Love forever 〜Destiny〜
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#701 [ゅぃ]
それから皆で喋っていたら、お店に着いた。
外から見ると、今時の若い人達が集まるって感じのお店だった。
内装も凄く凝っていた。
店内は少しだけ薄暗くて、カップルとかも結構いた。
「お腹すいた〜」
「とりあえずビールと〜枝豆と〜・・・・・」
:10/04/14 23:23
:PC
:☆☆☆
#702 [ゅぃ]
適当に注文して、すぐに料理が運ばれてきた。
「コレ美味しい〜♪」
「あ、ビールおかわり」
亜美と一登は、とにかく食べまくりの、飲みまくりだった(笑)
前に座っていた翔輝が、「はい」っていきなりお皿を目の前に置いてきて、「?」って顔をしていると、「それ、ウマいよ」って、チーズがついている揚げ物を分けてくれた。
:10/04/14 23:26
:PC
:☆☆☆
#703 [ゅぃ]
食べてみると、翔輝の言う通り美味しかった。
「・・・コレ、おいしいね」
「だろ?」
それから色んな単品料理が出てきて、翔輝にたくさん分けてもらって、すっかりお腹は満腹状態になっていた。
:10/04/14 23:27
:PC
:☆☆☆
#704 [ゅぃ]
「コレも食う?」
「ま、待って・・・・・ギブ」
「・・・まじ?」
「翔輝〜心は小食なんだよっ」
「まじで?わりぃ、勧めすぎた」
「ううんっおいしかったよ」
:10/04/14 23:29
:PC
:☆☆☆
#705 [ゅぃ]
あたしとは正反対で翔輝は、出てくる品を次から次へと食べていた。
だから
「すごい食欲だね」って言ったら、
「仕事、疲れたから」って言っていた。
「どんな事するの?」
「んー、組み立てとか、高いとこで足場設置したり・・・・」
「へぇ・・・・・」
:10/04/14 23:36
:PC
:☆☆☆
#706 [ゅぃ]
「だから、体力使う」
「大変なんだね」
「まぁ・・・・・そーいや心、仕事何だっけ?」
「○●通りにあるビルのね、ショップ店員してるんだ」
「へぇー。客商売か」
「うん。結構楽しいよ」
:10/04/14 23:40
:PC
:☆☆☆
#707 [ゅぃ]
「へ〜」
「あ、でも立ちっぱなしだから、足パンパンなんだよね」
「そうか・・・・じゃあ体力も使うな」
「まぁ・・・・楽な仕事はないって事だな!」
と、一登が話をまとめた。
:10/04/21 23:31
:PC
:☆☆☆
#708 [ゅぃ]
「亜美もさ〜神経使うなぁ、細かい作業だから」
「だよね!あたし何回か亜美にしてもらったんだけど、亜美の集中力半端ないよ!」
「「へぇ・・・・・」」
「おかげで肩こりまくりだよ〜」
そう言って亜美はコキコキと首を鳴らした。
:10/04/21 23:36
:PC
:☆☆☆
#709 [ゅぃ]
「俺、亜美が仕事してるの見たことねぇわ」
「確かに一度もないね!一登してあげるよ、割引したげる♪」
「えっ一登がネイルって・・・・・(笑)」
「いや、俺しねーから」
「・・・・・・・ふはっ」
:10/04/21 23:38
:PC
:☆☆☆
#710 [ゅぃ]
みんなで冗談交じりの会話をしていたら、翔輝が吹き出した。
一登がネイルをしているところを想像したんだろうね・・・・。
この日はよく喋ったような気がした。
少しずつ・・・・このメンバーでいると、楽しくて落ち着くような感じがしてきた。
友達って、凄く大事な存在だなぁ・・・と、思った日だった。
:10/04/21 23:40
:PC
:☆☆☆
#711 [ゅぃ]
・
・・・・・・ぁれ?
直哉がいる。・・・・・なんで・・・・・?
「・・・・・・俺・・・・・」
え・・・・何?何って言ってるの?
:10/04/21 23:44
:PC
:☆☆☆
#712 [ゅぃ]
「俺さ・・・・・・・」
直哉、聞こえないよ。
直哉の言っていることが聞き取れない。
そのまま直哉はどんどん離れていってしまった。
「・・やッ・・・・行かないで!!!!」
:10/04/21 23:45
:PC
:☆☆☆
#713 [ゅぃ]
バッ!!!!!!
