Love forever 〜Destiny〜
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#801 [ゅぃ]
「でも、そのお腹の子は流産したんだって。・・・きっと、その頃から薬物に手を染めていたと思うから・・・。」

流産・・・・。

「それで、一回会った時はまだそれだけだったみたいなんだけど・・・次に再会したのは、世菜さんが直哉先輩の跡をつけてきて・・・無理矢理部屋に入って・・・・・直哉先輩に、薬物を投入したの・・・・・」

!!??

⏰:10/05/08 01:15 📱:PC 🆔:☆☆☆


#802 [ゅぃ]
「・・・・・それから直哉先輩はおかしくなっちゃった・・・・」

薬物・・・・

「・・・心と別れないなら、『もう薬を渡さない。』って・・・、直哉先輩は、完全に薬にハマっちゃったの・・・・」

依存。

⏰:10/05/08 01:17 📱:PC 🆔:☆☆☆


#803 [さや]
いつも続きがすごく気になります面白いです頑張ってください

⏰:10/05/08 14:32 📱:SH02A 🆔:☆☆☆


#804 [ゅぃ]
>>803さん
ありがとうございます!!!
更新少ししかできなくていつもすいません↓
楽しんで頂けるように、頑張りますね☆

コメントをしてくださった方々、ありがとうございます!
いつも励みになります(><。)ノ”

⏰:10/05/08 22:56 📱:PC 🆔:☆☆☆


#805 [ゅぃ]
「・・・・それから心は別れを告げられたの。電話でただ一言。「別れよう」って・・・・」

亜美の表情が、だんだんと曇ってきた。

「それで・・・・それで・・・・」

「亜美」
今まで黙っていた一登が、口を開いた。

⏰:10/05/08 23:00 📱:PC 🆔:☆☆☆


#806 [ゅぃ]
亜美の手を握りしめている。

「・・・大丈夫」

亜美は一言、そう言った。

「それでね・・・・心、それから元気無くなっちゃって・・・。でも、それで終わりじゃなかったの」

「終わりじゃなかった・・・・?」

⏰:10/05/08 23:04 📱:PC 🆔:☆☆☆


#807 [ゅぃ]
亜美は頷いた。

終わりじゃなかったって?
どういうことだ?

「次の週の日、心は学校へきたんだ。その日はずっと抜け殻みたいで・・・一日中上の空だった。・・・放課後、隣のクラスの‘斉木’って言う男が、心を呼び出したの。『話したいことがある』って言って・・・・」

⏰:10/05/08 23:07 📱:PC 🆔:☆☆☆


#808 [ゅぃ]
「心は、『直哉の話かもしれない』って言って、斉木についていったの・・・・」

亜美はそこまで言うと、俺の目をジッと見つめた。



「・・・・心は、斉木に騙されて・・・・・・・・レイプされたの」

⏰:10/05/08 23:09 📱:PC 🆔:☆☆☆


#809 [ゅぃ]
!!??

レ・・・イプ?

「・・・・・嘘だろ?」

「嘘じゃない・・・・・」

亜美ではなく、一登が答えた。

⏰:10/05/08 23:10 📱:PC 🆔:☆☆☆


#810 [ゅぃ]
嘘だろ?

「・・・・・・・・」

「・・・・・・・・」

言葉が出てこない。

・・・・・心が、レイプに遭ったなんて・・・・・・。

⏰:10/05/08 23:11 📱:PC 🆔:☆☆☆


#811 [ゅぃ]
「心を襲ったのは、・・・世菜さんの仲間だった」
亜美がポツリと言葉を発した。

「・・・・・・え?」

‘木下直哉’の・・・・元カノ。

「斉木も騙されていたの。斉木、そのとき彼女と別れたばかりで・・・世菜さんから『あることを協力してくれたら、彼女との仲を取り持つ』って言われて、心を誘い出すように言ったの・・・・」

⏰:10/05/08 23:16 📱:PC 🆔:☆☆☆


#812 [ゅぃ]
「世菜さんはね、心のことを良く思っていなかったの。・・・・・直哉先輩が、心に本気で惚れていたから・・・心の存在が気に入らなかったみたい」

・・・・・マジかよ?
心を襲ってまで・・・・。

「・・・・・それで、心は?」

⏰:10/05/08 23:21 📱:PC 🆔:☆☆☆


#813 [ゅぃ]
「心・・・・心ね・・・・、あたしが電話すると、『助けて』って・・・・。居場所を聞き出してそこへ行くと・・・・レイプに遭った後の心がいた。その後亜美の家へ連れて行ったの。・・・・・心の身体は、痣だらけで・・・所々腫れていて・・・・泣いたせいで、目も腫れてた」

