記憶を売る本屋さん
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#454 [我輩は匿名である]
「…もう、あいつを恨む理由はない。

でも…忘れようと思えば思うほど、逆に許せなくなってくる…」

薫は大きく息を吐く。

「…仕方ないよ。薫があの子を恨むのは当然の事だと思う」

響子は薫にそう声をかけるが、薫の表情は変わらない。

「…もう、過去に縛られるのはやめたいって思った」

薫はうつむき、手で頭を抱えたまま言う。

⏰:10/04/09 20:05 📱:N08A3 🆔:D1zW908U


#455 [我輩は匿名である]
「響子もまた俺の傍にいてくれてる。それに…俺はもう霜月優也じゃない。

だからもう、どうでもいいって…。

そう思おうとしても、なかなか出来なくて…」

「…薫さぁ、鬱になりやすいタイプだよね」

響子はふと、そんな事を薫に言った。

薫は「え?」と顔を上げる。

「考え方なんて、すぐ変われるわけないじゃない。

そんな事で悩んでると、ハゲるよ?」

「…ハゲる…?」

薫はショックを受け、うなだれる。

⏰:10/04/09 20:05 📱:N08A3 🆔:D1zW908U


#456 [我輩は匿名である]
響子は笑って、薫の隣に座った。

「家族殺されたようなもんなんだから、すぐに許せるわけないじゃない。

私が薫でも、絶対許せないと思う。

お腹の子まで亡くなったんだから、私だってまだ完全には許せてないよ?」

「…そんな感じには見えないけど」

「そう見えないようにしてるのよ。

そしたら、そのうち自分の中でも見えないようになるだろうから」

「…前向きだな、お前は」

薫は笑う。少し羨ましそうに。

⏰:10/04/09 20:06 📱:N08A3 🆔:D1zW908U


#457 [我輩は匿名である]
「薫が考えすぎるだけだよ。いつからそんな性格になったの?」

「さぁ?生まれつきじゃないか?」

薫はそう言って、そっと響子の肩を抱いた。

響子も何も言わず、薫の身体の右側にもたれかかる。

「…俺、お前いないといつか鬱になりそう」

「じゃあずっと一緒にいるわ。ハゲられても困るし」

「はっ、そうだな」

薫はやっと、いつもの笑顔を浮かべる。

⏰:10/04/09 20:06 📱:N08A3 🆔:D1zW908U


#458 [我輩は匿名である]
「…死ぬまで一緒にいて」

「“死んでも”の間違いでしょ」

「ああ、そうだった」

薫の笑顔に、響子もホッとしたように笑い返した。

⏰:10/04/09 20:07 📱:N08A3 🆔:D1zW908U


#459 [(´_ゝ`)]
きゃーー!

面白い(*´ω`*)

⏰:10/04/09 21:54 📱:T003 🆔:ih/7SJ/2


#460 [ま]
早く!続き!(笑)
小説家なれるぜ(o^−^o)

⏰:10/04/09 23:28 📱:P04A 🆔:DTnIV34Y


#461 [那加。]
いつも楽しみに読ませてもらってます
初めて書いたとは思えないくらい面白いです
これからも頑張ってください

⏰:10/04/10 07:53 📱:SH706ie 🆔:/Mu/A5SA


#462 [我輩は匿名である]
>>459さん
ありがとうございますっ
面白いって言っていただけてかなり嬉しいです(*´∇`)

>>460さん
ちょっと待って
これぐらいでは無理ですよー

>>461さん
コメントありがとうございます
楽しんでいただけて嬉しいです
これからもよろしくです

⏰:10/04/10 09:28 📱:N08A3 🆔:4t4VPhl2


#463 [我輩は匿名である]
「…直人…」

誰かが直人を呼ぶ。

が、いつの間にか周りは真っ暗だ。

声も、母親の声ではない。

「誰だ…?」

「のんきに泣いてる場合じゃないよ…。

早く晶ちゃんを見つけて…。

あのままじゃあの子は…また同じ事を繰り返す…」

「…お前…もしかして…」

⏰:10/04/10 09:36 📱:N08A3 🆔:4t4VPhl2


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