「・・・・・・・ゆ・・・め?」
夢か・・・・・
あたしは気が付くと身体が汗で湿っていた。
・・・・・・・どうして今頃、直哉の夢なんて見るのかな・・・・・。
:10/04/21 23:46
:PC
:☆☆☆
#714 [ゅぃ]
あたしは直哉のことを、忘れてない?
まだ、引きずってる?
・・・・・・たまに、本当にたまにだけど、直哉の夢を見ることはあった。
でも、ここ最近ずっとそんな夢見ていなくて・・・・やっぱり、心のどこかで、引きずっている部分があるのかもしれない。
:10/04/21 23:49
:PC
:☆☆☆
#715 [ゅぃ]
あたしはしばらくぼーっとしていた。
そして、何となく左手首に視線を向ける。
「・・・・・消えないか」
あたしの左手首・・・・リストカットの傷跡。
あれから数年経っても、消えてくれない手首の傷。
あたしの・・・・心の傷も。
:10/04/21 23:50
:PC
:☆☆☆
#716 [ゅぃ]
あたしは今まで、夏は腕時計をはめたり、太めの腕輪をして傷跡を隠してきた。
冬は服で隠れるから、助かる。
自分でつけた傷なのに・・・・あたしは馬鹿だ。
一人で自己嫌悪する。
:10/04/21 23:53
:PC
:☆☆☆
#717 [ゅぃ]
今日は仕事が休みで、一人でのんびりとしていた。
亜美は今日も仕事で、夜は職場の人たちと食事会って言っていた。
だから、今日のご飯何作ろうかな・・・と考えていた。
すると、あたしの携帯が鳴り出した。
あ・・・・・・翔輝。
:10/04/21 23:57
:PC
:☆☆☆
#718 [ゅぃ]
「もしもし・・・・・?」
「もしもし、俺・・・・翔輝だけど」
「うん。・・・どうしたの?」
「今日の夜、空いてる?」
「・・・・うん、予定ないけど・・・・・」
「じゃあさ・・・・二人で飯行かねぇか?」
え・・・・・二人で?
:10/04/21 23:58
:PC
:☆☆☆
#719 [ゅぃ]
「あっえっと・・・・・」
「や、無理ならいいんだけどさ?」
・・・・翔輝とならこの間たくさん喋ったし・・・・・
それに、翔輝は大丈夫だ。初めて会った時だって・・・・。
「えっと・・・・大丈夫だよ?」
「まじ?」
:10/04/21 23:59
:PC
:☆☆☆
#720 [ゅぃ]
「うん・・・・・」
「分かった。じゃあ待ち合わせ場所・・・・この間の駅でいい?」
「うん、分かった」
「おう。じゃあまた夜にな」
「うん、またね・・・・・」
:10/04/22 00:01
:PC
:☆☆☆
#721 [ゅぃ]
・・・・・約束しちゃった。
え、どうしよう。服とか何着ていこう?
髪の毛どうしよう?巻き髪?ストレート?
って・・・・何であたし、こんなに考え込んでるんだろう?
・・・・翔輝はただの友達なのに。
友達がご飯食べようって誘うのは、普通のことなのに。
:10/04/22 00:03
:PC
:☆☆☆
#722 [ゅぃ]
でも・・・・あたしは翔輝のことが好きなのかな?