「・・・・・・・・」

「次の日も当然学校でね・・・・心は家に帰るって言って、亜美は学校へ行ったの。・・・放課後になると、亜美急いで心の家へ向かったんだ」

⏰:10/05/08 23:27 📱:PC 🆔:☆☆☆


#814 [ゅぃ]
「心の部屋へ行くと・・・・・・・心がカッターナイフで、自分の手首を傷付けていた・・・・・っ」

亜美の声色が、段々と変わってきた。

「・・・もうその時は遅くて・・・・・ッ、亜美が・・・亜美がもっと早く向かってたら・・・・あんなに深い傷にならなかったのに・・・!」

・・・・亜美の瞳から、涙が溢れていた。

⏰:10/05/08 23:30 📱:PC 🆔:☆☆☆


#815 [ゅぃ]
「亜美・・・・・」
一登が亜美の肩を抱いた。

「・・・・ッひ・・・・ッ」

「・・・・・・・」

俺は相変わらず、ただただ黙っているだけだった。

⏰:10/05/08 23:32 📱:PC 🆔:☆☆☆


#816 [ゅぃ]
「・・・・ごめん、もう大丈夫」

数分経った頃だっただろうか。

「そのときの傷が・・・・・今でも左手首に遺ってる」

亜美が少し落ち着いた様子でそう言った。

⏰:10/05/08 23:35 📱:PC 🆔:☆☆☆


#817 [ゅぃ]
「・・・・もうそれから心は・・・今までの心じゃなくなった・・・・。家に引きこもるようになって、学校にも来なくなった・・・・ご飯もろくに食べなくて、精神安定剤とか、眠剤がないとちゃんと生活できなくて・・・酷いときは、入院したこともあった」

「・・・・・・」

「もうね・・・心、男の人が苦手になって・・・・男性不信になっちゃって。・・・心は、車の中でレイプに遭ったの。その時の似たような車を見たりすると、その時が蘇ってきて、震えが止まらない程だった」

⏰:10/05/08 23:41 📱:PC 🆔:☆☆☆


#818 [ゅぃ]
「このままじゃ駄目だって思って、心を外に連れ出して、段々前みたいに外歩けるまでに心は戻ったんだ。・・・亜美、高校卒業したら上京するって決めてて、心も一緒に上京したの。それから、ずっと二人で生活してるんだ。今では心、一人でも外に出歩けるようになったし、仕事もしてるし・・・・・落ち着いて本当に良かった」

亜美はそう言って、最後に少し微笑んだ。

「・・・・そうだったのか」

⏰:10/05/08 23:47 📱:PC 🆔:☆☆☆


#819 [ゅぃ]
「うん・・・・・だからさ・・・?」

「ん?」

「そういうことに関連することとか・・・・避けてあげてね?」

「あぁ」

俺は亜美の目をしっかり見て、そう答えた。

⏰:10/05/08 23:50 📱:PC 🆔:☆☆☆


#820 [ゅぃ]
「・・・・・つーかさ?」

「うん?」

「翔輝って、心に惚れたんだろ?」

「は!?」

「亜美も思ってた。ていうか分かるよ!」

⏰:10/05/08 23:52 📱:PC 🆔:☆☆☆


#821 [ゅぃ]
「や、惚れてるっつーか・・・・」

「なんだよっ!」

「・・・・・・・・好きなんじゃんっ(笑)」

「お前わかってんだから隠すなよな!」

「・・・・・・・・」

⏰:10/05/08 23:59 📱:PC 🆔:☆☆☆


#822 [ゅぃ]
俺は何も言い返せなかった。

・・・・・・・惚れてるから。
んだよ二人して。仲いーって言っても、はずい。

「がんばれよ!!」
一登が満面の笑みで俺にそう言ってきた。

さっきまで暗い雰囲気だったけど、少し雰囲気が明るくなった。

⏰:10/05/09 00:03 📱:PC 🆔:☆☆☆


#823 [ゅぃ]
「二人とも・・・今日はさんきゅーな」

俺は二人に礼を言った。
二人は俺を見つめて、優しく微笑んだ。

「なんかあったら、また言えよな」

「おう」

⏰:10/05/09 23:16 📱:PC 🆔:☆☆☆


#824 [ゅぃ]
「また四人で遊ぼうねっ」

「そうだな」


一登と亜美・・・・
本当にこいつら二人って、いいヤツすぎるんだよな。

それから少し喋った後、二人は帰って行った。

⏰:10/05/09 23:25 📱:PC 🆔:☆☆☆


#825 [ゅぃ]



