった。
あの男のことが忘れられないって。だから俺と別れようって・・・・。

俺、こんな別れ方したくなかったんだよ・・・・。
俺って・・・・なんだったんだ?

・・・・だから悔しかった。

⏰:10/03/09 15:49 📱:PC 🆔:☆☆☆


#526 [ゅぃ]
でも、それ以上に

・・・・・・・寂しかった。

あんなに一緒にいたから、愛し合っていたと思っていたから。
俺のことを誰よりも好きでいると思っていたから。

・・・・これからも一緒に、隣にいるんじゃなかったのかよ?

⏰:10/03/09 15:50 📱:PC 🆔:☆☆☆


#527 [ゅぃ]
・・・・でも、だからって・・・・・世菜がいくら俺を好きだと言おうと、
俺がいくら悔やんでも、俺はもう戻れないんだ。

何度謝られたって、どうしようもねぇんだ。

・・・・・もう、世菜との恋は終わりなんだ。

あの頃に戻ることはない。・・・・・・永遠に。

⏰:10/03/09 15:53 📱:PC 🆔:☆☆☆


#528 [ゅぃ]
・・・・・・・・・

俺は鞄から携帯を取り出した。

ピ プルルルル  プルルルル  プルルル

「もっしー!?」

「あ、俺」

「あ!直哉!?」

⏰:10/03/09 15:55 📱:PC 🆔:☆☆☆


#529 [ゅぃ]
「おう。あと30分位でそっち行くわ」

「まじ?おーい、直哉も来るってさ♪あっいつもの駅前な!6号室だから!」

「わかった。またあとでな」

⏰:10/03/09 15:56 📱:PC 🆔:☆☆☆


#530 [ゅぃ]


俺は、今は一人でいたくなかった。
誰かと一緒にいたかった。
慰めてもらいたいわけじゃない。・・・・一人が嫌だった。

「・・・・はっ、別れブームか?今」
自嘲気味に笑った。俺ってなんだんだよ。って。

⏰:10/03/09 15:59 📱:PC 🆔:☆☆☆


#531 [ゅぃ]
・・・・・・・・・・・

俺はずぶ濡れのまま電車に乗った。

周りからの視線を感じたけど、もうどうでもよかった。
見たきゃ見ればいい。

俺は足早に家に帰った。濡れた制服を脱いで、Tシャツとジーンズに着替えた。

⏰:10/03/09 16:01 📱:PC 🆔:☆☆☆


#532 [ゅぃ]
髪の毛から滴が垂れてくる。
ワックスを付けた髪の毛は、少しべたついていた。

洗面所の水道で頭に水を当てた。

タオルで適当に髪を拭いて、財布と携帯だけを持って、俺は家を出た。

⏰:10/03/09 16:03 📱:PC 🆔:☆☆☆


#533 [ゅぃ]
傘を差して歩いていると、丁度タクシーがあったから、
それに乗り込んで、カラオケまで行った。

・・・・・・・・・


「あ!直哉きたぞ〜♪」

「・・・おっす」

部屋の中はみんなで歌って踊ってて、すげぇ賑やかだった。

「おー!ってお前濡れてんじゃん!?」

⏰:10/03/09 16:06 📱:PC 🆔:☆☆☆


#534 [ゅぃ]
「まぁ座れよ!」

「飲み物何飲む〜?ってか世菜よかったのか?」

「あー・・・・・・てか、別れた」

「「「え・・・・・・・?」」」

その場が一気にシーンとなった。
みんな吃驚した顔で、嘘だろ?って顔で俺を見てる。

⏰:10/03/09 16:07 📱:PC 🆔:☆☆☆


#535 [ゅぃ]
「・・・なんか、家にあいつの前の男きてさ・・・・なんか、あいつ妊娠してたんだよ。・・・俺、浮気されてた」

気付くと俺は口走っていた。
・・・こんなんじゃ、もっと悪い雰囲気になる。

「ははっ!ま!そーゆうわけで、俺も失恋。だから今日は楽しむわ!」
俺は笑ってそう言った。

⏰:10/03/09 16:11 📱:PC 🆔:☆☆☆


#536 [ゅぃ]
「直哉・・・・・大丈夫かよ?」

「ん?全然!俺も歌うわ!」

「・・・直哉、失恋同士、今日ははっちゃけよ!」

「そうだそうだ!もうこうなったら歌いまくれ!」

⏰:10/03/09 16:13 📱:PC 🆔:☆☆☆


#537 [あすか]
1作目から見てました
完結まで
頑張ってください(^^)

⏰:10/03/10 00:04 📱:N04A 🆔:☆☆☆


#538 [ゅぃ]
>>537さん

本当ですか!?ありがとうございます(っ´∀`)
なかなか更新できなくてすいません↓
頑張って完結させるので、よろしくお願いします♪

⏰:10/03/12 16:15 📱:PC 🆔:☆☆☆


#539 [ゅぃ]
更新します☆

⏰:10/03/12 16:16 📱:PC 🆔:☆☆☆


#540 [ゅぃ]
・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・

「あ〜たしさくらんぼ〜♪」

「「「もう一回!!」」」

俺はマスカラを持ってジャカジャカ振り回して踊った。
・・・みんな、俺を心配して、気遣ってくれる。

⏰:10/03/12 16:20 📱:PC 🆔:☆☆☆


#541 [ゅぃ]
なんか・・・・・いーよな、仲間って。

一緒にいると、気が紛れるんだ。
楽しい気持ちになれる。気持ちが楽になる。

・・・・こいつらがいて、マジよかった。


「直哉」

⏰:10/03/12 16:21 📱:PC 🆔:☆☆☆


#542 [ゅぃ]
「・・・おう。心」

‘さくらんぼ’が歌い終わり、他のヤツが入れた失恋ソングが始まると同時に、心が俺の隣に座った。


「・・・・あたしもね、別れちゃったんだっ」

「そっか・・・・・。なんか今、別れブームでもきてんのか?」

⏰:10/03/12 16:23 📱:PC 🆔:☆☆☆


#543 [ゅぃ]
「だねぇ〜」

心があははと笑った。

「直哉も、もっとなんか歌いなよ」

「そうだな。何歌おっかな」

それからカラオケが終わるまで、心はずっと俺の隣に座っていた。

⏰:10/03/12 16:25 📱:PC 🆔:☆☆☆


#544 [ゅぃ]
・・・・・・・・・・・

・・・・・・・

・・・ん、なんか・・・・あったけぇ。

誰かが、俺の手を繋いでいる。
相手の手は、すごく温かかった。

⏰:10/03/12 16:27 📱:PC 🆔:☆☆☆


#545 [ゅぃ]
・・・・・そして、その温もりは突然スッとどこかへと消えてしまった。

俺の隣には、誰もいない。

少し遠くに・・・男女の姿が見えた。・・・・・世菜。


世菜は俺ではなく、違う男と手を繋いでいる。
その時見た世菜の笑顔が・・・・・俺の心を締め付けた。

⏰:10/03/12 16:29 📱:PC 🆔:☆☆☆


#546 [ゅぃ]
バッ!!!!!

「・・・・・夢・・・か?」
俺は世菜の夢を見ていた。・・・・気が付くと、俺は涙を流していた。

頬に、涙のあとがある。目は、少し赤く腫れていた。

・・・・・世菜と別れたという事実は、今更ながら心を締め付けられる。

⏰:10/03/12 16:32 📱:PC 🆔:☆☆☆


#547 [ゅぃ]
俺は、世菜と別れてから、世菜の夢を、よく見るようになった。
気がつくといつも、涙のあとがある。

・・・・そして、世菜を思い出しては、寝ているときでなくても、涙を流すようになった。

もう終わりにしたい。世菜を思う気持ちも、その度に目頭が熱くなることも、心を締め付けられる、あの感覚も。

⏰:10/03/12 16:35 📱:PC 🆔:☆☆☆


#548 [ゅぃ]
・・・・・俺は、忘れられるんだろうか?



「ぎゃははははは!!」

「ひぃー腹いてぇ」

「やばいってまじ直哉!」

⏰:10/03/12 16:37 📱:PC 🆔:☆☆☆


#549 [ゅぃ]
世菜と別れた俺は、毎日のようにたまり場へと入り浸っていた。
ここにいると、落ち着くんだ。
世菜の事を思い出さなくて済む。

毎日、みんなとバカなことして笑っていた。

そして、俺の隣にはいつも心が居たんだ。

⏰:10/03/12 16:41 📱:PC 🆔:☆☆☆


#550 [ゅぃ]
心は、最初出会った頃とは、段々変わってきていた。

なんか、大人っぽくなった。っていうか、あか抜けたっていうか。
まだ一年も経ってねぇのに、なんか変わっていた。

・・・・俺は、周りから見ると、どんな風に変わっているんだろう?

⏰:10/03/12 16:43 📱:PC 🆔:☆☆☆


#551 [ゅぃ]
そんなことをしながら過ごしていた。



季節は変わって、冬になった。
毎日寒い。・・・・・・そういえば、世菜と付き合いだしたのも冬だった。

⏰:10/03/12 16:44 📱:PC 🆔:☆☆☆


#552 [ゅぃ]
・・・・・・・・・・・

「・・・・ッ」

バッ

「・・・・・またかょ・・・・」

まただ。また夢だ。
いつもいつも・・・・笑顔の世菜がいる。

⏰:10/03/19 17:37 📱:PC 🆔:☆☆☆


#553 [ゅぃ]
カチッ

俺は煙草を一本取り出し、火を点けた。

いつからだったかな・・・・。
俺は、煙草を吸うようになっていたんだ。

煙草を吸うと・・・・落ち着くんだ。

⏰:10/03/19 17:39 📱:PC 🆔:☆☆☆


#554 [ゅぃ]
・・・・・冬休みが始まって3日目。

今年のクリスマスは、たまり場でパーティーをした。

去年は・・・・・やめよう。思い出すのは。


・・・・俺、弱い。

⏰:10/03/19 17:42 📱:PC 🆔:☆☆☆


#555 [ゅぃ]
時計を確認すると、もう昼過ぎだった。

〜♪
携帯が鳴り出した。


「はい?」

「おす直哉〜」

⏰:10/03/19 17:44 📱:PC 🆔:☆☆☆


#556 [ゅぃ]
「どーした?」

「おー今日さ、花火やるぞ、花火!」

「は?この季節に花火かよ?」

おいおい・・・・真冬だぞ?