・・・・・・・分かんない。
結局その日選んだ服は、シンプルな黒のニットに、下はデニムを履いて、髪の毛はアイロンでストレートにした。
:10/04/22 00:06
:PC
:☆☆☆
#723 [ゅぃ]
・
駅につくと、改札口の近くに翔輝が立っていた。
「お待たせっ・・・」
「おう。行くか?」
翔輝はそう言ってあたしに微笑んだ。
:10/04/26 22:16
:PC
:☆☆☆
#724 [ゅぃ]
「うん。どこ食べに行くの?」
「ここから車で少しのとこ。車こっちだから」
そう言って翔輝は歩き出した。
「えっ・・・・車なの?」
あたしは一瞬戸惑ってしまった。
「あー・・・・・わりぃ・・・・」
:10/04/26 22:18
:PC
:☆☆☆
#725 [ゅぃ]
翔輝はそう言うと、しまった。という感じで頭を掻いた。
・・・・多分、あたしが嫌がってると思ったのかな・・・・。
そう思ったあたしは、
「あっ違うの!今日、飲まないのかなぁ・・・って思ったから」
そう言った。
「明日、仕事だからさ」
「あっそうなんだ!」
:10/04/26 22:19
:PC
:☆☆☆
#726 [ゅぃ]
あたしは精一杯平気なフリをした。
翔輝なら大丈夫だって頭では分かってるんだけど・・・・どうしても男の人が平気になれない。
身体が拒否してるんだ。男性を。
友達なのに・・・・・と、あたしは心の中でため息をついた。
:10/04/26 22:21
:PC
:☆☆☆
#727 [ゅぃ]
「助手席、乗って」
少し歩いた所に、車が止めてあった。
「うん」
あたしは助手席に座った。
・・・この間と同じ、煙草の香りがした。
煙草と、香水の匂いが少し混ざっている香り・・・・・。
同じ煙草の臭いでも、翔輝の車の匂いは、なんだか違うように感じた。
:10/04/26 22:29
:PC
:☆☆☆
#728 [ゅぃ]
「ここからすぐだから」
「うん。そのお店よく行くの?」
「知り合いがいてさ、しょっちゅう行く」
「へぇ・・・・・」
「飯もうまいよ」
そんなことを話しながら、翔輝とあたしを乗せた車は、本当にすぐお店についた。
:10/04/26 22:31
:PC
:☆☆☆
#729 [ゅぃ]
ついたお店はまだ新しくて、店内にはあたしたちと同年代位の人たちが多かった。
「いらっしゃいませー。・・・あ、翔輝!」
黒いエプロンをつけた店員さんが、翔輝を見るなりそう言った。
「よお。飯食いにきた」
「久しぶりじゃん?あ、二人な?って、その子彼女?」
:10/04/26 22:33
:PC
:☆☆☆
#730 [ゅぃ]
店員さんはあたしを覗き込むようにして言った。
「ぃや・・・友達だよ」
「そっか!じゃあ、席こっちどーぞ」
店員さんはニカっと歯を見せて笑い掛けてくれて、席に案内してくれた。
:10/04/26 22:35
:PC
:☆☆☆
#731 [ゅぃ]
「飲み物何にする?」
「あー、俺水でいーわ。心は?」
「あ、あたしもお水で!」
「なんだよ〜飲まねぇのかよ」
「今日車なんだよ。・・・・コレとーあとコレも。あと・・・・」
そう言って翔輝は料理を注文し始めた。
:10/04/26 22:37
:PC
:☆☆☆
#732 [ゅぃ]
「じゃ、ごゆっくりどーぞ♪」
注文を終わったあたし達に、店員さんはそう言い店の奥へと消えていった。
「・・・・・あいつさ、俺らとタメなんだよ」
「へぇ・・・・すっごく感じのいい人だね」
:10/04/26 22:39
:PC
:☆☆☆
#733 [ゅぃ]
それから料理が次々と運ばれてきて、あたしと翔輝は仕事の話とかをしながら、ご飯を食べた。
「ちょっと・・・お手洗い行ってくるね」
「おう」
あたしはそう言って席を立った。
:10/04/26 22:41
:PC
:☆☆☆
#734 [ゅぃ]
トイレに行って用を足してから、少し化粧直しをした。
「・・・・・・ふぅ」
ちょっと今日は食べ過ぎちゃったな・・・・。
そう思いながらトイレを後にした。
:10/04/26 22:42
:PC
:☆☆☆
#735 [ゅぃ]
ガチャ
ドアを開けると・・・・・
「わっ!」
「・・・・・・っ!!」
ガシャーーン!!!!!