やっぱり、心は過去に辛い思いをしてきたんだ。
心に、傷を負っている。

俺は何故だか・・・そんな心を守ってやりたいと思った。
まだ出会って一ヶ月足らず。
・・・・初めて出会った時から、何かを感じていた俺。

⏰:10/05/09 23:30 📱:PC 🆔:☆☆☆


#826 [我輩は匿名である]
あの夜から・・・全てが始まったんだ。

俺達はまだまだお互いを知らない。
俺は、心のことをもっと知りたいと思った。
心との仲を、深めたいと思った。

これはどんな気持ちからくる感情なのか。

⏰:10/05/09 23:41 📱:PC 🆔:☆☆☆


#827 [ゅぃ]
↑すいませんゅぃです;;

⏰:10/05/09 23:42 📱:PC 🆔:☆☆☆


#828 [ゅぃ]
この感情を何と呼ぶのか。

この頃の俺は、その気持ちを理解していなかった。
まだまだ理解できねぇ、ガキだったんだ。


・・・・たった一人の女を守り抜くことが、どれだけの事かを・・・。

⏰:10/05/09 23:45 📱:PC 🆔:☆☆☆


#829 [ゅぃ]
〜心side〜

⏰:10/05/09 23:46 📱:PC 🆔:☆☆☆


#830 [ゅぃ]
「見て心、これ可愛い〜」

「ほんとだ!買っちゃう?」

今日は久しぶりのお買い物。
亜美と色んなショップで、服や小物を買いまくっていた。


「やばいー!買いすぎちゃったよ〜」

⏰:10/05/10 22:36 📱:PC 🆔:☆☆☆


#831 [ゅぃ]
二人して、両手にショップ袋がたくさんぶらさがっている。

「ほんと・・・重いよ〜。でも満足♪」

「だね〜女の子に生まれてよかったぁ!」

亜美の言う通り、女の子に生まれて良かったと思う。
だって男の子に生まれたら、ひらひらのスカートや、ヒールの可愛い靴やサンダルだって、履けなかったもん。

⏰:10/05/10 22:40 📱:PC 🆔:☆☆☆


#832 [ゅぃ]
「あっねぇねぇ、お茶してこーよ」

「そうだね。喉もかわいたしっ」

亜美とあたしは、近くの喫茶店に入った。


「いらっしゃいませー」

⏰:10/05/10 22:41 📱:PC 🆔:☆☆☆


#833 [ゅぃ]
ドサッ

「ふぁ〜疲れた!」

「いっぱい歩いたね!脚パンパンだよ〜」

「ヒール、疲れるね」

・・・・・仕方ない。女の子だもん。

⏰:10/05/10 22:43 📱:PC 🆔:☆☆☆


#834 [ゅぃ]
「ご注文伺ってもよろしいですか?」

「ん〜あたしアイスティー」

「あ、あたしもアイスティーで!」

「かしこまりました」


ドリンクを頼んで、亜美と雑談していた時。

カランカラン♪

⏰:10/05/10 22:44 📱:PC 🆔:☆☆☆


#835 [ゅぃ]
「いらっしゃいませー」


「・・・・あれ?」

・・・・・・あ!