「やーまぁ、ノリでそーなったんだよ!夏に買っといたやつ、残っててさ・・・・」

⏰:10/03/23 18:08 📱:PC 🆔:☆☆☆


#557 [ゅぃ]
「はは、なんだソレ」

「まぁまぁ。・・・っつーわけで、一応5時には集合な」

「りょうかい〜」



・・・・花火か。あんだけ夏にしたのに・・・・。(笑)

⏰:10/03/23 18:10 📱:PC 🆔:☆☆☆


#558 [ゅぃ]
ふー・・・・・

煙草・・・もう残り少ねぇ。


俺は煙草を吸い終わった後、下へ行ってとりあえず朝飯(昼飯?を食った。

ゴツッ

「ってぇ!!!!」

⏰:10/03/23 18:14 📱:PC 🆔:☆☆☆


#559 [ゅぃ]
「おい、俺のバイクの雑誌どこだ」

「・・・・いてぇよ」

あー、出たバカ兄貴。

「おい直哉、どこだ?」

「俺の部屋・・・・・」

⏰:10/03/23 18:15 📱:PC 🆔:☆☆☆


#560 [ゅぃ]
実は俺には、4つ年上の兄貴がいる。

名前は、光哉。

「・・・・つーかいてぇよ」

「許せ」

バカ兄貴はスタスタと俺の前から去って行った。

⏰:10/03/23 18:18 📱:PC 🆔:☆☆☆


#561 [ゅぃ]
あいつ・・・寝起きで機嫌わりぃんだ、絶対。
俺に当たられても困るっつーの。

ちなみに、寝起きでなかったらいっっつもヘラヘラしてるんだよな。

・・・・ヘラヘラではないか。普段は愛想良いんだよな。

⏰:10/03/23 18:20 📱:PC 🆔:☆☆☆


#562 [ゅぃ]
・・・・・・・・・・

「おっす」

「直哉〜みんなきたぞー」

「おそい!!」

俺がたまり場にきた時間は、とっくに五時を過ぎていた。

「わりぃわりぃ」

⏰:10/03/24 15:54 📱:PC 🆔:☆☆☆


#563 [ゅぃ]
「よっしゃ公園行くぞ!」

「いこーっ♪」

ぞろぞろとみんなで歩き出した。
ざっと十人はいただろうな。

「打ち上げ早くしたいな〜」

「いや、線香花火だろ♪」

⏰:10/03/24 15:56 📱:PC 🆔:☆☆☆


#564 [ゅぃ]
「じゃあさ、線香花火、みんなで勝負ね!」


・・・・・今日の夢、・・・はぁ。

「直哉きいてる?」

「・・・・え?」

「だから!線香花火勝負だよ!」

⏰:10/03/24 15:57 📱:PC 🆔:☆☆☆


#565 [ゅぃ]
「あぁ、聞いてる聞いてる。勝負な!」


冬になると、日が暮れるのが早くなってきていた。
公園に着くなり、みんながわいわいと花火をやりだした。

俺もみんなと一緒になって、花火をしながら気を紛らわせた。

⏰:10/03/24 16:00 📱:PC 🆔:☆☆☆


#566 [ゅぃ]
「おい見ろ!二刀流っ!!!」

「んだと!?こっちは三十本持ちだぁぁ!!!」

「ぎゃははははは!」

「持ちすぎ〜」

はは、三十本て、持ちすぎだろ。(笑)

⏰:10/03/24 16:02 📱:PC 🆔:☆☆☆


#567 [ゅぃ]
それからしばらくして、花火は一本も無くなった。

「あ〜終わっちゃったね」

「ね〜線香花火ジンが一番だったし」

「さすが俺だろっ」


それからは、公園でずっとたまっていた。
みんな、色んな話をしている。

⏰:10/03/24 16:04 📱:PC 🆔:☆☆☆


#568 [ゅぃ]
みんなが話している間、俺は今日見た夢のことを考えていた。

・・・・考えても、何も変わらないのに。
ただ、気持ちが暗くなるだけだ。

でも・・・考えてしまう。

・・・・いい加減・・・・終わりにしてぇ。

⏰:10/03/24 16:08 📱:PC 🆔:☆☆☆


#569 [我輩は匿名である]
・・・・・・やばい。泣きてぇ。



「ちょっと、ジュース買ってくるわ」

「おー」

俺は近くのヤツに声をかけて、自販機へ向かった。

⏰:10/03/26 00:20 📱:PC 🆔:☆☆☆


#570 [ゅぃ]
↑すいませんゅぃです;;;

⏰:10/03/26 00:20 📱:PC 🆔:☆☆☆


#571 [ゅぃ]
ジュース買うなんて真っ赤なウソだ。

俺は近くのベンチに腰をかけた。
その瞬間、涙がとめどなく溢れてきた。


・・・・んだよ・・・なんだよ!!!なんで涙出てくるんだ?
俺ってこんな弱かったのか?なんで出てくるんだよ・・・・・・

⏰:10/03/26 00:22 📱:PC 🆔:☆☆☆


#572 [ゅぃ]
情けなかったけど、俺は声を押し殺して泣いた。

「・・・・ッ・・・・・・ッ」

くそ・・・・ちくしょう。

早く泣き止め。止まれ止まれ止まれ・・・・・・・。

⏰:10/03/26 00:24 📱:PC 🆔:☆☆☆


#573 [ゅぃ]
カーン  カランカラン・・・・


聞かれてたか?・・・・・だれだ・・・・?

「誰?」

⏰:10/03/26 00:25 📱:PC 🆔:☆☆☆


#574 [ゅぃ]
俺がそう言うと、
「・・・・ごめん」
心が俺に姿を見せた。

「なんだ・・・心か」

・・・・泣いているのなんて、見られてたんだろうけど・・・・
俺は平然を装った。

⏰:10/03/26 00:26 📱:PC 🆔:☆☆☆


#575 [ゅぃ]
「となり、座れよ」

「うん・・・・」

それから、お互い何も喋らなかった。

心、俺が泣いてんの見て、吃驚したんだろうな、はは。

⏰:10/03/26 00:27 📱:PC 🆔:☆☆☆


#576 [ゅぃ]
もう・・・・いっか。

「・・・俺かっこわりぃよな。泣いたりとかさ」

俺はそう言っていた。

鼻がすげぇムズムズする。
俺は鼻から息を吸った。そしたら、ズズーって音がして、余計にかっこわりかった。

⏰:10/03/26 00:28 📱:PC 🆔:☆☆☆


#577 [ゅぃ]
「俺、弱いな」

そう自分の口からその言葉が出ると同時に、俺の目からは涙が溢れた。


ギュっ

⏰:10/03/26 00:29 📱:PC 🆔:☆☆☆


#578 [ゅぃ]
心が俺を抱き締めた。
・・・・駄目だ。駄目だ。優しくされたら、余計に涙が出る。

「・・ズッ・・・・・ッ」

久しぶりに、人の温もりを感じた。
・・・・俺は心の背中に手を回した。

「・・・直哉は、弱くなんかないよ」

⏰:10/03/26 00:31 📱:PC 🆔:☆☆☆


#579 [ゅぃ]
「・・・・さんきゅ」

俺はそう言い返すのが精一杯だった。
多分、声震えてた。

・・・・・・心の身体が震えている。

「・・ッ・・・っく・・・・ひッ・・・・」

⏰:10/03/29 23:06 📱:PC 🆔:☆☆☆


#580 [ゅぃ]
「・・・・・なに、お前が泣いてんだよ。」

ほんとに、え、なんでお前が?って感じだった。

「・・・だっ・・・て・・・・っく・・・直哉は・・っ・・・弱くなんっか・・・ない・・」

心は、否定してくれたんだ。

⏰:10/03/29 23:08 📱:PC 🆔:☆☆☆


#581 [ゅぃ]
嗚咽までして・・・・・俺は心の背中をさすっていた。

普通立場逆じゃね?

