君に告げる
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#81 [すー]
困ったような顔をして、うんと春姫が頷いた。
「………今は安静にしなきゃいけないんだけど抜け出してきたの」
「………ここに来たのは村井君が教えてくれたからで……、るい」
村井。そういえば新聞読んだか?って言ってたっけ。
:10/02/07 15:26
:F706i
:Cz1AutVs
#82 [すー]
「私ね、言わなきゃいけないことがたくさんあるの。」
「私…だって………春姫にたくさん言わなきゃならない」
そっか、と春姫は笑い、久しぶりに春姫って呼ばれたよと照れくさそうに私を見た。
:10/02/07 15:31
:F706i
:Cz1AutVs
#83 [すー]
「ねぇ、橋の上の君」
その呼び名を呼ばれ、なんだか、何ともいえない感覚が私の中にあった。
どうしていいのか分からなかった。
ただ君の唇の動きを見ていることしかできない。
「私は、……」
:10/02/07 15:34
:F706i
:Cz1AutVs
#84 [すー]
………―――
『春姫が生きてた!』
『良かったー』
『でも、まだ学校には来れないよ』
『そりゃなー、あ昨日さ…』
:10/02/07 15:40
:F706i
:Cz1AutVs
#85 [すー]
一昨日の暗かった空気はなくなっていた。
昨日にはみんな知っていたみたいだ。
昨日の新聞を今日見てみると、そこには女子高生が転落し、軽傷だということが載ってある。
「いったい誰がことを大きくしたんだか」
三橋はため息をついた。
:10/02/07 15:44
:F706i
:Cz1AutVs
#86 [すー]
「はよっ橋の上の君ぃー」
葉津がバンっと背中を叩いてくる。
一昨日はあんなにメソメソしていたというのに。
「元気だね葉津は」
「そういうあなたこそー。あー本当に良かった!ところで昨日どこ行ってたの?沙耶が探してた」
:10/02/07 15:50
:F706i
:Cz1AutVs
#87 [すー]
あぁと返事はしたものの春姫と一緒にいたなんて言えないし、沙耶に聞かれた時と同じように言った。
「サボって映画みてた」
「まじ?珍しいねー」
ジロジロと見てくる葉津に耐えきれなくなって、目をそらす。
:10/02/07 15:56
:F706i
:Cz1AutVs
#88 [すー]
目をそらした先は窓だった。
空が青い。
今日も春姫に会いに行く。
『会いにきてね』
ふわりと笑う春姫の顔を思い出していると、葉津がまた不思議そうに私を見ていた。
:10/02/08 18:32
:F706i
:w9koEo9M
#89 [すー]
「やっぱりいいことあったんだ」
「なんもないよ」
「うそ、顔にやけてる」
可愛いね、葉津はそう言うと深くは聞かず次の授業の準備をしている。
:10/02/08 18:35
:F706i
:w9koEo9M
#90 [すー]
『ねぇねぇ知ってる?』
『春姫と橋の上の君でしょ?』
『そ、毎日お見舞い行ってるんだって』
『やっぱお似合い』
:10/02/08 18:44
:F706i
:w9koEo9M
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