「えっ心!亜美!」

「うそ!サキちゃん!有沙も!!よっちゃんも!!!」

⏰:10/05/10 22:49 📱:PC 🆔:☆☆☆


#836 [ゅぃ]
中学・高校時代仲が良かった、サキちゃん・有沙・よっちゃんがいた。

「えぇ〜めっちゃ久しぶりじゃん!?」

「元気してたぁ!?あっこっちきなよ!」

久しぶりの再会に思わず顔が緩む。
いつもたまり場にいた、女子メンバー。

⏰:10/05/10 22:51 📱:PC 🆔:☆☆☆


#837 [ゅぃ]
「何でみんな、こっちにいるの?」

「たまたまね〜こっち遊びにきててさっ♪」

「マジ、みんなで会うの久しぶり!」


亜美・あたしに加わり、5人になったあたし達。
お決まりのガールズトークは、留まることを知らなかった。

⏰:10/05/10 22:54 📱:PC 🆔:☆☆☆


#838 [ゅぃ]
「ねぇ〜、亜美と一登君ってまだ付き合ってるんでしょ?」

「うん、そうだよっ♪」

「ほんと、二人が羨ましいよ。結婚とかまだ話出ないの?」

「・・・結婚かぁ。まだ考えてないなぁ。まだハタチだしさ」

⏰:10/05/15 00:06 📱:PC 🆔:☆☆☆


#839 [ゅぃ]
「結婚式には、呼んでよね〜」

「ほんとだよ!・・・・心は最近どう?」

サキちゃんが少し遠慮気味にあたしに聞いてきた。
・・・・・サキちゃんも、みんなも、直哉との事を知っているから・・・。

「あたしは・・・・・彼氏とかいないし、今はまだ遊んでいたいかな」
あたしは笑顔で言った。

⏰:10/05/15 00:10 📱:PC 🆔:☆☆☆


#840 [ゅぃ]
「そっか。でもあたしたちまだピチピチなんだから、これからだよっ!」

「そうそう!」

「あはは、そうだよね〜」


これから、か・・・・。

⏰:10/05/15 00:12 📱:PC 🆔:☆☆☆


#841 [ゅぃ]
「あっそうだぁ〜。あたしね、職場この近くなんだけど・・・良かったら来てね♪」

有沙がそう言い、カードを渡してくれた。

「サロン?へぇ〜結構近いんだね!」

「でしょ?まだ見習いなんだけどね」

「あたし、近いうちに行くね♪」

⏰:10/05/15 00:14 📱:PC 🆔:☆☆☆


#842 [ゅぃ]



「じゃあね〜♪」

「また集まろっ!」

「ばいばーい」

この日、しばらく喫茶店で喋って、気付いたらもう日が暮れ始めていた。
久しぶりにみんなで集まれて、すごく楽しい一日になった。

⏰:10/05/15 00:16 📱:PC 🆔:☆☆☆


#843 [ゅぃ]
「心、タクシー拾おうか?」

「そうだね。この荷物じゃ、歩いて帰れないや」

荷物が大量にあるあたしたち。
近くの大通りでタクシーを拾い、あたしたちは帰宅した。

⏰:10/05/15 00:18 📱:PC 🆔:☆☆☆


#844 [ゅぃ]
帰宅後。


はぁ・・・・・
疲労感が一気に出てきた。疲れた。

あの日・・・翔輝と二人で晩ご飯を食べに行った日から、翔輝とはまだ一度も会っていない。

⏰:10/05/15 00:22 📱:PC 🆔:☆☆☆


#845 [ゅぃ]
何ていうか・・・お互い気まずい雰囲気。

あたしから翔輝に連絡するはずもなければ、翔輝からの連絡も、一度もない。

・・・・・心は最近どう?
そう聞かれて、ふと頭をよぎったのは翔輝の顔。

⏰:10/05/15 00:24 📱:PC 🆔:☆☆☆


#846 [ゅぃ]
でも・・・・・・。


はぁ・・・
最近ずっとこんな感じだ。

あたしは翔輝のことが、好きなのかな?
どうしてあのとき、翔輝の顔が浮かんだの?
・・・・恋なんて、ずっとしていないから分かんない。
忘れちゃったよ。

⏰:10/05/15 00:26 📱:PC 🆔:☆☆☆


#847 [ゅぃ]


「今日バイトの子入れる事になったから、心ちゃん明日からで大丈夫だよ」

そうお店から電話がかかってきたのは、朝の8時。
丁度起きて、出かける用意をしていたところ。
急遽仕事が休みになった。

⏰:10/05/17 23:18 📱:PC 🆔:☆☆☆


#848 [ゅぃ]
「あーあ。今日何しよっかな・・・」

亜美は朝早くから出掛けていて、家にはあたし一人。
とりあえず、途中までやっていたメイクを再開する。

・・・・・そう言えば、今月のお金、どれくらい残ってたっけ?