「お前、泣きすぎ(笑)」

心は、俺の分まで泣いてくれた。
・・・・それが、今の俺には助かったんだ。

⏰:10/03/29 23:10 📱:PC 🆔:☆☆☆


#582 [ゅぃ]
・・・・・・もう、泣きたくねぇ・・・って思ってたから。

「顔見ないでー」

「なにそんな泣いてんの。悲しいのは俺なのに、なんでお前の背中、
さすってんだろうな(笑)」

「・・・・ごめん」

⏰:10/03/29 23:10 📱:PC 🆔:☆☆☆


#583 [ゅぃ]
心は、マジでごめんって顔で言ってた。(笑)

「いや、逆に助かったわ」

「え?」

「もう泣かないって決めてたからさ。
お前が俺の分まで泣いてくれて、助かった(笑)」

⏰:10/03/29 23:11 📱:PC 🆔:☆☆☆


#584 [ゅぃ]
心のおかげで・・・・世菜を忘れる決心ついたんだ。


「ありがとな」

俺は心に、お礼を言った。

心は俺の言葉に笑いかけてくれて、「いつでも話きくからね」って言った。ていうか、少し叫びに近かった。

⏰:10/03/29 23:14 📱:PC 🆔:☆☆☆


#585 [ゅぃ]
・・・・・でも、もう話さねぇよ。

忘れるって決心したんだから・・・・。
ウジウジしねぇって決めたんだからな・・・・・・。

⏰:10/03/29 23:16 📱:PC 🆔:☆☆☆


#586 [ゅぃ]
その日から・・・・何も変わっていないようで、俺の中の気持ちが、確実に変わって行っていたんだ・・・・

・・・・・心に対する、俺の気持ち。


その自分の気持ちに気付いたのは、ジンの一言だった。

⏰:10/03/29 23:18 📱:PC 🆔:☆☆☆


#587 [ゅぃ]



・・・・ある日。いつものように学校へ行って、授業受けて・・・・4時間目の授業を、ジンと一緒に、屋上でサボってた。

「直哉、火ぃかして」

「ん」

二人で晴れ渡った空見ながら、煙草吸ってた。

⏰:10/03/29 23:21 📱:PC 🆔:☆☆☆


#588 [ゅぃ]
「ふぅーー」

「・・・今日、天気いいな」

「・・・・・な」

ぼーっと黄昏れてた。

⏰:10/03/29 23:21 📱:PC 🆔:☆☆☆


#589 [ゅぃ]
「・・・・お前さ、どうなったんだよ?5組のユーコちゃん」

「・・・俺みたいなチャラいヤツは無理なんだって・・・・・(泣)」

「ぶっマジかよ!(笑)」

まぁ・・・ジンは仲良くなった頃、すでにチャラい状態で。
高校へ入ると、それはそれは更にチャラくなったわけで。

⏰:10/03/29 23:25 📱:PC 🆔:☆☆☆


#590 [ゅぃ]
「いいし!こないだから目つけてる二高の子アタックするもん!」

まぁこんな感じで。

するもん!て・・・・(笑)女子か。

「まぁ次々と・・・・」

「俺は一途にはなれねぇんだよ」

⏰:10/03/29 23:30 📱:PC 🆔:☆☆☆


#591 [ゅぃ]
ジンには昔、紗理奈って言う彼女がいた。
ジンはかなり惚れていた。

・・・・でも、紗理奈がまぁすごい女で。
ジンのことを金としか見ていなかった。

紗理奈と付き合ってる時は、マジ人が変わったようにウザかった。「紗理奈がさ!紗理奈が!」ってばっか言いやがって。

⏰:10/03/29 23:34 📱:PC 🆔:☆☆☆


#592 [ゅぃ]
んで紗理奈が別の男と歩いてんの目撃して、その時紗理奈が言った台詞が、
「ジン、うざいよ?っていうか、アンタのこと遊んでるって気付かなかった?金にしか見えねぇんだよ」・・・・・・。

そんとき俺はジンと一緒にいて、紗理奈がそうジンに言ったのも横でバッチリ聞いてて。

・・・・・その日からジンは元通りになった。
っていうか、更にパワーアップした。

⏰:10/03/29 23:39 📱:PC 🆔:☆☆☆


#593 [ゅぃ]
「俺はお前みたいにチャラくはなれねぇよ」

「一緒にこの道行こうぜ、直哉」

「いや、断る。・・・・お前いつか女に呪われるぞ」

っていうかすでに呪われてんじゃ・・・・・?

⏰:10/03/29 23:41 📱:PC 🆔:☆☆☆


#594 [ゅぃ]
「つーか直哉だよ」

「は?」

いきなりジンが笑顔でそう言ってきた。

「お前!!」

「は?え?だからなに?」

「知ってんだからな、分かってんだからな。俺は♪」

⏰:10/03/29 23:43 📱:PC 🆔:☆☆☆


#595 [ゅぃ]
「だからなにが?」

半分呆れて真面目に聞き返すと、
「青春だね、直哉くん」
そしてニヤニヤした顔で俺にそう言ってきた。

「・・・・だからなんだよ・・・・」

⏰:10/03/29 23:44 📱:PC 🆔:☆☆☆


#596 [ゅぃ]
「お前、心に惚れてんだろ?」


・・・・・・・・俺が心に?


「・・・・・・・は!?」

「ぅおっなんだよ!変に隠すのやめろよ!」

⏰:10/03/29 23:46 📱:PC 🆔:☆☆☆


#597 [ゅぃ]
「え、ちょいちょいちょいちょい待って下さい」

「何回言ってんだよ?」

「俺が心に?」

「おう。見ててなんだよって思う」

ジンが煙草をふかしながら冷静に答えた。

⏰:10/03/29 23:47 📱:PC 🆔:☆☆☆


#598 [ゅぃ]
「・・・・なんだよって何が?」

「・・・・・はぁ」
ジンは俺を見つめるとため息つきやがった。

「お前な。自覚してねぇのか?最近やたら心と一緒にいねぇ?んでもって、やたら心を目で追ってねぇ?んでから、やたら心を違う目で見つめるわけ?」

⏰:10/03/29 23:49 📱:PC 🆔:☆☆☆


#599 [ゅぃ]
ジンが一気に俺に言った。

俺はそれを頭の中で整理して、数秒後にその言葉全部を理解した。

「・・・・・そうか?」
俺が出した答えはその一言だった。

そしてジンは「はぁー・・・・」ってまたため息つきやがった。

⏰:10/03/29 23:50 📱:PC 🆔:☆☆☆


#600 [ゅぃ]
「お前自覚してねぇの?」

「・・・・え?」

「してねぇんだな。心を好きだって」

「・・・・ちょっと待ってくれよ。・・・俺そんな目で見てんのか?あいつのこと。俺あいつのことは・・・・犬みたいなやつで・・・・」

⏰:10/03/29 23:53 📱:PC 🆔:☆☆☆


#601 [ゅぃ]
「・・・・・犬?」

「あ、違う違う。人なつっこいって意味で・・・・」

「んーまぁ確かに犬っぽいな・・・・って、犬に対してあんな目向けるかよ」

ジンはすっげぇ疑っているっていう目で俺を見る。

⏰:10/03/29 23:55 📱:PC 🆔:☆☆☆


#602 [ゅぃ]
「・・・・俺、そんな目で心を見てんのか?

「あぁ、見てるな」

・・・あぁ。気付かなかった。
俺が自分の気持ちに気付いてないことに。知らない内に目で、心を追っていることに。・・・・いつもいつも、隣にいることに。

⏰:10/03/29 23:56 📱:PC 🆔:☆☆☆


#603 [ゅぃ]
「・・・・・ジン。俺さ、世菜と別れてから、感覚狂ったのかもしんねぇ。好きってなんなんだよ・・・・・」

「・・・・・そのまんまだよ。知らない内に目で追ってたり・・・・それが好きって事なんじゃねぇの?」


ジンはチャラいくせに、そーゆーとこには敏感なんだ。

⏰:10/03/29 23:59 📱:PC 🆔:☆☆☆


#604 [ゅぃ]
「・・・・・・好き、か」

俺はその言葉を呟いてみた。

「直哉・・・お前、」

「ん?」

「・・・・いや、なんでもねぇわ」

⏰:10/03/31 16:33 📱:PC 🆔:☆☆☆


#605 [ゅぃ]
「んだよ?」

「・・や・・・・・直哉さ」

「おう?」

「もう・・・・世菜とのこと、大丈夫かよ?」

「え・・・・?」

⏰:10/04/08 22:16 📱:PC 🆔:☆☆☆


#606 [ゅぃ]
「や、言いたくねぇならいいんだけどさ?・・・・・たまに悲しそうな顔するだろ?お前。・・・・・心のことが好きなんだったら、俺はそれで良いと思う・・・・」

・・・・・・・ジン。

「・・・・・・俺さ、ぶっちゃけあの頃かなりキツかった」

「・・・・あぁ」

⏰:10/04/08 22:19 📱:PC 🆔:☆☆☆


#607 [ゅぃ]
でも・・・・俺は。

「実はな?結構前に公園で花火したろ?・・・・・そんとき俺、頭ん中世菜のことばっかでさ・・・・皆の前だったし、情けねぇけど、俺抜け出して泣いてたんだょ・・・・・」

「・・・・・おぅ」

「・・・・・そんとき、心が着いてきたんだ。・・・・んで、一緒に泣いてくれた」

⏰:10/04/08 22:21 📱:PC 🆔:☆☆☆


#608 [ゅぃ]
「で、言ってくれた。・・・・直哉は弱くないよって」

俺は一旦そこで話を止めて、煙草を吸った。

「・・・・・・・そんなことがあったのか」

ジンが静かに呟いた。

⏰:10/04/08 22:24 📱:PC 🆔:☆☆☆


#609 [ゅぃ]
「あぁ・・・・俺、気付かねぇ内に心に惹かれてたのかもしんねぇ。いっつも俺の心配ばっかして、俺の隣にばっかり来て・・・・俺、あいつが俺に笑いかけてるのとか見ると、犬がしっぽ振って喜んでるように見えんだよな・・・・・」

「・・・・・・ぶっ」

ジンが噴出した。

⏰:10/04/08 22:26 📱:PC 🆔:☆☆☆


#610 [ゅぃ]
「確かに見えるかもな(笑)」

「・・・・だろ?でも・・・その笑顔がさ、俺の心癒してんのかなぁ・・・って思うんだよな。・・・気付いたら心にばっか連絡してるし」

「・・・・・決定的だな」

ジンが俺を見てふっと笑って言った。

⏰:10/04/08 22:29 📱:PC 🆔:☆☆☆


#611 [ゅぃ]
「・・・・良かった。お前まだ引きずってんじゃねぇかって思ってたんだよ。お前なんも言わねぇからさ、俺なりに心配してたんだぞ?」

・・・・・ジン・・・・・・

「・・・さんきゅーな」

「おう。なんかあったら、すぐ言えよな」

⏰:10/04/08 22:32 📱:PC 🆔:☆☆☆


#612 [ゅぃ]
そう言ってジンは、俺の肩に軽いパンチを入れた。

なんつーか・・・・こいつとの友情が深まった気がした。
クサイけど。

その日は色んなことについて、ずっと喋っていたような気がする。

⏰:10/04/08 22:34 📱:PC 🆔:☆☆☆


#613 [ゅぃ]


・・・・・・・・ジンと屋上で話した日以来、俺は特に心を意識するようになっていた。

周りから見たら変わんないと思うけど、俺はかなり平然を装って心と接していた。

・・・・・・俺はそろそろ、心に気持ちを伝えようと思っていた。

⏰:10/04/08 22:36 📱:PC 🆔:☆☆☆


#614 [ゅぃ]
いつ、どこで気持ちを伝えようと考えていた頃、俺の携帯に心からメールが届いた。

「この間借りたCD返したいんだけど?」

俺はすぐに返信した。

「今家いるから、うちくる?」

⏰:10/04/08 22:40 📱:PC 🆔:☆☆☆


#615 [ゅぃ]
心から、「すぐ行くね♪」って返ってきたから、俺は今日告白しようって思っていた・・・・・。

心は20分くらいで家についた。

・・・・最初の方、心はマンガ、俺は雑誌を読んでいて、心も俺も全然会話らしい会話をしていなかった。

⏰:10/04/08 22:42 📱:PC 🆔:☆☆☆


#616 [ゅぃ]
読んでいる雑誌の内容が頭に入ってこない位、俺はこのあとどう出るか・・・・ずっと考えていた。


・・・・・・よし、心がマンガを読み終わったら、・・・言う!

