Vampire Kiss
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#359 [ゆかぴ]
ドアの前でじっと
耳を澄ませてみた。
中からは「愛理」と呼ぶ声と
「ミオくん」と呼ぶ声が
聞こえてきた。
やっぱり愛理とミオか…。
中に入りたいけど…けど…。
俺は向きを180度変えて
部室から離れていった。
愛理とミオが仲良く
喋っているのを
見たくなかった。
:10/02/26 16:52
:SH03A
:S643Ot82
#360 [ゆかぴ]
▼愛理side▼
「疲れたー!」
私はそう言いながら
ベッドにダイビングした。
スプリングが軋んだ。
あの後ミオくんと
色々喋って、
歩いてわざわざマンションの
前まで送ってくれた。
:10/02/26 20:03
:SH03A
:S643Ot82
#361 [ゆかぴ]
「このままで…いいんだ…。」
私はぽつりと言った。
これは私の本心だと
何回も自分に言い聞かせた。
何回も何回も何回も。
洗脳する勢いだった。
「レイくん…。」
ふと名前を呼んだ。
でも現れるわけもなく、
相変わらず私の家は
シーンとしていた。
:10/02/26 22:11
:SH03A
:S643Ot82
#362 [ゆかぴ]
「これでいいんだ…。」
私はそう言い、
ガバッと起き上がり、
キッチンに向かった。
大丈夫。
明日の私は今日より
もっと笑える。
:10/02/27 10:11
:SH03A
:ycqnCNrc
#363 [ゆかぴ]
翌日。
学校まで行く途中で
まさかのレイくんと会った。
って言っても、
私より数メートル前を
歩いていた。
レイくんだ…。
話しかけよっかな…。
私は勇気を振り絞り、
レイくんに追い付くために
早歩きをした。
:10/02/27 22:45
:SH03A
:ycqnCNrc
#364 [ゆかぴ]
「おはよっ。」
私はそう言って、
レイくんの大きな背中を
ポンッと叩いた。
するとレイくんは立ち止まり
クルッと首だけ回した。
「あっ…愛理…。」
レイくんはなんか
よそよそしかった。
「…一緒に行こ?」
私はニコッと笑って言った。
:10/02/28 18:45
:SH03A
:g2aR6iNw
#365 [ゆかぴ]
「うん。」
レイくんは素っ気なく言った。
ちょっと傷付いたけど、
一緒に行ける嬉しさからか、
あまり気にしなかった。
「なんか久しぶりだね。」
「そうだな。」
シーン……
なんかこの空気嫌だなぁ。
でもしょうがないか…。
:10/02/28 20:29
:SH03A
:g2aR6iNw
#366 [ゆかぴ]
この微妙な沈黙を
破ったのはレイくんだった。
「愛理っ…あのさ…。」
「ん?何?」
レイくんの顔を見ると、
一瞬口が開いたが
すぐに閉じた。
何かを喋ろうとしたに違いない。
「何もねぇ…。」
「そっか。」
私はそう返事をして、
顔を前に向けた。
:10/03/01 09:03
:SH03A
:8fPCeqNU
#367 [ゆかぴ]
▼玲side▼
「愛理っ…あのさ…。」
俺は勇気を出して
愛理にミオとのことを
聞こうとした。
ミオのこと知ってるのか、
知っていたらどんな
関係なのか…。
「ん?何?」
愛理はニコッと笑って
背の高い俺を見上げた。
その純粋な顔を見ると
俺は何も言えなかった。
:10/03/01 11:11
:SH03A
:8fPCeqNU
#368 [ゆかぴ]
「何もねぇ…。」
「そっか…。」
愛理は一瞬だけ
悲しそうな顔をした。
俺が何かを言うのを
期待してたのだろう。
愛理ごめんな…。
俺は愛理を抱きしめたかった。
でもそんな勇気は出ない。
:10/03/01 21:59
:SH03A
:8fPCeqNU
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