⏰:10/05/17 23:20 📱:PC 🆔:☆☆☆


#849 [ゅぃ]
今日は月末。
もう少しでお給料日。
確認しておこうと思い、財布を覗いた。

「あ、このカード」

財布に入っていたのは、ついこの間有沙が渡してくれた、サロンのカード。

⏰:10/05/17 23:22 📱:PC 🆔:☆☆☆


#850 [ゅぃ]
髪の毛・・・・切ろうかなぁ。
カラーも変えたいしな。


財布の中には意外とお金が残っていた。
今日の予定変更。あたしは有沙が働いているサロンへ行く事にした。

⏰:10/05/17 23:25 📱:PC 🆔:☆☆☆


#851 [ゅぃ]
のんびりとメイクを済ませて、天気が良いから、洗濯物を干して家を出た。

サロンは電車で20分位のところにある。

電車に揺られている中、どんな髪型にしようかなぁ。って考えながらぼーっと考えていた。

⏰:10/05/17 23:34 📱:PC 🆔:☆☆☆


#852 [ゅぃ]
「・・・・・ここだ」

着いたのはまだ新しくてキレイなサロン。
いつできたんだろう?
そう思いながら、店に足を踏み入れた。


「こんにちは〜・・・・」

⏰:10/05/17 23:36 📱:PC 🆔:☆☆☆


#853 [ゅぃ]
「いらっしゃいませ、こんにちは!」
あたしを出迎えてくれたのは、ショートカットのお姉さん。

「あの、カラーとカットお願いしたいんですけど」

「カラーとカットですね!少しお待ち頂けますか?」

「はい。えっと・・・有沙っていますか?・・・舟越有沙・・・」

⏰:10/05/17 23:38 📱:PC 🆔:☆☆☆


#854 [ゅぃ]
「舟越有沙をご指名ですね?それではこちらにお名前をお願いいたします」

「はい」

その後あたしは、お客さんが順番を待つ所に案内された。
あたしの他にお客さんが何人かいた。

⏰:10/05/22 22:52 📱:PC 🆔:☆☆☆


#855 [ゅぃ]


待つこと約20分・・・・。

「相沢さん。どうぞ」
受付のお姉さんに呼ばれた。

「こちらでお待ちください」

そう言ってあたしは、一番窓側の席に案内された。
外から中は見えないようになっている。

あたしはぼーっと窓の外を眺めていた。

⏰:10/05/22 22:54 📱:PC 🆔:☆☆☆


#856 [ゅぃ]
「心っ」
有沙の声であたしは後ろに振り向いた。

「有沙!」

「きてくれたんだね♪ありがとう〜」

「うんっ。今日は仕事が休みだったんだ」

「そっかそっか。・・・・でっ今日はどんな感じにしますかぁ?」

⏰:10/05/22 22:57 📱:PC 🆔:☆☆☆


#857 [ゅぃ]
有沙がニッコリと聞いてきた。

「う〜ん・・・・・とりあえずカラー変えて・・・前髪、切っちゃおうかなぁ」

「おっ?結構思い切るねっ!」

「うんっよし決めた。前髪切っちゃいます」

「りょうかーい!カラーはどんな感じにする?」

⏰:10/05/22 22:59 📱:PC 🆔:☆☆☆


#858 [ゅぃ]
「そうだなぁ〜今より少しだけ明るめがいいなぁ」

「オッケー!じゃ少し待っててね」

有沙はそう言って店の奥へと入って行った。


前髪・・・結構伸ばしてたなぁ。
別にそこまで前髪に思い入れがあるわけでもないんだけど。
・・・・なんだか、最近もやもやしてる。
だから少し気持ちを切り替えたかったんだよね。

⏰:10/05/22 23:09 📱:PC 🆔:☆☆☆


#859 [ゅぃ]
・・・・・・・・

あ、まただ。
また翔輝のこと考えてちゃったな。

一人になると思い浮かぶのは、翔輝の顔。

・・・・・元気かな?

⏰:10/05/22 23:10 📱:PC 🆔:☆☆☆


#860 [ゅぃ]
「お待たせ〜っ」

一人の世界に入っていたあたしを、有沙の声が引き戻す。

「うんっ」

「どうしたっ?何か考え事?」

「・・・・や、なんでもないよ♪」

⏰:10/05/22 23:12 📱:PC 🆔:☆☆☆


#861 [ゅぃ]
「そう?」


その後有沙とは他愛もない話で盛り上がった。
中学の時学年主任だった先生が、実はカツラかぶってたんだって話になって、そのときが最高に盛り上がった。(笑)

⏰:10/05/22 23:14 📱:PC 🆔:☆☆☆


#862 [ゅぃ]



「・・・・・・・じゃあ、いきます」

「・・・・・お願いします」

カラーを入れ終わった後。
今まさに、ずっと伸ばし続けていた前髪を切る瞬間。

⏰:10/05/22 23:17 📱:PC 🆔:☆☆☆


#863 [ゅぃ]
シャキっ・・・・・・

・・・・切った。


「わぁ〜切っちゃったよぉ」
と、有沙が(何故か)楽しそうに言う。

「この前髪ともさよならだ〜」

⏰:10/05/22 23:19 📱:PC 🆔:☆☆☆


#864 [ゅぃ]
シャキ・・・・・シャキ・・・・。
次々にカットされていく前髪。



「・・・・・で〜きたっ♪」

「わぁー・・・短い短い!(笑)」

鏡の中のあたしは、以前より子供っぽくなっていた。

⏰:10/05/22 23:21 📱:PC 🆔:☆☆☆


#865 [ゅぃ]
「長い時は大人っぽかったけど・・・心は短くても似合うよ♪可愛い!