俺はそう決めた。

マンガはあと半分くらいのページまできていた。

⏰:10/04/08 22:43 📱:PC 🆔:☆☆☆


#617 [ゅぃ]
パラ・・・・・・パラ・・・・・・

心が一枚一枚マンガをめくる度、俺の心臓はドキドキと音を立てる。

・・・・・あーこれが告白だったっけな。
なんて、初めて女の子に告白したときの事を思い出したりしていた。

⏰:10/04/08 22:45 📱:PC 🆔:☆☆☆


#618 [ゅぃ]
マンガのページ数が減ると、反比例するように俺の心臓の音は早くなる。


・・・・・心が最後のページに指をかけた。

ドクンッッ

俺の心臓は今日一番の音を立てて飛び跳ねた。

⏰:10/04/08 22:47 📱:PC 🆔:☆☆☆


#619 [ゅぃ]
心がマンガを机の上に置いた。

俺はもう・・・・・頭が真っ白だった。
だけど、行動を起こさなきゃ駄目だ・・・・・・
そう思い、俺は後ろから心に抱きついたんだ。

「え・・・直哉?」

⏰:10/04/08 22:49 📱:PC 🆔:☆☆☆


#620 [ゅぃ]
当然心は吃驚している。

「なお・・・・」

「心。・・・俺、お前の事好きかも」


・・・・・・言った。

⏰:10/04/08 22:49 📱:PC 🆔:☆☆☆


#621 [ゅぃ]
「今まで妹みたいだと思ってた。でも、あの日・・・・
俺は弱くないって、そう言ってくれた」

俺がそう言うと心は、ゆっくりと・・・・俺の腕に自分の手を重ねた。



「・・・・俺、お前に側にいてほしい」

「・・・直哉。あたしも好き。」

⏰:10/04/08 22:51 📱:PC 🆔:☆☆☆


#622 [ゅぃ]
3月5日。
俺と心は、この日から恋人同士になった。

・・・・・その日、俺は初めて心とキスをした。
そして・・・・・・・身体を重ねた。

⏰:10/04/08 22:54 📱:PC 🆔:☆☆☆


#623 [ゅぃ]



「いやぁ〜ほんとよかった!」

「カップル誕生だね〜」

「ヒューヒュー♪」

直哉と付き合いだしてから、直哉と一緒にたまり場に行くと、案の定皆からひやかされた。

⏰:10/04/08 22:56 📱:PC 🆔:☆☆☆


#624 [ゅぃ]
↑すいませんミスです。。。。

心と付き合いだしてから、心と一緒にたまり場に行くと、案の定皆からひやかされた。

です。ごめんなさい

⏰:10/04/08 22:57 📱:PC 🆔:☆☆☆


#625 [ゅぃ]
「なおやん・こころんカップル〜♪ポッキーだよーん」

ジンがそう言いながらポッキーを差し出してきた。

「おい・・・なんだよその、なおやん・こころんって・・・・」

「あはは。こころんって・・・・ぶっ(笑)」

心はどうやらツボにはまったらしい・・・・。

⏰:10/04/08 23:00 📱:PC 🆔:☆☆☆


#626 [ゅぃ]
「いや〜お前ら二人にピッタリなカップル名だろっ!?」

そう言ってジンはポッキーを食べ始めた。

「ピッタリって・・・・・」

「なおやん・・・・っ!良いねなおやん!ねっなおやん♪」

「・・・・・こころん、それやめて?」

とか言って俺もノリで言ってみた(笑)

⏰:10/04/08 23:03 📱:PC 🆔:☆☆☆


#627 [ゅぃ]
「ぶっ!あははははは!」

「ふはっなおやん今日ノリいーな!」

ジンと心は二人で爆笑してた。
・・・・・言うんじゃなかったって少し後悔した。

「ジン君やばいって〜あたしはまりそう・・・・ね、なおやん」

「てゆーか、すでにはまってんじゃん・・・・・」

⏰:10/04/08 23:05 📱:PC 🆔:☆☆☆


#628 [ゅぃ]



それからしばらくの間、俺たちはたまり場で「なおやん・こころん」って呼ばれてた。

心もかなり楽しそうに「なおやん〜」とか言って、俺のこと呼んでた。

⏰:10/04/08 23:07 📱:PC 🆔:☆☆☆


#629 [ゅぃ]
三月には中・高卒業式があって、俺たちは付き合いだしてすぐ春休みを迎えた。

春休み中は皆で遊んだり、心と二人っきりで遊んだりもした。

⏰:10/04/08 23:09 📱:PC 🆔:☆☆☆


#630 [ゅぃ]
たくさん思い出ができた。

そうやって毎日遊んでいると、春休みなんてあっという間だった。


・・・・・・・それから一年。俺と心は別れもせず順調に付き合っていた。
春は花見に行って、夏は海に行って、秋には遊園地へ行って、冬には公園で雪遊びした。

⏰:10/04/08 23:13 📱:PC 🆔:☆☆☆


#631 [ゅぃ]
心は中三になってて、俺と一緒の高校へ受験するために、勉強を頑張っていた。

元々勉強できる心は、毎日こつこつ頑張っていて、無事に高校に合格した。

俺は頑張っている心を見てきたから、「よく頑張ったな」って言って、合格祝いにホールケーキ買ってやった。

⏰:10/04/08 23:16 📱:PC 🆔:☆☆☆


#632 [ゅぃ]
「二人じゃ食べきれない」って言って、結局皆で食べたんだっけ。

そのときジンに「お前よっぽど好きなのな。付き合って一年は経つのに、いーよな」って言われた。


・・・・・心といると飽きねぇ自分がいた。

春・夏・秋・冬。一年365日一緒にいてもいい程。って思ってた。

⏰:10/04/08 23:19 📱:PC 🆔:☆☆☆


#633 [ゅぃ]
そして4月、入学式。

俺と一緒の制服着てる心を、嬉しく思った。
いつもつるんでいる皆も一緒だったから、高校生活は半端なく楽しかった。

そうやってまた一年過ぎていったんだ・・・・・・・

⏰:10/04/08 23:22 📱:PC 🆔:☆☆☆


#634 [ゅぃ]
俺と心は二つ歳が離れている。
・・・・・だから、一緒に高校へ通えるのは、たったの一年だった。

俺には仲の良い先輩がいて、その先輩が県外の大学へ行っていた。
その先輩から聞く大学の話が、俺には新鮮で、その大学へ行ってみたい。って思い始めてた。

⏰:10/04/08 23:24 📱:PC 🆔:☆☆☆


#635 [ゅぃ]
・・・・・・でも、県外の大学へ行くには、地元を離れなきゃいけない。
心とも毎日会えなくなる。
皆とも毎日会えなくなる。

・・・・・・俺は決心した。
遠距離恋愛、そんなもんどうってことない。
ここにも帰ってこれる。またいつでも皆に会える。

⏰:10/04/08 23:26 📱:PC 🆔:☆☆☆


#636 [ゅぃ]
俺は心に、先輩が通ってる、県外の大学へ行きたい・・・・って話をした。

そしたら心は「がんばってね!!」って屈託のない笑顔で俺を応援してくれた。
だから俺は、頑張ろうって決めたんだ。

⏰:10/04/08 23:29 📱:PC 🆔:☆☆☆


#637 [ゅぃ]
日は長くはない。
俺は心といる時間も勉強をしていた。

誰より俺を応援してくれていたんだ、心は・・・・・

・・・・・・だけど、心は・・・・寂しくないのか?

心は毎日俺を見てくれていた。
一回も、「寂しい」「行って欲しくない」なんてこと、言わなかった。

⏰:10/04/08 23:31 📱:PC 🆔:☆☆☆


#638 [ゅぃ]
・・・・・・俺は無事大学に合格した。

「直哉おめでとう!よかったね!がんばってね!」

心がとびきりの笑顔で祝福してくれた。

だけど俺は、
「お前寂しくねぇの?」
ずっと聞きたかった事を口にした。

⏰:10/04/08 23:34 📱:PC 🆔:☆☆☆


#639 [ゅぃ]
「・・・・・・・・」
俺がそう言うと、今まで笑顔だった心が突然ぴたっと黙った。

「・・・・・・ひっ」

ひっ!?