:10/04/26 22:43
:PC
:☆☆☆
#736 [ゅぃ]
トレーを持った店員さんとぶつかってしまった。
「すいません!!」
そう言って布巾を差し出す店員さん。
気が付くと、あたしの服が濡れていた。
足下には割れたグラス。
「申し訳ありません、お客様!!!」
:10/04/26 22:46
:PC
:☆☆☆
#737 [ゅぃ]
「あ、いいですよっ全然大丈夫ですから!」
あたしはとりあえず、濡れた左腕を拭こうと、服を捲った。
店員さんは割れたグラスを片付けるために、店の奥へと行ってしまった。
「心!」
「あ・・・・翔輝」
:10/04/26 22:47
:PC
:☆☆☆
#738 [ゅぃ]
翔輝が慌てた様子であたしに近付いてきた。
「ぶつかったのか!?」
「うん、トイレから出たら・・・・」
「怪我してないか?大丈夫か?」
割れたグラスを見ながら、あたしを心配してくれた。
:10/04/26 22:49
:PC
:☆☆☆
#739 [ゅぃ]
「全然平気だよ。怪我もしてないから大丈夫」
あたしはそう言って布巾で左腕を拭いた。
すると翔輝は・・・・
「・・・・・!これ・・・・?」
「え・・・?」
翔輝があたしの腕を掴んで、吃驚した顔をしている。
:10/04/26 22:50
:PC
:☆☆☆
#740 [ゅぃ]
・・・・・・・!!!!
バッ
あたしは左腕を思い切り振り切って、後ろに隠した。
「・・・・・お前」
翔輝は変わらず、吃驚した顔であたしを見つめる。
「・・・・・・・」
あたしは何も言えず、無言だった。
:10/04/26 22:51
:PC
:☆☆☆
#741 [ゅぃ]
「すいません!!今すぐ片付けます!」
そこに店員さんが、ほうきとちり取りと手にして戻ってきた。
あたしは内心ほっとしていた。
よかった・・・・
それから翔輝は、左腕の傷跡の事には触れてこなかった。
というより、会話らしい会話をしなかったんだ。
:10/04/26 22:54
:PC
:☆☆☆
#742 [ゅぃ]
料理も残り少なくて、再び席について、二人で黙々と料理を口に運んだ。
二人の間には、気まずい空気が漂っていた。
多分・・・・よくわからないけど、翔輝はあたしがリストカットをしたこと、気付いたのかな?
あたしのあの時の反応から見て、大体察しがつくだろうな。
:10/04/26 22:55
:PC
:☆☆☆
#743 [ゅぃ]
料理もすっかりなくなった頃、「・・・そろそろ行くか?」翔輝がそう言い、店を出ることにした。
車に戻ったあとも、「家まで送るな」って言った翔輝に、「・・・うん」としか言えず、その後も家につくまで、ずっと無言だった。
:10/04/26 22:58
:PC
:☆☆☆
#744 [ゅぃ]
家につくと、「・・・ありがとうっ!!」あたしはそう言って、逃げるようにして部屋に入った。
・・・・なんか、翔輝に悪かったよね?
せっかく晩ご飯に誘ってくれて、しかもご馳走になっちゃったし・・・、車の中でもずっと無言だったから。
はぁ・・・・・・。
:10/04/26 23:00
:PC
:☆☆☆
#745 [ゅぃ]
結局その日は、悶々としたままベッドに入った。
今日見た夢のことや・・・翔輝との今日の出来事を振り返っていると、段々とテンションが下がってきた。
あたし、どうしたんだろう。何やってるんだろう・・・。
:10/04/27 22:48
:PC
:☆☆☆
#746 [ゅぃ]
〜翔輝side〜
:10/04/27 22:48
:PC
:☆☆☆
#747 [ゅぃ]
「もしもし・・・・・?」
「もしもし、俺・・・・翔輝だけど」
ある日。仕事の休憩中に、俺は心に電話をかけた。
・・・・・今日こそ、心を晩飯に誘う。
最近、一登・亜美・心の四人でよく飲んだりするようになっていた。
まだ、一度も二人で行ったことはなかった。
だから、誘おうって決めてたんだ。
:10/04/27 22:59
:PC
:☆☆☆
#748 [ゅぃ]
俺が誘うと、心は少し戸惑っていた。
会う回数が増えていく度に、段々と喋るようになってきた俺たち。
最初心は、人見知りなんだろうな。って思ってた。
でも、喋っていく内に、俺に笑いかけてくれたりするようになってきた。
段々仲良くなってきてるんだ。って思うと、俺は自然と口元が緩んだ。
:10/04/27 23:01
:PC
:☆☆☆
#749 [ゅぃ]
戸惑っている心に、無理強いはしない方がいい。と思って、
「や、無理ならいいんだけどさ?」
と言った。
「えっと・・・・大丈夫だよ?」
「まじ?」
:10/04/27 23:03
:PC
:☆☆☆
#750 [ゅぃ]
その日、心と夜合うことになった。
電話を切った後の俺は、多分テンション高かったと思う。
「お前、なんかあったのか?」
一登が少し不思議そうに俺に言った。
「や、別に?」
・・・・・俺、思いっきり恋する男子じゃん?