「そうかなぁ?ありがとうっ♪」
有沙がそう褒めてくれて、あたしは上機嫌になった。

「すごい印象変わったよぉ。うん、似合う似合う♪」

「ふふふ〜♪」

⏰:10/05/22 23:23 📱:PC 🆔:☆☆☆


#866 [ゅぃ]
その後は毛先のカットをしてもらった。

「そーいえば、心は昔から髪長いよねー?」

「あ、そうかも。短いときってなかったかも」

「だよね〜。髪短いの見たことないよ」

「・・・・有沙さぁ、中3の頃だったっけ?バッサリ切ったことなかった?」

⏰:10/05/22 23:26 📱:PC 🆔:☆☆☆


#867 [ゅぃ]
「あったあった!・・・・まぁ今だから言える話なんだけどさ?」

「うん?」

「実はあのときのは失恋が原因だったんだよね〜」

「えっそれって3つ上の・・・・・」

「そうそう。でも髪切った後すぐヨリ戻っちゃってさ(笑)」

⏰:10/05/22 23:29 📱:PC 🆔:☆☆☆


#868 [ゅぃ]
「まっ、待って!聞いてないよそんな話っ」

「ごめんごめん。何かあのときはあんまり周りに話すような恋じゃなかったってゆうか・・・なんてゆうか、・・・ね?」

有沙は苦笑いした。

「あの頃はね、相手が年上なだけに、妙に背伸びしちゃってたなぁ。自分も大人になろうと必死だったの」

⏰:10/05/22 23:32 📱:PC 🆔:☆☆☆


#869 [ゅぃ]
「うん・・・・」
あたしは鏡越しに有沙を見つめた。

「まぁその後、またすぐに別れちゃったんだけどね♪」
有沙は別にどうって事ない。って顔で答えた。



・・・・・あたしは、直哉との恋をまだそんな風には話せない。

⏰:10/05/22 23:34 📱:PC 🆔:☆☆☆


#870 [ゅぃ]
いつかは有沙みたいに話せる日がくるのかな?

・・・・・ううん。絶対に無理だ。


「・・・・今は?彼氏とかいないの?」

「う〜ん・・・・実は良い感じになってる人がいて♪」
有沙は少し照れた様子で答えた。

⏰:10/05/22 23:35 📱:PC 🆔:☆☆☆


#871 [ゅぃ]
「へぇ〜どんな人っ?」

「友達に誘われて合コン行ったんだけど・・・その時いた人とね、この間偶然駅で会ったの。・・・それから連絡とかよく取るようになって」

「なるほど」

「うん。川崎さんって言うんだけどね?根は凄く真面目な人で、頼りがいがあるんだぁ」


・・・・・いいなぁ有沙。

⏰:10/05/22 23:39 📱:PC 🆔:☆☆☆


#872 [ゅぃ]
「あっ、ついでに巻いてあげよっか?」

「うんっお願いしまーす」


有沙は順調な恋してるんだな。
あたしは、翔輝と連絡取ったり、ご飯食べに行ったりするけど。
回数なんて全然少ないな。
最近なんてめっきりだ。連絡すら取ってない。

⏰:10/05/22 23:42 📱:PC 🆔:☆☆☆


#873 [ゅぃ]
「・・・・・心はいないんだったっけ・・?」

有沙が静かに聞いてきた。

「・・・・あたしは・・・・・」

あたしは、好きなんだと思う。
翔輝のことが。
・・・でも恋に臆病になっている。なかなか前に進めない。

⏰:10/05/22 23:44 📱:PC 🆔:☆☆☆


#874 [ゅぃ]
「・・・・あたし、最近よく亜美や一登と一緒に集まってた人がいるんだ。・・・・・その人のことが好きだと思う」

「うん」

優しく微笑む有沙。

「・・・・・あたし臆病になってるんだよね。・・・直哉とのことなんて、もう何年も経つのに。まだ忘れられないの」

⏰:10/05/22 23:47 📱:PC 🆔:☆☆☆


#875 [ゅぃ]
「・・・・たまにさ、夢にも出てくるんだよ」

あたしがそう言うと、有沙は鏡越しにあたしを見つめた。
有沙が少し黙った後、
「・・・・・・二人を見てたから分かるよ。二人はいつもあたしの憧れだったもん。お互いの事想い合ってて・・・・」

静かにあたしに語りかけた。

⏰:10/05/27 22:38 📱:PC 🆔:☆☆☆


#876 [ゅぃ]
「・・・・・・・ぅん」

「忘れる、忘れないなんて、みんなペースがあるんだよ。心は心の思うままでいいんじゃない?無理に忘れなくても」

「うん」

「心はその・・・気になってる人が、今はいるんでしょ?」
あたしはコクリと頷いた。

⏰:10/05/27 22:41 📱:PC 🆔:☆☆☆


#877 [ゅぃ]
「好きかもしれない。って思ってる事があたしには、一歩前に進んだように感じるなぁ」

「・・・・そーなのかな?」



有沙がそう言ってくれて、心が軽くなったように感じた。
「人を好きになるって、いい事だよね」あの後有沙がそう言った。

⏰:10/05/27 22:45 📱:PC 🆔:☆☆☆


#878 [ゅぃ]