「寂しいよぉー・・・・・ひっく・・・・ぅぅ・・・・・・」

黙ったと思った心が、いきなり泣き出した。

⏰:10/04/08 23:36 📱:PC 🆔:☆☆☆


#640 [ゅぃ]
「っう・・・・・・寂しかったけど・・・・我慢してた・・・・・っほんとは寂しいぃ・・・・・」

そう言って泣いている心を、俺は抱き締めた。
抱き締めて、背中をさすっていた。

・・・・・そして、泣き止まない心に、俺は指輪を贈ったんだ。

⏰:10/04/08 23:39 📱:PC 🆔:☆☆☆


#641 [ゅぃ]
実は、日雇いのバイトとかで、ちょくちょく貯金してた。

心はすげぇ吃驚してたけど、泣きじゃくりながら、「ありがとう
」って言ってた。

「ペアだからな」って言うと、もっと涙を流す心を、改めて好きだって実感した。

⏰:10/04/08 23:43 📱:PC 🆔:☆☆☆


#642 [ゅぃ]
それからすぐに、俺は地元から出て行った。

・・・・・・・・新しい地へ向かう汽車の中、俺は静かに、一筋の涙を流した。

⏰:10/04/08 23:46 📱:PC 🆔:☆☆☆


#643 [ゅぃ]



俺の新しい生活は、一日があっという間に終わる。
親からの仕送りは毎月ちゃんと送られてくる。だけど、俺は毎日バイトを入れていた。

大学生活はすげぇ楽しいけど、やっぱり地元が恋しくなる。・・・・心に会いたくなる。

⏰:10/04/08 23:48 📱:PC 🆔:☆☆☆


#644 [ゅぃ]
俺と心は毎日連絡を取り合っていたけど、毎日忙しくて・・・・・・忙しすぎて、あんまり連絡を取ってやれないような生活になっていた。

バイトから帰ってきたらクタクタで、すぐに眠りにつく。
飯はちゃんと食ってるつもりでいたけど、体重が少し減ってるように感じた。

⏰:10/04/08 23:50 📱:PC 🆔:☆☆☆


#645 [ゅぃ]
ある日・・・・・・ある人物との再会のせいで、・・・・俺は人生を狂わせることになる。


その日は大学が休みだった。
だけど、昼にはバイトを入れていたから、昼前までしっかり寝てから、バイトへ出かけた。

⏰:10/04/08 23:54 📱:PC 🆔:☆☆☆


#646 [ゅぃ]
「お疲れ様です!」

バイトが終わったのは、夜8時頃だった。
・・・・・晩飯何食おっかな・・・・そんな事を考えながら駅へ向かって歩いていた。

すっかり暗くなった空の下、「・・・・・・直哉・・・・」誰かが俺を呼んだ。

⏰:10/04/08 23:56 📱:PC 🆔:☆☆☆


#647 [ゅぃ]
・・・・・・まさか。俺はそう思った。
・・・・でも、このよく聞いた事のある声。間違いないと俺は思った。

俺は後ろを振り向いた。
そこには・・・・・・世菜がいた。

⏰:10/04/08 23:57 📱:PC 🆔:☆☆☆


#648 [ゅぃ]
「直哉、久しぶりだね・・・・・・」

世菜は俺に段々近づいてくる。

「世菜・・・・・」

「元気だった?」

そう言った世菜の顔を見た瞬間・・・・・おかしいと思った。
・・・・・目が・・・・・おかしい。

⏰:10/04/09 00:00 📱:PC 🆔:☆☆☆


#649 [ゅぃ]
「・・・・ぉう」

「ずっと・・・・話しに行こうって思ってたの」

「もう・・・話すことなんてないよな・・・・?」

どうして今頃いきなり現れたんだ?
・・・・・なんのために?

⏰:10/04/09 00:02 📱:PC 🆔:☆☆☆


#650 [ゅぃ]
世菜は俺の言葉に、首を横に振った。

なんなんだよ・・・・・・・


「あのね・・・・・・あたし、流産したの」

・・・・・・え?
流・・・・産?

⏰:10/04/09 00:03 📱:PC 🆔:☆☆☆


#651 [ゅぃ]
「・・・・んだよ、それ。・・・・・俺には関係ないだろ?」

俺がそう言うと、世菜はまた首を横に振った。

・・・・・・・・


「あのときの子供・・・・・・直哉の子なの」

⏰:10/04/09 00:04 📱:PC 🆔:☆☆☆


#652 [ゅぃ]
うそだろ・・・・・・うそに決まってんだろ・・・・・?

「冗談やめろよ?」

「・・・・冗談じゃない」

・・・・・・そんな目ラリってるやつの話なんか、信じられるかよ。

「・・・・あのときの男の子供じゃねぇのかよ?」

⏰:10/04/09 00:06 📱:PC 🆔:☆☆☆


#653 [ゅぃ]
「・・・・・違う」

じゃあなんなんだよ・・・・・!?
あのとき、謝ってたじゃねぇかよ・・・・・・・

「・・・・・確かに、あたしは・・・・直哉と付き合っている時、元彼とも会ってた・・・・・・」

「・・・・・・浮気してたんだろ?」

⏰:10/04/09 00:08 📱:PC 🆔:☆☆☆


#654 [ゅぃ]
世菜は足下を見つめたまま、否定しなかった。

「・・・・ごめんっでも!・・・・・避妊はちゃんとしてたの・・・・・」

・・・・・・んだよソレ。

「だから・・・・俺の子供だって言いたいのか?・・・・・避妊してたのは俺も一緒だろ?」

・・・・・でも・・・・例え避妊していても、その行為をしたって事は、100パーセント子供の父親が俺じゃないとは言い切れない・・・・・・。

⏰:10/04/09 00:10 📱:PC 🆔:☆☆☆


#655 [ゅぃ]
マジ・・・・・・勘弁してくれよ・・・・・・。

「お前・・・・あの男んとこ、戻ったんじゃねぇのかよ?」

「・・・・・・・・・」

世菜は答えない。

「・・・・・・・・」

俺も黙ったまま何も言わない。

⏰:10/04/09 00:13 📱:PC 🆔:☆☆☆


#656 [ゅぃ]
少しして、世菜が口を開いた。
「・・・・・直哉のこと、忘れられない」

・・・・・・は?

「んだよ?・・・・・今更。俺、今彼女いるし」

「・・・・・でも、忘れられない」

なんだよそれ、マジ。
俺と付き合っている間、あの男・・・・元彼のこと、忘れられなかったんじゃねぇの?
だから、浮気してたんじゃねぇの?

⏰:10/04/09 00:15 📱:PC 🆔:☆☆☆


#657 [ゅぃ]
俺の・・・・・俺の気持ちも知らないで。

「毎日思ってた。・・・・あのときの子供・・・・直哉との子じゃないのかなって・・・・・」

やめてくれ・・・・・・・

「きっと・・・・・直哉との子だったんだなって・・・・・・」

マジやめろよ・・・・・・。

⏰:10/04/09 00:17 📱:PC 🆔:☆☆☆


#658 [ゅぃ]
「・・・・・・俺に責任取れって言ってんのか?」

「・・・・それは・・・・・・・・」

世菜はまた黙ってしまった。


マジ意味わかんねぇ。

⏰:10/04/09 00:19 📱:PC 🆔:☆☆☆


#659 [ゅぃ]
「・・・・・・俺、今忙しいんだけど」

そう言うと世菜は俺を見上げた。

そして、何か考えたようにすると、「・・・・・分かった。じゃあ・・・・・」

「悪いけど、俺もう話す気ないよ?今大事な彼女いるし。責任取ってほしいって言うんなら、金渡すし」

⏰:10/04/09 00:22 📱:PC 🆔:☆☆☆


#660 [ゅぃ]
「・・・・・・・・・」

「・・・・じゃあな」

俺はそう言って再び駅へと向かった。


・・・・・もう、俺の前に姿見せないでくれ・・・・・・。

⏰:10/04/09 00:23 📱:PC 🆔:☆☆☆


#661 [ゅぃ]
その日、俺は心から掛かってきていた電話を、掛け返さなかった。
・・・・・動揺していたから・・・・・心への気持ちが変わったわけなんかじゃない。

・・・・・何か余計なことを言ってしまいそうで、心に心配掛けたくなかった。


・・・・・・・・・ごめんな、心。

⏰:10/04/09 00:25 📱:PC 🆔:☆☆☆


#662 [ゅぃ]
それからしばらく、世菜は俺の前に姿を現さなかった。
心とは、忙しいけど合間を見つけて、連絡を取り合っていた。


けど・・・・俺が生活に段々慣れてきた頃、世菜がまた、俺の前に姿を見せたんだ・・・・・。

⏰:10/04/09 00:26 📱:PC 🆔:☆☆☆


#663 [ゅぃ]
夜10時。
バイトが終わって、家に帰って、大学の課題をしていた。

そのとき、インターホンが鳴った。


・・・・・・・誰だ?
俺は不審に思いながら、ドアの小さな穴を覗いた。

⏰:10/04/09 00:28 📱:PC 🆔:☆☆☆


#664 [ゅぃ]
そこにいたのは・・・・・・・・・・世菜。

「直哉っ!」


・・・・・んで家知ってるんだ?
まさか、つけられてたのか?

・・・・・・・今日で話をつけよう。
俺はそう思いドアを開けた。

⏰:10/04/09 00:30 📱:PC 🆔:☆☆☆


#665 [ゅぃ]
「直哉・・・・・!」

「・・・・なに?こないだの話?」

俺は冷たく言い放った。

「あ・・・・・あたし、やっぱり直哉が・・・・・」

「その話なら聞かないから」

⏰:10/04/09 00:31 📱:PC 🆔:☆☆☆


#666 [ゅぃ]
俺はそう言って再びドアに手を掛けた。

「待って!話だけでも聞いて・・・・・・・」

「・・・・・いい加減にしてくれよ」

世菜は俺同様ドアに手を掛け、悲願してくる。

⏰:10/04/09 00:37 📱:PC 🆔:☆☆☆


#667 [ゅぃ]
「お願い!」

世菜はそう言い、部屋に入ってこようとする。

「帰ってくれよ!!!!」
俺がそう怒鳴った瞬間、世菜は隙をついて俺を押し倒した。

ドンッ

⏰:10/04/09 00:39 📱:PC 🆔:☆☆☆


#668 [ゅぃ]
俺は背中を思い切り床に打ち付けられた。

いってぇ・・・・・・

そう思い俺は身動き出来なくなっていた。
その瞬間
「・・・・・・・・・ッ!!」
何かが腕に刺さった、そんな痛みが走った。

⏰:10/04/09 00:40 📱:PC 🆔:☆☆☆


#669 [ゅぃ]
「おっ・・・おい!何したんだよ!?」

「大丈夫・・・・・・・すぐ気持ち良くなるから・・・・・」

!?
んだよそれ!

