Vampire Kiss
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#316 [ゆかぴ]
「無理しちゃだめだよ。
愛理のタイミングで
いけばいいから…。」
「うん。ありがと。」
私はニコッと笑って
香奈の優しさに答えた。
:10/02/24 09:37
:SH03A
:sDjxTQ5g
#317 [ゆかぴ]
放課後になり、
部活に行った。
グラウンドに出ると
部員達が練習をしていた。
レイくんいるかな…。
私は自然と辺りを
キョロキョロしていた。
すると視界に入ったのは
楽しそうにボールを蹴っている
レイくんだった。
私はジャージのパンツを
ぎゅっと握った。
:10/02/24 10:29
:SH03A
:sDjxTQ5g
#318 [ゆかぴ]
3日ぶりだ…。
たった3日なのに…。
私は胸の奥から
何か熱いものが
溢れてくるのが分かった。
気持ち悪くなって、
その場からダッシュで
逃げ去った。
だめだ…だめだ…。
レイくんを見たら
すごく苦しいよ…。
:10/02/24 10:41
:SH03A
:sDjxTQ5g
#319 [ゆかぴ]
私はグラウンドの隅に
べたりと座り込んだ。
ちょうどここは死角で
グラウンドからは見えない。
だめだ…。
一回落ち着こう。
私は目をつむって
大きく深呼吸をした。
そして目を開けた。
会って話したいと
思ってたのに、
本人を見てしまうと
やっぱだめだなー…。
:10/02/24 10:55
:SH03A
:sDjxTQ5g
#320 [ゆかぴ]
グラウンドに戻らなきゃと
何回も思ったけど、
身体は動かなかった。
レイくんに会いたいけど
会うのが怖かった。
「愛理…。」
「え…。」
顔を右に向けると
レイくんが壁にもたれて
立っていた。
:10/02/24 11:25
:SH03A
:sDjxTQ5g
#321 [ゆかぴ]
「レイくん…。」
「練習始まってんぞ。」
レイくんは冷たく言った。
私はその言い方に
チクッときた…。
「愛理…行くぞ。」
レイくんはそう言うと
私に背中を向けた。
私はとっさに立った。
「最低……。」
:10/02/24 11:48
:SH03A
:sDjxTQ5g
#322 [ゆかぴ]
私から出た言葉はそれだけ。
あれだけ悩んだのに、
悩まされていた人のあの態度。
私の中でレイくんに対する
モヤモヤが弾けた瞬間だった。
「え?」
レイくんは身体ごと
私の方に向けた。
「何が?」みたいな顔が
私をまた傷付けた。
「何も分かってないっ…。
本当に最低だよっ…!」
私はそう言い残し、
レイくんの隣を通り、
グラウンドに戻っていった。
:10/02/24 11:52
:SH03A
:sDjxTQ5g
#323 [ゆかぴ]
▼玲side▼
俺はグラウンドに戻っていく
愛理を見つめることしか
できなかった。
最低…か…。
そうだよな。
俺は最低だ。
俺は愛理に続いて
グラウンドに戻ろうとした。
その時目の前にあいつが
現れたんだ。
「よっ。レイ。」
「ミオ…。」
:10/02/24 12:15
:SH03A
:sDjxTQ5g
#324 [ゆかぴ]
「久しぶりだな。」
ミオはそう言って笑った。
俺はその笑みに
嫌悪感を抱いた。
「愛理かわいそうに。
レイのせいだな。」
「お前愛理知ってるのか?」
「ああ…知ってる。
好きだからな。」
俺の思考回路がストップした。
考えられなかった。
ミオが愛理を好き…?
:10/02/24 14:32
:SH03A
:sDjxTQ5g
#325 [ゆかぴ]
「俺は愛理が好きだから
ぎゅっとしたりキスもした。
お前はどうなんだよ。」
ミオはそう言うと
俺を吸血鬼の目で睨んだ。
俺も負けじと睨み返した。
「俺は……。」
正直言って分からない。
この気持ちは愛理が
好きなのか?
「そんな生半可だから
愛理傷付けるんだよ。
絶対にあいつを
俺のものにしてやる。」
:10/02/24 14:41
:SH03A
:sDjxTQ5g
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