恥ずかしすぎて、言えねぇー・・・・・。
:10/04/27 23:05
:PC
:☆☆☆
#751 [ゅぃ]
待ち合わせは、七時半にこの間の駅。
今日は朝早くから仕事で、夕方には終わった。
すっげぇ疲れてたけど、今から心に会えるんだ。って思うと、疲れが吹き飛んでいくように思えた。
家に帰って、シャワー浴びて出かける用意をした。
:10/04/27 23:07
:PC
:☆☆☆
#752 [ゅぃ]
時計を見ると6時45分・・・・。
俺は机の上に置いてある煙草を手に取り、火をつけて吸い出した。
・・・・昔から、何かと落ち着かないときは煙草を吸ってた。
・・・・・結局俺は煙草を3、4本吸ったあと、少し早かったけど、車で駅へ向かうことにした。
:10/04/27 23:09
:PC
:☆☆☆
#753 [ゅぃ]
今日車で向かった理由は、明日も仕事あるし、夜道が苦手な心のことだから、帰りはタクシー使うと思ったから・・・だから、ついでに送って行こうと思った。
駅へ着いたのは、7時10分過ぎ。
早く着いたから、俺はまた煙草を吸って、少し経った頃改札口の方へと向かった。
:10/04/27 23:16
:PC
:☆☆☆
#754 [ゅぃ]
30分を回った頃、心が姿を見せた。
「お待たせっ・・・」
「おう。行くか?」
・・・・あー、やべー、かわいーな・・・・・。
俺は一瞬心臓が跳ねた。
:10/04/27 23:18
:PC
:☆☆☆
#755 [ゅぃ]
「うん。どこ食べに行くの?」
「ここから車で少しのとこ。車こっちだから」
俺がそう言って歩き出すと・・・・
「えっ・・・・車なの?」
心が少し吃驚していた。
・・・・やっぱり抵抗あんのか。
:10/04/27 23:19
:PC
:☆☆☆
#756 [ゅぃ]
「あー・・・・・わりぃ・・・・」
やっちまった。そう思った。
「あっ違うの!今日、飲まないのかなぁ・・・って思ったから」
あーなんだ。
否定してくれて、ちょっとホっとした。
:10/04/27 23:20
:PC
:☆☆☆
#757 [ゅぃ]
それから心を助手席に乗せて、俺は地元のヤツが働いている店へと向かった。
車の中で、俺は緊張気味だった。
・・・・心の髪は、思わず触りたくなる程の綺麗な髪だった。
ストレートだったから余計思った。
:10/04/27 23:22
:PC
:☆☆☆
#758 [ゅぃ]
店について店内に入ると、
「いらっしゃいませー。・・・あ、翔輝!」
相変わらず愛想の良い、‘洋平’が迎えてくれた。
「よお。飯食いにきた」
「久しぶりじゃん?あ、二人な?って、その子彼女?」
:10/04/27 23:25
:PC
:☆☆☆
#759 [ゅぃ]
洋平はそう言いながら、心の顔をまじまじと見つめた。
「ぃや・・・友達だよ」
「そっか!じゃあ、席こっちどーぞ」
俺たちは二人にしては少し広めの席に案内された。
煙草吸いてぇけど・・・・今日はやめとこう。
:10/04/27 23:26
:PC
:☆☆☆
#760 [ゅぃ]
料理を注文して、俺と心は向かい合いの席で、仕事の話とかをしていた。
『最近店の売り上げが良い』って心が言っていた。
たまに俺と目を合わせてくれるとこが、俺にはドキっとしたりもした。
:10/04/27 23:29
:PC
:☆☆☆
#761 [ゅぃ]
「ちょっと・・・お手洗い行ってくるね」
「おう」
心が席を外した時に、少しだけ。と思い、煙草を手にした。
「フー・・・・・・・」
やっぱ、落ち着かねぇわ。
:10/04/27 23:31
:PC
:☆☆☆
#762 [ゅぃ]
「わっ!」
ガシャーーン!!!!!
!!??
