僕と君【BL】
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#518 [郁。]
そんなあゆにぐいっと顔を近付けて返事を催促する。
「ねぇ、あゆ!」
真っ赤な顔をしたまま遥希と俺をあたふたしながら交互に見ながら覚悟を決めたように、あゆは小さく頷いた。
「‥そ、りゃ‥‥うん‥。」
「今は?」
すかさず遥希がにっこり笑ってあゆの顔を覗き込んだ。
:12/01/19 07:13
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#519 [郁。]
「うっ、うるさい!‥でも、わからないなら直接昶くんに聞くしかないんじゃ‥。」
心配そうにあゆは俺の頭をそっと撫でた。
「んー‥‥二人は何で付き合うことになったの?」
「俺と遥希は‥えっとね、」
―――――――――――‥‥
―――――――――‥‥‥
―――――――‥‥‥
:12/01/19 07:23
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:QvylMoPc
#520 [郁。]
俺たちが出会ったのは入学式の日だった。
式典が終わって教室に改めて入り直したけど、同じ中学校の人はほとんどいなかった。
いても、大体が部活まわりで話したりしてて‥俺は運動部とか、ごめんだったから一人になっちゃって。
出席番号が特別近いわけでもないのに、見るに見かねたのか遥希が声を掛けてくれた。
「‥西野、くん?」
後ろから肩を叩かれ裏が選った声で返事すると遥希は笑った。
:12/01/25 07:32
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#521 [郁。]
よく見ると顔全体がよく整っていて、見惚れた自分がなんだか気恥ずかしくなった。
俺は気が小さいから、なかなか友達も出来なかったんだけど遥希は違った。
明るくて、気楽に話ができて、それでいて気取らないから女子からも当然人気があった。
そんなある日、俺がある女の子に呼び出されたんだ。
:12/01/25 07:37
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#522 [郁。]
「あ、ごめんね西野くん‥。」
その子の顔ははっきり覚えてない。
ただ、おとなしそうな雰囲気だった気がする。
「や、ううん‥。」
俺はどうしていいかわからず、彼女が照れくさそうにするもんだから、つられて顔を俯けた。
「あの‥っ、御坂くんって‥‥付き合ってる子とか、いるのかな‥‥?」
:12/01/26 07:15
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#523 [郁。]
またこれ、か‥。
俺は遥希といるのが当たり前になっていた。
だから、こうして本人に話し掛ける勇気のない子は俺を呼び出していた。
「いないと思うけど、気になるなら本人に直接聞いたら?」
俺はイライラしていたんだと思う。
普段のように気楽に返事ができなかった。
:12/01/26 07:18
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#524 [郁。]
俺はそれだけ言って彼女の傍を離れた。
何で俺に聞くかな。
俺だって知りたいよ。
俺はまわりから見れば遥希の執事とかガードマンみたいなもんなの?
「おかえりー、歩。さっきの子泣いてたよ。振っちゃったの?」
遥希はずっと勘違いしている。
たまに呼び出されるもんだから、告白されていると。
:12/01/26 07:22
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#525 [郁。]
俺が泣かせたの?
俺が悪いの?
――‥‥意味がわからない。
「‥‥歩?って、わ‥どうした‥?」
俺が顔をなかなかあげないから、遥希は俺の顔を覗き込んだ。
遥希の瞳には涙を流す俺が映っていた。
:12/01/26 07:27
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#526 [郁。]
生憎、放課後だったため教室には二人きりだった。
「‥遥希、付き合ってる子いるの?」
俯いたまま可愛くない態度をとる。
遥希は俺の頭を撫でながら驚いた顔をしている。
「いないけど‥なんで?」
「‥‥むかつく。選び放題じゃん!さっさと誰かと付き合っちゃえばいいのに‥っ!」
:12/01/26 07:30
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#527 [郁。]
:12/01/26 07:44
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