・・・・・・腕には注射器が刺さっていた。

⏰:10/04/09 00:42 📱:PC 🆔:☆☆☆


#670 [ゅぃ]
「やめろ!やめろーーーーー!!!!!」

俺は・・・・・・薬物を投入された。


「・・・・・っやめてくれ・・・・・・」

俺は何度もそう言った気がする。

・・・・・俺はパニックに陥っていた。

⏰:10/04/09 00:45 📱:PC 🆔:☆☆☆


#671 [ゅぃ]
「はぁ・・・・・・・はぁ・・・・・・・」

パニックのせいか、息が乱れてくる。
玄関の扉は、気付かない内に閉められていた。

そして、俺に薬物を投入した世菜は、自分にも薬物を投入していた。

⏰:10/04/09 00:46 📱:PC 🆔:☆☆☆


#672 [ゅぃ]
「直哉、大丈夫だよ・・・・・?」

フラフラした目で、俺を見つめる世菜。

「・・・・・・っ」
世菜は俺に、キスをした。

「・・・・ゃめろ!やめろ!!」

「やめないよ・・・・・・?」

⏰:10/04/09 00:48 📱:PC 🆔:☆☆☆


#673 [ゅぃ]
そう言った世菜は、俺に跨りキスを繰り返す。

・・・・・その内、段々と俺は抵抗することもなくなっていた。
なんだか・・・・凄い良い気分だ。
気持ちが良い。

「・・・・・気持ちいーよね?」

「・・・・・うん」

⏰:10/04/09 00:49 📱:PC 🆔:☆☆☆


#674 [ゅぃ]
俺は完全に、自分を見失っていた。

俺は・・・・・・・狂った。




どれくらい時間が経っただろう?
俺は今何してるんだ?・・・・・俺の目の前にいるのは・・・・・世菜。

⏰:10/04/09 00:52 📱:PC 🆔:☆☆☆


#675 [ゅぃ]
「・・んっ・・・・あっ・・・・ぁ」

「はぁ・・・・・・・はぁ・・・・・・」

俺が今身体を重ねてるのは・・・・・世菜。

「あっ・・・・・なお・・・・ゃぁ・・・・・・」
今俺の首に手を回して、俺の名前を呼んでいるのは・・・・・・世菜。


・・・・・・おれ・・・・・・おれ・・・・・・。

⏰:10/04/09 00:55 📱:PC 🆔:☆☆☆


#676 [ゅぃ]



「ねぇ・・・・・・直哉」

「・・・・・・・・」

「あたしと・・・・・一緒にいてくれる?」

「・・・・・・・・」

⏰:10/04/09 00:56 📱:PC 🆔:☆☆☆


#677 [ゅぃ]
最悪だ・・・・・・こんなの最低だ。

「また・・・・・・あげるよ?」

「・・・・・・・・」

「一緒にいてくれたら、またあげる」

「・・・・・・・分かった」


・・・・・・・・俺は、腐っている。

⏰:10/04/09 00:59 📱:PC 🆔:☆☆☆


#678 [ゅぃ]
「直哉・・・・・彼女と別れて?」

「・・・・・・・」

「・・・・じゃないと、もうあげないよ?」

「分かった」



・・・・・・俺はクズ以下だ。

⏰:10/04/09 01:00 📱:PC 🆔:☆☆☆


#679 [ゅぃ]
プルルルルル・・・・・・
プルルルルル・・・・・・

「もしもし直哉!?」

「・・・・・」

「・・・・直哉?」


あぁ。俺は最低最悪の人間だ。

⏰:10/04/09 01:03 📱:PC 🆔:☆☆☆


#680 [ゅぃ]
「なお・・・・」

「心。俺ら別れよう」

「・・・・・え?」

「ごめん、別れて。」

「な・・んで?直哉?」

「それだけだから。じゃあ」

⏰:10/04/09 01:05 📱:PC 🆔:☆☆☆


#681 [ゅぃ]
・・・・・・・俺は自分の手で・・・・・心を失った。
薬の力に・・・・・誘惑に・・・・・俺は敵わなかったんだ。

こんな俺を・・・・・心は二度と会ってはくれないだろう。
俺を許してはくれないだろう・・・・・・。

こんなに汚れた俺を。

⏰:10/04/09 01:08 📱:PC 🆔:☆☆☆


#682 [ゅぃ]
「直哉・・・・・・抱いて?」

「・・・・・・あぁ」


こんなに腐り切った俺を・・・・・・・・・
誰が許してくれる?

⏰:10/04/09 01:09 📱:PC 🆔:☆☆☆


#683 [ゅぃ]
ごめん。
・・・・・そんな言葉だけじゃ済まされない。


俺は、簡単には抜け出せられない道を、彷徨うことになる。

もう、俺は駄目だ・・・・・・。

⏰:10/04/09 01:10 📱:PC 🆔:☆☆☆


#684 [ゅぃ]



心・・・・・・・心・・・・・・・こころ・・・・・・



心・・・・・・・・・



ごめん。

⏰:10/04/09 01:11 📱:PC 🆔:☆☆☆


#685 [ゅぃ]
〜心side〜

⏰:10/04/09 01:22 📱:PC 🆔:☆☆☆


#686 [ゅぃ]
・・・・・・・・吃驚した。


亜美と一緒に、翔輝の家へ行って、上着を返しに行った・・・んだけど・・・。
あたしの前に姿を見せた翔輝は、寝起きだった。

・・・・・しかも、キティちゃんのゴムで、前髪をちょんまげに縛って・・・・

⏰:10/04/14 22:45 📱:PC 🆔:☆☆☆


#687 [ゅぃ]
二人で話すのは、あの夜・・・あたしと翔輝が初めて会った時以来で・・・・翔輝に妹がいるってことが分かった。

・・・・・・それから、翔輝と連絡先を交換した。

昔のあたしからは、想像もつかない。
翔輝は・・・・・なんだか大丈夫だって思えるんだ。

⏰:10/04/14 22:49 📱:PC 🆔:☆☆☆


#688 [ゅぃ]
「亜美〜お待たせ」

「あ、起きてた?翔輝!」

「寝起きだったよ。メール気付かなかったって言ってた」

「やっぱり!」

⏰:10/04/14 22:52 📱:PC 🆔:☆☆☆


#689 [ゅぃ]
・・・・・翔輝が玄関に出てきたときに気付いたんだけど・・・・・、翔輝の目は二重だった。

初めて会った時は、警戒していたし・・・・一緒に飲んだ時は、まじまじと顔見る余裕なんてなかったし・・・・・。

でも、さっきのは結構な至近距離だったから、改めて顔を見たような気がした。

⏰:10/04/14 22:54 📱:PC 🆔:☆☆☆


#690 [ゅぃ]




「「ありがとうございましたぁ」」


「心ちゃんっ上がっていいよ〜♪」

「えっもうそんな時間ですか?お疲れ様でした!」

時計を見ると、もう七時。
仕事が終わる時間だった。

⏰:10/04/14 22:59 📱:PC 🆔:☆☆☆


#691 [ゅぃ]
・・・・・・翔輝と連絡先を交換してから、三日が経った。
交換した日に、一通だけメールが届いていた。


「上着わざわざありがとな。また飲みいこーな。 翔輝」

ってきていた。

「こちらこそ。また行こうね」
・・・・・男の人とのメールなんて、凄く久しぶりだったあたしは、たったそれだけの返事を返した。

⏰:10/04/14 23:03 📱:PC 🆔:☆☆☆


#692 [ゅぃ]
それから二日が経って・・・・・仕事が終わって携帯を見ると、不在着信が入っていた。

誰だろう?
そう思って確かめると、翔輝からだった。


・・・・・・・え、電話?

⏰:10/04/14 23:05 📱:PC 🆔:☆☆☆


#693 [ゅぃ]
着信が入っていたのは、一時間くらい前。一件だけだった。
あたしは、なんだろう?と思い、電話をかけ直した。


プルルルルル・・・・・・
プルルルルル・・・・・・

「・・・・もしもし?」

「あ・・・・心、です」

⏰:10/04/14 23:07 📱:PC 🆔:☆☆☆


#694 [ゅぃ]
一瞬、翔輝の声を聞いてドキッとした。
・・・・・・電話越しでの低い声に。

「あ、仕事終わった?」

「うん、ついさっき」

「実はさー・・・・・あ、亜美に代わるな?」

亜美?
今一緒いいるの?

⏰:10/04/14 23:08 📱:PC 🆔:☆☆☆


#695 [ゅぃ]
「もしもし心?」

「亜美〜」

「仕事おつかれ!」

「うん」

「今ね、一登と翔輝といるんだけど・・・久しぶりにご飯いこーってなってね!心これる?」

「うん、行けるよ」

⏰:10/04/14 23:10 📱:PC 🆔:☆☆☆


#696 [ゅぃ]
「分かった!じゃあ、●○駅今からこれる?」

「はーい、二十分くらいで着くかな」

「おっけ〜じゃ、また後でねっ♪」

「はいはーい」


なんでだろ・・・・?
なんで亜美、電話直接掛けてこなかったんだろ?