いきなり奥の方で、人の声とガラスか何かが割れる音がした。
俺はその声が、心の声だってすぐに分かった。
:10/04/27 23:32
:PC
:☆☆☆
#763 [ゅぃ]
俺はすぐに煙草を揉み消して、心の所へ向かった。
「心!」
「あ・・・・翔輝」
心は床に膝をついて、布を手にしていた。
足下には、割れたグラス。
・・・・・・マジかよ。
:10/04/27 23:34
:PC
:☆☆☆
#764 [ゅぃ]
「ぶつかったのか!?」
「うん、トイレから出たら・・・・」
「怪我してないか?大丈夫か?」
俺は心が怪我をしていないか聞いた。
「全然平気だよ。怪我もしてないから大丈夫」
:10/04/27 23:36
:PC
:☆☆☆
#765 [ゅぃ]
よかった・・・・・・
俺がそう思ったのも束の間。
ぶつかった時にこぼれた水が、左腕の服にかぶったのか、心が服を捲って布巾で腕を拭いていた。
そのとき、あるモノが俺の目に映った。
「・・・・・!これ・・・・?」
「え・・・?」
:10/04/27 23:38
:PC
:☆☆☆
#766 [ゅぃ]
・・・・・・・・左手首にある、刃物で切り刻んだような傷跡。
その傷跡は、何回も何回も切りつけられていて、その時のおぞましさを物語っている。
俺はいつの間にか心の腕を掴んで、絶句していた。
バッ!!!!!
:10/04/27 23:41
:PC
:☆☆☆
#767 [ゅぃ]
突然心が、左腕を思い切り後ろへ隠した。
「・・・・・お前」
・・・・・・心、まさか・・・・・・?
「・・・・・・・」
心は視線を下に落としたまま、何も言わない。
・・・・・・・俺の勘違いかもしれない。けど・・・・もしかしたら・・・・・。
:10/04/27 23:43
:PC
:☆☆☆
#768 [ゅぃ]
「すいません!!今すぐ片付けます!」
気まずい二人の間に、店員が掃除道具を手にしやって来た。
・・・・・・・その後俺たちは、さっきと同じ居心地の悪い雰囲気の中、食事を再開した。
心も俺も、口を開かなかった。
俺は何て言えばいいのか分からなかったし、心も気まずそうに、堅く口を閉じている。
:10/04/27 23:45
:PC
:☆☆☆
#769 [ゅぃ]
・・・・・・何も言わないで。
心がそう、思っているような・・・・心の中で訴えかけているかのように感じた。
だから俺は、心を家まで送り届けるまで、何も聞こうとはしなかった。
:10/04/27 23:46
:PC
:☆☆☆
#770 [ゅぃ]
心の家につくと、心は俺に礼を言って、急いで家の中へと入って行った。
俺はその後すぐに家に帰った。
部屋に戻っても、特に何もする気になれない。
ベッドの上で、ぼーっと考え事をしていた。
:10/04/27 23:48
:PC
:☆☆☆
#771 [ゅぃ]
・・・・・・あの時の、心の左手首の傷跡。
あれはきっと、勘違いなんかじゃない。
あの時の心の反応からして・・・・あれはきっと、‘リストカット’・・・・。
・・・・・心の過去に、何かがあったのに間違いはない。
:10/04/27 23:49
:PC
:☆☆☆
#772 [ゅぃ]
出会ったときだってそうだ。
「・・・・・やッ!!!!」
大声で・・・・悲鳴にも近いような声。
最初は、人見知りなんだな。とか、男が嫌いなんだな。
って思っていた程度だった。
:10/04/27 23:52
:PC
:☆☆☆
#773 [ゅぃ]
少し大人しくて、静かな子なだけかもしれない。
そう思っていた。
・・・・・・けど、心は今まで、フっと切なそうな表情を俺に見せたことがある。
何か思い出したような、遠くを見ているような・・・・・。
俺はそんな瞳をする心に、最初は何かあったのか?って思っていた。
:10/04/27 23:56
:PC
:☆☆☆
#774 [ゅぃ]
・・・・・今日見たあの傷・・・・心のあの反応・・・・。
きっと心は・・・・過去に辛い思いをしてきたんだ。
あのとき見せた寂しげな顔・・・・見間違いなんかじゃなかった。
何を抱えている?何を背負っている?
