君に告げる
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#89 [すー]
「やっぱりいいことあったんだ」
「なんもないよ」
「うそ、顔にやけてる」
可愛いね、葉津はそう言うと深くは聞かず次の授業の準備をしている。
:10/02/08 18:35
:F706i
:w9koEo9M
#90 [すー]
『ねぇねぇ知ってる?』
『春姫と橋の上の君でしょ?』
『そ、毎日お見舞い行ってるんだって』
『やっぱお似合い』
:10/02/08 18:44
:F706i
:w9koEo9M
#91 [すー]
通りすぎに聞いた人の話に沙耶は足をとめた。
「あーぁ、半年間色々頑張ったんだけどな」
「俺も」
いきなり後ろから声がしたから沙耶は驚き振り向いた。
:10/02/08 18:51
:F706i
:w9koEo9M
#92 [すー]
「あんたも?」
村井がニッコリと笑う。
「も?っていう訳じゃないんだけどね。」
沙耶は首を傾げたが、すぐにいつものように話し出した。
「もしかして色々知ってた?」
「あー…まぁね」
:10/02/08 18:54
:F706i
:w9koEo9M
#93 [すー]
村井は困ったように笑いながら頭をかいた。
「半年前のことも、噂も全部お前がやったんだろ?沙耶」
じっと村井を見ると沙耶は笑い出した。
「まさか、飛び降りちゃうとは思わなかったけどね……まぁ一瞬嬉しいって思っちゃったけど」
:10/02/08 18:59
:F706i
:w9koEo9M
#94 [すー]
ふぅとため息をついた。
分かっていた。
どうやったって春姫にかなうことができないことを。
「それはさ、三橋は知ってんの?」
「…さぁ?私がやったとは知らないと思うけど」
それが何?というと村井はいつもより真面目な顔をしていた。
:10/02/08 19:04
:F706i
:w9koEo9M
#95 [すー]
「……三橋にいった方がいいよ。きっと許してくれる」
そんな、そんなこと言ったって。自分の顔が歪んでいくのが分かる。
「バカじゃないの?許してくれないよ、口も聞いてくれなくなるし…無理だよっ」
そっと村井の手が頬に触れる。
:10/02/08 19:09
:F706i
:w9koEo9M
#96 [すー]
なんでこいつに涙をふかれなきゃならないのよ。心の中でそう思いながら、村井を睨んだ。
「いつか………言うわよ」
「本当に?」
なんで村井がこんなに優しくい声で言ってくれるのか分からない。
:10/02/08 19:14
:F706i
:w9koEo9M
#97 [すー]
ぱしっと村井の手を払うと自分で涙をふいた。
卒業する前には伝えなければならないことぐらい分かっている。
それに、春姫がもう話しているかもしれないし。
いつかは君に告げなければならない。
:10/02/08 19:17
:F706i
:w9koEo9M
#98 [すー]
「許されなかったらさ」
「何よ?」
「いや…何でもない」
村井は笑いながらいうと、沙耶は嫌な気分になった。
「アンタってむかつく」
沙耶はそう言って村井のことを見ずにその場を立ち去っていった。
:10/02/08 19:21
:F706i
:w9koEo9M
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