僕と君【BL】
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#521 [郁。]
よく見ると顔全体がよく整っていて、見惚れた自分がなんだか気恥ずかしくなった。
俺は気が小さいから、なかなか友達も出来なかったんだけど遥希は違った。
明るくて、気楽に話ができて、それでいて気取らないから女子からも当然人気があった。
そんなある日、俺がある女の子に呼び出されたんだ。
:12/01/25 07:37
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#522 [郁。]
「あ、ごめんね西野くん‥。」
その子の顔ははっきり覚えてない。
ただ、おとなしそうな雰囲気だった気がする。
「や、ううん‥。」
俺はどうしていいかわからず、彼女が照れくさそうにするもんだから、つられて顔を俯けた。
「あの‥っ、御坂くんって‥‥付き合ってる子とか、いるのかな‥‥?」
:12/01/26 07:15
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#523 [郁。]
またこれ、か‥。
俺は遥希といるのが当たり前になっていた。
だから、こうして本人に話し掛ける勇気のない子は俺を呼び出していた。
「いないと思うけど、気になるなら本人に直接聞いたら?」
俺はイライラしていたんだと思う。
普段のように気楽に返事ができなかった。
:12/01/26 07:18
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#524 [郁。]
俺はそれだけ言って彼女の傍を離れた。
何で俺に聞くかな。
俺だって知りたいよ。
俺はまわりから見れば遥希の執事とかガードマンみたいなもんなの?
「おかえりー、歩。さっきの子泣いてたよ。振っちゃったの?」
遥希はずっと勘違いしている。
たまに呼び出されるもんだから、告白されていると。
:12/01/26 07:22
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#525 [郁。]
俺が泣かせたの?
俺が悪いの?
――‥‥意味がわからない。
「‥‥歩?って、わ‥どうした‥?」
俺が顔をなかなかあげないから、遥希は俺の顔を覗き込んだ。
遥希の瞳には涙を流す俺が映っていた。
:12/01/26 07:27
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#526 [郁。]
生憎、放課後だったため教室には二人きりだった。
「‥遥希、付き合ってる子いるの?」
俯いたまま可愛くない態度をとる。
遥希は俺の頭を撫でながら驚いた顔をしている。
「いないけど‥なんで?」
「‥‥むかつく。選び放題じゃん!さっさと誰かと付き合っちゃえばいいのに‥っ!」
:12/01/26 07:30
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#527 [郁。]
:12/01/26 07:44
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:WYYvmlLs
#528 [郁。]
>>526「‥‥歩?」
自分がなんて言ったかはっきりとは覚えていない。
感情のままに、ただ暴言を吐き続けた。
ひとしきり吐き出すと、遥希はとても悲しそうな瞳をしていた。
そして一言呟いて視線を逸らした。
「‥好きな子なら、いるんだけどね‥‥。」
:12/01/27 07:14
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#529 [郁。]
その一言に自分が何を言ってしまったのか理解して、後悔が押し寄せる。
「っ‥ごめ、俺‥‥。」
腕で表情を隠しながら遥希を見ると、また、こまったように笑ってみせた。
「実らないし、うん。でも、伝えたいかなあ‥。」
「‥あれ、」
:12/01/28 01:51
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#530 [郁。]
「‥言えない人なの?」
今の流れは亡くなった人だから、悲しそうにしたんじゃ‥。
そうじゃないなら、どうして。
「言おうと思えば言えるけどね、崩したくない。大切だから。」
真剣な表情に戻って俺に向かって、はっきりと言い切る。
それがまた照れくさくなって視線を逸らした。
「そ、そっか‥。」
:12/01/28 01:54
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