僕と君【BL】
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#526 [郁。]
生憎、放課後だったため教室には二人きりだった。
「‥遥希、付き合ってる子いるの?」
俯いたまま可愛くない態度をとる。
遥希は俺の頭を撫でながら驚いた顔をしている。
「いないけど‥なんで?」
「‥‥むかつく。選び放題じゃん!さっさと誰かと付き合っちゃえばいいのに‥っ!」
:12/01/26 07:30
:F03B
:WYYvmlLs
#527 [郁。]
:12/01/26 07:44
:F03B
:WYYvmlLs
#528 [郁。]
>>526「‥‥歩?」
自分がなんて言ったかはっきりとは覚えていない。
感情のままに、ただ暴言を吐き続けた。
ひとしきり吐き出すと、遥希はとても悲しそうな瞳をしていた。
そして一言呟いて視線を逸らした。
「‥好きな子なら、いるんだけどね‥‥。」
:12/01/27 07:14
:F03B
:kYSqq6PE
#529 [郁。]
その一言に自分が何を言ってしまったのか理解して、後悔が押し寄せる。
「っ‥ごめ、俺‥‥。」
腕で表情を隠しながら遥希を見ると、また、こまったように笑ってみせた。
「実らないし、うん。でも、伝えたいかなあ‥。」
「‥あれ、」
:12/01/28 01:51
:F03B
:yKQa56pM
#530 [郁。]
「‥言えない人なの?」
今の流れは亡くなった人だから、悲しそうにしたんじゃ‥。
そうじゃないなら、どうして。
「言おうと思えば言えるけどね、崩したくない。大切だから。」
真剣な表情に戻って俺に向かって、はっきりと言い切る。
それがまた照れくさくなって視線を逸らした。
「そ、そっか‥。」
:12/01/28 01:54
:F03B
:yKQa56pM
#531 [郁。]
「歩、今から言うこと聞き流して。」
遥希は俺の手を握り締めて返事を待たないまま続ける。
「俺、好きだよ。歩のこと。」
眉を下げて笑う遥希がなんだか愛おしく思えた。
でもただ恥ずかしくなって、すぐに視線を逸らした。
「‥茶化すな。」
:12/01/30 07:16
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#532 [郁。]
そう言う俺に遥希は微笑んで帰ろうと促した。
真面目に考えたら、すべてが壊れてしまう気がした。
でも、遥希の言葉は俺を逃がさないように頭の中でこだまし続けた。
それからしばらく、また何でもない日常が続いた。
:12/01/30 07:23
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:o/FO65aA
#533 [郁。]
俺たちはお互いの家を頻繁に行き来するようになっていて、その日は電車を降りてから急に雨が降りだした。
遥希の家のほうが駅からは近いから、遥希の家に上がることしにした。
なんともなかった、今日まで。なにも。
:12/02/26 11:43
:PC/0
:FVkD/HG2
#534 [郁。]
「ほら、歩。ちゃんとふいて。」
濡れたまま遥希はタオルを取ってくると俺の頭に乗せた。
「……ん。わ。パンツまでぐっしょり…。」
「あー、乾燥機あるけど、風呂入る?」
遥希は俺を見なかった。
そわそわして落ち着きがないのが俺からでもわかった。
:12/02/26 11:45
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:FVkD/HG2
#535 [郁。]
俺なんかしたかな…。
あの日から遥希の態度が少し変わるだけでそう思うクセがついていた。
「やっぱ…帰ろっかな…。」
小さく呟くと遥希は悲しそうな瞳を俺に向ける。
「風邪ひいたらどうすんの。いいよ、誰も居ないし上がって。」
そんな瞳もすぐに笑顔の裏側に隠された。
:12/02/26 11:46
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