「ありがとうね、心」

「うん。ありがとう。色々話せて楽しかったよ」

「そうだね。・・・・安心したよ。卒業してからずっと会ってなかったから・・・。あたしならいつでも話聞くし、いつでも連絡してよ♪」

⏰:10/05/27 22:48 📱:PC 🆔:☆☆☆


#879 [ゅぃ]
「ありがとう・・・・・」

・・・・あたしって、いつも友達に恵まれていると思う。
有沙も亜美も、みんなあたしを心配してくれた。支えてくれた。
大事な友達がいたから、今のあたしがいるんだ。

「じゃあ、またねっ」

「うんっ。仕事頑張ってね!」

⏰:10/05/27 22:50 📱:PC 🆔:☆☆☆


#880 [ゅぃ]
有沙と別れた後、サロンの近くに小さなパン屋さんを見つけた。
あたしは途中そのパン屋さんに立ち寄った。家に帰ってゆっくり食べよう。そう思い、家路についた。


〜♪

⏰:10/05/27 22:54 📱:PC 🆔:☆☆☆


#881 [ゅぃ]
突然携帯が鳴り出した。
画面を見ると、亜美からだった。

「もしもーし?」

「あ、もしもし心?今どこにいる?」

「今は〜●○駅の近くにいるよっ」

「そっか!実は今日一登たちに食事会誘われちゃってさぁ」

一登たち・・・・?
もしかして翔輝もいるの?

⏰:10/05/27 22:56 📱:PC 🆔:☆☆☆


#882 [ゅぃ]
「・・・うん?」

「人数足りないみたいだから、心も一緒にこない?」

・・・・・絶対会うよね。これは。
でも、せっかく誘ってくれてるんだし、亜美と一緒にいればいいしね。

「うんっ行く〜」

⏰:10/05/27 22:58 📱:PC 🆔:☆☆☆


#883 [ゅぃ]
「ほんと?じゃあ6時頃迎えに行くね!」

「はーい。待ってるね」



・・・・会うの久しぶりだ。
どうしよう。やっぱ気まずいよなぁ。会いづらいなぁ。
でも考えても仕方ないし・・・まぁいっか。

⏰:10/05/27 23:00 📱:PC 🆔:☆☆☆


#884 [ゅぃ]
あんまり考えないようにしながら、あたしは家へと帰った。
家についてとりあえずリビングのソファーで、テレビを見ながらくつろいでいた。

ぐぅぅぅぅ・・・・・

・・・・・・お腹すいた。
そういやパン買ってきたんだっけ。
あたしはパンの存在を思い出して、買ってきたパンを食べた。

⏰:10/05/27 23:02 📱:PC 🆔:☆☆☆


#885 [ゅぃ]
・・・・・・おいしい。

小さなパン屋さんで買ったパンはすごくおいしかった。
また今度買いに行こう。そう思った。


パンを食べ終わった後、ドラマの再放送がしていたから、あたしはついつい夢中になって見てしまった。

・・・そして、気が付かない内に眠ってしまっていた。

⏰:10/05/27 23:03 📱:PC 🆔:☆☆☆


#886 [ゅぃ]
〜♪


「・・・・・ん〜」

誰だろう?さっきから携帯鳴ってる・・・。
あたしは重い身体を起こした。

「もしもし・・・?」

⏰:10/05/27 23:04 📱:PC 🆔:☆☆☆


#887 [ゅぃ]
「あ!繋がった!もしかして寝てた?」

「・・・亜美?ごめん寝てた・・・・今何時?」
時計に目をやると・・・5時55分。

「えっ5分前!?」
あたしは一気に眠気が吹っ飛んだ。

「もうすぐ家着くんだけど・・・降りてこれる?」

「ごめんすぐ行く!」

⏰:10/05/27 23:06 📱:PC 🆔:☆☆☆


#888 [ゅぃ]
あたしは大急ぎで洗面所に行き、とりあえずぐしゃぐしゃな髪の毛を直した。
・・・・化粧直しは後にしよう。
慌ててカバンを手にして、慌ただしく部屋を後にした。


