僕と君【BL】
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#129 [郁。]
すぐにわかったと一言だけのメールを返した。
それからメールは返ってこなくて放課後遥希からの電話。
『今、屋上にいるんだけど‥来れる?』
話するだけの為にわざわざ学校まできたのかな‥。
『‥う、ん。わかった。』
:10/02/23 23:32
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#130 [郁。]
電話を切って、屋上に向かう。
長い長い階段。
最後の一段を登り終えて重い扉を開く。
眩しくて目を細める。
少しずつ冬に近付いて肌寒いが、快晴。
視線を空から少し下におろすと、見慣れた背中。
抱き付きたくなる。
俺に気付いてか、遥希が振り向く。
「‥歩。」
:10/02/23 23:38
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#131 [郁。]
優しく笑う遥希。
「遥希‥あの「歩、最後にひとつだけお願い聞いてくれる?」」
‥最後?
何言ってるの‥。
呼び出したのは旬に乗り換えたいから‥?
ただの三角関係なの‥?
「歩、大好き‥だったよ。」
:10/02/23 23:39
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#132 [郁。]
「は、るき‥?」
やっぱり。終わり、なのかな‥。
視界が歪んでく。
遥希の顔もぼやけてく。
「歩、泣かないで。」
「‥もっ、う‥‥戻れない‥の?‥ヒック。」
:10/02/23 23:40
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#133 [郁。]
「これ以上、泣かせたくない。俺といると歩だけが傷付く。歩への、この感情終わりにするから。だから、誤解だけといていいかな。」
「‥誤解?」
遥希が俺のほうに歩寄ってくる。
全身がふわっと温かくなる。
:10/02/23 23:41
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#134 [郁。]
「このまま聞いて。」
遥希が俺を抱きしめたまま話し出す。
「高山にキスしてる写真撮られた。撒かれたらって思うと歩を守れる自信がなくて突き放した。‥‥写真を消させたら、もう一度歩とって思ってた。でも‥‥。」
:10/02/23 23:41
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#135 [郁。]
「‥旬に近付くうちに旬のこと、好きに‥なっちゃったの‥‥?」
「え‥?」
「教室‥っで、二人とも好き‥‥って‥ヒック。」
「‥歩。あれ、歩のことで揉めてたんだ‥‥。お互い歩が好きだ、って‥。」
:10/02/23 23:42
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#136 [郁。]
全部、俺が‥一人で勘違いして‥‥た?
「‥これからも、同じようなことあるかもしれない。守れる自信がない‥。だから‥‥歩のこと友達として見るか「なんで一人で抱えちゃうの‥?」」
あぁ、俺ってばかだ。
遥希一人追い詰めて、自分だけが傷付いてるって勘違いしてた。
:10/02/23 23:43
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#137 [郁。]
聞かなきゃ、わからないことも聞かないで。
間違ってた。目にうつるものだけが、真実じゃなかったのに。
「自分は自分で守れる‥朝旬に話聞いて、写真も消した‥‥。だから‥‥離れないでよ‥。」
声にならないほど小さな声で呟いた。
:10/02/23 23:44
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#138 [郁。]
「歩‥本当に、俺でいいの‥?」
「遥希じゃなきゃ‥‥やだ。」
遥希の腕から解放されたかと思うと遥希がしゃがみこむ。
「はるき‥?」
:10/02/23 23:45
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