⏰:10/04/14 23:13 📱:PC 🆔:☆☆☆


#697 [ゅぃ]
特に意味はないのかな。
充電切れてるって事も、あるし。

あたしは特に気にしないで、電車に乗って、待ち合わせの駅まで向かった。


それにしても・・・・やばい。
翔輝の声にドキッってしちゃったよ・・・・・。

⏰:10/04/14 23:14 📱:PC 🆔:☆☆☆


#698 [ゅぃ]
待ち合わせの駅に着くと、亜美・一登・翔輝があたしを迎えてくれた。

「おつかれ〜♪」

「ごめんっ待たせちゃって!」

「いいのいいのっ」

皆を交互に見ると、翔輝とバチッと目が合った。
「おつかれ」
翔輝が少し笑って、言った。

「あ、ありがとう」

⏰:10/04/14 23:16 📱:PC 🆔:☆☆☆


#699 [ゅぃ]
「ここから歩いて少しのトコなんだけどさー」

「なんかね、最近できたお店なんだって♪」

「へぇー居酒屋?」

「そうそう。美味しいらしいよ〜」

「ビール飲みてぇな」

いきなり隣を歩いていた翔輝がそう言った。

⏰:10/04/14 23:18 📱:PC 🆔:☆☆☆


#700 [ゅぃ]
え!あたしに喋りかけてんのかな・・・?そうだよね?

だから、
「楽しみだね」って言っておいた。
そしたら「だな」って返事が返ってきて・・・・やっぱりあたしに話しかけてたのか・・・・って思った。

⏰:10/04/14 23:20 📱:PC 🆔:☆☆☆


#701 [ゅぃ]
それから皆で喋っていたら、お店に着いた。
外から見ると、今時の若い人達が集まるって感じのお店だった。
内装も凄く凝っていた。

店内は少しだけ薄暗くて、カップルとかも結構いた。

「お腹すいた〜」

「とりあえずビールと〜枝豆と〜・・・・・」

⏰:10/04/14 23:23 📱:PC 🆔:☆☆☆


#702 [ゅぃ]
適当に注文して、すぐに料理が運ばれてきた。

「コレ美味しい〜♪」

「あ、ビールおかわり」

亜美と一登は、とにかく食べまくりの、飲みまくりだった(笑)

前に座っていた翔輝が、「はい」っていきなりお皿を目の前に置いてきて、「?」って顔をしていると、「それ、ウマいよ」って、チーズがついている揚げ物を分けてくれた。

⏰:10/04/14 23:26 📱:PC 🆔:☆☆☆


#703 [ゅぃ]
食べてみると、翔輝の言う通り美味しかった。

「・・・コレ、おいしいね」

「だろ?」

それから色んな単品料理が出てきて、翔輝にたくさん分けてもらって、すっかりお腹は満腹状態になっていた。

⏰:10/04/14 23:27 📱:PC 🆔:☆☆☆


#704 [ゅぃ]
「コレも食う?」

「ま、待って・・・・・ギブ」

「・・・まじ?」

「翔輝〜心は小食なんだよっ」

「まじで?わりぃ、勧めすぎた」

「ううんっおいしかったよ」

⏰:10/04/14 23:29 📱:PC 🆔:☆☆☆


#705 [ゅぃ]
あたしとは正反対で翔輝は、出てくる品を次から次へと食べていた。

だから
「すごい食欲だね」って言ったら、
「仕事、疲れたから」って言っていた。

「どんな事するの?」

「んー、組み立てとか、高いとこで足場設置したり・・・・」

「へぇ・・・・・」

⏰:10/04/14 23:36 📱:PC 🆔:☆☆☆


#706 [ゅぃ]
「だから、体力使う」

「大変なんだね」

「まぁ・・・・・そーいや心、仕事何だっけ?」

「○●通りにあるビルのね、ショップ店員してるんだ」

「へぇー。客商売か」

「うん。結構楽しいよ」

⏰:10/04/14 23:40 📱:PC 🆔:☆☆☆


#707 [ゅぃ]
「へ〜」

「あ、でも立ちっぱなしだから、足パンパンなんだよね」

「そうか・・・・じゃあ体力も使うな」

「まぁ・・・・楽な仕事はないって事だな!」
と、一登が話をまとめた。

⏰:10/04/21 23:31 📱:PC 🆔:☆☆☆


#708 [ゅぃ]
「亜美もさ〜神経使うなぁ、細かい作業だから」

「だよね!あたし何回か亜美にしてもらったんだけど、亜美の集中力半端ないよ!」

「「へぇ・・・・・」」

「おかげで肩こりまくりだよ〜」

そう言って亜美はコキコキと首を鳴らした。

⏰:10/04/21 23:36 📱:PC 🆔:☆☆☆


#709 [ゅぃ]
「俺、亜美が仕事してるの見たことねぇわ」

「確かに一度もないね!一登してあげるよ、割引したげる♪」

「えっ一登がネイルって・・・・・(笑)」

「いや、俺しねーから」

「・・・・・・・ふはっ」

⏰:10/04/21 23:38 📱:PC 🆔:☆☆☆


#710 [ゅぃ]
みんなで冗談交じりの会話をしていたら、翔輝が吹き出した。
一登がネイルをしているところを想像したんだろうね・・・・。

この日はよく喋ったような気がした。

少しずつ・・・・このメンバーでいると、楽しくて落ち着くような感じがしてきた。
友達って、凄く大事な存在だなぁ・・・と、思った日だった。

⏰:10/04/21 23:40 📱:PC 🆔:☆☆☆


#711 [ゅぃ]




・・・・・・ぁれ?

直哉がいる。・・・・・なんで・・・・・?


「・・・・・・俺・・・・・」


え・・・・何?何って言ってるの?

⏰:10/04/21 23:44 📱:PC 🆔:☆☆☆


#712 [ゅぃ]
「俺さ・・・・・・・」

直哉、聞こえないよ。

直哉の言っていることが聞き取れない。
そのまま直哉はどんどん離れていってしまった。


「・・やッ・・・・行かないで!!!!」

⏰:10/04/21 23:45 📱:PC 🆔:☆☆☆


#713 [ゅぃ]
バッ!!!!!!


「・・・・・・・ゆ・・・め?」

夢か・・・・・

あたしは気が付くと身体が汗で湿っていた。
・・・・・・・どうして今頃、直哉の夢なんて見るのかな・・・・・。

⏰:10/04/21 23:46 📱:PC 🆔:☆☆☆


#714 [ゅぃ]
あたしは直哉のことを、忘れてない?
まだ、引きずってる?

・・・・・・たまに、本当にたまにだけど、直哉の夢を見ることはあった。

でも、ここ最近ずっとそんな夢見ていなくて・・・・やっぱり、心のどこかで、引きずっている部分があるのかもしれない。

⏰:10/04/21 23:49 📱:PC 🆔:☆☆☆


#715 [ゅぃ]
あたしはしばらくぼーっとしていた。
そして、何となく左手首に視線を向ける。

「・・・・・消えないか」

あたしの左手首・・・・リストカットの傷跡。
あれから数年経っても、消えてくれない手首の傷。
あたしの・・・・心の傷も。

⏰:10/04/21 23:50 📱:PC 🆔:☆☆☆


#716 [ゅぃ]
あたしは今まで、夏は腕時計をはめたり、太めの腕輪をして傷跡を隠してきた。

冬は服で隠れるから、助かる。

自分でつけた傷なのに・・・・あたしは馬鹿だ。
一人で自己嫌悪する。

⏰:10/04/21 23:53 📱:PC 🆔:☆☆☆


#717 [ゅぃ]
今日は仕事が休みで、一人でのんびりとしていた。

亜美は今日も仕事で、夜は職場の人たちと食事会って言っていた。
だから、今日のご飯何作ろうかな・・・と考えていた。
すると、あたしの携帯が鳴り出した。

あ・・・・・・翔輝。

⏰:10/04/21 23:57 📱:PC 🆔:☆☆☆


#718 [ゅぃ]
「もしもし・・・・・?」

「もしもし、俺・・・・翔輝だけど」

「うん。・・・どうしたの?」

「今日の夜、空いてる?」

「・・・・うん、予定ないけど・・・・・」

「じゃあさ・・・・二人で飯行かねぇか?」

え・・・・・二人で?

⏰:10/04/21 23:58 📱:PC 🆔:☆☆☆


#719 [ゅぃ]
「あっえっと・・・・・」

「や、無理ならいいんだけどさ?」

・・・・翔輝とならこの間たくさん喋ったし・・・・・
それに、翔輝は大丈夫だ。初めて会った時だって・・・・。

「えっと・・・・大丈夫だよ?」

「まじ?」

⏰:10/04/21 23:59 📱:PC 🆔:☆☆☆


#720 [ゅぃ]
「うん・・・・・」

「分かった。じゃあ待ち合わせ場所・・・・この間の駅でいい?」

「うん、分かった」

「おう。じゃあまた夜にな」

「うん、またね・・・・・」

⏰:10/04/22 00:01 📱:PC 🆔:☆☆☆


#721 [ゅぃ]
・・・・・約束しちゃった。

え、どうしよう。服とか何着ていこう?
髪の毛どうしよう?巻き髪?ストレート?
って・・・・何であたし、こんなに考え込んでるんだろう?

・・・・翔輝はただの友達なのに。
友達がご飯食べようって誘うのは、普通のことなのに。

⏰:10/04/22 00:03 📱:PC 🆔:☆☆☆


#722 [ゅぃ]
でも・・・・あたしは翔輝のことが好きなのかな?