俺は真実を知りたいと思った。
:10/04/27 23:58
:PC
:☆☆☆
#775 [ゅぃ]
・
次の日。
「なぁ、一登」
「んー?」
「今日さ、話したいことあるんだけど」
仕事の休憩中・・・俺は一登に言った。
:10/04/27 23:59
:PC
:☆☆☆
#776 [ゅぃ]
「話したいこと?・・・・何の話だよ?」
「・・・・や、ちょっとな・・・・亜美も連れてきてほしいんだけど・・・」
「亜美?別にいーけどさ。急にどうした?」
「・・・まぁ、そのときに話すから。夜、俺んち来れる?」
「・・・・おー」
:10/04/28 00:02
:PC
:☆☆☆
#777 [ゅぃ]
一登は不思議そうに俺を見つめていた。
・・・亜美ならきっと、知っているはずだ。
俺はどうしても気になった。
何があいつを悲しませている?苦しませている?
・・・・・この日、俺は一登と亜美から、衝撃の事実を聞くことになる。
:10/04/28 00:04
:PC
:☆☆☆
#778 [ゅぃ]
ピンポーン・・・・・
夜の8時過ぎ。
仕事が終わって、飯を食い終わってくつろいでいると、一登と亜美が家にやってきた。
「翔輝、きたぞ〜」
「こんばんわ〜」
:10/05/01 00:01
:PC
:☆☆☆
#779 [ゅぃ]
「おう。わざわざわりぃな・・・・・」
「いや、全然いいんだけど・・・どうした?」
「何かあったの?」
「・・・・あぁ。まぁとりあえず座れよ」
俺は二人に座るように言った。
:10/05/01 00:02
:PC
:☆☆☆
#780 [ゅぃ]
あいつの・・・・・心の過去に何があったのか・・・。
「・・・・・あのさ」
「「うん?」」
「・・・・心の・・・・話、なんだけど」
「・・・心?」
:10/05/01 00:03
:PC
:☆☆☆
#781 [そら]
おもしろいです

応援してます

!
:10/05/02 15:06
:SH02A
:☆☆☆
#782 [ゅぃ]
>>781さん
ありがとうございます!!!
なかなか更新できなくてすいません↓
かなりの長編になってしまいますが・・・
どうか完結まで愛読お願いいたします♪
:10/05/06 21:59
:PC
:☆☆☆
#783 [ゅぃ]
更新します☆
:10/05/06 21:59
:PC
:☆☆☆
#784 [ゅぃ]
俺がそう言うと、亜美が俺の目をしっかり見て、聞き返してきた。
「・・・・・あぁ」
「心と・・・・何かあったのか?」
「いや、・・・・昨日さ?一緒に晩飯食べたんだよ」
「うん?」
:10/05/06 22:01
:PC
:☆☆☆
#785 [ゅぃ]
「心さ、店員とぶつかって、服に水かかってさ・・・・・・・。それで、見えちまったんだ。・・・・左手首にある・・・・・傷跡を」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
俺がそう言い終わると、二人は黙り込んでしまった。
:10/05/06 22:03
:PC
:☆☆☆
#786 [ゅぃ]
一登と亜美は、考え込んだ表情をしている。
そして、少しの沈黙の後、二人で顔を見合わせて、俺を見た。
「・・・・あのね」
口を開いたのは亜美だった。
「あぁ・・・・・?」
:10/05/06 22:04
:PC
:☆☆☆
#787 [ゅぃ]
「左手首の傷跡・・・・翔輝が考えてる事と、きっと合ってると思う」
「・・・・・・あぁ」
「あの傷は・・・・・心本人がつけた傷なの」
やっぱり・・・・・。
:10/05/06 22:07
:PC
:☆☆☆
#788 [ゅぃ]
「翔輝・・・・心ってさ、人見知りだと思ったでしょ?」
「あぁ・・・。最初はそう思ってたんだ。・・・・でも、心には何かあるんだって、・・・・薄々感じてた」
・・・・たまに見せる、あの寂しげな表情の理由は何なんだ?
