僕と君【BL】
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#121 [郁。]



俺に気付いて時計に目をやる。
みんなは、まだ暫くこない時間。


「‥あのさ、歩。話があるんだ‥‥。」


旬がこっちを真剣に見つめる。
大事な話であるのはすぐわかる。
旬が俺を"歩"と呼ぶときは、いつも決まって真剣な話のときだけ。


⏰:10/02/22 23:06 📱:F03B 🆔:lh8TFuX6


#122 [郁。]



「‥うん。」


「あのね‥、これ見て欲しい‥‥。」


そう言って自分の携帯を少しいじると画面を開いたまま俺に向ける。
画面には俺と遥希。
あの日の、キスしてる写真‥。


⏰:10/02/22 23:06 📱:F03B 🆔:lh8TFuX6


#123 [郁。]



「っこれ‥。」


「‥違うんだ。あの日、本当は携帯を忘れたわけじゃなくて‥‥。教室の前まで行ったら二人の話し声が聞こえて‥、覗くつもりじゃなかったんだけど‥‥。
二人がキスしてたから‥写真撮っちゃって‥‥。二人を別れさせる脅しになるかなって‥。」


瞳に涙を溜めて旬が絞り出すような声で言う。
そんなに、遥希のこと‥。


⏰:10/02/23 23:26 📱:F03B 🆔:gOluejqY


#124 [郁。]



「旬‥‥。そんなに遥希が‥。あの、さ‥でも別れたから‥遥希と幸「だから、違うんだ‥っ!」」


別れを告げられた、あの夜を思い出して涙が零れそうになったけど旬の叫び声に驚いて、目を丸くした。


「俺が好きなのは、遥希じゃない。」


⏰:10/02/23 23:27 📱:F03B 🆔:gOluejqY


#125 [郁。]



涙を浮かべた瞳ではなく、真剣な瞳で俺を見る旬。


「‥歩だよ。」


旬が好き‥?俺を?
いきなりの出来事に頭がついていかない。
旬は俺が好き。
俺は遥希が好き。
遥希は‥?どっちが好きなんだろう。


⏰:10/02/23 23:28 📱:F03B 🆔:gOluejqY


#126 [郁。]



「あゆ‥だから、御坂のこと許してやって‥?全部俺が悪いんだ‥。今日の話も、気持ち伝えてすっきりしたかっただけ。これ以上、あゆを泣かせたくなかった。写真も、あゆが今消して。‥あと、返事はいらないからね?これからも幼なじみ!ね?」


でも、昨日教室で二人は‥。


⏰:10/02/23 23:29 📱:F03B 🆔:gOluejqY


#127 [郁。]



「でも、昨日教室でお互い好きって‥。」


「え‥?「おはよー!」」


話の途中でクラスメイトが入ってくる。
大事な話なのに‥。
写真は俺が消して旬に携帯を返した。
でも、HRが始まっても俺の前の席はあいたまま。


⏰:10/02/23 23:31 📱:F03B 🆔:gOluejqY


#128 [郁。]



遥希が来ていない。
遥希がどんな気持ちであれ、やっぱり遥希が気になる。


2限目が終わって届いたメール。



『from:遥希
 タイトル:無題
 本文:歩、話したいことがある。今日時間つくれる?』



⏰:10/02/23 23:31 📱:F03B 🆔:gOluejqY


#129 [郁。]



すぐにわかったと一言だけのメールを返した。
それからメールは返ってこなくて放課後遥希からの電話。


『今、屋上にいるんだけど‥来れる?』


話するだけの為にわざわざ学校まできたのかな‥。


『‥う、ん。わかった。』


⏰:10/02/23 23:32 📱:F03B 🆔:gOluejqY


#130 [郁。]



電話を切って、屋上に向かう。
長い長い階段。
最後の一段を登り終えて重い扉を開く。
眩しくて目を細める。
少しずつ冬に近付いて肌寒いが、快晴。
視線を空から少し下におろすと、見慣れた背中。
抱き付きたくなる。

俺に気付いてか、遥希が振り向く。


「‥歩。」


⏰:10/02/23 23:38 📱:F03B 🆔:gOluejqY


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