僕と君【BL】
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#448 [郁。]
「ここ、変わらないでしょう」

客間に案内され腰をおろして小夜子先生が窓の外を見つめながら言う。

「高槻先生、失礼します」

トントンとノックのあとに若そうな女性がお茶菓子を差し出してくれた。

「えっ、あ、すみません、お構いなく!」

⏰:11/10/05 07:23 📱:F03B 🆔:F0niBvn.


#449 [郁。]
小夜子先生はくすくすと笑いながら、歩くんも変わらないわねと笑顔を向けてくれる。

隣に座っていた旬がはっとしたように声を出す。

「あれ、たかつき‥?小夜子先生‥って‥」

そういえばと俺も目を丸くした。

「えぇ、婚約したのよ。中学に上がる子供だっているんだから!」

⏰:11/10/05 07:26 📱:F03B 🆔:F0niBvn.


#450 [郁。]
えへへ、と照れ笑いをしながらお茶を口に運ぶ。

『おめでとうございますっ!』

旬と口を揃えたあとに遥希も続けた。

「結婚なんて俺たちの歳じゃ実感わかないよな‥」

「そもそもあゆと遥希は「わーっわーっ!///」

⏰:11/10/05 07:29 📱:F03B 🆔:F0niBvn.


#451 [郁。]
だから旬ってなんでこう‥。
半ば呆れながら小夜子先生を上目気味に覗き込む。

「元気ねぇ‥。あ、そういえば今年で高校卒業じゃない?進路は決まった?」

くすくす笑ったと思ったら少し真剣な眼差しで首を傾げられた。

「あ、実はそのことで小夜子先生に話があって‥」

⏰:11/10/05 07:33 📱:F03B 🆔:F0niBvn.


#452 [郁。]
――――――――――――――

まったり更新ですみません;;
読んでる人いるのでしょうか(._.)


感想板
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4690/


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⏰:11/10/05 07:49 📱:F03B 🆔:F0niBvn.


#453 [郁。]
>>451

「話?」

気を使ってくれたのか遥希は旬を連れて席を外してくれた。

「‥はい、あの俺‥‥今自分がどう進むべきなのか‥考えてもわからなくて、‥」

小夜子先生も真剣な眼差しになる。

「‥希望は?なにかだしたの?」

⏰:11/10/06 07:13 📱:F03B 🆔:rao//AYE


#454 [郁。]
「‥K大に、」

言いかけたところで小夜子先生は目を丸くした。
それはそうだ。K大なんて指折りに入るくらいの名門校。
俺の成績じゃDランク。
正直受かる自信なんてなくて、落ちたときのことを考えてはこれでいいのかと悩んでしまう。
遥希は止めなかったけど、遥希の邪魔だってしてるかもしれない。

「じゃあ、K大でしたいことあるんじゃないの?」

⏰:11/10/06 07:16 📱:F03B 🆔:rao//AYE


#455 [郁。]
「いえ、‥そうじゃなくて‥」

言葉に詰まりながらも黙って頷いてくれる小夜子先生にすべて打ち明けることにした。

―――――――――――――
――――――――――‥‥

「‥歩くん、今はそれでいいって思っていてもね。K大に入学できたとして、やりたいことを追うその人の隣で歩くんはきちんと進んでいけるのかな。自分の将来だから最終的に結論を出すのは自分だけれども、誰もが自分の選んだ道が正しいと言うわけじゃないの。」

⏰:11/10/06 07:22 📱:F03B 🆔:rao//AYE


#456 [郁。]
「‥はい」

俯きながらも小夜子先生の言葉をつなぎ止めていく。

「‥私も本当は保育士になろうとは思ってなかったの。看護士になりたくてね、でも血がどうも苦手で‥恥ずかしい話なんだけれどね。両親にすすめられるがままに保育士の養成所に通って‥最初は嫌だなあって思ってたの。」

こんなにいい先生ですら、悩んだんだ。
悩んで選んだ道がここだった。

⏰:11/10/06 07:26 📱:F03B 🆔:rao//AYE


#457 [郁。]
何も言わない俺に構わず小夜子先生は言葉を繋いでいった。

「ああ、やりたいこともできない人生なんて‥って悲観的になったことも少なくはなくて。でも、この道に進んだからこそ歩くんや旬くんに出逢えて、今こうして婚約もしてるわけだから、私の進んだ道はこれでよかったんだと思うわ。やりたいことなんて、本当に小さなきっかけでいいの。私は子供が好きだった、だからこの道もみえたの。」

⏰:11/10/06 07:30 📱:F03B 🆔:rao//AYE


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