「そっか。・・・心はね、昔はすごく明るくて、誰とでも気さくに喋る子だったんだ」
:10/05/06 22:13
:PC
:☆☆☆
#789 [ゅぃ]
俺は黙って、話の続きを聞いた。
「話せば長くなるんだけど・・・中学生の頃から心には、‘木下直哉’って言う彼氏がいたの・・・・・」
・・・・・木下直哉・・・。
「あたしたちの地元って、年の差関係なく、みんな仲が良かったんだ。よく色んな人たちと集まってた。・・・直哉先輩もその一人だったの」
:10/05/06 22:20
:PC
:☆☆☆
#790 [ゅぃ]
「直哉先輩は、あたしと心より、二つ上だった。・・・二人が付き合うのは、三年生に上がる前だった。直哉先輩は心の前に、、‘世菜さん’って言う彼女がいたんだけど・・・・世菜さんは元彼のことも忘れられなくて、直哉先輩と付き合ってる間にも、会っていたみたい。・・・それで、二年生の秋頃だったかな?世菜さんが妊娠したって聞いて・・・・世菜さんの浮気が発覚したんだ」
亜美は話をそこで一旦切った。
思い出すように、遠くを見つめるように一点を見つめる。
:10/05/06 22:26
:PC
:☆☆☆
#791 [ゅぃ]
そして、また口を開いた。
「直哉先輩は高校へ上がってからも、よくたまり場に遊びにきていて・・・世菜さんと別れてからは、毎日のように集まってたんだ。心も毎日いた。・・・・・心と直哉先輩は、一年の頃から仲良くて、あたしは、それをよく知ってた。世菜さんと別れてから、心は直哉先輩のことばっかり気にしてた。」
:10/05/06 22:30
:PC
:☆☆☆
#792 [我輩は匿名である]
:10/05/07 01:42
:816SH
:☆☆☆
#793 [そら]
最後まで読みます!!
頑張って下さい

:10/05/07 08:22
:SH02A
:☆☆☆
#794 [ゅぃ]
>>792さん
>>793さん
ありがとうございます!!!
読んでくれている方がいると思うと、
やる気が出てきます(^^*)
がんばります!
:10/05/07 21:17
:PC
:☆☆☆
#795 [ゅぃ]
「・・・それからお互いに恋愛感情芽生えてきて、二人は付き合うことになったんだ。二人はいつでも仲良しで、喧嘩したことなんて全くなかった程だったの。順調に付き合っていて、心とあたしは直哉先輩と同じ高校に入学して・・・一年があっという間に過ぎて行って、直哉先輩は県外の大学へ行くために、地元を離れたの・・・・・」
:10/05/08 00:58
:PC
:☆☆☆
#796 [ゅぃ]
「心は、直哉先輩の事が本当に大好きだった。遠距離恋愛でも、心は幸せそうだったんだ・・・・・・。・・・・・でもね、心と直哉先輩との連絡が、途絶え始めたの」
「・・・・・途絶え始めた?」
「うん・・・最初は心も亜美も、新しい生活が大変なんだろうな。って思っていたんだ。でも、全く連絡が取れないようになって・・・・それで心、一度直哉先輩の家まで訪ねたんだ」
:10/05/08 01:01
:PC
:☆☆☆
#797 [ゅぃ]
「・・・・・・・それで?」
「・・・・・直哉先輩の様子がおかしかったって。・・・次の日心ね、学校を休んだんだ。放課後会いに行ったら、『久しぶりに会ったのに、もう帰れって言われた・・・』って・・・」
「え・・・・?」
:10/05/08 01:04
:PC
:☆☆☆
#798 [ゅぃ]
「・・・・もうその頃から・・・・・直哉先輩はおかしくなっちゃって・・・・・」
「・・・・・・・」
おかしくなったって、どういう意味だ?
俺は何も聞き返せなかった。
・・・・・亜美の表情が・・・・すごく強張っていた。
:10/05/08 01:05
:PC
:☆☆☆
#799 [ゅぃ]
「直哉先輩は・・・・・薬物依存になってた・・・・・・」
「・・・・薬物・・・依存・・・・?」
俺が聞き返すと、亜美はコクリと頷いた。
薬物依存・・・・・。
・・・薬に、手を出していたのか。
:10/05/08 01:07
:PC
:☆☆☆
#800 [ゅぃ]
「直哉先輩が一人暮らしを初めてから、少し経った頃にね・・・世菜さんが、直哉先輩に会いにきたの」
・・・・・元カノ。
「『あの時妊娠した子供は、直哉の子供』そう直哉先輩に言ったらしい。直哉先輩は、動揺してたみたい。・・・そりゃそうだよね。可能性は、ゼロじゃないんだから・・・・。」
:10/05/08 01:12
:PC
:☆☆☆
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