・・・・・・・分かんない。


結局その日選んだ服は、シンプルな黒のニットに、下はデニムを履いて、髪の毛はアイロンでストレートにした。

⏰:10/04/22 00:06 📱:PC 🆔:☆☆☆


#723 [ゅぃ]




駅につくと、改札口の近くに翔輝が立っていた。

「お待たせっ・・・」

「おう。行くか?」
翔輝はそう言ってあたしに微笑んだ。

⏰:10/04/26 22:16 📱:PC 🆔:☆☆☆


#724 [ゅぃ]
「うん。どこ食べに行くの?」

「ここから車で少しのとこ。車こっちだから」
そう言って翔輝は歩き出した。

「えっ・・・・車なの?」

あたしは一瞬戸惑ってしまった。

「あー・・・・・わりぃ・・・・」

⏰:10/04/26 22:18 📱:PC 🆔:☆☆☆


#725 [ゅぃ]
翔輝はそう言うと、しまった。という感じで頭を掻いた。
・・・・多分、あたしが嫌がってると思ったのかな・・・・。
そう思ったあたしは、
「あっ違うの!今日、飲まないのかなぁ・・・って思ったから」
そう言った。

「明日、仕事だからさ」

「あっそうなんだ!」

⏰:10/04/26 22:19 📱:PC 🆔:☆☆☆


#726 [ゅぃ]
あたしは精一杯平気なフリをした。

翔輝なら大丈夫だって頭では分かってるんだけど・・・・どうしても男の人が平気になれない。
身体が拒否してるんだ。男性を。

友達なのに・・・・・と、あたしは心の中でため息をついた。

⏰:10/04/26 22:21 📱:PC 🆔:☆☆☆


#727 [ゅぃ]
「助手席、乗って」
少し歩いた所に、車が止めてあった。

「うん」

あたしは助手席に座った。
・・・この間と同じ、煙草の香りがした。
煙草と、香水の匂いが少し混ざっている香り・・・・・。

同じ煙草の臭いでも、翔輝の車の匂いは、なんだか違うように感じた。

⏰:10/04/26 22:29 📱:PC 🆔:☆☆☆


#728 [ゅぃ]
「ここからすぐだから」

「うん。そのお店よく行くの?」

「知り合いがいてさ、しょっちゅう行く」

「へぇ・・・・・」

「飯もうまいよ」

そんなことを話しながら、翔輝とあたしを乗せた車は、本当にすぐお店についた。

⏰:10/04/26 22:31 📱:PC 🆔:☆☆☆


#729 [ゅぃ]
ついたお店はまだ新しくて、店内にはあたしたちと同年代位の人たちが多かった。

「いらっしゃいませー。・・・あ、翔輝!」

黒いエプロンをつけた店員さんが、翔輝を見るなりそう言った。

「よお。飯食いにきた」

「久しぶりじゃん?あ、二人な?って、その子彼女?」

⏰:10/04/26 22:33 📱:PC 🆔:☆☆☆


#730 [ゅぃ]
店員さんはあたしを覗き込むようにして言った。

「ぃや・・・友達だよ」

「そっか!じゃあ、席こっちどーぞ」
店員さんはニカっと歯を見せて笑い掛けてくれて、席に案内してくれた。

⏰:10/04/26 22:35 📱:PC 🆔:☆☆☆


#731 [ゅぃ]
「飲み物何にする?」

「あー、俺水でいーわ。心は?」

「あ、あたしもお水で!」

「なんだよ〜飲まねぇのかよ」

「今日車なんだよ。・・・・コレとーあとコレも。あと・・・・」
そう言って翔輝は料理を注文し始めた。

⏰:10/04/26 22:37 📱:PC 🆔:☆☆☆


#732 [ゅぃ]
「じゃ、ごゆっくりどーぞ♪」

注文を終わったあたし達に、店員さんはそう言い店の奥へと消えていった。


「・・・・・あいつさ、俺らとタメなんだよ」

「へぇ・・・・すっごく感じのいい人だね」

⏰:10/04/26 22:39 📱:PC 🆔:☆☆☆


#733 [ゅぃ]
それから料理が次々と運ばれてきて、あたしと翔輝は仕事の話とかをしながら、ご飯を食べた。

「ちょっと・・・お手洗い行ってくるね」

「おう」

あたしはそう言って席を立った。

⏰:10/04/26 22:41 📱:PC 🆔:☆☆☆


#734 [ゅぃ]
トイレに行って用を足してから、少し化粧直しをした。

「・・・・・・ふぅ」
ちょっと今日は食べ過ぎちゃったな・・・・。

そう思いながらトイレを後にした。

⏰:10/04/26 22:42 📱:PC 🆔:☆☆☆


#735 [ゅぃ]
ガチャ

ドアを開けると・・・・・

「わっ!」

「・・・・・・っ!!」

ガシャーーン!!!!!

⏰:10/04/26 22:43 📱:PC 🆔:☆☆☆


#736 [ゅぃ]
トレーを持った店員さんとぶつかってしまった。

「すいません!!」

そう言って布巾を差し出す店員さん。
気が付くと、あたしの服が濡れていた。
足下には割れたグラス。

「申し訳ありません、お客様!!!」

⏰:10/04/26 22:46 📱:PC 🆔:☆☆☆


#737 [ゅぃ]
「あ、いいですよっ全然大丈夫ですから!」

あたしはとりあえず、濡れた左腕を拭こうと、服を捲った。
店員さんは割れたグラスを片付けるために、店の奥へと行ってしまった。

「心!」

「あ・・・・翔輝」

⏰:10/04/26 22:47 📱:PC 🆔:☆☆☆


#738 [ゅぃ]
翔輝が慌てた様子であたしに近付いてきた。

「ぶつかったのか!?」

「うん、トイレから出たら・・・・」

「怪我してないか?大丈夫か?」

割れたグラスを見ながら、あたしを心配してくれた。

⏰:10/04/26 22:49 📱:PC 🆔:☆☆☆


#739 [ゅぃ]
「全然平気だよ。怪我もしてないから大丈夫」

あたしはそう言って布巾で左腕を拭いた。

すると翔輝は・・・・

「・・・・・!これ・・・・?」

「え・・・?」

翔輝があたしの腕を掴んで、吃驚した顔をしている。

⏰:10/04/26 22:50 📱:PC 🆔:☆☆☆


#740 [ゅぃ]
・・・・・・・!!!!

バッ

あたしは左腕を思い切り振り切って、後ろに隠した。

「・・・・・お前」
翔輝は変わらず、吃驚した顔であたしを見つめる。

「・・・・・・・」
あたしは何も言えず、無言だった。

⏰:10/04/26 22:51 📱:PC 🆔:☆☆☆


#741 [ゅぃ]
「すいません!!今すぐ片付けます!」
そこに店員さんが、ほうきとちり取りと手にして戻ってきた。

あたしは内心ほっとしていた。

よかった・・・・

それから翔輝は、左腕の傷跡の事には触れてこなかった。
というより、会話らしい会話をしなかったんだ。

⏰:10/04/26 22:54 📱:PC 🆔:☆☆☆


#742 [ゅぃ]
料理も残り少なくて、再び席について、二人で黙々と料理を口に運んだ。
二人の間には、気まずい空気が漂っていた。


多分・・・・よくわからないけど、翔輝はあたしがリストカットをしたこと、気付いたのかな?
あたしのあの時の反応から見て、大体察しがつくだろうな。

⏰:10/04/26 22:55 📱:PC 🆔:☆☆☆


#743 [ゅぃ]
料理もすっかりなくなった頃、「・・・そろそろ行くか?」翔輝がそう言い、店を出ることにした。



車に戻ったあとも、「家まで送るな」って言った翔輝に、「・・・うん」としか言えず、その後も家につくまで、ずっと無言だった。

⏰:10/04/26 22:58 📱:PC 🆔:☆☆☆


#744 [ゅぃ]
家につくと、「・・・ありがとうっ!!」あたしはそう言って、逃げるようにして部屋に入った。

・・・・なんか、翔輝に悪かったよね?
せっかく晩ご飯に誘ってくれて、しかもご馳走になっちゃったし・・・、車の中でもずっと無言だったから。


はぁ・・・・・・。

⏰:10/04/26 23:00 📱:PC 🆔:☆☆☆


#745 [ゅぃ]
結局その日は、悶々としたままベッドに入った。

今日見た夢のことや・・・翔輝との今日の出来事を振り返っていると、段々とテンションが下がってきた。

あたし、どうしたんだろう。何やってるんだろう・・・。

⏰:10/04/27 22:48 📱:PC 🆔:☆☆☆


#746 [ゅぃ]
〜翔輝side〜

⏰:10/04/27 22:48 📱:PC 🆔:☆☆☆


#747 [ゅぃ]
「もしもし・・・・・?」

「もしもし、俺・・・・翔輝だけど」

ある日。仕事の休憩中に、俺は心に電話をかけた。
・・・・・今日こそ、心を晩飯に誘う。
最近、一登・亜美・心の四人でよく飲んだりするようになっていた。
まだ、一度も二人で行ったことはなかった。
だから、誘おうって決めてたんだ。

⏰:10/04/27 22:59 📱:PC 🆔:☆☆☆


#748 [ゅぃ]
俺が誘うと、心は少し戸惑っていた。

会う回数が増えていく度に、段々と喋るようになってきた俺たち。
最初心は、人見知りなんだろうな。って思ってた。

でも、喋っていく内に、俺に笑いかけてくれたりするようになってきた。
段々仲良くなってきてるんだ。って思うと、俺は自然と口元が緩んだ。

⏰:10/04/27 23:01 📱:PC 🆔:☆☆☆


#749 [ゅぃ]
戸惑っている心に、無理強いはしない方がいい。と思って、
「や、無理ならいいんだけどさ?」
と言った。

「えっと・・・・大丈夫だよ?」

「まじ?」

⏰:10/04/27 23:03 📱:PC 🆔:☆☆☆


#750 [ゅぃ]
その日、心と夜合うことになった。
電話を切った後の俺は、多分テンション高かったと思う。


「お前、なんかあったのか?」
一登が少し不思議そうに俺に言った。

「や、別に?」
・・・・・俺、思いっきり恋する男子じゃん?
恥ずかしすぎて、言えねぇー・・・・・。

⏰:10/04/27 23:05 📱:PC 🆔:☆☆☆


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