下に降りていくと、一台の車の窓から亜美が顔を覗かせていた。
・・・・・あの車、翔輝の車だ。

⏰:10/05/27 23:08 📱:PC 🆔:☆☆☆


#889 [ゅぃ]
「おまたせっ!」

「あ、心きたぁ。乗って乗って!」

そう言って亜美が後部座席のドアを開けてくれた。
助手席には一登。運転席には久しぶりに会う翔輝が座っていた。

「えっあれ!?前髪切っちゃったの!?」
亜美のその言葉に、みんながあたしに注目した。

⏰:10/05/27 23:10 📱:PC 🆔:☆☆☆


#890 [ゅぃ]
「・・・あはは♪うん、思い切って切っちゃった」

「可愛いじゃん!似合う似合う」

「そうかなぁ?ありがとう♪」

「ずっと長かったのになぁ。随分思い切ったな!」
と、一登。

「バッサリいっちゃった」

⏰:10/05/27 23:11 📱:PC 🆔:☆☆☆


#891 [ゅぃ]
そう前を向きながら言うと、パチっと翔輝と目が合った。
目が合うと翔輝は、あたしに笑いかけてくれた。

・・・・・・久しぶりだ。

翔輝は目が合うといつも笑いかけてくれる。
・・・なんだかそれが習慣になっているみたい・・・・。

あたしがぼーっと考えている内に、今日の目的地に着いていた。

⏰:10/05/27 23:14 📱:PC 🆔:☆☆☆


#892 [ゅぃ]
着いた先は居酒屋。

四人で車から降りて、ぞろぞろと店の中へ入って行った。

「心、今日は飲むの?」

「あたし明日仕事だから今日はパス。亜美明日仕事?」

「うん。亜美も仕事だよ。だから今日はジュースだね♪」

⏰:10/05/27 23:15 📱:PC 🆔:☆☆☆


#893 [ゅぃ]
「あっお前らこっちこっち!!」

店の奥へ入っていくと、十数人の男女がいた。
その中の男子がこっちに向かって手を振っている。

「わりぃ、待たせたな」

「おうっ!まぁとりあえず座れって♪」

⏰:10/05/27 23:17 📱:PC 🆔:☆☆☆


#894 [ゅぃ]
今日の食事会のメンバー。
翔輝や一登の友達や、その友達のまた友達やその友達の彼女達。
つまりあたしと亜美も、翔輝たちの友達からすれば、友達のまた友達。そしてその彼女・・・・・なわけで。
当然初めて会う人ばかりだった。

「お姉さん達、注文何にする?」

「あたし達はソフトドリンクで」

「了解♪」

⏰:10/05/27 23:20 📱:PC 🆔:☆☆☆


#895 [ゅぃ]
注文を聞いてくれた人は、さっきあたし達に向かって手を振っていた人。
・・・どうやらこの食事会を主催したのは、この人らしい。


「亜美。あたしちょっとお手洗い行ってくるね」

「わかった。ジュース何がいい?とってきてあげる」

「じゃあオレンジジュース」

⏰:10/05/27 23:21 📱:PC 🆔:☆☆☆


#896 [ゅぃ]
あたしはそう言い残して、カバンを手にしお手洗いへ向かった。
鏡の前に立ち、ポーチを広げる。

・・・・あぁ。ちょっと滲んでるし。
目の下にアイラインが少し滲んでいた。
いつの間に寝ちゃってたんだろう。あたし・・・・。

素早く化粧直しをして、トイレを出た。

⏰:10/05/27 23:23 📱:PC 🆔:☆☆☆


#897 [ゅぃ]
ガチャ


「・・・・・あ」

ドアを開けると、そこには翔輝がいた。

「翔輝・・・・」

「・・・久しぶりだな。元気だったか?」

⏰:10/05/27 23:23 📱:PC 🆔:☆☆☆


#898 [ゅぃ]
「え、あ、・・・うん元気だったよ」

「そうか」

そう言って翔輝は歩き出した。
だからあたしも、その跡についていった。

「明日仕事なんだろ?」

「え?」

「や、ジュースだったし?」

⏰:10/05/27 23:25 📱:PC 🆔:☆☆☆


#899 [ゅぃ]
あぁ。

「うん。明日は仕事なんだぁ。・・・翔輝も?」

「そう。運転手しなきゃだしな」

「あっ!ありがとう!迎えにきてくれて」

・・・・・あれ?
あたしたち全然普通に喋ってるじゃん。
何にも気まずくない。

⏰:10/05/27 23:26 📱:PC 🆔:☆☆☆


#900 [ゅぃ]
「どーいたしまして」

翔輝はそう言った後、じーーーっとあたしの顔を見つめている。
え、なに?

「・・・どうしたの?」

何かついてる・・・・?

「や、前髪切ったんだなぁ・・・って」

⏰:10/05/27 23:29 📱:PC 🆔:☆☆☆


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